皆さんお疲れ様です。
先ほど大井競馬で行われました東京ダービー。
6番人気のカイルが2番手から押し切って見事優勝。2冠を目指したミヤギザオウはゲートで暴れた際に故障で除外と残念な結果になりました。大事に至らなければいいですが…
さて今日のテーマですが、昨日6/7に話題になりました、アーモンドアイ顕彰馬選出ならずのニュース。今日はこのことについて考えていこうかなと思います。
顕彰馬について
顕彰馬とは
顕彰馬は俗に言う殿堂入りのようなもの。近年ではディープインパクトやウオッカ、オルフェーヴル、ロードカナロア、ジェンティルドンナ、キタサンブラックなどの名馬が顕彰馬となりました。以下が選定基準となります。
選定方法
こちらは毎年報道関係者が投票を行い、3/4以上の得票数獲得で選定されます。
今年は202名の記者が投票を行いました。なので3/4の得票は152票以上の得票が必要でした。
1人4頭まで投票することが出来ます。が、4頭必ずしも投票する必要はありません。
22年度の結果
馬名 | 得票数 | 有効得票数 | 得票率 |
アーモンドアイ | 144 | 202 | 71.3% |
キングカメハメハ | 144 | 202 | 71.3% |
ブエナビスタ | 91 | 202 | 45.0% |
モーリス | 78 | 202 | 38.6% |
ヴィクトワールピサ | 30 | 202 | 14.9% |
ステイゴールド | 27 | 202 | 13.4% |
クロフネ | 24 | 202 | 11.9% |
アグネスデジタル | 21 | 202 | 10.4% |
ダイワスカーレット | 21 | 202 | 10.4% |
ゴールドシップ | 18 | 202 | 8.9% |
シーザリオ | 13 | 202 | 6.4% |
リスグラシュー | 7 | 202 | 3.5% |
ハーツクライ | 5 | 202 | 2.5% |
エピファネイア | 3 | 202 | 1.5% |
ダイワメジャー | 3 | 202 | 1.5% |
アパパネ | 2 | 202 | 1.0% |
ジャスタウェイ | 2 | 202 | 1.0% |
シンボリクリスエス | 2 | 202 | 1.0% |
ご覧の通り、144票がアーモンドアイとキングカメハメハ。8票届かずの落選となっています。
アーモンドアイ
牝馬3冠、JC2勝(3歳時は世界レコード勝ち)、天皇賞・秋連覇、ドバイターフ、VMで史上初のG1レース9勝馬。
繁殖成績はこれからなのでわかりませんが、競走実績でいえば近年では最高位の馬でしょう。
牝馬3冠以降は東京とドバイ共に左回りで実績、安田記念では2年連続で負けている、有馬記念7着などで評価を下げるのもわかりますが、それでも最後のJCでは3冠馬対決(アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクト)で有終の美を飾った印象はすごく大きかったと思います。
キングカメハメハ
2004年のNHKマイルC、日本ダービーを勝ちG1レースを2勝。秋の神戸新聞杯を勝った後に屈腱炎を発症。8戦7勝でターフを去った名馬です。
競走成績だけではなく繁殖でもその功績は大きく、ダービー馬ドゥラメンテ、レイデオロを輩出。他にもロードカナロアやルーラシップなどの父としても知られています。現代のサンデーブームの中ではキングカメハメハの存在は大きかったといえます。母父に入っても成績は優秀でした。
まとめ
アーモンドアイに関しては今年から対象に入り、初年度だったというのを考えればこの結果も納得できそうですが、流石にG1を9勝していて、マイル〜2400mのレースで勝っていますからいきなり選出されてもおかしくはないと思います。
投票していない記者の方もいると思いますし、多少の贔屓があるようにも思えます。おそらく来年は選出されると思いますが、逆に来年以降選ばれるべき馬たちに票が回らない可能性も出てきます。少し選考の基準というか、選考方法は改めた方がいいような気はします。このような結果は炎上しますからね。笑
アーモンドアイが選ばれなかったらコントレイルは来年どうなるんだ波紋が起きますね。
活躍馬が著しく出てくる今の日本の競馬界では今後キングカメハメハが得票を得ることも難しくなってきますし、そこが気がかりですね。これだけ偉大な馬が顕彰馬になれないとなると繁殖成績での選出馬の登場も今後難しくなってきます。
匿名制度をやめるなり、最大4頭という制度も少し疑問が残ります。もう少し納得のできる選考方法があると思います。投票している記者からもこの選考方法について疑問の声は出てるみたいですからね。
何にせよ、来年は顕彰馬に相応しい馬が選出されることを願いましょう。
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