京都大賞典2022 出走馬適性チェック！

3連休最終日に阪神競馬場で行われる秋の大一番へ向けた前哨戦である京都大賞典が行われます。

昨年はマカヒキがダービー以来の勝利。過去にはサトノダイヤモンドやキタサンブラック、ラブリーデイなど名馬も勝っているレースです。

この記事は京都大賞典への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

土曜日に行われる2歳重賞のサウジアラビアRCの適性チェックはこちら🔽

日曜日に東京で行われる毎日王冠の適性チェックはこちら🔽

京都大賞典　血統適性評価基準

昨年に引き続き阪神競馬場芝2400mで行われる京都大賞典。開幕週に外回りコースを使用。

例年は京都競馬場で行われているため過去の傾向が昨年のみですが、大箱コースの2400mでエピファネイア産駒が相性がいい舞台。米国血統よりも欧州血統の方が良く絡む舞台設定ですからスピード＋タフさやスタミナを評価していきたいところ。

京都大賞典　出走馬適性チェック

宝塚記念2022🔽

マーメイドS2022🔽

札幌記念2022🔽

小倉記念2022🔽

その他のレースは文中のレース名にリンクしておりますので是非！！

アイアンバローズ

　父　オルフェーヴル
　母　パレスルーマー
母父　Royal Anthem

先日神戸新聞杯を制したジャスティンパレスの兄で、米ダートG1で2勝のパレスマリスの下にあたる本馬は、父オルフェーヴルでスタミナ×母父ヌレイエフのラインでこちらもスタミナ。ロベルトも入り実績からも見れるように小回りの中長距離が合う血統で、大箱のこのコースだとスピードが足らない印象。

ステイヤーズSと阪神大賞典を共に2着。小回りや内回りで長く脚を使うタイプ。逃げに拘る必要はないですが前々で運びたいところ。2度の坂越えなどの問題はありませんが開幕週の芝と、大箱特有のスローになった時の上がり勝負に懸念。時計がかかった方がいいでしょう。

血統：C 距離：C コース：D ローテ：C

アフリカンゴールド

　父　ステイゴールド
　母　ブリクセン
母父　Gone West　

兄弟にロンゴノットやドバイワールドカップを制したアフリカンストーリーのいる血統で、母父がゴーンウエストに母母父デインヒルですから母系は持続力の強い血統に父はステイゴールドでスタミナやタフさを持っています。イメージ的には中距離向きで少し長いのかなという印象はありますが、しぶとさのイメージがある分スローに落とし込めればこなせる範囲でしょうか。

京都記念の時のように前半超スローで逃げるのが吉ですが、今回は外回りコースな分捕まりやすいコース形態。適性的には不向きですが、意外性があるので展開次第では。

血統：D 距離：D コース：D ローテ：D

アリストテレス

　父　エピファネイア
　母　ブルーダイアモンド
母父　ディープインパクト

リンカーンやヴィクトリーが叔父にいて近親にアドミラブルやエスポワールのいる血統。エピファネイア産駒はこのコースで勝率が高く、母父ディープインパクトもこのレースに相性がいいですし、母系がトニービンを持っているのも好印象。

昨年このレースで2着の実績もありますから適性は高いと思います。菊花賞2着、天皇賞春も4着とG1で過去には好走していましたし、不振気味ですが力を出せれば上位争い。速い脚が使えるタイプではなく長く脚を使うタイプなのかなという印象もあるので流れに乗れればといったところでしょう。

血統：A 距離：B コース：B ローテ：C

ウインマイティー

　父　ゴールドシップ
　母　アオバコリン
母父　カコイーシーズ

母のアオバコリンは地方で活躍した馬で、母父がカコイーシーズで、父はゴールドシップなのでこの配合だとナカヤマナイトのイメージに更にスタミナを強化した血統でしょうか。小回りで結果を残すタイプ血統イメージですから大箱に変わりは不安。

今年のメトロポリタンSから復調気配で、続く前走のマーメイドSで復活V。元々オークス3着に好走した地力はあるタイプですから距離延長は歓迎ですが、血統通り外回りは多少不安。開幕週の条件はいいと思いますが、今回は牡馬も相手ですから課題は多そうです。

