2023年5月13日　京王杯SC 出走馬出走馬適性チェック✔︎

2023年5月14日（日）　東京競馬場　芝1400m 京王杯スプリングカップ　出走馬全頭の適性診断記事になります。

この記事は京王杯スプリングカップへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

京王杯スプリングカップ 2023 血統適性評価基準

東京芝1400mで行われる短距離重賞。安田記念の前哨戦という位置付けです。

3年前はロードカナロアの上位独占。ストームキャットやダンジグの血を評価したいと思います。

京王杯スプリングカップ 2023 出走馬適性チェック✔︎

アヴェラーレ

　父：ドゥラメンテ
　母：アルビアーノ
母父：Harlan’s Holiday

母のアルビアーノはスワンＳやフラワーC勝ち馬。BCフィリー＆メアスプリント勝ち馬のコヴフェフェの姪にあたる血統で、曾祖母からはアーチ、4代母からはヤマニンパラダイスと名馬がズラリと並ぶ牝系。父のドゥラメンテは皐月賞、ダービー勝ちの2冠馬で、タイトルホルダーやスターズオンアース、リバティアイランドなどの父で母父ハーランズホリデーなのでアリーヴォと同じ配合。母系の奥にダンジグを持ち、血統的には合う構成に感じます。スピードもありますがどちらかと言うとパワーに寄っているので時計の掛かるタフな馬場になった方が良さそうです。

血統：B 距離：A コース：C ローテ：C

ウインマーベル

　父：アイルハヴアナザー
　母：コスモマーベラス
母父：フジキセキ

母のコスモマーベラスはJRA7勝で、愛知杯2着。函館2歳Sで2着のウインジェルベーラの全弟で、父のアイルハヴアナザーはロベルトを内包したパワーの強い種牡馬で、アナザートゥルースなどダート向きの馬を良く出す血統。母系のニジンスキーも活きて大箱もこなすタイプでしょう。軽い馬場よりも力の要する馬場の方が活きるパワー型ですから多少時計が掛かった方がいいでしょう。前走の高松宮記念は外枠過ぎたのも響いた印象で直線で余力が無くなっていました。1400mは問題ないと思うので今回は内枠が欲しいところでしょう。

血統：C 距離：B コース：B ローテ：C

カルリーノ

　父：マツリダゴッホ
　母：アイリスモレア
母父：ショウナンカンプ

ディアゴッホ、ディアバビアナの全弟で、曾祖母クバターはアルゼンチン1000ギニー勝ち馬。父のマツリダゴッホは中山巧者で有馬記念勝ち馬でロードクエストの父。母父ショウナンカンプはサクラバクシンオーの後継で、高松宮記念勝ち馬。血統構成的にもスプリント適性は高く、ストライドも大きく大箱向きに感じます。前走は同コースを後方から一気に差し切り勝ち。斬れ味活きる良馬場でこそというイメージですから雨だと良くないか。

血統：C 距離：B コース：A ローテ：C

グラスミヤラビ

　父：サトノアラジン
　母：グラスケリー
母父：ジャングルポケット

近親にハギノリアルキングやアドマイヤモナークのいる血統で、父のサトノアラジンはディープ×ストームキャットの配合で、安田記念を制した馬。母父ジャングルポケットはトニービン内包のスタミナ豊富な血統で、血統構成的には大箱向き。ダンジグを母系に持っていて持続力とパワーを持ち合わせます。ゲートが上手ではないので後方からになってしまうので展開には左右されると思います。時計が速いと厳しいので多少渋ってくれればチャンスはあるか。

血統：A 距離：A コース：A ローテ：C

ゾンニッヒ

　父：ラブリーデイ
　母：エンドレスノット
母父：ディープインパクト

母はダービー馬マカヒキの全姉なのでウリウリの甥でもあり、ジャカランダレーンやトゥーテイルズのイトコ。父ラブリーデイは宝塚記念や天皇賞・秋を制したキングマンボ系中距離馬。中山のような機動力とパワーを要するコース向きで前走のダービー卿チャレンジTでも外枠から好位に付けて3着。目標にされた分差された印象。東京変わりは良いとは言い難いですが、距離短縮は大きく問題ないですし、時計が掛かってくればという感じでしょうか。

