今週はWASJ(ワールドオールスタージョッキーズ)が行われ世界の名手が札幌に集結。その2日目の日曜のメインレースに短距離重賞キーンランドCが行われます。
16頭フルゲートで行われそうで、メンバーも揃いました!
この記事はキーンランドCへの出走予定馬の適性を血統適性・距離適性・コース適性を細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力、調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
同日新潟メインレースの新潟2歳Sの適性チェックはこちらから見れます!合わせて見て頂けたら嬉しいです!
- キーンランドC 血統適性評価基準
- キーンランドC 全16頭 適性チェック
- ウインマーベル 牡3 松山弘平 54㎏
- エイティーンガール 牝6 武豊 55㎏
- オパールシャルム 牝5 江田照男 54㎏
- サヴォワールエメ 牝6 松田大作 54㎏
- シゲルピンクルビー 牝4 和田竜二 54㎏
- ジェネラーレウーノ 牡7 丸山元気 57㎏
- ジュビリーヘッド 牡5 横山和生 56㎏
- トウシンマカオ 牡3 川田将雅 53㎏
- ビリーバー 牝7 杉原誠人 55㎏
- マイネルジェロディ 牡4 ホー 56㎏
- マウンテンムスメ 牝4 C.パコー 54㎏
- メイショウミモザ 牝5 丹内祐次 55㎏
- レイハリア 牝4 松岡正海 55㎏
- ロードマックス 牡4 T.バシュロ 56㎏
- ヴァトレニ 騸4 横山武史 56㎏
- ヴェントヴォーチェ 牡5 C.ルメール 56㎏
- キーンランドC 適性チェック 厳選馬 3頭
キーンランドC 血統適性評価基準
札幌芝1200m戦。コーナーは大きく直線が短いのが札幌競馬場の特徴で、差しが効きやすいコース形態。
キングマンボやミスワキなどの欧州系のミスプロの好走と、母系のロベルト持ちも好走。スピードで押し切るよりも溜めが活きるコース形態のため中距離サンデー系の血も重要となります。
キーンランドC 全16頭 適性チェック
ウインマーベル 牡3 松山弘平 54㎏
父 アイルハヴアナザー
母 コスモマーベラス
母父 フジキセキ
全姉に函館2歳S2着のウインジェルベーラがいる血統で、父がフォーティナイナーの血を引くアイルハヴアナザーですがクリスエスも持っているので適性はそれなりに。若干米国色の方が強く溜めが足りない印象はあります。
前走の葵Sでの勝ちっぷりが良く、使い詰めでもへこたれないタフな馬で、間隔の空いた今回はどちらに出るか。戦績からもタフな馬場は得意そうで、時計のかかる札幌の馬場は合いそうです。
血統:C 距離:B コース:A
エイティーンガール 牝6 武豊 55㎏
父 ヨハネスブルグ
母 センターグランタス
母父 アグネスタキオン
父ヨハネスブルグはストームバード系で仕上がり早めのダート馬のイメージが強いですが、母の母センターライジングは芝で活躍。ラジャババとミスプロの配合はこのレースと相性が良く、この馬はその血統ですが、血統からは札幌が特別得意かといわれると微妙です。
一昨年の勝ち馬で昨年も2着と2年連続で連対中。スタートしてから進んでいかないですしスタートも早くないので後方待機策になってしまいますが、前走の高松宮記念でも0,3秒差の8着。内伸び馬場を外から1頭突っ込んでくる最後の末脚は目を見張るものがありました。展開に左右されますがここでも当然通用。距離は伸びると案外なので1200mがベスト。本質は坂のあるコース向きではあります。
血統:B 距離:A コース:B
オパールシャルム 牝5 江田照男 54㎏
父 ダイワメジャー
母 ジルコニナ
母父 タイキシャトル