血統：D 距離：B コース：D ローテ：B

キングオブドラゴン

　父　ハーツクライ
　母　ベガスナイト
母父　コロナドクエスト

兄にアメリカズカップや姉にオメガインベガスのいる血統で、従兄弟は米国G1馬のジャストアズウェルのいる血統。ハーツクライに母父がコロナドクエストですから中長距離が適性高い血統構成かなと思います。戦績からも持続力に富んでいる血統ですから自分のペースで競馬ができれば面白いのかなと思います。

前走のオールカマーは内枠向きの展開になり泣きましたが、このコースでは勝ち鞍もあるように適性自体はあるのかなと思います。スローに落とし込める外回りの2400mは合うと思いますし、馬場も開幕週で向くのかなと思います。あとは相手関係になるのでうまく運べれば。

血統：C 距離：B コース：B ローテ：C

ディアスティマ

　父　ディープインパクト
　母　スウィートリーズン
母父　ストリートセンス

母のスウィートリーズンは米国ダート7F、8FでG1を3勝。近親にドバイゴールデンシャヒーン勝ちのゼンデンがいる血統で、父ディープインパクトに母父がストリートセンスは中距離以上が適性でしょうか。母系にブラッシンググルームのラインも持ちバランスの取れた配合ではないでしょうか。粘り強さを持っているのかなと思います。

血統のイメージ通りの戦績で逃げてしぶとさ活きる馬。前走から1年以上の休み明けで、最後に走った札幌日経OPはしぶとく粘り勝ち。スタートは特別速くないので距離は少し短いのかなと思いますが、逃げに拘る必要もないので番手でも。休み明けさえクリアできれば勝負になるのかなと思います。

血統：B 距離：C コース：C ローテ：D

ディアマンミノル

　父　オルフェーヴル
　母　イソノスワロー
母父　デヒア

母母イソノルーブルはオークス馬で兄に新潟2歳S勝ち馬のモンストールのいる血統。父オルフェーヴルと母父デヒアでは中距離向きに感じますが、更に奥のニジンスキーが活きてこの馬は距離が伸びて良くなった印象。長距離の持続力戦に強い血統ですからある程度流れる競馬が合っているのかなと思います。

戦績を見ても2200m以上で結果を残しているように中長距離タイプ。新潟記念は少し距離が短く感じました。後方から脚を使うタイプで速い上がりも使えますが、前が止まる展開の方が合っているのでハイペースになればプラスになります。馬場も重くなっても問題ないですし展開次第では差し込めるのかなと思います。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：B

ディバインフォース

　父　ワークフォース
　母　ツクバビューティ
母父　ゼンノロブロイ

叔父にルックトゥワイスのいる血統で、父がワークフォースで母父ゼンノロブロイですから長距離に適した血統で理想は小回りコースですが、このコースとの相性がいい血統構成。母系のアルザオはディープインパクトの母父のように後方から一気に差し込む競馬があっているのかなと思います。

近走は不振気味ですが、昨年暮れのステイヤーズSは後方から差し切り優勝。阪神外回りの成績もいいのでコースは合っていると思いますが。少し距離が足りない印象も。流れ次第では面白い一頭ではないでしょうか。

血統：A 距離：C コース：B ローテ：C

ヒンドゥタイムズ

　父　ハービンジャー
　母　マハーバーラタ
母父　ディープインパクト

近親にタイセイドレフォンのいる血統で、ハービンジャー産駒で母父ディープインパクトだとケイティクレバーやプレサージュリフトなど。母系もヌレイエフのラインがありますからスタミナが強く、大箱の2400mは合う印象。

前走の小倉記念は速い流れを後方から差し込んできて2着。直線短いコースよりは長いコースの方が向いていますからコース変わりはプラスだと思います。距離延長に関しても大きく影響しないのかなと思いますからここでも好走してもおかしくありません。

