2024年2月17日(土) 京都競馬場 芝1400m 京都牝馬ステークス 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は京都牝馬ステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
京都牝馬ステークス 2024 血統適性評価基準
久々に京都外1400mに戻ってきた重賞、京都牝馬S。
下りに強いプリンスリーギフトが有力で、その他はシアトルスルーの血を注意したい。
京都牝馬ステークス 2024 出走馬適性チェック✔︎
アルーリングウェイ
父:ジャスタウェイ
母:アルーリングライフ
母父:フレンチデピュティ
アルーリングビューの半姉で、アルーリングボイスの姪で、アンヴァルのいとこ。父ジャスタウェイはハーツクライの後継種牡馬で、ドバイDFや天皇賞・秋などを制した名馬。母系のスピードからも短距離志向は強く、平坦の京都は合うのかなと思います。もう1ハロン短くてもいいとは思いますが、牝馬同士なら前進も。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
ウインシャーロット
父:スクリーンヒーロー
母:マリアヴェロニカ
母父:ジャングルポケット
母はJRA2勝。グットディールの姪。曾祖母ラスティックベルは優秀で、フサイチエアデールを輩出し、近親にフサイチリシャールやビーチサンバなどがいる血統。父スクリーンヒーローはロベルト系でジャパンCを制した種牡馬。母父ジャングルポケットで中距離あたりまではという血統構成ですが、本馬はマイル辺りで活躍。大崩しないタイプではありますが、1400mベターで、前走の阪神牝馬Sは終い止まって4着に。それ以来の競馬になりますしレース勘は心配ですが、条件は悪くないと思います。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:C
コムストックロード
父:シルバーステート
母:ニシノムーンライト
母父:Diesis
ニシノメイゲツの下で、小倉記念や新潟記念で勝ったタツゴウゲキの叔父にあたる血統で、母のニシノムーンライトは1600m以下で6勝。父のシルバーステートはロベルト内包のディープ産駒で、母父ダイイシスはシャーペンアップの血を引くスピード馬。ヘイルトゥリーズンの5×5×5も活きて気難しい面がありますが、ハマれば強いタイプ。ここ最近は情けない競馬が続きますが、時計が掛かること自体は歓迎。1400mがどうかですし、この産駒なので阪神内の方がいいのかも。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:C
ジューンオレンジ
父:ジャスタウェイ
母:アドマイヤサブリナ
母父:シンボリクリスエス
ジューンベロシティの半妹で、謹慎にペールギュントのいる血統。父ジャスタウェイはハーツクライ産駒で天皇賞・秋や安田記念、ドバイDF勝ち馬で、ダノンザキッドの父。母父シンボリクリスエスはロベルト系でパワー機動力に富む血統。本質大箱向きで、京都外1400mは問題なくこなしてくるでしょう。あとは相手関係と時計が掛かる決着になれば。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
シングザットソング
父:ドゥラメンテ
母:ザガールインザットソング
母父:My Golden Song
母のザガールインザットソングは米ダ8.5FGII勝ち馬で、マチカネキンノホシやサトノティターンの近親にあたる血統。ドゥラメンテ×母マイラーで血統構成的には距離は中距離位まではこなせそうですが、気性的な面も大きく競馬は短いところが丁度いい感じ。1200mから距離延長の1400mがどう出るかですが、この距離なら上手く前で立ち回って上位を。京都外回りは問題ないでしょう。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:C
スマートリアン
父:キズナ
母:スマートオーシャン
母父:Mr.Greeley
スマートダンディーの半弟にあたり、イトコにサンランドダービー勝ち馬のチートゥやサンタイサベルS勝ち馬のビューティフルギフトのいる血統。父キズナに母父がゴーンウエスト系のミスターグリーリーと米国色が強まった構成ですが、母系がリヴァーマンのクロスを持つので多少は時計が掛かった方がいいタイプで今の京都は悪くないでしょう。力関係はさておき、1400mで追走楽になれば一発あっても。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
スリースパーダ
父:ミッキーアイル
母:シンハリーズ
母父:シングスピール
デルマーオークスを制した母シンハリーズは繁殖としても優秀で、シンハライトやアダムスピーク、リラヴァティ、ライティアなどを輩出。父ミッキーアイル産駒の牝馬はこのレースに出るナムラクレアやメイケイエールなど。パワー型ではあるので京都平坦よりは阪神坂コース向きだとは思います。距離は1200mの方がいいので、時計が出る決着を望みたい。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:C
ソーダズリング
父:ハーツクライ
母:ソーマジック
母父:シンボリクリスエス
母は桜花賞3着のソーマジック。ソーグリッタリングやマジックキャッスル、ソーヴァリアントの半妹という良血馬。父ハーツクライはトニービン内包のサンデー直仔で、母父のシンボリクリスエスはロベルト系で馬力が強い血統。行きっぷりもいい方で案外1400mも悪くないような気もしますし、京都の平坦も合うのかなと思います。あまりにも速すぎる時計はキツイかもしれませんが、今くらいの京都の馬場ならワンチャンスあってもいい存在でしょう。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
テンハッピーローズ
父:エピファネイア
母:フェータルローズ
母父:タニノギムレット
母のフェータルローズはJRA3勝。近親にマーメイドSを勝ったサマーセントがいる血統で、父エピファネイア×母父タニノギムレットですからロベルトの4×4の配合。中距離血統ながら芝の1400mで安定的な成績を残しています。内回り向きなストライドの様な気もしますが、ベストディスタンスで展開次第で上位を食う。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:C
ドロップオブライト
父:トーセンラー
母:プレシャスドロップ
母父:フレンチデピュティ
