2023年4月23日(日) 東京競馬場 芝2000m フローラステークス 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事はフローラステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
フローラステークス 2023 血統適性評価基準
東京芝2000mで行われるオークストライアルのフローラステークス。
3歳牝馬の中距離戦で先を見据えた競馬をする馬も多く、上がり勝負になりやすい傾向も。キングカメハメハの血がよく走るのでその点を評価していきたいと思います。
フローラステークス 2023 出走馬適性チェック✔︎
アウフヘーベン
父:サトノダイヤモンド
母:ランウェイ
母父:キングカメハメハ
母のランウェイはJRA3勝。ムジカのイトコで、近親に英オークスと愛ダービーを勝ったバランシーンがいる血統。父のサトノダイヤモンドは菊花賞と有馬記念勝ちのディープ系種牡馬。母父キングカメハメハにサドラーズウェルズと全体的に重たい構成。この血統らしく道悪は巧く小倉の未勝利戦は番手から渋とい走りで押し切り勝ち。あすなろ賞は後方から脚を伸ばすも届かず3着と競馬自体に幅はあります。時計勝負になると厳しいかもしれませんが、澱みないペースでバテないのは強み。雨が降ればさらに面白い1頭。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:C
イトカワサクラ
父:ゴールドシップ
母:カワカミサクラ
母父:Danehill Dancer
マーブルケイケーの半妹で、バトルスピリッツの姪。父のゴールドシップはステイゴールド産駒らしくスタミナ豊かな種牡馬でユーバーレーベンやウインキートスなどの父。母父のデインヒルダンサーはデインヒルのラインでスピードとパワーを持ちます。血統のバランス的には欧州色の強い構成で距離延長はプラスになると思います。前走は未勝利戦初出走できっちり勝利。上がりが要する方が良さそうで、ある程度流れる展開が理想でしょう。前が止まらない馬場になると難しさはあると思いますが、素質は高いので警戒は必要。大箱よりも小回りの長いところの方がベターな気も。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
イングランドアイズ
父:Kingman
母:ヌーヴォレコルト
母父:ハーツクライ
母のヌーヴォレコルトはオークス馬で、祖母はJRA3勝。ドンナセレーノの半妹。父キングマンはグリーンデザート経由のダンジグ系欧州スプリンターでシュネルマイスターの父。母父ハーツクライの影響もあり、距離的には中距離に向く構成。ダンジグとリファールのクロスがあり東京でも切れる脚を使えるのは魅力。前走のクイーンCは距離的に忙しかったし、2ハロン延長は歓迎。能力的には通用するしここを勝って本番へ。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:A
キミノナハマリア
父:ハービンジャー
母:シャドウマリア
母父:ヴィクトワールピサ
母はJRA1勝で祖母のパールシャドウはJRAで5勝。サウスオブボーダーやサトノシリウスの姪にあたります。父のハービンジャーはデインヒル経由のダンジグ系で、ブラストワンピースやディアドラ、ペルシアンナイトなどの父。母系がヴィクトワールピサにクロフネだから機動力とスピード兼備で血統構成は小回り向きのようにも。前走の君子蘭賞は向正面から長く脚を使ってポジションを押し上げた競馬で勝ちました。持続力に長けてるしスローペースの瞬発力勝負にならなければ相手なりに渋といタイプでしょう。距離的に1ハロン伸びるのはどうかと思いますが、自分のペースで競馬を出来ればチャンスはあると思います。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:C
クイーンオブソウル
父:マインドユアビスケッツ
母:ビジューミニョン
母父:ダイワメジャー
