G1級のメンバーが揃った今年の札幌記念。現地に行った人も多く、とても注目度の高い面白いレースでしたが、レース内容もとても濃く面白いものとなりました。
早速ですがパトロール映像を使いながらレースを振り返っていきましょう!
同日小倉メインの北九州記念の回顧はこちらから観れますので是非!
札幌記念 結果
1着 | 2枠4番 | ジャックドール | 藤岡佑介 | 2:01.2 |
2着 | 2枠3番 | パンサラッサ | 吉田豊 | クビ |
3着 | 5枠9番 | ウインマリリン | 松岡正海 | 1.1/2 |
4着 | 6枠12番 | アラタ | 横山武史 | クビ |
5着 | 5枠10番 | ソダシ | 吉田隼人 | 1.3/4 |
好スタートから4番手でレースを進めた藤岡佑介騎手騎乗のジャックドールが逃げたパンサラッサをクビ差捕らえて優勝!金鯱賞に続き重賞2勝目!2着には逃げたパンサラッサ。3着にはウインマリリンが入りました。
札幌記念をレース映像とパトロール映像から分析
赤が1着馬、青が2着馬、緑が3着馬、その他は黒
注目のスタートですが、先行争い候補の2枠のジャックドール、パンサラッサ共に好スタート。グローリーヴェイズは少し挟まれる形に。もう一頭の逃げ候補ユニコーンライオンもそれなりにスタートを決めました。
パンサラッサはスタートしてから二の脚がつかず前に行くのに一苦労。ジャックドールは最初からパンサラッサに行かせるような感じで外のユニコーンライオンを意識。
普通にジャックドールの方が出して行ってパンサラッサの前を取れるくらいでしたが、これは今後のことを考えての選択でしょう。番手の競馬に徹する構えでした。
同じ矢作厩舎ということもありユニコーンライオンは内を空けてパンサラッサが行くのを待ちますが、パンサラッサは加速が付かない感じが凄かったですね。それをジャックドールは見る形で控えて3番手。
ソダシは流石にマイルを使っている分引っ掛かり気味で4番手へ。その内にウインマリリンという展開に。
パンサラッサが行き脚がついて空いた内のスペースにウインマリリンが入り内ラチを確保。ウインマリリンにしたらかなりいいポジションを取れたと思います。
1コーナーでパンサラッサは先頭まで行き切ります。ユニコーンライオンは2番手。ウインマリリンが内からコーナーワークで3番手。ジャックドールはその外の4番手という隊列。
1〜5着までの位置を見ると前目にいた馬にチャンスがある競馬だったことがわかります。
隊列を見て分かる通り特に離して逃げることもなく縦長の展開。3列になるところが無かったのとソダシもここではだいぶ折り合って走っていたのを見ると、ペースはある程度流れたんだなという印象。
向こう正面の1000m通過地点。前半1000m通過は59.5秒。
ラップタイムにすると、
12.6-10.9-12.0-12.1-11.9-12.2-11.8-12.4-12.6-12.7
見ての通り、淡々と流れている感じのラップです。59.5秒でも乾き切っていない洋芝の馬場を考えたら速いペースですしタフなラップだなというのがわかります。そのタフなラップに馬群が切れることなく全馬着いていったので後ろの馬もだいぶ厳しいレースになったと思います。
3コーナーの入り口でウインマリリンの手が動き始めます。後続はグローリーヴェイズが徐々に進出を開始をする構えで外に切り替えます。後方待機していたアンティシペイトも捲り気味で前進。
ただ、どこも緩んでいないレースを後ろから動くとなるとかなりの脚を使うことになります。
600m通過時点でパンサラッサとジャックドールの手応えだけは良く、まだ持ったまま。ユニコーンライオンはバテてますし、ウインマリリンとソダシも追い通しになっていました。アラタもここで動き始めます。
ジャックドールの手応えが素晴らしく、楽にユニコーンライオンをパス。パンサラッサに並びかけていきます。正直なところここで基本的に全馬バテてきていて消耗戦になっています。グローリーヴェイズやアンティシペイトより後ろの馬も追走で脚を使ってますから流石に勝ち負けは厳しいポジションです。
ここからは本当にバテ合いの戦いになりました。パンサラッサは渋とかったですね。ジャックドールも最後は流石にバテていたみたいですがしっかり捕らえたあたりは地力があります。
ウインマリリンも渋とく伸びて3着を確保しました。1コーナーから内ラチを取れた距離ロスの差はあると思います。
各馬のレース後の評価
レース前の適性チェックの記事を合わせて読むと面白いと思うので是非見てみてください!
1着 ジャックドール
逃げ馬が揃ったレースでも番手でしっかりと走れたことはかなり大きな収穫だったと思います。このような力のいる馬場だったり、タフなレース展開でもしっかり勝ち切ったあたり、地力はかなりあります。右回りも問題なかったですし、レース内容もパーフェクトで秋が楽しみになりますね。良馬場のもっと軽い馬場の方が能力全開だと思うので秋の天皇賞でも主役候補でしょう。
2着 パンサラッサ
少しいつもと違う競馬になりましたが、それでも渋とかったですね。スタートしてからダッシュが効かないのが少し気掛かりですが、行き切れれば強いですね。このスタートだと今後は外枠の方がいい気がします。距離は1800mだと先手を取るのが少し難しくなりそうです。今は2000mがいいかもしれません。
3着 ウインマリリン
1コーナーまでが上手くいきましたね。出来れば良馬場でももっと乾いた馬場が理想でしたが、状態も上がってきていたのでなんとか粘り切れました。直線の短い競馬場の適性はかなり高そうで、遠征さえクリア出来ればエリザベス女王杯でも面白い1頭になりそうですね。
4着 アラタ
洋芝適正はかなり高いですし、能力もいいものを持っていると思います。前走はヘビーすぎる馬場が敗因だと思いますし、時計のかかる良馬場がベター。距離はこのくらいが理想。本格化してきている今なら東京コースでも面白いかもしれません。
5着 ソダシ
やはり大箱ワンターンのマイルがベストなんでしょう。不向きの条件だったと思いますが5着なら上々だと思います。距離自体は2000mまでは許容範囲内だと思います。次走はどこを使うのかわかりませんが東京や阪神の外回りコースなら十分やれると思います。
6着 グローリーヴェイズ
札幌の適性は高いと思いますし、イマイチ伸びなかったのは距離の分でしょう。本質はもう少し長い距離の方が合いそうで、2400mがベターな距離でしょうか。秋はJCや香港Vに向かうと思いますが、7歳でもまだまだやれると思います。
7着 アンティシペイト
今後色々と可能性のある競馬をしたのはこの馬だと思います。このメンバーでこの内容の競馬は評価していいと思いますし、もう少し中盤が緩むレースになれば全然通用すると思います。ワンペースな馬なので外枠がいい印象は変わりません。この秋は注目したい1頭です。
11着 ユーバーレーベン
京都記念から+32㎏の馬体増でしたし、パドックで下痢をしていました。体調がもしかしたら良くなかったのかもしれません。距離ももう少しあったほうがいいと思いますし、今回は度外視でいいと思います。
まとめ
今回の適性チェックの厳選馬の結果はこちら。
①グローリーヴェイズ | 6着 |
②ジャックドール | 1着 |
2番手に挙げたジャックドールが1着でしたが、1番手に挙げたグローリーヴェイズは6着。
自分は2頭のワイドを買っていたので外れてしまいました。泣
ただ、北九州記念の結果込みで考えるとこの適性チェック面白いなと自分でも思ってきました!
来週もいい馬を挙げられるように頑張っていきますのでよろしくお願いします!
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