2024年3月31日(日) 阪神競馬場 芝2000m 大阪杯 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は大阪杯への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
大阪杯 2024 血統適性評価基準
阪神内2000mで行われる中距離GⅠの大阪杯。
ヴァイスリージェントの血が優秀で好走率が高い。その他はアンブライドルドやスマートストライクなどの米国志向の強いミスプロの血も悪くない舞台。
大阪杯 2024 出走馬適性チェック✔︎
エピファニー
父:エピファネイア
母:ルールブリタニア
母父:ディープインパクト
母はオークスや秋華賞を制したミッキークイーンと同血で、エリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグや、同レースに出走予定のミッキーゴージャスのいとこにあたる血統。エピファネイア×ディープインパクトはアリストテレスなど長いところに向く配合で、距離は伸びてこなせるアウトライン。気性的に内回り1800mがベターではありますが、ここもペースが流れてくれればある程度はやれるでしょう。揉まれ弱いので外から流れに乗りたい。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
カテドラル
父:ハーツクライ
母:アビラ
母父:ロックオブジブラルタル
エルムSを制したジェベルムーサの半弟。父ハーツクライに母父はダンジグ系のロックオブジブラルタルとパワー型マイラーの血統構成で、本馬は元々芝の京成杯AHを勝ったり、NHKマイルCで3着などの実績を持っています。距離的に2000mは長いですから展開の助けがあってどこまでやれるかでしょうし、この距離での阪神の急坂がプラスになるとは思えず…。雨が降って馬場悪化は歓迎。
血統:C 距離:D コース:D ローテ:D
キラーアビリティ
父:ディープインパクト
母:キラーグレイシス
母父:Congaree
ジェイパームスの半兄にあたる血統で、父ディープインパクトに母は北米2歳牝馬チャンピオンのキラーグレイシスという血統。血統構成的には若駒から活躍するのは納得で、ホープフルS勝ち馬。ストライドが伸びるというタイプでもなく、距離はこのくらいで丁度良さそうですし、坂のあるコースはプラスになりそう。あとは馬のメンタル次第だと思います。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:B
ジオグリフ
父:ドレフォン
母:アロマティコ
母父:キングカメハメハ
母のアロマティコは秋華賞とエリザベス女王杯3着やクイーンS2着など。アンデクスイーンのいとこにあたります。父のドレフォンはストームキャット系でこの血の影響も大きく、筋肉質でマイラー寄りに適距離はシフト。前走3着は条件ベストで、立ち回りも完璧。距離が伸びていいイメージは無いですが、同じような立ち回りで粘り込みを。喉的に多少の湿度は欲しいかも。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:C
スタニングローズ
父:キングカメハメハ
母:ローザブランカ
母父:クロフネ
母のローザブランカはJRA3勝で、祖母のローズバドはフィリーズレビューとマーメイドS勝ち馬で牝馬GIの2着が3回。ローズキングダムの姪にあたる血統で、ロザグラウカの3/4妹にあたる血統。父キングカメハメハ×母父クロフネはハヤヤッコと同じ。機動力が武器で内回り巧者で、同施行条件の秋華賞は先行し早め先頭で押し切り。舞台設定は悪くないですが、懸念は長期休養明けの実戦勘か。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:D
ステラヴェローチェ
父:バゴ
母:オーマイベイビー
母父:ディープインパクト
朝日杯勝ち馬のゴスホークケンの甥にあたる血統で、父はナシュワンの後継の凱旋門賞勝ち馬のバゴ。脚長体型ではありますが、走法自体はピッチ寄りで道悪や内回りに向く機動力は持っている印象。前走は澱みないペースを3番手追走から直線抜け出し押し切り復活V。復帰以前はクラシック戦線でも好走していた実力馬だけにここも侮れない存在に。前走のように好位で競馬が理想でしょう。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:A
ソールオリエンス
父:キタサンブラック
母:スキア
母父:Motivator
