2024年3月30日(土) 中山競馬場 芝1600m ダービー卿チャレンジトロフィー 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事はダービー卿チャレンジトロフィーへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
ダービー卿チャレンジトロフィー 2024 血統適性評価基準
中山マイルで行われるハンデ重賞。
軽さよりもパワーが必要で、デインヒルやサドラーズウェルズなどの血に注目したいと思います。
ダービー卿チャレンジトロフィー 2024 出走馬適性チェック✔︎
アスクコンナモンダ
父:ダイワメジャー
母:アンナモンダ
母父:Monsun
母のアンナモンダは伊ヴィットリオディカプア賞(当時GI)T8F、独1000ギニーなどの勝ち馬で、アンナミルトの半弟にあたる血統。父ダイワメジャーはサンデー系種牡馬で、現役時代は皐月賞や天皇賞・秋、マイルCS、安田記念などを制した名馬。母父モンズンは日本でもお馴染みのドイツ系種牡馬。この血統らしくタフな流れに向くタイプで、中山のような上がりの掛かるコースはプラスになりそう。後方からの脚質なだけに不利がない競馬になればといったところでしょう。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
アルナシーム
父:モーリス
母:ジュベルアリ
母父:ディープインパクト
母はアルアインやシャフリヤールと同血のジュベルアリ。祖母ドバイマジェスティは米BCフィリー&メアスプリント(ダート7F)勝ち馬。父のモーリスはロベルト系で世界で活躍した名マイラーで、ジャックドールやジェラルディーナなどの父。母系も父系もスピードが強く、マイル前後に適性がある構成でしょう。近走の走りから見ると1800mの方が息が入りそう。ただ、中山マイルのコース形態は悪くないのでは。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
インダストリア
父:リオンディーズ
母:インダクティ
母父:ハーツクライ
ケイデンスコールの半弟で、バランスオブゲームやフェイムゲームの甥。リオンディーズ産駒らしくパワー型で中山マイルに良績が集まります。昨年のこのレースの覇者で、昨秋行われた京成杯AHは爪の不安などもあり急仕上げ気味だったのもあって7着は度外視可能。適性面は十分ですが、今回も状態次第になりそう。連覇出来る可能性も当然ある存在です。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:B
エエヤン
父:シルバーステート
母:シルクヴィーナス
母父:ティンバーカントリー
プレイアンドリアルの半弟で、4代母ケイティーズはヒシアマゾンやヒシピナクルなどを筆頭に名馬を輩出した名繁殖。エフフォーリアやアドマイヤムーンなどもこの牝系にあたります。父はディープ産駒のシルバーステート。全体でダンジグのクロスを持つのと、ロベルトが入る血統で、如何にも中山はベスト。マイルという距離も申し分ないですが、馬の集中力の面が課題ではあるので、最後まで気持ちを切らさず走れるかが鍵でしょう。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:C
キミワクイーン
父:ロードカナロア
母:チェリーペトルズ
母父:ダイワメジャー
ワイアウの全姉で、ショウナンタイガの姪にあたる血統。ロードカナロア×ダイワメジャー×サクラバクシンオーのスピード配合に全体でストームキャットの3×5を持つ短距離血統。高松宮記念除外でスライドですし、距離的にもマイルは長いでしょう。中山コース自体は問題なくこなせると思います。時計の掛かる馬場が得意。
血統:D 距離:D コース:B ローテ:C
グランデマーレ
父:ロードカナロア
母:グランデアモーレ
母父:ネオユニヴァース
母のグランデアモーレはJRA4勝。グランデフィオーレの半兄にあたり、シュペルミエールの甥で、ヴェローナシチーのいとこにあたる血統。ロードカナロア産駒で母系はネオユニヴァースやクロフネの入る血統で、力の要する中山は守備範囲でしょう。距離もマイルまでならこなせるでしょうし、時計的に速くなるのであれば面白い存在に。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
クルゼイロドスル
父:ファインニードル
母:スタリア
母父:アルカセット
エオリア、アメリカンスターの半弟で、母はJRAで1勝。ローゼンクリーガーのイトコにあたります。父のファインニードルはスプリンターズS、高松宮記念と短距離GIを制した馬。母父アルカセットはキングマンボの直仔でジャパンCをレコードで制した欧州馬。血統的には重厚感のある構成ですが、ダルシャーンのクロスが強く斬れ味は抜群。中山自体は問題はないですが、大箱の方が良さが出そうではあります。とはいえ先行できるスピードはありますし、難しい面が出なければ上位の一角にはなりそうです。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:C
セッション
父:シルバーステート
母:ミスドバウィ
母父:Dubawi
母のミスドバウィはJRA4勝。ソウテンの半弟で、父のシルバーステートはロベルト内包のディープ系種牡馬。母父ドバウィは英2000ギニーやジャック・ル・マロワ賞などマイルあたりの距離で活躍。英ダービーでも3着。母系のスピードからもマイル以下に適性があるのかなと思います。前走の京都金杯は速い流れを2番手追走し、2着に好走。あれを見ると大箱1400mがベターではありそうですが、ここも速い流れになるなら面白い存在にはなるでしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
