2022年11月27日に東京競馬場で行われたジャパンカップ。
自分も現地で観戦していましたがとても素晴らしいレースでした!
早速ですがジャパンカップをスタートから振り返り分析していきましょう!!
同日に行われた京阪杯の回顧分析はこちらから見れます🔽
前日に行われた京都2歳Sの回顧分析はこちらから見れます🔽
ジャパンカップ 2022 結果
1着 | 3枠6番 | ヴェラアズール | R.ムーア | 2:23.7 |
2着 | 7枠15番 | シャフリヤール | C.デムーロ | 3/4 |
3着 | 2枠3番 | ヴェルトライゼンデ | D.レーン | クビ |
4着 | 4枠8番 | デアリングタクト | T.マーカンド | 1/2 |
5着 | 7枠14番 | ダノンベルーガ | 川田将雅 | 2.1/2 |
ヴェラアズールが直線馬群から突き抜けて1着!G1初挑戦でG1初制覇!!2着は大外から強襲したシャフリヤール。3着には内からしぶとく伸びたヴェルトライゼンデが入りました!
2番人気のダノンベルーガは5着、デアリングタクトは4着という結果になりました。
外国馬の最先着馬はグランドグローリーの6着でした。
ジャパンカップ 2022 レース回顧分析
1着馬が赤、2着馬が青、3着馬が緑、その他が黒
シャドウディーヴァが後方からの競馬に。ユニコーンライオンはスタートを決めて先手を主張。その外のハーツイストワールはそれについていく形で2番手を取りに行きます。
内のヴェルトライゼンデもいいスタートを決めています。
1コーナーは前は枠順の差で隊列が決まりました。内から9番ユニコーンライオン、10番ハーツイストワール、13番テーオーロイヤル、18番ボッケリーニ。
ここがすんなり決まってしまった分ペースもゆったりになりました。その直後にヴェルトライゼンデがいまして、ダノンベルーガも2列目にいました。その直後にシャフリヤールで絶好のポジションを確保できています。
ヴェラアズールも後方ですが前との差は大きくない位置で、ヴェルトライゼンデの後ろを取れました。
向こう正面入り口ですが、大外枠だったボッケリーニは終始外を回される展開で馬の後ろにも入れられずで厳しい展開になりました。
対して有力馬ですが、ヴェルトライゼンデは直線半ばまで粘るハーツイストワールの後ろ、ヴェルトライゼンデの後ろにヴェラアズールがいて、その後ろに4着のデアリングタクトがいる隊列になっていました。
ダノンベルーガも枠が外だった分馬群の中には入れませんでした。その真後ろにシャフリヤールという形。
前半の1000m通過が61.1秒。隊列を見ても団子状態だったようにスローペース。
ラップを見てみても、
12.8-11.2-12.3-12.5-12.3-12.2-12.4-12.1-11.7-11.4-11.3-11.5
3ハロン目からペースも緩かったのは先ほども書いた様に隊列がスムーズに決まってしまった分。メンバー構成的にもいく馬はユニコーンライオンしかいませんでしたから仕方がないところはあります。
ここで最後方あたりにいたユーバーレーベンが動きます。遅いペースで分が悪いので賢明な判断だったと思います。
この動きによってダノンベルーガにとっては厳しく、シャフリヤールにとっては有利になるわけです。
ユーバーレーベンも少し中途半端な動きになってしまった分、ダノンベルーガからしたらもう少し行き切ってくれという感じだったと思います。ダノンベルーガ自身も動きたくないところで動かされてしまいます。
ただこのあたりから徐々にペースが上がっていくのでコーナーで外を回して上がっていくのは脚力をかなり使うことになります。
その分内で動けなかったヴェラアズールは脚が溜まりました。シャフリヤールにとっても後続が居なくなりましたから、自分のタイミングで慌てずGOサインを出せるわけです。
ダノンベルーガからしたらボッケリーニの後ろをキープしないと最後の直線で1頭分外を回すことになります。ユーバーレーベンに入られないように理想よりも早めに仕掛けなければいけなくなりました。その後ろにいるシャフリヤールはこの隊列ならば直線向いてから追い出せるので我慢ができる分最後の切れに繋がるわけです。
4コーナーから直線。
団子状態で来ましたから内はどう捌くかといった感じで、結果的にヴェラアズールはヴェルトライゼンデの後ろで競馬ができてよかったと思います。
外はダノンベルーガがボッケリーニの後ろを死守した分何度も言うようにシャフリヤールには楽な形。ユーバーレーベンは力尽きるような形になりました。
ヴェルトライゼンデは逃げていたユニコーンライオンが下がったところを突いて、ヴェラアズールはハーツイストワールの外を狙います。
ダノンベルーガは早めに動いた分先頭に立ちましたがそこで脚が上がってしまいました。
シャフリヤールは直線まで我慢できていた分一気に来ます。そのオレンジ帽のダノンベルーガとシャフリヤールの間を狙おうとしたのがデアリングタクト。
シャフリヤールがだいぶ内に切り込みながらだったのでデアリングタクトはブレーキ気味で進路を外に切り替えました。
結果的にそのタイミングでヴェラアズールもヴェルトライゼンデを交わす様に外に若干来ていたのでダノンベルーガが頭を上げる事象が起きました。
ヴェラアズールが最終的に内からゴール前抜け出して1着。
狭いところに終始居たので消耗するレースだったと思いますがこのような形でもしっかりと結果を出せたことは大きいですね。
各馬の評価は下に記していきます。
ジャパンカップ後の各馬の評価
レース前の適性チェックの記事をあわせて読むと面白いと思いますので是非!
