日曜競馬もお疲れ様でした！！
福島小倉共に最終日を迎えた24日。小倉競馬場では中京記念G3が行われました。結果と共に毎週恒例のパトロール映像とペースからのレース分析をして行きたいと思います！
中京記念結果
| 1着 | 7枠14番 | ベレヌス | 西村淳也 | 1:45,9 |
| 2着 | 6枠11番 | カテドラル | 団野大成 | 1/2 |
| 3着 | 8枠15番 | ファルコニア | 川田将雅 | ハナ |
| 4着 | 1枠2番 | ミスニューヨーク | デムーロ | 1.1/4 |
| 5着 | 6枠12番 | ヴァリアメンテ | 岩田望来 | クビ |
結果は7枠14番から先手を取ったベレヌスがそのまま押し切り見事1着！西村淳也騎手は重賞2勝目！2着はカテドラル。2年連続連対となりました。1番人気のファルコニアは3着に入線となりました。
6番人気→10番人気→1番人気の順で3連単は142070円の払い戻し。波乱の結果になりました！
レース映像・パトロール映像から振り返る
まずスタートですが、割と先行勢は好スタートを切っていました。カテドラルは出遅れ気味。ベレヌスなんですがスタートは五分。この時点ではベステンダンクがやっぱり行くのかなと思っていましたが、、、
ベレヌスの二の脚のつき方がとてもよく、一気に先頭へ。正直ここがこのレースの全てだったと言えます。ファルコニアはベレヌスの外だったので引っ張ることなく楽に流れに乗れました。内のベステンダンクとコルテジアも追って追って主張はするんですが、勢いが違いましたね。
行き脚の良さで内ラチまで行けたのは非常に大きく、ベステンダンクとコルテジアはここで何もできなくなってしまいました。この時点で内の先行馬は流れに乗せられなくなり、完全にベレヌスのペースに。スローペースに繋がったのはここだと思います。逆に2着馬カテドラル、3着馬ファルコニアは後方の外目でした。今村騎手騎乗で話題を集めたカデナはスタートから進んで行かず最後方からリズムを重視の騎乗。
ベレヌスは400m通過あたりからペースを落ち着かせます。コルテジアが若干掛かり気味の2番手。3番手にアーデントリーとベステンダンク。ミスニューヨークはベステンダンクの後ろ。その外にファルコニア。ヴァリアメンテが思ったより進んで行かずに後方3番手でカテドラルの外にいました。
ラップタイムなんですが前半は59.9秒。今の小倉の馬場を考えたらスロー寄りの流れです。
12.4-11.4-12.3–12.0-11.8-11.4-11.3-11.4-11.9
この3F目と4F目の12秒台が外を通った馬向きの流れにしました。
結果的に黒丸で囲った馬達は切れ負けするタイプの馬（シャーレイポピーは少し違うかもですが）です。この馬達にとっては流れて欲しかったと思います。逆にペースが早いと外は厳しくなりますし、ペースを作ったベレヌス自体もスローペースで粘るタイプの馬です。この時点ではファルコニアは絶好のポジションだと思っていました。
この青丸がこぞって2着〜8着でしたのでこの画像から外が有利になったのはわかりやすいと思います。ミスニューヨークは逆に良く4着に入ったなという展開でした。
ファルコニアにとって地味に嫌だったのはレインボーフラッグの動きだったかもしれません。若干ですが外から突いていて早めに動かされる展開に。逆にカテドラルはその動きを後ろから見ていましたから楽だったと思います。ここが2着3着のハナ差に出たと思います。
ファルコニアはレインボーフラッグの追撃を振り切り先頭集団へ。勝ち馬との内外の差を見ると間に3頭分ですからロスは大きかったと思います。
カテドラルはレインボーフラッグが手応え悪くなって1列後ろに入ってくれたのが大きく、余計に外を回さなくて済みました。
内の先行馬のコルテジアやカイザーミノル等は一気にペースアップしたのに対応が難しかったように思えます。
最後の直線のシーンなんですが、決勝線手前でミスニューヨークが狭くなったのはカテドラルが若干内に切れ込みながら突っ込んできた影響。団野騎手も急遽の騎乗ですし、手応えもよかったですから気合いが入った分でしょう。挟まれなくても4着は変わらなかったと思います。
各馬の個人的評価
1着 ベレヌス
状態が良かったのもあり、スタートして先手をあのような形で取れた時点で勝負あったと思います。ずっとコンビを組んでいる分馬を理解している西村淳也騎手の好騎乗ですし、戦歴を見ても力を付けています。今後もこのような形でスロー寄りの流れならまた重賞を勝てるレベルの馬だと思います。
2着 カテドラル
昨年の2着同様、この季節の小倉は合っているみたいですね。1800mでも後方2番手だとどうしても展開待ちになってしまいますが、6歳でもまだまだ衰えは見せていません。もっとペースが流れてくれた方がこの馬には向いたかもしれません。勝ち馬に上手く乗られた結果の2着ということでいいと思います。
3着 ファルコニア
何かワンパンチ足りない馬ではありますね。どうしても先に動かなければならない展開になりやすい分、後ろに差されてしまいますね。前も捕まえられなかったのも痛いですし、善戦までのイメージがより強くなる競馬でした。勝つには工夫が必要なタイプかもしれません。
4着 ミスニューヨーク
今回は内枠が仇になったようなレースでした。時計的にもこの速い馬場は厳しいのもあるかもしれませんが、高速決着の対応という面では速いペースも難しいですね。結果的には夏の小倉向きではなかったかもしれません。しかし、こういう展開でも4着にこれていることを評価した方がいいとは思います。条件が合えば再び重賞では活躍できると思います。
5着 ヴァリアメンテ
ゲート出てから進まなかったですね。最後は33.9の上がりは使ってますが、理想はもう少し前で流れに乗れた方がいいタイプでしょう。距離はもう少しあってもいいと思います。
6着 カデナ
調教も自己ベスト更新で具合は良さそうでしたが、どうしても展開待ちになってしまうタイプですし、時計的にももっと掛かる馬場の方がいいですね。最後しっかり脚は使えていますから8歳でも衰えていません。
7着 シャーレイポピー
ポジション的には悪くなかったですが、早めにファルコニアに被せられる展開になってしまったのが少し影響したような感じだと思います。こういう瞬発力が必要な競馬になるともう少し前目のポジションが必須になりそうです。馬は頑張っていると思います。
10着 カイザーミノル
この馬も上がり勝負になるような展開は向いていませんし、内の先行馬は不利になったレースです。馬体が増えたのは好材料だったと思いますが、調教も攻められない分仕上げは難しいと思います。さらに輸送もありますし、夏という季節も今回はミスマッチした印象です。
まとめ
今回自分の推奨馬2頭は、
◎ミスニューヨーク4着
○ヴァリアメンテ5着
という不甲斐ない結果に。展開が向かなかったり、2頭とも輸送を加味した最終調整だったのを考えると夏競馬は難しいなと改めて実感しました。
来週は小倉がお休みで、新潟と札幌の2場開催。
札幌でクイーンS、新潟では夏の風物詩アイビスサマーダッシュが行われます。
来週こそは推奨馬が当たるように頑張っていきますのでよろしくお願いします！
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