母のビシューミニョンはJRA2勝。祖母はこのレースで3着のキュートエンブレム。近親にエバーブロッサムやエイジアンウインズのいる血統で、父のマインドユアビスケッツはデピュティミニスターのクロスを持つ種牡馬で、デルマソトガケやホウオウビスケッツなどの父。母父ダイワメジャーはマイルから2000mで活躍したスピード持続力に優れた種牡馬。血統構成的には中山向きで、新馬戦勝ちとアネモネSで好走。アネモネSは動きが少し早かった分最後止まった印象ですが、瞬発力勝負に持ち込むのは分が悪いのでこのような競馬の方がいいのかもしれません。理想は先行することだと思いますが距離が伸びてどうなるか。マイラーっぽさは否めませんが開幕週の馬場はプラスにはなると思います。
血統:C 距離:D コース:D ローテ:C
コイニョウボウ
父:キズナ
母:ラプザントゥール
母父:キングカメハメハ
祖母のアラマサダンサーはJRA4勝で、曾祖母のアラホクトウは桜花賞馬。アイスマンの半妹にあたる血統で、父のキズナはディープ産駒のダービー馬でソングラインやアカイイト、バスラットレオンの父。母父がキングカメハメハはハピと同じ。馬力に富む配合だから大箱の軽い馬場よりは坂のあるコースや力の要るコース向きでしょうか。とはいえ、リファールのクロスを持つので侮れませんし、距離を伸ばして良化してきましたから2000mも問題ないと思います。馬格が小さい牝馬だから時計が掛かる方が前向きになれるタイプでしょう。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:C
ゴールデンハインド
父:ゴールドシップ
母:オレゴンレディ
母父:Shamardal
マイネルアストリアの半妹にあたる血統で、父のゴールドシップはスタミナ豊富なステイゴールド系種牡馬。ユーバーレーベンやウインキートス、ウインマイティー、マカオンドールなど産駒もステイヤー寄りに。母系がストームキャット、ゴーンウエスト、シアトルスルーとスピード血統だからバランスは取れていて中距離向きに。スピードとスタミナが上手く融合して一定のペースで走れるタイプといえて、前目で運べれば渋とく粘れます。東京コースはアイビーSで4着。フラワーCはドボドボの不良馬場で4着と渋とく頑張りました。ゴールドシップでも母系が軽いからもう少し軽い馬場の方が向くし、距離も問題ないので開幕週の馬場を味方に好位で粘れれば。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:B
ソーダズリング
父:ハーツクライ
母:ソーマジック
母父:シンボリクリスエス
母は桜花賞3着のソーマジック。ソーグリッタリングやマジックキャッスル、ソーヴァリアントの半妹という良血馬。父ハーツクライはトニービン内包のサンデー直仔で、母父のシンボリクリスエスはロベルト系で馬力が強い。如何にも大箱向きの構成だし、距離は中距離向き。末脚もいいものを持っていますからこの舞台もこなせると思います。奥もありそうで競馬も上手い方だから枠には拘らないし内枠ひければ更に明るいと思います。ここでも勝ち負けになれる1頭です。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ティファニードンナ
父:ドゥラメンテ
母:オピュレンス
母父:Giant’s Causeway
祖母のラグズトゥリッチズはベルモントSやケンタッキーオークスなどGIを4勝した名牝。近親にカジノドライヴのいる血統で、父のドゥラメンテはクラシック2冠馬でキングカメハメハの後継。タイトルホルダーやスターズオンアース、リバティアイランドの父。母系が米国スピード持続の塊だから大箱コースは歓迎でしょう。距離はマイルだと追走に忙しそうでしたし今回の方が競馬は楽になると思います。中団前目あたりに付けれれば好勝負になってもいい1頭でしょう。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:A
ドゥムーラン
父:サトノダイヤモンド
母:アメリ
母父:Distorted Humor
祖母は米国の超名牝のアゼリ。母のアメリはJRA3勝で、ガンダルフの半妹にあたります。父のサトノダイヤモンドは菊花賞と有馬記念を勝ったディープ産駒。母父がフォーティナイナー系のディストーテッドヒューマー。スタミナ×スピードの配合で中距離馬といえそうです。前走未勝利戦初出走で大外から豪快に差し切り勝ち。コーナーでの上がり方が良かっただけに小回り向きのようにも。距離は当然問題は無いですが、キャリア2戦目で行きっぷりが変わって来ればチャンスはありそうなタイプです。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:C