父のダイワメジャーからも母系のタイキシャトルやタバスコキャット、ゴーンウエストからもスピードがある血統で、前傾ラップを前でどこまでという血統構成。少し札幌のコースではスピードが強すぎる印象で、1200mは良いですがベターは中山や福島に思えます。
1200〜1600を主体で使っていますが、2走前の朱雀Sと前走の福島テレビOPで1200m戦で2連勝。しぶとさが光ったレースで、高速すぎない馬場が良かったように思えます。札幌の馬場自体は合いますが重すぎる馬場には対応できなさそうで、良馬場でやりたいところ。
血統:D 距離:B コース:C
サヴォワールエメ 牝6 松田大作 54㎏
父 ダイワメジャー
母 ニメア
母父 Pivotal
父のダイワメジャーの牝馬は最近だとレシステンシアが短距離で活躍。母父のピヴォタルだと宝塚記念を勝ったミッキーロケット等、時計のかかる持続力勝負に向いている血統。理想は1400mのイメージですが、ブラッシンググルームが入りスピード強化。札幌の適性は高そう。
血統のイメージ通り時計の限界があるタイプなので洋芝のタフな馬場は合っていますが、頭がだいぶ高い走りをするので雨が降った方が更に良さそう。前目で競馬して粘り強さを発揮したい。内枠よりも外枠の方が良さそうなタイプです。
血統:C 距離:C コース:B
シゲルピンクルビー 牝4 和田竜二 54㎏
父 モーリス
母 ムーンライトベイ
母父 High Chaparral
半姉にシゲルピンクダイヤがいる血統で父がダイワメジャーからモーリスに変わり遅咲きでこれからが本格化。母父ハイシャパラルは自身は芝の中距離路線で活躍しましたが、母系に入ると短距離の適性を引き出し、この血統はまさしくその象徴。
前走の函館SSは早いペースを3番手追走で直線では伸びずに10着。流石に前半が速すぎると厳しいので、なるべく前半に脚を溜めたいところ。1200mよりも1400mの方が馬自体には合いそうですが……。
血統:C 距離:D コース:C
ジェネラーレウーノ 牡7 丸山元気 57㎏
父 スクリーンヒーロー
母 シャンハイロック
母父 ロックオブジブラルタル
父スクリーンヒーローに母系がデインヒル系のロックオブジブラルタル、ストームキャット、アリダーだと中距離のスピード持続力といったところで、小回りコースをワンペースでというイメージが強いです。スピードは十分ですが、溜めが足りないか。
近走の走りを見ていると自分から競馬をやめてしまっているので距離短縮のローテーションは納得。しかし一気の距離短縮に馬が対応できるかは課題だと思いますが、短い距離で集中して走れれば。札幌のコース自体は問題ないと思います。
血統:D 距離:D コース:C
ジュビリーヘッド 牡5 横山和生 56㎏
父 ロードカナロア
母 ローズノーブル
母父 ディープインパクト
ロードカナロアは欧州ミスプロのキングマンボ系で母父ディープインパクトで中長距離の溜めがありますから血統的にはこの舞台はベスト。マイルくらいまでなら十分対応できる血統構成だと思います。
昨年はこのコースの札幌スポニチ賞を勝利。2走前の函館SSはナムラクレアの2着、前走青函Sのヴァトレニの2着は評価できますし、函館から札幌に変わる今回はむしろプラス材料。枠は内過ぎなければ流れに乗れるのでいいと思います。
血統:A 距離:A コース:B
トウシンマカオ 牡3 川田将雅 53㎏
父 ビッグアーサー
母 ユキノマーメイド
母父 スペシャルウィーク
ベステンダンクが半兄にいる血統で父、ビッグアーサーはサクラバクシンオーにキングマンボとサドラーズウェルズの入り、如何にも洋芝向きですが函館のコース形態がベスト。差し込まれやすい札幌コースだと果たしてどうか。母父スペシャルウィークですが兄の走りを見ていると前目でしぶとくが合います。
