2023年7月23日(日) 中京競馬場 芝1600m 中京記念 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は中京記念への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
中京記念 2023 血統適性評価基準
4年ぶりに中京マイル戦で行われる中京記念。
パワーを要する競馬場で、ダンジグとキングマンボが好走傾向に。その点を踏まえた評価をしていこうと思います。
中京記念 2023 出走馬適性チェック✔︎
アドマイヤビルゴ
父:ディープインパクト
母:イルーシヴウェーヴ
母父:Elusive City
母は仏1000ギニー勝ち馬のイルーシヴウェーヴ。サトノソロモンの全弟で、父ディープインパクトにゴーンウエストのラインでモルニ賞勝ち馬のイルーシヴシティという構成で、母系の奥は欧州の重厚感と母父がダンジグを持ちますから時計の掛かるレースは歓迎。マイルだと決め手に欠けるかも。もう少し長い距離の方が合うのでは。
血統:B 距離:D コース:B ローテ:C
アナゴサン
父:ミッキーアイル
母:タケノローマン
母父:キングカメハメハ
4代母はボストンハーバーを輩出したハーバースプリングスで、近親にはフミノメモリーやウォーターエデンがいる血統。父のミッキーアイルはマイル志向の強いディープインパクト産駒で、母父はキングマンボ系のキングカメハメハ。奥が米国のスピード志向の強い血統が連なるので戦績以上に距離が詰まるのは良いのかなと思います。広いコースに向くタイプだとは思いますから、中京なら許容範囲。道悪はこなす方なので一雨降れば面白そうな存在です。
血統:A 距離:B コース:C ローテ:C
ヴァリアメンテ
父:ドゥラメンテ
母:ヴァリディオル
母父:Dynaformer
アンドラステの半弟で、祖母はユングハインリヒガベルシュタプラー賞やブレーメン牝馬大賞勝ち馬のヴァレラ。父のドゥラメンテは皐月賞、ダービーの2冠馬でタイトルホルダーやスターズオンアース、リバティアイランドなどの父。母父はロベルト系のダイナフォーマー。およそ1年振りのレースで昨年の中京記念(小倉)は5着に健闘。軽いコースよりはタフなコースの方が合いそうですし、中京は良いのかなと思います。終いは堅実ですし展開ハマれば面白い1頭でしょう。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:C
ウイングレイテスト
父:スクリーンヒーロー
母:グレートキャティ
母父:サクラユタカオー
母のグレートキャティはJRA2勝。東京ハイジャンプを勝ったイコールパートナーや京都新聞杯を勝ったベストメンバーの下にあたる血統。父スクリーンヒーローはロベルト系でジャパンCを制した種牡馬。ゴールドアクターやモーリス、ウインマリリンなどGI馬を輩出。母父サクラユタカオーはプリンスリーギフト系の中距離馬。ロベルトの機動力にブラッシンググルームの粘りで先行して成功。血統構成的には悪くないですし高速決着には向かない分中京最終週は良いのではないでしょうか。スローで先行して粘り込みなら。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
カイザーミノル
父:カイザーミノル
母:ストライクルート
母父:Smart Strike
エーポスの半兄で、スピアナートやビートゴーズオンの甥にあたります。父ロードカナロアはキングマンボ系の世界的スプリンター。母父スマートストライクは北米リーディングサイアー。キングマンボ系×スマートストライクはスターズオンアースと似た構成で、父のスピードと母系の奥の重厚血統からもマイルに適性。中京マイルは相性のいい舞台。決め手比べだと少し酷だから上がりが掛かって来ればチャンスはあると思います。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
サブライムアンセム
父:ロードカナロア
母:パストフォリア
母父:シンボリクリスエス
母のパストフォリアはJRA4勝で、イコノスタシスの半姉。祖母のハッピーパスは京都牝馬S勝ち馬で、コディーノやチェッキーノの姪にあたる血統。父ロードカナロアはキングマンボ系でストームキャットを持ちます。母父がシンボリクリスエスだからロベルト系で、牝系のスピードからも距離はマイル以下がベター。勝ち上がったのは中京ですからコース適性は問題ないと思います。東京のような高速決着よりは競馬しやすいと思いますが、距離はもう少し詰めた方が良いかもしれません。
血統:A 距離:C コース:B ローテ:B
シュリ
父:ハーツクライ
母:エーゲリア
母父:Giant’s Causeway
ジャンナやグレイトチャーターの半弟。父のハーツクライはサンデー系でトニービンを持つ血統。母父はストームキャット系のジャイアンツコーズウェイ。ハーツ×米国血統は成功パターンで、母系のスピードからマイルに適性が出ました。条件戦は中京で勝ち上がってきた経緯もありますがベストは平坦かも。上位に来るにはスローの展開に持ち込む逃げがベターでしょう。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:D
セルバーグ
父:エピファネイア
母:エナチャン
母父:キンシャサノキセキ
祖母のエンジェルシードはJRA1勝(ダート1000m)。近親には目立った活躍馬は出ていません。父はロベルト系エピファネイア。母父はサンデー系スプリンターのキンシャサノキセキ。父のスタミナと母系のスピードのマッチでバランスの良い配合。前走は直線入り口で挟まれる形になる不完全燃焼。軽い芝よりは多少タフな馬場の方が浮上は出来そうなので中京コースに変わるのはプラスに働くのではないでしょうか。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
ダノンスコーピオン
父:ロードカナロア
母:レキシールー
母父:Sligo Bay
