秋のG1戦線へ向けた古馬の始動戦オールカマー。
過去にはレイデオロがこのレースを勝って天皇賞・秋を制覇。ショウナンパンドラもこのレースを勝って、天皇賞・秋は負けましたが続くジャパンCで優勝などステップレースの重要な役割を果たしています。
この記事はオールカマーへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
同日中京メインレースの神戸新聞杯の適性チェックはこちらから見れます🔽
オールカマー 血統適性評価基準
中山芝外回り2200mで行われるこのレースは、先週のセントライト記念と同じコース設定。
2200mの距離と短い直線に急坂と主流とはズレたコース形態の為、血統面も主流とは少しズレた傾向になりやすいです。
血統のポイントとしては、サンデー系の中でもステイゴールドの血が活躍目立ちます。そして、ロベルトの血もパワーと持続力を伝えるので好評価です。
オールカマー 適性チェック
レース名をクリックするとこのブログ内で回顧したページに飛べますので参考に是非よろしくお願いします!!
アドマイヤアルバ
父 ハーツクライ
母 エリドゥバビロン
母父 Bernstein
母父バーンスタインはストームキャット系でも英国スプリンターとして活躍。母系全体的には米国型の持続力を持っていて、父はハーツクライですからどちらかと言えば大箱の東京コースに適した配合かと思います。距離はこなせますが中山向きかというと疑問の血統構成です。
戦績は3歳時に京都新聞杯2着。昨年の目黒記念で3着と非根幹距離で結果を残しているタイプなだけにこの距離は面白いと思います。昨年のこのレースで8着とそこまで負けていません。ただ最近は2400m以上のレースを使って後方待機策が多いのでスピード負けしそうなだけに距離短縮は不安。ものすごく流れて前が全部止まるような展開にならないと厳しいかもしれません。
血統:D 距離:C コース:C ローテ:E
ウインキートス
父 ゴールドシップ
母 イクスキューズ
母父 ボストンハーバー
母のイクスキューズはクイーンC勝ち馬。兄のウインイクシードは中山の重賞で3回馬券に絡む中山巧者。母系は米国的なスピード持続力のシアトルスルーを持ち、父はゴールドシップなのでステイゴールドの血を持ちます。スピードとスタミナのバランスが取れた血統なので距離は十分ですし、兄弟からも中山の適性は高い血統だと思います。
昨年このレースで2着。目黒記念は昨年勝っていて今年は3着と好走するレースが決まっている馬で、それ以外の重賞レースは案外な戦績。昨年は札幌記念を使ってきましたが今年は休み明け初戦。一度使った方がいい馬だと思いますから今回はローテーション的にどうでしょうか。昨年2着に来ているのでレース適性は当然高いです。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:D
キングオブドラゴン
父 ハーツクライ
母 ベガスナイト
母父 コロナドズクエスト
兄にアメリカズカップ、姉にオメガインベガス、従兄弟に米国芝2400mG1勝ちのジャストアズウェルがいる血統。母父のコロナドズクエストはフォーティナイナー系の中でもダートの中距離でも活躍し、父はハーツクライなので血統的に見ると長距離適性の高い血統。血統からのイメージだと直線の長いコースの方が合っていそうですが、距離は問題なくこなせると思います。
近走は逃げに徹して持続力を存分に活かすレース運び。スローで逃げると良さが出ないので、淡々としたペースで逃げたいのかなと思います。このコースで連対経験もあるので適性自体は高いと思いますが、もう少し伸ばしたほうが良さが出そう。強気の騎乗でどこまで行けるか。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:C
クリスタルブラック
父 キズナ
母 アッシュケーク
母父 タイキシャトル
母系はタイキシャトル、クリスエスですからパワーが強い血統に父はキズナですからこちらもパワーが強い血。パワー×パワーなので中山のコースは向きますし、ロベルト持ちなのでこのレースとも相性はいいです。
新馬→京成杯と無敗で制したコントレイル世代の1頭で、皐月賞後怪我で戦線離脱。2年5ヶ月ぶりに復帰します。京成杯の走りを見てると大分前進気勢が強いので折り合いが鍵。中山で2勝ですから適性は高いと思いますが、距離の不安は否めません。とにかく無事にゴールしてほしいです。