1400m〜1600mのレースで前付けしてしぶとさを活かす競馬をここまでしてきていますが、初の1200m戦ということでスタートしてからの追走が課題になりそうです。2走前のファルコンSを見る限りでは溜めを効かす走りもできる感じで、血統以上に札幌コースは合いそうです。特別1200mがいいとは思いませんが、53㎏の斤量を活かして競馬すれば面白いでしょう。
血統:C 距離:C コース:B
ビリーバー 牝7 杉原誠人 55㎏
父 モンテロッソ
母 デイドリーマー
母父 ネオユニヴァース
父のモンテロッソは欧州系のミスプロでサドラーズウェルズを持ちます。母系のネオユニヴァース、マキャベリアンはヴィクトワールピサと同じニックスで、中山や福島のコース形態が合うイメージです。機動力には優れていて小回り適性の高い血統でしょうか。
前走アイビスSDは見事1着。道中14番手でしたが外枠を活かした走りで勝ち切りました。千直で結果を出しましたが本質は力の要する馬場が合いそうで、重馬場でも走れるタイプです。洋芝でも問題はないですが札幌のコースのレースラップが合うかが微妙。前が崩れる展開なら。
血統:B 距離:B コース:B
マイネルジェロディ 牡4 ホー 56㎏
父 スクリーンヒーロー
母 マイネエレーナ
母父 ロージズインメイ
母母のゲイリーピクシーは、仕上がり早いマイル馬を出し、マイネルエルフが叔父、マイネルフラップが兄になどいる血統。父スクリーンヒーローで母父ロージズインメイだとパワーが強く中山のイメージが強いです。母系のブラッシンググルーム系のラーイでより短距離に適性があるも、札幌コースは疑問です。
実績は中山や小倉で勝ち上がり、近2走は北海道の洋芝。2走前の青函Sでは3着に好走。前走のUHB賞は位置を取りすぎた分終いが甘くなりました。溜めて良さが活きるタイプですし、前走の負けは気にしなくて良さそう。乗り替わりのホー騎手に合いそうなイメージがあります。
血統:D 距離:A コース:C
マウンテンムスメ 牝4 C.パコー 54㎏
父 アドマイヤムーン
母 ヤマガール
母父 ストーミングホーム
アドマイヤムーンはフォーティナイナー系ですが時計の掛かる芝の短距離戦で産駒は活躍。母系にストーミングホームで欧州ミスプロに母母父がグラスワンダーでロベルト持ち。根本的には中山が合うイメージですが、このレースにおける血統の適性は高そうです。
短距離馬らしい短距離馬でリズム良く飛ばしていけば最後までしっかり伸びるタイプ。前残りの傾向があるなら全然あると思いますし、前走のアイビスSDの負けは適性外なので度外視して良さそうです。札幌よりも函館の方が合いそうですが……。
血統: B 距離:A コース:C
メイショウミモザ 牝5 丹内祐次 55㎏
父 ハーツクライ
母 メイショウベルーガ
母父 フレンチデピュティ
母のメイショウベルーガは京都で鬼の強さを発揮し、日経新春杯と京都大賞典のG2を2勝、エリザベス女王杯も2着に血統した名牝。サドラーズウェルズの血が強く、良馬場の高速決着には産駒は向かずに、重馬場適性やパワーが仔に遺伝。本馬は父がハーツクライも根本的なスピードに欠けるので洋芝の適性は高いです。
3走前に阪神牝馬Sを9番人気で快勝。前走は距離を伸ばしてクイーンSに出ましたが中距離のキレ勝負の前に撃沈。若駒の時は先行力を活かしていましたが、今は溜めて終いを伸ばす競馬が合っていそう。4走ぶりの1200m戦が課題ですが札幌のこのコースでの勝ち鞍もあり面白い1頭。
血統:D 距離:C コース:B
レイハリア 牝4 松岡正海 55㎏
父 ロードカナロア
母 ライトリーチューン
母父 マンハッタンカフェ
