2024年3月10日(日) 中京競馬場 芝2000m 金鯱賞 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は金鯱賞への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
金鯱賞 2024 血統適性評価基準
春の中京開幕週の芝2000mで行われる重賞レース。最近は大阪杯や香港のステップとして使われるレースです。
機動力やパワーが活きるタフな中距離戦になりやすいので、ロベルトやキングカメハメハ、デピュティミニスター等の血を評価したい。
金鯱賞 2024 出走馬適性チェック✔︎
アラタ
父:キングカメハメハ
母:サンシャイン
母父:ハーツクライ
母のサンシャインは愛知杯で2着。祖母がバルドウィナなのでワンカラットやジュエラーの甥にあたる血統。キングカメハメハ産駒らしくパワー型で、母父がハーツクライなので血統構成的には長距離志向が強く、時計が掛かる馬場に向きます。前走中山金杯は1コーナーでの不利と直線もスムーズでは無かったのが痛く、度外視は可能な内容。具合は一時よりは良くなってきている感覚はありますし、昨年のように内からスムーズに立ち回れれば上位は可能でしょう。多少時計が掛かって欲しいところ。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
エアサージュ
父:Point of Entry
母:Nokaze
母父:エンパイアメーカー
エアアルマス、エアファンディタ、エアアネモイ、エアメテオラと全て勝ち上がっている名繁殖ノカゼの仔。近親にレディバラードや、スライゴベイ、グロリアスソングのいる名牝系です。父ポイントオブエントリーはロベルト系で、米国芝中長距離路線で活躍。日本ではロータスランドの父として馴染みのある種牡馬。前走でいよいよ条件クラスを突破しオープン入り。堅実な走りをするタイプだし、前走の内容からも中京2000mは悪くないでしょう。相手関係次第ではありますが、上位の権利は十分あるのかなと思います。ゆったりした流れを希望。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
シーズンリッチ
父:ドゥラメンテ
母:エバーシャルマン
母父:ハーツクライ
毎日杯勝ち馬で、エバーシャドネーの下にあたる血統。ドゥラメンテ×ハーツクライというサンデーサイレンスとトニービンのクロスを持つ配合らしく、大箱向きではありますが上がりが掛かった方がいいタイプで多少下が緩んだ方が走るでしょう。3歳よりも古馬になっての成長の方が期待は出来ると思いますし、菊花賞以来休養で馬がどこまで変わってきてるか。極度の上がり決着は厳しいかもしれませんが、淡々と流れてくれれば中京2000mも対応可能。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ドゥレッツァ
父:ドゥラメンテ
母:モアザンセイクリッド
母父:More Than Ready
ニュージーランドオークス勝ち馬のモアザンセイクリッドの仔で、父ドゥラメンテはキングカメハメハの後継のダービー、皐月賞の2冠馬。種牡馬としてもタイトルホルダーやリバティアイランド、スターズオンアースなど大活躍しています。ドゥラメンテの重厚感に、母父モアザンレディのスピードがいい塩梅にマッチし、新馬戦3着後、5連勝で菊花賞を制覇。距離的に長距離というよりは中距離の方がいいタイプですから、中京2000mは問題はないでしょう。休み明けで一気の距離短縮だし、ペースは緩んだ方がいいかも。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
ノッキングポイント
父:モーリス
母:チェッキーノ
母父:キングカメハメハ
フローラS勝ち馬で、オークス2着のチェッキーノの初仔で、チェルヴィニアの半兄で、コディーノの甥で、サブライムアンセムのイトコにあたります。父モーリスはマイルから中距離で活躍した世界的名馬。本馬も中距離に向くタイプで、新潟記念で3歳馬ながら1着と力は示しています。めちゃくちゃ斬れる脚があるわけではないので、中京のタフな直線は向くと思いますし、距離もちょうどいいですから、開幕週でそこそこの位置で競馬が出来るなら上位争いになるのかなと思います。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:C
ハヤヤッコ
父:キングカメハメハ
母:マシュマロ
母父:クロフネ
祖母はシラユキヒメなので、シロニイやブッチーニなどの甥でイトコにソダシ、ママコチャ、近親にメイケイエールなどがいる白毛一族です。父キングカメハメハに母父がクロフネらしく、パワーがいる馬場に向き、ダートでも活躍経験があります。このコースに関しては得意な部類で、昨年の中日新聞杯で2着、金鯱賞で4着。力関係は置いておいても、複勝圏なら一発あるタイプですし、8歳馬でも元気なら。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:C
バラジ
父:ヴァンセンヌ
母:シーダーアラジ
母父:アラジ
