2023年7月2日　CBC賞　出走馬適性チェック✔︎

2023年7月2日（日）　福島競馬場　芝1800m CBC賞　出走馬全頭の適性診断記事になります。

この記事はCBC賞への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

CBC賞 2023 血統適性評価基準
CBC賞 2023 出走馬適性チェック✔︎
CBC賞 2023 適性チェック✔︎上位馬5頭
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
1. 7月2日（日）福島11R ラジオNIKKEI賞

CBC賞 2023 血統適性評価基準

4年振りに中京競馬場で行われる短距離ハンデ重賞。芝1200mで行われます。

ディープインパクト産駒が強い舞台。中京はダンジグやロベルトのパワーが血統では活きてくるのでその点を評価していきたいと思います。

CBC賞 2023 出走馬適性チェック✔︎

アビエルト

　父：キンシャサノキセキ
　母：サイレントセンティネル
母父：Silver Hawk

近親にシルクロードS勝ち馬のゲイリーフラッシュがいて、英セントレジャーなど欧州中長距離路線で活躍したムタファーウエクの甥にあたります。父のキンシャサノキセキのスピードに母父シルバーホークの機動力は如何にも中京向きで、昨年末の同コースの有明Sを制してOP入り。走りを見ていても中京の坂は苦労しないタイプですし、直線距離が伸びるのも魅力。内から上手く立ち回れば上位食い込みも。

血統：A 距離：A コース：A ローテ：C

エイシンスポッター

　父：エイシンヒカリ
　母：マーゼリン
母父：Barathea

エイシンムジカの下で、愛ダービー3着のステラーマスの甥。父のエイシンヒカリはディープ×ストームキャットのニックスで、香港Cやイスパーン賞勝ち馬。母系がサドラーにデインヒルだから血統的なバランスは取れていて、タフなコースでもスピードのいる決着でも対応出来ます。道悪も苦にしないですし、馬群を捌いて競馬も出来る隙のないタイプだからここでも大きな不利さえなければ勝ち負け筆頭でしょう。

血統：B 距離：A コース：B ローテ：B

サンキューユウガ

　父：ロードカナロア
　母：マイネアンティーク
母父：サクラバクシンオー

祖母のスターアルファはJRA5勝馬で、曾祖母からはベガが出るので、アドマイヤベガやアドマイヤボス、アドマイヤドンなどが近親にあたります。ロードカナロア×サクラバクシンオーはファストフォースやキルロードなど中京1200mで良く走る配合。超高速決着よりは時計の掛かるタフな馬場に向くのでこの時期はいいと思いますし、このクラスでの追走がスムーズに対応出来れば面白いのかなと思います。スタートしてから進みが悪くなっている点が少々気がかり。

血統：B 距離：A コース：B ローテ：C

サンライズオネスト

　父：ダイワメジャー
　母：サイモンドルチェ
母父：ジャングルポケット

オーロマイスターやテーオーアポロンの甥にあたる血統。父ダイワメジャーはマイル志向の強いサンデー系種牡馬で、セリフォスやレシステンシア、アドマイヤマーズなどの父。母父ジャングルポケットはスタミナ豊富な血統で、それもあってかタフな展開への強さが武器に。昨秋のセントウルSはハイペースの中しぶとく伸びて3着確保と地力は高いので、同じようにハイラップになって上がりが掛かる展開になれば浮上するタイプでしょう。元々は1400mベターでしたが、今は1200mがベストかも。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：B

ジャスパークローネ

　父：Frosted
　母：Fancy Kitten
母父：Kitten’s Joy

母は米国大種牡馬のキトゥンズジョイ産駒で、デピュティミニスター、エーピーインディ、ストームキャットを持つ米国血統。父はタピットの後継のフロステッドで現役時代はダート8~9Fで活躍。スピード色が強いので短距離に出るのは順当で、デピュティミニスターのクロス、ロベルトのクロスなどが入り小回り向きの機動力が強い構成のように感じます。道悪巧者だから雨が降って先手を取れれば面白いのかなと思います。時計が掛かる決着になってこその1頭のように感じます。

血統：B 距離：B コース：C ローテ：C

スマートクラージュ

　父：ディープインパクト
　母：レジェトウショウ
母父：キングヘイロー

母のレジェトウショウはJRA3勝で、スマートルシーダの全兄。ファルコンSを勝ったトウショウドラフタの甥にあたり、近親にスイープトウショウのいる血統です。ディープ×キングヘイローでヘイローの3×4、リファールの4×4と高速決着向きのようにも。前走は不良馬場でも3着と好走は地力の高さで、本質は良馬場が良いと思います。中京での実績はありますが、こなせる範囲という印象で、ベターは京都の平坦かなと思います。