ヴァンドギャルドの半弟で、近親にはラヴやポゴのいる血統。キタサンブラック産駒で、母系がモティベーターやレインボウクエストの入る重厚な血統で、道悪の皐月賞を大味な競馬で優勝。前走の中山記念はいつも通りポジションが取れず追い込み届かず4着。馬場やローテを考えれば悲観することはないとは思います。個人的には馬そのものポテンシャルはあると思いますし、ブリンカーなどの話もありますが、あまり道中急がせない方がいいような気も。距離2000mになるのと、1度使って追走が楽になるとは思います。これからの馬だとは思いますし、1歩ずつ前進を。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:A
タスティエーラ
父:サトノクラウン
母:パルティトゥーラ
母父:マンハッタンカフェ
母はJRAのマイル戦を3勝。4代母はクラフテイワイフだからカンパニーやトーセンジョーダンが出る牝系。父のサトノクラウンは香港や宝塚記念などを制したタフ馬場の鬼で、母父もマンハッタンカフェだからスタミナ型。フレンチデピュティやテーストが母系に入るのでスピードや前向きさもしっかり遺伝し、大阪杯の舞台への適性は高く思える血統構成。有馬記念は直線での不利もありましたし、もう少し上の着順はあったようにも感じます。大箱がベターだとは思いますが、内回りにも対応出来る機動力はありますし、もう少し距離が欲しいとこではありますが、前付け出来ればここでも上位。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
バビット
父:ナカヤマフェスタ
母:アートリョウコ
母父:タイキシャトル
7勝馬ダンツホウテイの甥にあたる血統で、父のナカヤマフェスタはステイゴールド系で、宝塚記念勝ちや凱旋門賞2着の実績馬。母父タイキシャトルは世界を制した名マイラーで、その奥はヌレイエフやミルリーフと全体的に重厚な血統構成。前走京都記念で久々に激走を見せ3着に粘り込み。距離コース共に問題は無いですが、流石に馬場や展開の助けは必要か。単騎で行ければ面白そうではあります。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:C
ハヤヤッコ
父:キングカメハメハ
母:マシュマロ
母父:クロフネ
祖母はシラユキヒメなので、シロニイやブッチーニなどの甥でイトコにソダシ、ママコチャ、近親にメイケイエールなどがいる白毛一族です。父キングカメハメハに母父がクロフネらしく、パワーがいる馬場に向き、ダートでも活躍経験があります。8歳でも元気いっぱいで、前走の金鯱賞も4着へ健闘。中京がベストなんだとは思いますが、阪神内2000mでも雨馬場や展開ハマればの1頭でしょう。
血統:A 距離:A コース:C ローテ:C
ハーパー
父:ハーツクライ
母:セレスタ
母父:Jump Start
ヴァレーデラルナの半妹にあたる血統で、母はアルゼンチン2歳女王のセレスタ。ハーツクライが父、母父がエーピーインディ系のジャンプスタートでストームキャットを内包。母系の奥のロベルトもあるし競馬自体は器用に立ち回ることが出来ます。一瞬で加速出来るようなタイプではない分、揉まれずに自分の競馬が出来るかが鍵。大箱の方がジワジワ脚を伸ばせるとは思いますが、有馬記念のように出して行って先行が吉か。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:B
プラダリア
父:ディープインパクト
母:シャッセロール
母父:クロフネ
母のシャッセロールはJRA3勝で、ヴェントボニートの全弟にあたる血統で、ディープインパクト×クロフネはこのレースで好走しているレイパパレやステファノスなどが出る配合。京都記念や京都大賞典で勝っているように基本は大箱向きだとは思いますが、阪神内も昨年の京都記念で3着があるように問題はないでしょう。馬は充実の時を迎えていると思います。距離はもう少しあった方が楽だとは思いますが、2000mのGIでもやれる力はあるでしょう。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
べラジオオペラ
父:ロードカナロア
母:エアルーティーン
母父:ハービンジャー
祖母のエアマグダラはJRA4勝馬で、エアメサイアやエアシェイディの全妹にあたる血統。叔父にサトノヘリオスやエアアンセムがいます。父のロードカナロアは世界を制したスプリンター。カナロア産駒でも母系の影響も強く距離は中距離に向き。阪神内2000mはチャレンジCでも制しているように舞台設定はいいでしょう。力は付けてきていますし、機動力もあるので立ち回り次第では上位争いでしょう。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:A
ミッキーゴージャス
父:ミッキーロケット
母:ミッキークイーン
母父:ディープインパクト