スターボードの半弟で、NZT勝ち馬のヴァイスシーダーの甥にあたります。父のヴァンセンヌは東京新聞杯勝ち馬で安田記念2着のディープ産駒。母父アラジは米BCジュヴェナイルなどマイル〜短距離で活躍した名馬。血統面では中距離以下に適性を示していますが、本馬は中長距離で実績を積み重ねています。中京2000mだと忙しいとは思いますし、斬れる脚は使えないので時計や上がりは掛かってどこまで。ちなみに去勢明け。
血統:C 距離:D コース:C ローテ:D
ブレイヴロッカー
父:ドゥラメンテ
母:シティイメージ
母父:Elusive City
近親に仏1000ギニーの勝ち馬イルーシヴウェーヴのいる血統。ドゥラメンテ産駒で母系にゴーンウエストはリバティアイランドやアイコンテーラーなどがいます。脚長でゆったり走れる中距離馬という印象で、デビューからコンスタントに使い続け徐々に本格化。前走の京都記念は若干力んでいたし距離が詰まるのは特に気になりません。ここ最近は後方からですが、先行して機動力活かした立ち回りの方が合うとは思うので、内のいいところを取れれば中京コースは面白いかもしれません。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
プログノーシス
父:ディープインパクト
母:ヴェルダ
母父:Observatory
姉に英GIチェヴァリーパークS(芝6F)勝ちのヴォルダがいる血統。父ディープインパクトに母父のオブザーヴァトリーは欧州で6勝を挙げた名馬。母系にダルシャーンを持ち、斬れ味抜群のディープインパクト産駒ですが、筋肉質で本質洋芝など時計の掛かる馬場向き。ドスローのよーいドンよりは少々流れて上がりが掛かった方がいいですが、中京2000mは昨年金鯱賞を制した好舞台。香港に向けて弾みを。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ヤマニンサルバム
父:イスラボニータ
母:ヤマニンエマイユ
母父:ホワイトマズル
母のヤマニンエマイユはJRA1200m〜1600mで6勝。ヤマニンマンドールやヤマニンペダラーダの半弟で、父イスラボニータは皐月賞勝ち馬。母父ホワイトマズルは伊ダービー馬で、欧州中長距離路線で活躍。産駒はイングランディーレやアサクサキングスのような長距離馬からメリッサやビハインドザマスクのように幅広い活躍馬を輩出。母系にダンジグ、トニービンと重たい血に父系のスピードでバランスは取れている中距離馬で、左回りに自信。もう1ハロン短くてもいいとは思いますが、前走の同コースの中日新聞杯も横綱競馬で押し切ったしここでもチャンスは十分。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:A
ヨーホーレイク
父:ディープインパクト
母:クロウキャニオン
母父:フレンチデピュティ
母クロウキャニオンはボレアスやマウントシャスタ、ベルキャニオン、ストーンリッジ、ダンテスビュー、ラベンダーヴァレイと活躍馬を多く輩出する名繁殖。父ディープインパクトに母父がフレンチデピュティはマカヒキやショウナンパンドラなどと同じです。2年前の日経新春杯を勝利後屈腱炎を発症。およそ2年以上振りの実戦復帰になります。状態云々よりもブランクがどうかだと思いますし、距離ももう少しあってもいいのかなというのが印象。結果もですがまずは無事に。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:D
レッドジェネシス
父:ディープインパクト
母:リュズキナ
母父:Storm Cat
ルージュスエルテの半兄。ディープインパクト×ストームキャットのニックスで、21年の京都新聞杯勝ちと神戸新聞杯2着の実績。母系にサドラーズウェルズを持つこともあり、道悪でも実績があります。3走前に実戦復帰しましたが、神戸新聞杯を最後に2桁着順が続いている状況。距離もコースも悪くは無いと思いますが、とにかくキッカケを掴みたい。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:C
ワイドエンペラー
父:ルーラーシップ
母:アンフィルージュ
母父:アグネスタキオン
サンリヴァルやヴァンケドミンゴの全弟にあたる血統。祖母がウメノファイバーなので、ヴェルデグリーンやグリューネグリーンのいとこにあたります。この血統ですが、大箱の東京を中心に好走歴。中京2000mも悪くは無いですが、格上挑戦ですし相手関係次第にはなると思います。脚元や走法からも道悪の方がいいとは思いますし、一雨欲しいところ。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
金鯱賞 2024 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎ヤマニンサルバム
✔︎アラタ
✔︎ノッキングポイント
✔︎ハヤヤッコ
✔︎プログノーシス
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
金鯱賞 2024 ◎本命馬
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
3月9日(土)中山11R 中山牝馬S
3月10日(日)阪神11R フィリーズレビュー
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