2024年4月21日　フローラS 出走馬適性チェック✔︎

2024年4月21日（日）　東京競馬場　芝2000m フローラステークス　出走馬全頭の適性診断記事になります。

この記事はフローラステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

フローラステークス　2024 血統適性評価基準

東京開幕週の芝2000mで行われるオークストライアル。

この時期の牝馬ということもあって欧州色強めの血を評価。サドラーズウェルズやステイゴールドに着目したいと思います。

フローラステークス　2024 出走馬適性チェック✔︎

アドマイヤベル

　父：スワーヴリチャード
　母：ベルアリュールⅡ
母父：Numerous

アドマイヤリードやベルクレスタの半妹で、キャプテンシーの叔母にあたり、母はヴァントー賞など重賞2勝馬で、愛セントレジャーなどを制したジュークボックスジュリーの姪にあたります。父スワーヴリチャードはハーツクライの後継で、コラソンビートやレガレイラ、スウィープフィート、アーバンシックなどを輩出する人気種牡馬。気品のある中距離牝馬というイメージで、大箱の2000mはキャリア的にも合う舞台でしょう。ここまでの3戦は遅い流れで、もう少しペースアップがあれば差し切れるでしょう。

血統：B 距離：B コース：A ローテ：B

エルフストラック

　父：カリフォルニアクローム
　母：スペルオンミー
母父：ダイワメジャー

グリモリオやスマイルオンミーの半妹で、北海道スプリントC勝ち馬のハリーズコメットの姪にあたります。父カリフォルニアクロームはエーピーインディ系種牡馬で、ワイドラトゥールの父。母系がダイワメジャーにストームキャットとスピード色が強く、先行脚質で安定した戦績。フラワーCを見ても揉まれず前で競馬が出来れば残り目もありそう。東京向きとは言い難い面もありますが、自分の競馬に徹してどこまで粘れるか。距離は2000mまでなら圏内。

血統：C 距離：B コース：C ローテ：C

カニキュル

　父：エピファネイア
　母：シャルール
母父：ゼンノロブロイ

母シャルールは福島牝馬SやクイーンSで2着。半兄にトランキリテ、叔父にアーデントのいる血統。父エピファネイアに母父ゼンノロブロイ、母系の奥にミルリーフと割と重厚な血統構成で、東京2000mの未勝利戦で勝ち上がり。前走のフラワーCは久々と中山1800mの条件は合わなかったと思いますし、一度使った上積みと末脚活かせる府中で挽回を。

血統：A 距離：A コース：A ローテ：B

クリスマスパレード

　父：キタサンブラック
　母：ミスエリカ
母父：Blame

ミスヨコハマの半妹で、米重賞2勝のソルダットの姪にあたる血統。父キタサンブラックはブラックタイドの後継で、中長距離GIを7勝した名馬。種牡馬としてもイクイノックスを輩出。母父ブレイムはロベルト系の米BCクラシック勝ち馬。前走の水仙賞は並ばれてからもうひと伸びし2連勝。東京よりも中山の上がりが掛かるコース向きではあると思いますが、自分でペースを作れる分、粘り込みは十分あるでしょう。

血統：C 距離：B コース：C ローテ：B

コスモディナー

　父：ダノンバラード
　母：コスモミール
母父：ヘクタープロテクター

母のコスモミールは新潟2歳Sで3着。アースシンボルやミュゼゴーストの姪。ダノンバラード産駒でヘイローのクロスを持ち、母系にロベルトが入るので機動力を活かす競馬が巧く、大箱向きとは言い難いイメージの血統構成。競馬に行くと難しい面が出るし、素質はありそうでももどかしい競馬が続いています。距離延長の2000mで折り合えるかどうかと、案外綺麗な馬場の方が脚を取られなさそうなので、良馬場で前に付けるのが理想でしょう。

血統：B 距離：B コース：C ローテ：C

コンテソレーラ

　父：リアルスティール
　母：エレクトラム
母父：High Chaparral

母エレクトラムは米GIIジョンCメイビーS(芝9F)勝ち馬。父のリアルスティールはディープインパクトの後継のドバイターフ勝ち馬フォーエバーヤングやレーベンスティールの父。母父ハイシャパラルはサドラーズウェルズ系の英愛ダービーなど世界でGIを勝ちまくった名馬。ダート変わりで未勝利勝ち。向正面で捲るような勝ち方だったし、持続力で勝負した方がいいタイプでしょう。東京芝2000mで上がり勝負になると厳しいので、前走のように道中動ける位置で競馬が理想。

血統：A 距離：B コース：C ローテ：C

サンセットビュー

　父：ドゥラメンテ
　母：ゴーイントゥザウィンドウ
母父：Tapit

母のゴーイントゥザウィンドウは米国で3勝。全姉に1勝馬プレッジのいる血統です。ドゥラメンテ産駒にしては肉付きの少ないタイプですが、脚先の軽い走りで如何にも大箱に向きそうです。前走のクイーンSは二の脚付かず後方からの競馬で、直線ジリジリ脚を伸ばした6着。マイルよりは中距離向きだと思いますし、道中ささったりする面もあるので、その辺りの成長が見れれば上位に来れるのかなと思います。