プレシャスエースやテンテキセンセキの半妹にあたる血統。父トーセンラーはマイルCSを制したディープ産駒で京都巧者。母系にプリンスリーギフトも入る血統でこのレースに向くのかなと思います。気性的に1200mがベストのようにも感じますが、前が流れてくれれば有利に働くかもしれません。徐々に力を付けて昇級初戦。楽しみな1頭です。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:C
ナムラクレア
父:ミッキーアイル
母:サンクイーンⅡ
母父:Storm Cat
母のサンクイーンⅡはストームキャットの肌。ナムラムツゴローの半妹にあたる血統。曾祖母からはバゴやデネボラ、4代目まで遡るとマキャベリアンが出るファミリーで、父ミッキーアイルはディープ産駒のダンジグ内包種牡馬。母系がロベルトを持ちパワー型の印象で、ヘイローのクロスも入り前向きさが強化されたスプリンターに。1200mベストではありますが、平坦の京都なら1400mでも誤魔化しは利くと思います。地力は上位で、押し切りは可能。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
プレサージュリフト
父:ハービンジャー
母:シュプリームギフト
母父:ディープインパクト
オールアットワンスの半妹で、デアレガーロの姪。父ハービンジャーはダンジグ系種牡馬で、母父ディープとの配合はヒンドゥタイムズやケイティクレバーと同じ。牝系のスピードが強いので案外1400mでもやれそうではありますが、時計が掛かってきた方がいいかもしれません。斬れるタイプなので展開ハマればという感もありますが、京都平坦は割といいのでは。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
ボンボヤージ
父:ロードカナロア
母:ディープインアスク
母父:ディープインパクト
小倉2歳Sや京王杯2歳S勝ち馬のファンタジストの全妹で、小倉2歳Sの勝ち馬のアスクワンタイムの全姉。父ロードカナロアはストームキャット持ちのキングマンボ系スプリンター。母父ディープインパクトにさらに奥がデインヒルやロベルトだからパワー型のスプリンターで、時計の掛かる馬場が合います。コース形態自体は特に気にならないですし馬場もマッチはしそうですが、1400mという距離は懸念材料か。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
ムーンプローブ
父:モーリス
母:スマイリングムーン
母父:フジキセキ
母のスマイリングムーンはJRA(ダート1200m〜1400m)4勝。父のモーリスはマイルを中心に国内外で活躍。母系がフジキセキとダンジグだからモーリス産駒でも仕上がり早めの血統構成で、成長力にはひとつ疑問。距離的には1400mあたりが丁度いいとは思いますから相手関係次第にはなるかと思います。舞台適性自体はあると思いますが…。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
メイケイエール
父:ミッキーアイル
母:シロインジャー
母父:ハービンジャー
祖母のユキチャンは交流重賞3勝の白毛馬で、曾祖母がシラユキヒメなのでソダシやハヤヤッコなどが出る白毛一族。父のミッキーアイルはマイル志向の強いディープ産駒で、ロックオブジブラルタル内包のパワー型マイラー。母父はハービンジャーなのでデインヒルのクロスを持ち、母系はクロフネも持つのでスピード持続力の高い血統といえます。1400mまでは気性的にも問題ないと思いますし、6歳になった今なら丁度いいかもしれません。広いコースもプラスでしょう。帰国初戦で状態次第でしょう。好勝負を。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
モズゴールドバレル
父:Optimizer
母:Sweeter Still
母父:ロックオブジブラルタル
母のスウィータースティルは米GIIIマイル戦セニョリータS勝ち馬で、英2000ギニー勝ち馬カメコの半妹にあたります。父のオプティマイザーはスマートストライクのラインの種牡馬。母父ロックオブジブラルタルはデインヒルの後継種牡馬。マイルに矛先を変えて安定的な戦績でオープン入り。1400mでも問題は無いと思いますが、本質は大箱マイラーなのかなという印象。ここもスローで流れに乗れればというところでしょう。力は通用するものを持っていると思います。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
モズメイメイ
父:リアルインパクト
母:インラグジュアリー
母父:Frankel
祖母のインランジェリーは米国AW9FGI勝ち馬で、近親にレッドベルオーブやレッドベルジュールのいる血統。父のリアルインパクトは3歳で安田記念を制した馬で、マイラーとして活躍。母父フランケルも欧州マイルを中心に勝ちまくった名馬。血統背景やレースっぷりからもゴリゴリのスプリンターという感じではないものの、葵Sはロケットスタートを決めて逃げ切り勝ち。その後は案外ですが、1400mに伸ばして楽に行ければ復活もあるか。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
ロータスランド
父:Point of Entry
母:Little Miss Muffet
母父:Scat Daddy
近親にアメリカンオークス勝ち馬のゴシップガールがいる血統で、父のポイントオブエントリーはロベルト系で米芝中距離GIを5勝。母父がストームキャット系のスキャットダディでスピードの持続と、ロベルトを母系に持つのでクロスが効くパワー型マイラーという血統。1400m~1200mが現状良さそうで、スワンSは後方から上手く捌いて3着まで追い上げて来たようにチャンスは十分の舞台。牝馬同士だし有力の一頭。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
京都牝馬ステークス 2024 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎ジューンオレンジ
✔︎スマートリアン
✔︎ソーダズリング
✔︎ドロップオブライト
✔︎ロータスランド
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
2月18日(日)東京11R フェブラリーS
2月17日(土)東京11R ダイヤモンドS
2月18日(日)小倉11R 小倉大賞典
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