血統：C 距離：B コース：D ローテ：C

タイムトゥヘヴン

　父：ロードカナロア
　母：キストゥヘヴン
母父：アドマイヤベガ

桜花賞馬のキストゥヘヴンが母で、ヒュミドールの叔父。曾祖母からはロンググレイスの出る牝系。ロードカナロアのスピードに母父アドマイヤベガはトニービン内包のダービー馬だからマイルあたりが適距離の血統。母系のテーストからもパワー型マイラーという印象で、中山などの急坂コース向き。昨年3着と流れ一つで差し込めるタイプですが、スローペースになると厳しいのである程度流れて欲しい。道悪すぎるのは少し酷にも。

血統：A 距離：B コース：C ローテ：C

ダディーズビビッド

　父：キズナ
　母：ケイティーズギフト
母父：フレンチデピュティ

ケイティープライドの弟で、祖母がケイティーズファーストだからアドマイヤムーンやエフフォーリアなどのイトコにあたる血統。父キズナはディープインパクト産駒のダービー馬でストームキャット内包種牡馬。母父フレンチデピュティで持続力が高く、母系のスピードからもスプリント色が強い血統。機動力に富むので中京や、内回りコースなどで戦績は出ていますが、東京芝1400mもそこまで悪くない条件でしょう。前走は道悪と内枠が響いた印象で巻き返しがあってもいい存在でしょう。

血統：B 距離：A コース：C ローテ：B

ダノンスコーピオン

　父：ロードカナロア
　母：レキシールー
母父：Sligo Bay

ダノンバリジアの半弟で、母のレキシールーは加ナッソーSなど8〜9Fの重賞を3勝。ロードカナロア×サドラーズウェルズ系のスライゴベイだからパンサラッサのようなイメージでマイル以上でも問題ない血統。マイラーというよりも1800m寄りな気はしますが、マイルCSの走りからもだいぶ掛かるので1400mでも問題なく走れると思います。大箱の東京は問題ないですし、普段の力を出せれば十分圏内でしょう。

血統：B 距離：B コース：A ローテ：C

トゥラヴェスーラ

　父：ドリームジャーニー
　母：ジャジャマーチャン
母父：アドマイヤコジーン

母はスプリンターズSを勝ったアストンマーチャンの全妹で、トオヤリトセイトの全兄にあたる血統。父のドリームジャーニーはオルフェーヴルの全兄でグランプリ連覇を果たした名馬で、ヴェルトライゼンデの父。母父アドマイヤコジーンはノーザンテーストを内包したコジーン産駒。ドリームジャーニーらしくピッチ走法で使える脚がそこまで長くない分スムーズに運びすぎると最後甘くなります。1400mは悪くないですが、東京大箱で持続力を求められると厳しい感じはしますし、時計勝負になるよりは道悪になった方がチャンスはあるのではないでしょうか。

血統：C 距離：B コース：C ローテ：C

ピクシーナイト

　父：モーリス
　母：ピクシーホロウ
母父：キングヘイロー

フェーングロッテンの半兄で、母のピクシーホロウはJRA3勝。曾祖母からはダノンカモンやクィーンズバーン、ウキヨノカゼなどもこの牝系から出ています。父のモーリスは日本と香港のマイル〜中距離GIで勝ちまくった名馬でジェラルディーナやジャックドールの父。母父キングヘイローはイクイノックスやディープボンドなど活躍馬が多いです。母系にサクラバクシンオーを持ち、モーリスのスピードでスプリンターに。前走は故障明けにかなりの道悪、GIと条件は厳しく13着。スピードがあるので良馬場の方がいいでしょう。距離は圏内ですがスムーズに立ち回りたい。

血統：B 距離：B コース：B ローテ：C

ベレヌス

　父：タートルボウル
　母：カフヴァール
母父：デュランダル

母はJRAで3勝。リザーブユアハートの甥にあたる血統。父タートルボウルはタイセイビジョンやヴェントヴォーチェなど時計が掛かる舞台向きのスプリンターを出します。母父のデュランダルは短距離〜マイルの名馬で後方からの斬れ味が武器で活躍。チュウワウィザードの母父。小倉での中京記念を勝って以降不信気味。その時も好発からのスローに落とす好レースだったし、1400mでどこまでやれるか。今回はブリンカーを着用で追走とペース次第になるのでは。

血統：C 距離：D コース：C ローテ：C

ホープフルサイン

　父：モンテロッソ
　母：ステラーホープ
母父：グラスワンダー

母はJRA2勝で、近親からは特に目立った馬は出ていません。父のモンテロッソはドバウィの後継でAWのドバイWCを制覇。マクフィやビリーバーの父で、母父のグラスワンダーはダンジグ内包のロベルト系でグランプリ3連覇した名馬。母が短距離で活躍し、血統的なパワーからも中京で結果を残しています。1400mなら東京は合うイメージです。前走大きめな出遅れもありましたしスタートはキッチリ決めたいところ。