タイムトゥヘヴン
父:ロードカナロア
母:キストゥヘヴン
母父:アドマイヤベガ
桜花賞馬のキストゥヘヴンが母で、ヒュミドールの叔父。曾祖母からはロンググレイスの出る牝系。ロードカナロアのスピードに母父アドマイヤベガはトニービン内包のダービー馬だからマイルあたりが適距離の血統。母系のテーストからもパワー型マイラーという印象で、中山などの急坂コース向き。ここ最近は復調気配は感じますが、展開や馬場には左右されるだけに外差しの活きる展開で2年前の再現を期待したいところ。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
ダディーズビビッド
父:キズナ
母:ケイティーズギフト
母父:フレンチデピュティ
ケイティープライドの弟で、祖母がケイティーズファーストだからアドマイヤムーンやエフフォーリアなどのイトコにあたる血統。キズナ×フレンチデピュティ、牝系のスピードも相まって短距離適性が高く出ました。中山向きとは言い難いタイプですし、距離も1ハロン長い感も否めない印象。とはいえ復帰前のように先行も出来るようなら、馬場次第で残り目はあるかも。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:D
ディオ
父:リオンディーズ
母:エターナルブーケ
母父:マンハッタンカフェ
ソウルラッシュの半弟でヒラボクディープの甥にあたる血統。父リオンディーズに母父マンハッタンカフェは長距離で活躍中のテーオーロイヤルと同じ配合ですが、その奥がストームキャットですし、兄同様マイル適性が高く出ました。ストライド的にも中山のコースは合うと思いますし、現に結果は出ています。前走の東風Sのように横綱競馬で重賞初制覇を。時計は掛かった方がいいかもしれません。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:A
ドルチェモア
父:ルーラーシップ
母:アユサン
母父:ディープインパクト
母のアユサンは桜花賞馬で、アップストリームやエンギダルマの下にあたり、マウレアの甥にあたる血統。父はルーラーシップで中距離志向が強いキングカメハメハ系種牡馬ですが、母系のスピードからマイラーに。一昨年の2歳王者も一年以上不振が続く状況。試行錯誤状態ですが、長いトンネルを抜けられるか。中山マイル自体は問題ないでしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
ニシノスーベニア
父:ハービンジャー
母:リップル
母父:アグネスタキオン
曾祖母がナズーなので、コンゴウリキシオーと同牝系にあたります。父のハービンジャーはデインヒルのラインのダンジグ系。母父はアグネスタキオンなので、ニシノデイジーと同じ配合になります。一瞬の脚が魅力的で、前走の幕張Sは4角で抜け出すと後続を5馬身突き放す圧勝。体型的にも先行して押し切るスタイルが合う印象ですし、同舞台で同じような競馬が出来るのであれば重賞戦線でもそこそこやれるのでは。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
パラレルヴィジョン
父:キズナ
母:アールブリュット
母父:マクフィ
母のアールブリュットはJRAで4勝。メートルダールの甥にあたる血統です。父キズナに母父マクフィで、その奥がロベルト系のシルヴァーホークなら確かに中山マイルはドンズバかも知れません。常に斬れ負けするイメージも前走のマイルへの短縮で克服した感はあります。追走力もそこまで心配いらない内容でしたし、スムーズな競馬で連勝を。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:B
ラインベック
父:ディープインパクト
母:アパパネ
母父:キングカメハメハ
母は牝馬3冠馬アパパネ。アカイトリノムスメやジナンボーの全兄妹にあたります。父はディープインパクトなのでお馴染み3冠馬配合。牝系のスピードからもマイルはベターな血統構成でしょう。前走同コースの東風Sは1番枠からスムーズに運びましたが、外差し決着に泣いた印象。ペースも速かったし、もう少し落ち着いた流れで先行出来ればチャンスはあるのかなと思います。走法的にも綺麗な馬場でやりたいところ。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
レイベリング
父:Frankel
母:Noyelles
母父:Docksider
英芝7FのG3のチャートウェルフィリーズSを勝ったリリーズエンジェルの半弟で、いとこにオペラ賞勝ちのウィーアーなど様々な活躍馬が出る良血馬。香港ヴァーズを勝ったドミナントも同じファミリーです。父はフランケルで、サドラーズウェルズ系種牡馬でグレナディアガーズやモズアスコット、ソウルスターリングなどを輩出。2歳時に朝日杯FSで3着。以降1年かけて徐々に勝ち星を重ね、前走の戎橋Sで3勝クラスを突破。マイルも圏内だとは思いますが、折り合い的にも1400mベターでしょう。再重賞挑戦でどこまでやれるか注目です。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:C
ダービー卿チャレンジトロフィー 2024 適性チェック✔︎上位馬3頭
✔︎インダストリア
✔︎ディオ
✔︎パラレルヴィジョン
以上の3頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
ダービー卿チャレンジトロフィー 2024 ◎本命馬
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
3月31日(日)阪神11R 大阪杯
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