血統:A 距離:D コース:A ローテ:E
クレッシェンドラヴ
父 ステイゴールド
母 ハイアーラヴ
母父 Sadler’s Wells
姪に英国ランカシャーオークス勝ちのフリーウインドがいる血統で、母系はサドラーズウェルズとシャーペンアップ、シャーリーハイツなのでかなり重厚な血統に、さらに父がステイゴールド。中山や福島が得意な血統で、雨が降ってかなり馬場が重たくなれば面白い血統でしょう。
戦績的にも福島記念、七夕賞を勝っているように小回り適性が高そうで、案外中山の外回りコースはこのクラスだと戦績が奮いません。過去には勝ったことはあるのでこなせると思います。近走はゲートから進んでいくようになったので先行するレースから粘り込む競馬をしています。展開に左右されるタイプではありますが、時計がかかる馬場になればチャンスは浮上してもおかしくありません。
血統:A 距離:C コース:B ローテ:C
ジェラルディーナ
父 モーリス
母 ジェンティルドンナ
母父 ディープインパクト
姉にモアナアネラ、母は名牝ジェンティルドンナで、叔母にドナウブルーという血統。母系が直線の長い大箱向きの血統に父がモーリスなので2200mという距離は少し長いかなという印象はあります。しかし、父はロベルト系ですからパワーやタフさも持っているので中山自体はこなせると思います。
戦績を見ていても上がりを出せる瞬発力の強いタイプで、馬自体は大箱コースの方が合っていそうです。小倉記念は不向きな展開の中で3着とポテンシャルの高さは示しています。ポジションは取れないと思うので後方から末脚にかける競馬になると思いますが、地力はあるので当然上位も狙える1頭でしょう。
血統:B 距離:C コース:D ローテ:B
ソーヴァリアント
父 オルフェーヴル
母 ソーマジック
母父 シンボリクリスエス
母は桜花賞3着のソーマジックで、上にソーグリッタリングやマジックキャッスルのいる血統。ステイゴールド系のオルフェーヴル産駒で、母父もロベルト系のシンボリクリスエスだからパワー型で中山のこのレースの理想的配合でしょうか。
昨年末のチャレンジC勝ち以来の実戦で、同コースのセントライト記念を2着。適性は高いですが、骨折休み明けでどこまでやれるかが鍵でしょう。センスのいい馬なので色んなレースが出来そうなので真ん中くらいの枠だと競馬しやすそう。早め先頭で押し切る競馬をしてきているので落ち着いたペースが希望でしょうか。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:D
テーオーロイヤル
父 リオンディーズ
母 メイショウオウヒ
母父 マンハッタンカフェ
兄にメイショウハリオ、叔父にメイショウカドマツがいる血統で、母系が馬力が強いタイプに父がキングマンボ系のリオンディーズだからパワーにパワーを重ねた配合。ロベルトを内包しているのは好感で、血統のイメージ的には中距離タイプで中山は向くと思います。
戦績を見ると長いところで結果を残してきたというタイプですが、2200mも守備範囲だと思います。春の天皇賞も3着でしたが地力のある走り。休み明けも問題なく走りますし、スローペースでも自分で動いていける持続力はあるので展開は不問じゃないかなと思いますが、勝負どころで包まれるのは少し不安なので外目からの競馬が理想でしょうか。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:B
デアリングタクト
父 エピファネイア
母 デアリングバード
母父 キングカメハメハ
母母のデアリングハートは1400m〜1800mの重賞で活躍。エピファネイアはロベルト系で母父キングカメハメハもパワー型。大箱よりも中山などの小回りに適性が強い血統と言えそうで、長く脚を持続させるタイプなのかなと思います。エピファネイア×キングカメハメハだと2000mくらいがベストかなというイメージも…。
長期休養明けからヴィクトリアマイルで復帰。宝塚記念では速いペースを外から長く脚を使い3着に。タフな競馬の方が向いているタイプなので今は、スローよりもある程度流れたペースの方が良さそう。中山のコース形態は合うイメージもありますし、距離も十分圏内。秋華賞以来の勝利に期待したいですね。