血統：B 距離：B コース：B ローテ：B

ミッキーブリランテ

　父：ディープブリランテ
　母：エピックラヴ
母父：Dansili

ダノンザキッドやダノンタッチダウンの半兄で、母のエピックラヴは仏9FGIIIヴァントー賞勝ち馬。本馬は父がディープブリランテでパワーに振れていて、ベスト舞台は中山のマイルの印象。斬れる脚が使えない分、そうバテるようなタイプでは無いので流れ次第になると思います。東京芝1400mの舞台適性だと少し劣る感じはしますが地力的にはある程度走れても。

血統：B 距離：C コース：C ローテ：C

ラウダシオン

　父：リアルインパクト
　母：アンティフォナ
母父：Songandaprayer

アンブロジオの半弟で、母はJRA1勝。近親に米ダ8FGI勝ちのキュヴェがいる血統。父のリアルインパクトは安田記念の勝ち馬で、母父はアンブライドルドソングの後継のソングアンドアプレイヤー。母系にストームバードを持ち、本馬自身もこのレースを勝っているように適性の高い血統だと思います。3走前の阪神Cは出遅れた恩恵はあったものの後方から差し込んだ3着。1400mはベストだと思いますし、後方からの競馬で幅が出たのならもう一度ここで一発あってもいいのではないでしょうか。

血統：A 距離：A コース：A ローテ：C

レイモンドバローズ

　父：ヴィクトワールピサ
　母：レッドレイチェル
母父：Medaglia d’Oro

母のレッドレイチェルはJRA1勝で、サザナミの甥。曾祖母ジョイフルからは愛1000ギニー勝ち馬のサミター、4代母からはコロネーションS勝ちのゴールデンオピニオンが出る牝系。父のヴィクトワールピサは皐月賞、有馬記念、ドバイWC勝ち馬。母父メダグリアドーロはサドラーズウェルズ系で米国ダートGIを3勝。母系の奥にダンジグのラインのグリーンデザートを持ち、1400mがちょうどいい構成だと思います。大箱向きだと思いますが、抜け出して勝つのが難しい分、馬込みでギリギリまで我慢させた方がいいのかなと思います。脚の使い所が鍵に。詰まる覚悟は必要かも。

血統：B 距離：A コース：B ローテ：B

レッドモンレーヴ

　父：ロードカナロア
　母：ラストグルーヴ
母父：ディープインパクト

ランフォザローゼス、レッドルレーヴの半弟で、祖母は女傑エアグルーヴ。アドマイヤグルーヴやルーラーシップなどが甥にいて、ドゥラメンテがイトコにあたります。父ロードカナロアのスピードにトニービンの中長距離的の持続力やノーザンテーストが入りバランスの良い血統構成のように感じます。前走のダービー卿チャレンジTは出遅れも響いた7着。東京の方が合うので決め手比べになれば上位争いになる1頭でしょう。1400mもこなせるのでは。

血統：A 距離：B コース：A ローテ：A

ロードマックス

　父：ディープインパクト
　母：パーフェクトトリビュート
母父：Dubai

母は英7FチャートウェルフィリーズS勝ち馬のパーフェクトトリビュートで、ロードアブソリュートの半弟。父は大種牡馬ディープインパクトに母系がダンジグのラインのインヴィンシブルスピリットだからスピード色は強い血統構成。力の要する馬場向きで、東京コースはあまり歓迎では無いものの、時計の掛かる馬場になるのであれば流れ次第で直線で弾けても驚かない1頭です。

血統：A 距離：B コース：D ローテ：C

ヴィクティファルス

　父：ハーツクライ
　母：ヴィルジニア
母父：Galileo

母はJRAで3勝。豪GIザメトロポリタンT12F勝ちのセヴィルやシルバーステートの甥にあたる血統で、父ハーツクライに母父ガリレオで全体的にスタミナに寄った配合で、母系もシルバーホークにニジンスキーのラインなので欧州色が強く、馬場が渋った方が合う血統構成かなと思います。去勢明けですし、距離ももう少し伸びた方がいいと思っていますから、ここを使って状態が上向けばという印象です。東京自体はこなせると思います。

血統：C 距離：D コース：B ローテ：D