母のミッキークイーンはオークスと秋華賞の牝馬2冠馬。祖母のミュージカルウェイは仏GIIドラール賞(芝1950m)や、仏GIIIメゾンラフィットC(芝2000m)勝ち馬で、トーセンマタコイヤの姪で、ブレイディヴェーグやエピファニーのイトコにあたります。父のミッキーロケットは宝塚記念勝ち馬のキングカメハメハの後継種牡馬。ヌレイエフのインブリードで重厚感のある血統構成。前走愛知杯(小倉2000m)は速い流れを外からねじ伏せるように4角先頭で後続を完封。成長著しく重賞制覇をしましたが、牡馬一線級を相手に同じ競馬が出来るかどうか。展開や馬場が渋るなどの助けは必要そうですが、1発の魅力は十分。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
モリアーナ
父:エピファネイア
母:ガルデルスリール
母父:ダイワメジャー
母のガルデルスリールはJRA2勝。ヒストリアノワールやカズポメラニアンの半妹で、ダノンフェニックスの姪。父エピファネイアは菊花賞やジャパンC勝ち馬で、ロベルト系の長距離志向の強い血統。母系がダイワメジャーにチーフズクラウンだからパワー型で急坂は歓迎のタイプ。見た目的にはマイルが合いそうでも現状は中距離で前半慌てずリズムを整える競馬が理想。脚質的にも展開の崩れを待つタイプで、紫苑Sのような競馬になるかどうかでしょう。馬場の多少の渋りは欲しい。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
リカンカブール
父:シルバーステート
母:アンブラッセモア
母父:Zoffany
4代母のジェノヴェーファからはサマーハが出るのでシャケトラやラスールなどと同牝系にあたります。シルバーステート産駒で母父がデインヒルのラインのゾファニーは愛国スプリンターとして活躍。母系の重厚血統からも上がりの掛かるタフな決着には強く、ロベルトのクロス持ちらしく内回りに向きます。前走の中山金杯で内枠を活かした先行策で勝ち切ったのは大きな収穫。ここも同じような立ち回りが出来るなら上位に食い込めるだけの充実度はありそう。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
ルージュエヴァイユ
父:ジャスタウェイ
母:ナッシングバットドリームズ
母父:Frankel
祖母は凱旋門賞馬のデインドリーム。ジャスタウェイ産駒らしく気難しい面のある牝馬で、母系のフランケルなどの欧州血統からも高速決着よりは時計の掛かる決着に向くタイプ。前走の敗因は消化しきれていない感じではありますが、今回の距離の短縮に関してはプラスでしょう。理想はエプソムCの時のような前付けだし、本質大箱ベターなタイプなだけに色々と助けは必要になるか。
血統:C 距離:B コース:D ローテ:C
ローシャムパーク
父:ハービンジャー
母:レネットグルーヴ
母父:キングカメハメハ
母はドゥラメンテと同血統にあたり、祖母はアドマイヤグルーヴと同血統にあたります。曾祖母エアグルーヴはオークスや天皇賞・秋勝ち馬の名牝。父のハービンジャーはデインヒルのラインのダンジグ系。走りを見ても大箱向きだとは思いますが、外から流れに乗れればといったところでしょう。こなせる範囲だとは思いますが、距離はもう少しあった方がいいだけに時計が掛かった方が確実かもしれません。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:B
ロードデルレイ
父:ロードカナロア
母:デルフィーノ
母父:ハーツクライ
母のデルフィーノはJRA3勝。曾祖母はレディバラードだからダノンバラードやロードアリエスの近親で、父のロードカナロアはキングマンボ系の世界的スプリンターですが産駒は短距離はもちろんアーモンドアイやサートゥルナーリア、パンサラッサなど中距離路線でも活躍。母父ハーツクライですが、その奥が米国的なスピードが強いので2000mまでなら対応可能。大箱でのレース経験しか無いだけに、初の内回りは鬼門にはなりそうですが、伸び代は十分ですし好走は十分可能でしょう。上がりの掛かる競馬になってどこまで通用するか楽しみな存在です。
血統:A 距離:B コース:C ローテ:B
大阪杯 2024 適性チェック✔︎上位馬3頭
✔︎べラジオオペラ
✔︎ステラヴェローチェ
✔︎リカンカブール
以上の3頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
大阪杯 2024 ◎本命馬
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
3月30日(土)中山11R ダービー卿チャレンジトロフィー
ブログランキングに登録しています!よろしければポチポチお願いします!