血統：B 距離：A コース：C ローテ：C

タイセイアベニール

　父：ベーカバド
　母：ハロードリーム
母父：ブライアンズタイム

サンライズモールの甥で、曾祖母スカーレットローズからはスカーレットレディが出るので、ヴァーミリアンやサカラートなどもこの牝系にあたります。父のベーカバドはパリ大賞典勝ち馬のダンジグ系種牡馬で、ダブルシャープの父。母系がブライアンズタイムにダンスインザダーク、ノーザンテーストのパワーに寄った配合だからタフなコース形態の中京は向く血統でしょう。スピード勝負は厳しいので時計が掛かる展開になってどこまでというところですが、1度使った上積みに期待。

血統：B 距離：B コース：B ローテ：B

テイエムスパーダ

　父：レッドスパーダ
　母：トシザコジーン
母父：アドマイヤコジーン

母のトシザコジーンはJRA3勝。ナーゲルリングの全妹で、トシザグレイトの姪。父レッドスパーダはタイキシャトルの系譜で、ストームキャット内包。母父アドマイヤコジーンだからテンから流れる競馬が合う血統。小倉の1200mの超スピードレコードホルダーで、昨年の覇者。平坦で良さが出るタイプなだけに中京コースは疑問も、前が止まらない馬場なら警戒は必要でしょう。

血統：C 距離：A コース：D ローテ：C

ディヴィナシオン

　父：ヴィクトワールピサ
　母：フギン
母父：ストリートセンス

母のフギンはJRA4勝、NAR3勝のスプリンターで、4代母からは安田記念を制したフェアリーキングプローンが出る牝系。父のヴィクトワールピサはドバイWCや有馬記念、皐月賞を制した種牡馬。母父ストリートセンスはBCジュベナイルやケンタッキーダービーを制したアメリカの名馬。マキャヴェッリアンのクロスでスピードが強く、デインヒルのパワーと持続力で中山や小倉の様なコースに良績。脚質的にも一発狙ってのタイプなので、中京ならインベタが良さそう。前が崩れる展開待ちにはなりますが、流れ次第で上位食い込みも。

血統：B 距離：A コース：B ローテ：C

トゥラヴェスーラ

　父：ドリームジャーニー
　母：ジャジャマーチャン
母父：アドマイヤコジーン

母はスプリンターズSを勝ったアストンマーチャンの全妹で、トオヤリトセイトの全兄にあたる血統。父のドリームジャーニーはオルフェーヴルの全兄でグランプリ連覇を果たした名馬で、ヴェルトライゼンデやスルーセブンシーズの父。母父アドマイヤコジーンはノーザンテーストを内包したコジーン産駒。ドリームジャーニーらしくピッチ走法で使える脚がそこまで長くない分スムーズに運びすぎると最後甘くなります。中京コースとの相性は良く、馬場も不問なので実績的にも勝ち負けになる1頭でしょう。内から立ち回れれば尚プラス。

血統：C 距離：A コース：A ローテ：B

マッドクール

　父：Dark Angel
　母：Mad About You
母父：Indian Ridge

母のマッドアバウトユーは愛7FGIII勝ち馬で、愛セントレジャー勝ちのロイヤルダイヤモンドの甥にあたる血統。父のダークエンジェルは欧州スプリンターで母父インディアンリッジも欧州で活躍したスプリンターという短距離の名血。母系はダンジグを持ち、パワーが活きる中京コースで3勝とコース相性は抜群。シルクロードSでは高松宮記念のワンツーに屈しましたが、差は無く力関係では当然上位。ここでしっかりと賞金を加算したい1頭です。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：B

ヨシノイースター

　父：ルーラーシップ
　母：アースブレイ
母父：ゼンノロブロイ

母のアースプレイはJRA2勝で、アスターディゴンの半兄。小倉2歳S勝ちのマルブツイースターの甥にあたる血統で、父のルーラーシップはキングカメハメハの後継種牡馬で、キセキやソウルラッシュなどの父。母父ゼンノロブロイからも中長距離向きの持続力が強い配合ですが、母のスピードもあって短距離馬に。高速決着よりは時計が掛かった方がいいタイプのようにも感じますから多少馬場が渋った方がベターかも。走り自体は安定感があるので相手也には走れるのではないでしょうか。

血統：C 距離：A コース：B ローテ：C