血統：B 距離：A コース：B ローテ：B

トロピカルティー

　父：リアルスティール
　母：キラモサ
母父：Alamosa

母のキラモサは豪GIのVRCオークス(芝2500m)勝ち馬。アドマイヤミモザやチュウワダンスの半妹にあたる血統です。父はリアルスティールで、母父はNZで活躍したアラモサ。小柄で中距離型の牝馬で、東京2000mはイメージ的にはマッチします。前走は道悪の影響もあって進みが悪かったですし、ストライドも伸びるので綺麗な馬場で巻き返しは可能でしょう。後は道中ごちゃついた場所に入らなければ力は出せそうです。上位圏内でしょう。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：B

ニシノコイゴコロ

　父：ネロ
　母：ニシノプレジール
母父：オルフェーヴル

祖母のニシノブルームーンは中山牝馬SなどJRA6勝という血統で、父のネロはヨハネスブルグの後継のスプリンター。母系がオルフェーヴルにタニノギムレットと中山向きの構成ですが、アルザオが入り瞬発力も持つバランスの良い構成。距離が伸びていいタイプとは言い難い見た目ですが、スタートしてから進んで行かないことを考えればいい選択肢のようにも感じます。団子の状態で好位に取り付けるかがひとつ課題にはなりそうです。

血統：B 距離：C コース：C ローテ：C

バロネッサ

　父：ロードカナロア
　母：マルケッサ
母父：オルフェーヴル

ホープフルS勝ち馬のドゥラエレーデの半妹で、祖母がマルペンサなので、サトノダイヤモンドやリナーテの姪にあたる血統です。父はキングカメハメハの後継の世界的スプリンターのロードカナロア。母父はステイゴールド系のオルフェーヴルという血統構成。ストライド的にも大箱に向きますが、道中の行きっぷりを見てもマイル色は強いイメージはあります。時計勝負になった方がベターかも。

血統：B 距離：B コース：A ローテ：C

マルコタージュ

　父：ドゥラメンテ
　母：プロヴィナージュ
母父：フレンチデピュティ

母のプロヴィナージュは阪神牝馬Sや関東オークスなど重賞で2着。メンターモードやサンライズジークの半妹で、エデンロックやナリタスターワンの姪にあたる血統。ドゥラメンテ×フレンチデピュティはバーデンヴァイラーと同じ配合です。脚先の軽い牝馬で、東京1800mのスローペースの新馬戦を先行し押し切り。並ばれてからの根性もいいものを持っていますし、血統馬らしい素質を感じます。前走のフラワーCは出遅れて後方から外を回す競馬になりました。本来スタート決めて前付けが理想。アクション大きめですから東京2000mで巻き返しは可能でしょう。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：B

メアヴィア

　父：ミッキーロケット
　母：スイートシャイン
母父：ディープブリランテ

祖母のスイートチャームはJRA4勝馬。ショウナンアズサの姪にあたる血統です。父のミッキーロケットは宝塚記念を制したキングカメハメハの後継種牡馬。ミッキーゴージャスの父。母父のディープブリランテはディープ産駒のダービー馬。血統通り上がりの掛かる勝負向きだと思います。東京2000mで末脚を求められるとやや劣勢な気もしますし、少々流れて持続力勝負になってほしい。

血統：C 距離：B コース：C ローテ：C

ユキワリザクラ　

　父：サトノダイヤモンド
　母：ユキアカリノマチ
母父：キングカメハメハ

セキテイオーの半妹にあたり、近親にはアポロフェニックスのいる血統。父のサトノダイヤモンドはディープ産駒の菊花賞と有馬記念勝ち馬。サトノグランツやシンリョクカの父。牝系のスピードに父のスタミナで、中距離向きの先行馬に出ました。見た目からも速い脚を使うタイプではないので、東京のスピード勝負になるとどうでしょうか。ここも逃げて自分のペースを作れればといったところでしょう。

血統：C 距離：B コース：C ローテ：C

ラヴァンダ

　父：シルバーステート
　母：ゴッドパイレーツ
母父：ベーカバド

祖母ゴッドインチーフはファンタジーSやチューリップ賞で3着。ミューチャリーのいとこにあたる血統です。シルバーステート産駒で、母父ベーカバドはグリーンデザートを経由したダンジグ系種牡馬。全体的にスピードとパワーが強いので、この距離延長はイマイチな気も。とはいえチューリップ賞は直線終始チグハグでしたし、力負けではないのでスピードが活きる展開になれば上位食い込みはあるでしょう。

血統：C 距離：D コース：B ローテ：C