血統:B 距離:C コース:A ローテ:A
バビット
父 ナカヤマフェスタ
母 アートリョウコ
母父 タイキシャトル
叔父にダンツホウテイのいる血統で、母系が母父タイキシャトルですがヌレイエフにミルリーフが入っていますからタフな馬場に強い血統で、父もステイゴールド系のナカヤマフェスタ。イメージはこのレースにピッタリの血統で、雨が降ったら尚プラスになりそうです。
屈腱炎明けで昨年の中山記念以来のレース。2年前のセントライト記念やラジオNIKKEI賞を勝っているように中山や福島巧者です。スタミナが豊富なので気分良く逃げれば最後まで持つタイプですが、休み明けでこの脚質だとどうでしょうか。一度使ってという可能性は十分ありますが、適性は高い1頭です。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:E
フライライクバード
父 スクリーンヒーロー
母 シングライクバード
母父 シンボリクリスエス
母はフラワーC3着、姉のシングウィズジョイはフローラS、ターコイズS勝ち馬で、牝系からだと中山で好走する馬が多い血統で、この馬自身も父がスクリーンヒーローに母父がシンボリクリスエスですからロベルトのクロス。母系はノーザンテーストも入るので中山は合うイメージがあります。
乗り難しさがある馬で、気分良く行かすと最後脚がなくなってしまうタイプ。折り合いに苦労しても抑える競馬が理想のようですから、ある程度流れる展開が欲しいところ。中山は初めてですが、コース形態的に淀みなく流れそうですから不向きではないと思いますし、このくらいの距離が現状は良さそうです。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ロバートソンキー
父 ルーラーシップ
母 トウカイメガミ
母父 サンデーサイレンス
母母のトウカイテネシーは名馬トウカイテイオーの妹で、全兄にクラークキーのいる血統。ルーラーシップ産駒で母父がサンデーサイレンスなのでドゥラメンテを組み替えたような配合。長丁場のタフな競馬に強い配合ですから、中山の2200mも十分こなせる血統構成かなと思います。
一昨年の神戸新聞杯で3着にきているように、2200mの適性は高く、前走も小回りコースの新潟2200mを後方から長く脚を使って勝利。ルーラーシップ産駒らしいタイプなので中山のこの条件は初めてですがこなせると思います。上がり勝負よりは持続力勝負に持ち込みたいところです。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ヴェルトライゼンデ
父 ドリームジャーニー
母 マンデラ
母父 Acatenango
兄にワールドエース、ワールドプレミアがいる血統で、叔父に欧州の名馬マンデュロがいる血統です。兄は父ディープですが、本馬は父がステイゴールド系のドリームジャーニーに変わって機動力が備わり、小回り適性が上がった血統。このコースの血統適性は十分あると思いますし、むしろ好条件だと思います。
前走は長期休養明けの鳴尾記念で復活V。負かした相手もそんなに弱くないですから大したもの。同コースのアメリカジョッキークラブカップで2着と好走もしていますから条件的にはピッタリなのかなと思います。休み明けも問題ないことが証明されましたし、ここでも有力馬の1頭でしょう。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
オールカマー 適性チェック 厳選上位馬 3頭
今回の適性チェックの厳選上位馬はこちら!
✔︎①ヴェルトライゼンデ
✔︎②デアリングタクト
✔︎②ロバートソンキー
以上の3頭をピックアップさせていただきます!
今回のメンバーはかなり豪華な感じがしました!!実に当日が楽しみです!!
冒頭にも書いた通り、適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終予想はレース当日のパドックを見てからTwitterにて買い目と共に公開します!下のプロフィール欄からTwitterに飛べますので是非フォローよろしくお願いします!!
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