父ロードカナロアで母父マンハッタンカフェですから欧州ミスプロのサンデー中距離の配合。マンハッタンカフェはサンデー系の中でも1200mに適性を示す産駒が多々出る血統なので、ロードカナロアがうまく引き出したのかもしれません。母系のトニービン、ノーザンテーストで色んなコース条件に対応できそうですが、時計の掛かる洋芝はベター。
近走はパッとしませんが昨年のこのレースの覇者で連覇を狙います。前走の函館SSは4コーナーから直線を落ち着いて捌けていれば3着はあった内容の4着。復調気配もありますし、夏の北海道は合います。昨年から4㎏増は酷ですが力を出せれば連覇も可能。脚質的に函館向きではありますから前が残れる展開が欲しいところ。
血統:A 距離:B コース:B
ロードマックス 牡4 T.バシュロ 56㎏
父 ディープインパクト
母 パーフェクトトリビュート
母父 Dubawi
父はディープインパクトですが母系のグリーンデザートの影響で短距離に適性。母父ドバウィが欧州ミスプロで母母母父にサドラーズウェルズが入って超高速馬場よりは時計の掛かる馬場向き。なので札幌の芝の適性は高いです。
スタートがそこまで上手ではなく、後方からの競馬が多いですがお終いの脚はいいものを持っています。1600mだとパタリと止まるので現状は1400m以下のレースが理想。前走のUHB賞は前残りの競馬を1頭後ろから差し込みハナ差の勝利。勢いのあるディープインパクト産駒ですからここでも侮れません。差しが届く札幌のコースは良さそう。時計が掛かるのも良さそうです。
血統:B 距離:A コース:A
ヴァトレニ 騸4 横山武史 56㎏
父 グラスワンダー
母 チアフルスマイル
母父 サンデーサイレンス
母のチアフルスマイルはこのキーンランドCで洋芝適正の高い競走馬でした。父がグラスワンダーで小回りの機動力とパワーを伝え、さらに北海道の競馬が合う血統に。母父サンデーサイレンス、母母父がミスプロですから血統的には一昔前のイメージで面白い1頭です。
昨年札幌で未勝利戦から3連勝。母譲りで北海道で能力を遺憾なく発揮しています。前走も初の1200mをものともせず2番手から抜け出し完勝。メンバーが強くなりますが、北海道で負けなしですからここでも期待は高まります。
血統:A 距離:B コース:A
ヴェントヴォーチェ 牡5 C.ルメール 56㎏
父 タートルボウル
母 ランウェイスナップ
母父 Distant View
父のタートルボウルは先週北九州記念で2着だったタイセイビジョンや中京記念を勝ったベレヌスの父。基本はマイルから中距離で産駒を出しますが、母系が米国血統で短距離にシフトしたイメージの血統でしょうか。溜めの活きる短距離血統のイメージがあり札幌のコースは合いそうです。
5歳でもかなり大事に使われてきていますが、2走前の函館SSではペースについていけず7着。前走はアイビスSDで終始もたれながらの競馬になってしまい9着と結果が奮いません。距離は1200mの方が良さそうですが、追走を考えたらこのクラスならもう少し長くても…とは思います。流れに乗りやすそうな札幌コースなら上積みはありそうです。夏3戦目でどこまでやれるか。
血統:B 距離:C コース:B
キーンランドC 適性チェック 厳選馬 3頭
今回の適性チェック上位馬は以下の3頭になります。
✔︎ジュビリーヘッド
✔︎ロードマックス
✔︎ヴァトレニ
昨年のワンツーのレイハリア、エイティーンガールも当然評価は高かったのですが今回はこの3頭が高得点でした。
冒頭にも書いた通り適性チェックは能力、調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
キーンランドCの予想と買い目はパドック推奨と共にTwitterにてツイートしますので是非よろしくお願いします!!
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