ダノンバリジアの半弟で、母のレキシールーは加ナッソーSなど8〜9Fの重賞を3勝。ロードカナロア×サドラーズウェルズ系のスライゴベイだからパンサラッサのようなイメージでマイル以上でも問題ない血統。 昨年のNHKマイルC以来勝ち鞍がなく不振が続きます。揉まれ弱さも少しあるので近2走は内枠でそれも響いたのかも。外からストライドロスの無い走りをして復活できるか。一発狙った極端な競馬の方がもしかするかもしれません。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
ディヴィーナ
父:モーリス
母:ヴィルシーナ
母父:ディープインパクト
母のヴィルシーナはヴィクトリアマイルを連覇した名牝で、ジャパンCを制したシュヴァルグランや秋華賞とドバイターフを制したヴィブロスの姪。父のモーリスはマイル適性の高いロベルト系種牡馬でモーリス×ディープはジェラルディーナと同じ。前走はヴィクトリアマイルで終い伸びて4着。1400mの方がハマリが良さそうですがマイルも十分守備範囲。中京も実績面からも問題ないですし、勝ち負けになれる1頭でしょう。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
ベジャール
父:モーリス
母:エスジーブルーム
母父:アフリート
母のエスジーブルームはJRA3勝。祖母はJRA6勝のエスジービアンカで、近親にインタースナイパーのいる血統です。父のモーリスはロベルト系の世界的マイラー。母父アフリートはミスプロ系のダート適性の高い産駒を輩出する種牡馬。550kgを超える巨漢馬で前走は初ダートで勝ち上がり。身体が大きく斬れ負けするのでタフな展開、馬場になった方が芝なら良いでしょう。馬込の方が割とスイスイ進むので真ん中位の枠が理想かも。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ホウオウアマゾン
父:キングカメハメハ
母:ヒカルアマランサス
母父:アグネスタキオン
母のヒカルアマランサスは京都牝馬S勝ち馬。キモーヴやクインアマランサスの弟で、カレンミロティックの甥にあたる血統。父キングカメハメハは日本ダービーとNHKマイルCを勝った変則2冠馬。母父のアグネスタキオンは無敗で皐月賞を制しています。父がキングマンボ系らしく、母系の良さを引き出しマイルくらいが合う本馬は、パワー型で時計が掛かる力のいる馬場で良績。2走前の阪急杯は前目で粘り込んだ3着。海外帰りですが、関西圏なら大きく崩れないし、時計が掛かってくればチャンスは十分。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:C
ミッキーブリランテ
父:ディープブリランテ
母:エピックラヴ
母父:Dansili
ダノンザキッドやダノンタッチダウンの半兄で、母のエピックラヴは仏9FGIIIヴァントー賞勝ち馬。本馬は父がディープブリランテでパワーに振れています。斬れる脚が使えない分、そうバテるようなタイプでは無いので流れ次第になると思います。ここ最近の競馬なら1400mで終いを活かす競馬が良さそうなので、道中ロスなく回ってくることが鍵になりそう。ハマれば上位に来れてもいい1頭でしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
メイショウシンタケ
父:ワールドエース
母:アドマイヤビアン
母父:アドマイヤコジーン
祖母のアドマイヤラピスはステイヤーズS2着。アドマイヤフジやアドマイヤホープの甥で、アドマイヤデウスのイトコにあたります。父ワールドエースはワールドプレミアの全兄でマイラーズCなどの勝ち馬。母父アドマイヤコジーンからも距離はマイルがベターな構成。牝系はスタミナがあるし、父系もドイツ血統が入る重厚感があるので上がりが掛かる展開に強いイメージです。展開には左右されますが中京は案外合うと思うので、ある程度流れてくれればチャンスはあるのかなと思います。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:B
ルージュスティリア
父:ディープインパクト
母:ドライヴンスノー
母父:Storm Cat
祖母のワンデスタは米国芝9F~10FでGIを3勝。父ディープインパクトに母父ストームキャットはキズナ、ラヴズオンリーユーなど活躍馬を数々輩出したニックス。母系の奥のニジンスキーからも末脚が切れるタイプで大箱向きの血統構成。条件戦では中京マイルで2勝と相性は良い舞台。OPクラスの壁に阻まれている感はありますが、夏の牝馬+軽斤で好勝負にはなるのかなと思います。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
ワールドウインズ
父:ルーラーシップ
母:エイジアンウインズ
母父:フジキセキ
母のエイジアンウインズはヴィクトリアマイル勝ち馬で、メジェールスーの半弟で、エバーブロッサムの甥にあたります。父ルーラーシップはキングマンボ系でトニービンを持ち中長距離志向が強めの種牡馬。母父がフジキセキに母系の奥がデインヒルとフォーティナイナーとスピードが強く2000m以下に適性があるのは納得。ルーラー産駒でも母がマイラーなので血統上は距離はちょうどいいのかなと思います。ただ、決め手が足りないタイプではあるので実際は1800m向きかも。上がりが掛かってどこまでやれるか。中京は問題なくこなすと思います。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:B
中京記念 2023 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎ヴァリアメンテ
✔︎ウイングレイテスト
✔︎ディヴィーナ
✔︎ホウオウアマゾン
✔︎ルージュスティリア
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
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