血統：B 距離：B コース：B ローテ：B

ボッケリーニ

　父　キングカメハメハ
　母　ポップコーンジャズ
母父　ダンスインザダーク

宝塚記念や天皇賞秋を制したラブリーデイの全弟で、母父ダンスインザダークに母母父がトニービンで中長距離向きのスピードの持続力タイプ。大箱向きの血統ですからここでも台頭出来る力は持っていると思います。

前走の目黒記念は圧巻のパフォーマンス。今年に入り充実期を迎えているのかなと思います。タフなレースの方が向いているタイプだと思うので速い流れになった方がいいのかなと思います。先行してスムーズならここでも勝ち負けの域でしょう。

血統：A 距離：B コース：B ローテ：C

マイネルファンロン

　父　ステイゴールド
　母　マイネテレジア
母父　ロージズインメイ

ユーバーレーベンの半兄で母母のマイネヌーヴェルはフラワーCの勝ち馬。父がステイゴールドの分ユーバーレーベンよりもスピードがあるイメージで母系のイメージからだと小回りの機動力タイプなのかなと思いますから、外回りコースはどうでしょうか。

今年に入りAJCCで2着、天皇賞春を6着、宝塚記念を5着と調子は上がってきています。宝塚記念のようにタフな流れでもしっかり脚を使う馬ですから、外回りの2400mでも同じような競馬ができるかと言われたら微妙なところ。ある程度流れる競馬になった方がチャンスはあるのかなと思います。

血統：D 距離：B コース：D ローテ：C

ユニコーンライオン

　父　No Nay Never
母 Muravka
母父　High Chaparral

兄に仏G1勝ちのザワウシグナルのいる血統で、父のノーネイネヴァーは欧米のスプリント戦で活躍。母系がハイシャパラルな分距離が伸びても大丈夫な感じでしょうか。理想はマイルくらいの血統構成だと思います。

過去には宝塚記念2着の実績持ちですが、長期休養後はプロキオンS16着、札幌記念12着と不振。持続力があるタイプでしたから前目でしぶとさを活かす競馬が合っています。本来の走りができれば力は上位なのですが調子次第なところがあります。血統のイメージとは逆に距離が伸びた方がペースが合うと思いますが、外回りコースは不安。

血統：D 距離：C コース：D ローテ：C

レッドガラン

　父　ロードカナロア
　母　ダンスオンザルーフ
母父　シンボリクリスエス

牝系はダンシングキイの一族ですからダンスインザダークやダンスパートナー、ダンスインザムード等が近親にいる血統。ロードカナロア×シンボリクリスエスだとダート向きのしぶとさが出るのかなと思います。力のいる馬場の方が得意でワンペースで運べれば面白いのかなと思います。

中山金杯と新潟大賞典を今年勝っています。前走の札幌記念はペースが合わず自分の競馬が出来ませんでしたし上位馬は強かった印象。この距離が心配ですが先行力を活かせる展開になれば一発あってもとは思います。

血統：C 距離：D コース：B ローテ：D

ヴェラアズール

　父　エイシンフラッシュ
　母　ヴェラブランカ
母父　クロフネ

叔父母にアドマイヤメガミ、フサイチホウオー、トールポピーやアヴェンチュラのいる一族で、父はエイシンフラッシュで母父クロフネなのでスピードの持続力をうまく引き継いだ血統。大箱でノビノビ走らせればいいイメージで長く脚を使えるタイプでしょう。

今年の1月まではダートで競馬をしていましたが、以降芝に転向し1着3着3着1着と好走。距離を伸ばして良さが出ました。元々ダートでも長距離のレースで結果を出していましたから距離自体は不安無し。この時期の阪神開催の馬場に合うイメージがあります。休み明けが少し不安ですが速い決着にならなければ面白い1頭かなと思います。

血統：D 距離：A コース：B ローテ：D

京都大賞典　適性チェック　厳選上位馬3頭

以上3頭をピックアップさせて頂きます！

血統的にはディバインフォースがかなり気になっている所存です。当日までしっかり悩んで買い目を決めたいと思います！

冒頭でも書きましたが、適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

最終予想はレース当日パドック推奨を込みでTwitterにて買い目と共に公開しますので是非よろしくお願いします！！

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