バロッサヴァレー
父:ハーツクライ
母:ピラミマ
母父:Unbridled’s Song
スワーヴリチャードやバンドワゴンの下にあたる血統で、祖母のキャリアコレクションは米国ダートスプリントGIIを2勝。母父アンブライドルドソングはジャックドールやコントレイルなど母父として優秀で、母系の奥がシアトルスルーにネヴァーベンドだから瞬発力よりも持続力に向きます。大箱よりも小回り向き感は否めませんが上がりが掛かる決着になればプラスにはなると思います。
血統:C 距離:B コース:D ローテ:C
ピクシレーション
父:ハーツクライ
母:シアードラマ
母父:Burning Roma
母のシアードラマは米ダート7~10FのGIを3勝。BCスプリントを制したビッグドラマの姪で、サトノルーチェやハイエスティームの半妹にあたります。父のハーツクライはトニービン内包の中長距離志向の強い種牡馬。母父バーニングローマは米フューチュリティS勝ち馬。ハーツクライに米国母系は王道で、ドウデュースやダノンベルーガもその配合。中山2000mを2戦して後方から差す競馬を続けています。距離的にもう少し伸びた方がいいタイプだと思いますが大箱コースに変わるのはプラスになりそう。スタートしてからどれだけ位置をとれるかが課題になると思います。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:C
ブライトジュエリー
父:エピファネイア
母:エアパスカル
母父:ウォーエンブレム
母のエアパスカルはチューリップ賞勝ち馬。カルドブレッサの姪で、近親にはブラックタキシードのいる血統。父のエピファネイアは菊花賞とジャパンC勝ち馬で、エフフォーリアやデアリングタクトなどの父。母父のウォーエンブレムは米国2冠馬でスピード志向の強い血統。母系の奥のストームキャットの影響もあって大箱も合う血統構成で、初出走の未勝利戦は中京2000mを道中内に潜り込んで直線外に持ち出す綺麗な競馬で突き抜けました。馬群も臆することないのは頼もしいし、1度使ってもう少し位置が取れるような競馬が出来れば文句はないと思います。もう少し距離が伸びた方が現状はいいと思いますからここで権利を獲りたい。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:B
マンマリアーレ
父:ゴールドシップ
母:カラヴィンカ
母父:Bernardino
米国の大種牡馬タピットの姪にあたる血統で、父のゴールドシップはステイゴールド産駒のスタミナ色の強い種牡馬。ユーバーレーベンやウインキートスなどの父。母父バーナーディニはプリークネスS勝ち馬。馬力が強くて軽い芝だと斬れ負けし、ダートで勝ち上がり。そういう点では東京よりは戦績通り中山の方が合うかもしれません。上がりが掛かるか一雨降ればチャンスは浮上するタイプだと思います。距離は問題無いですから持続力を活かす展開になれば。
血統:C 距離:B コース:E ローテ:D
レシプロシティ
父:キズナ
母:Sahpresa
母父:Sahm
母のサプレザは世界的マイラー。サトノインプレッサの半妹で、オニャンコポンの叔母にあたる血統。父のキズナはディープ産駒のダービー馬。母父サームは米国芝9FGII勝ち馬。兄は大箱コースで走ったし、本馬も大箱向きのストライドなので東京替りはプラスになりそうです。位置を取れるのは強みですし、良馬場で出来れば上位争いになってもいい1頭だと思います。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
フローラステークス 2023 適性チェック✔︎上位馬6頭
✔︎イングランドアイズ
✔︎ティファニードンナ
✔︎レシプロシティ
✔︎ソーダズリング
✔︎ゴールデンハインド
✔︎ブライトジュエリー
以上の6頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
4月22日(土)福島11R 福島牝馬S
4月23日(日)京都11R マイラーズC
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