1着 ヴェラアズール
スローペースになったことでこの馬のストロングポイントの瞬発力を遺憾無く発揮出来ました。最後は馬群で包まれて万事休すという感じでしたが、一瞬空いたスペースをきっちり抜けてこれました。着差以上の完勝。臨戦過程も完璧でしたし勝つべくして勝ったと思います。元々足元が良くなくてダートを使っていましたがこのキレは芝が合いますね。快進撃。素晴らしいレースでした。
2着 シャフリヤール
枠が外目で後ろからのレースを選択。前にダノンベルーガが居ていい目標になったと思います。ここを目標というのは明確でしたし、勝ちパターンだと思いましたが1頭内から突き抜けて来ました。惜しかったですが、力は示したと思います。
3着 ヴェルトライゼンデ
枠を活かした競馬で力は出せました。左回りは走りますね。この競馬で勝てなかったら仕方がないと思います。もう少し流れてくれた方がこの馬の良さは出たと思います。感じたのはもう少し短い距離の方が合うのかなということですね。
4着 デアリングタクト
中1週でも問題なかったですね。最後の直線で伸びている所を進路を変えなきゃならなくなったのは残念な展開でした。それが無ければ…という気持ちになりますね。力自体は上位に全く見劣りしていません。
5着 ダノンベルーガ
パドックでの右トモの運びは相変わらずという感じでした。向正面で他馬が動いて、勝負どころも早めに動かないと行けない形になりました。枠の並びもシャフリヤールに向きましたね。2400mは長いとは思いませんが全開はワンターンの左回りでは無いでしょうか。
8着 カラテ
レースの形としては理想的な運びだったと思います。直線も一瞬伸びかけたんですが最後はやはり距離でしょう。
10着 ユーバーレーベン
枠も枠でしたから途中から動く競馬をしなければ今日の馬場で瞬発力勝負になったらこの馬には厳しいので現状はこれが一杯なのかなと思います。前半もう少し流れてくれたらまた違った結果にはなったと思います。
11着 ハーツイストワール
枠の並び的に2番手を取る競馬しかなかったと思います。いい競馬は出来ましたが最後は流石に力の差でしょう。
14着 テーオーロイヤル
この距離で瞬発力勝負になったら流石に分が悪いですし、間隔も詰まっていましたからこの結果も仕方が無いと思います。
17着 ボッケリーニ
結果的に大外枠で内に入れずでした。前に行く競馬が出来ましたがペースは遅かったですしこの馬向きにはなりませんでした。
ジャパンカップ 2022 適性チェック 結果
✔︎ヴェラアズール | 1着 |
✔︎シャフリヤール | 2着 |
✔︎ボッケリーニ | 17着 |
1番手推奨馬のヴェラアズールが1着!2着も2番手タイに評価したシャフリヤールが入り、ブログとしては最高の形になりました!
冒頭にも書いた通り現地で観戦していて思ったことは、やはり東京コースのこの距離のG1は面白いですし、世界の名手も集まりますから見応えがあります。今年はジャパンカップメンバーが手薄と言われてはいましたが、結果的には最高のレースを見れたと思います。来年も海外からも強い馬が参戦してくれればより一層盛り上がると思います。
東京開催は年内は終了しましたのでまた来年ですね!お疲れ様でした!!
12月の中山開催も頑張っていきましょう!!
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