10月23日に阪神競馬場で行われた3歳牡馬クラシックの最終戦である菊花賞。
春の皐月賞、ダービー馬の勝ち馬と2着馬が不在のレースで混戦模様でした。
早速ですが、菊花賞を振り返っていきましょう!!
前日の東京メインレース、富士Sの回顧分析はこちらから見れます🔽
菊花賞 結果
1着 | 7枠14番 | アスクビクターモア | 田辺裕信 | 3:02.4 |
2着 | 2枠4番 | ボルドグフーシュ | 吉田隼人 | ハナ |
3着 | 8枠17番 | ジャスティンパレス | 鮫島克駿 | 1/2 |
4着 | 6枠11番 | ドゥラドーレス | 横山武史 | 5 |
5着 | 5枠9番 | シホノスペランツァ | 浜中俊 | クビ |
最後の1冠を制したのは2番手から早めに抜け出した2番人気のアスクビクターモア!レコードタイムで制しました!2着には後方から一気の脚で追い込んできたボルドグフーシュ。3着は神戸新聞杯の勝ち馬のジャスティンパレスが入りました!
1番人気に支持されたガイアフォースは8着に、3番人気のドゥラドーレスは4着に敗れました。
菊花賞 レース回顧分析
1着馬が赤、2着馬が青、3着馬が緑、その他が黒
10番のセイウンハーデスが好スタートから一気にハナを奪います。対してアスクワイルドモアとヴェローナシチーは出脚が付かず後方からの競馬。1枠1番のガイアフォースもスタートからダッシュが付くまで時間が掛かりました。
セイウンハーデスはブリンカーを着用したこともあり飛ばしていきます。アスクビクターモアが2番手でこの時点でとてもいい形になったと思います。
上手かったのはジャスティンパレス。すぐ内に入って行って外枠の不利を無くす騎乗。多少出してますが、折り合いに心配がないから出来ることです。
上手くアスクビクターモアの後ろをキープしたジャスティンパレスは絶好のポジション。ディナースタもポジションを取りに行きましたがそれより内に入れています。
ガイアフォースは前のビーアストニッシドのポジションが欲しかったのかなと思います。そうすれば目の前にアスクビクターモアですから無茶苦茶楽な展開になったのかなと思います。
2着に着たボルドグフーシュはいつもより進んで馬群に付けることができています。これは距離が伸びた恩恵もあるのかなと思います。
フェーングロッテンはかなり掛かってました。元々距離不安もあり、外枠でだとこういう競馬も仕方がないのかなと思います。
最初の1000m通過は58.7秒。
平均より速めのペースで、2番手のアスクビクターモアもある程度付いて行ってますから全体的にも淀みない最初の1000mだったのかなと思います。外を回ってる馬は少々辛い展開だったかもしれません。
2周目の向こう正面。中盤の1000mが62.7秒でペース自体は緩んでいますが、コースの形状上後方の馬が捲っていくのは難しいのかなと思います。
こうなると前にいた馬が有利になりますし、ここから残り1000mのロングスパートを考えると後方は3〜4コーナーで外を回すかなり脚を使う必要があります。
このあたりから、バテてくる馬も当然出てくるのが長距離戦。内でジッとしていた馬たちは前を捌かなければならなくて、ガイアフォースはその1頭。ビーアストニッシドのポジションならそのまま引っ張らず追走できたと思いますが、どう捌こうかなという待つ時間ができてしまいました。タイプ的に瞬発力がある馬ではないので結果的に内枠が仇になったケース。
その後ろにいるボルドグフーシュも同じタイプですが、
やや強引にですが外のピンク帽のセレシオンとフェーングロッテンの間を割る選択。実際ここのアクションで吉田隼人騎手は制裁を受けていると思います。
逃げていたセイウンハーデスが脱落し、アスクビクターモアはダービーの時と同じように早めに後続を引き離します。
3着に着たジャスティンパレスは上手いこと外にいたディナースタが下がってくれて、楽にビーアストニッシドとの間を抜けることができました。
ボルドグフーシュも前を射程圏に入れて4コーナーを回ります。
結果的に3〜4コーナーを上手く捌いてポジションを押し上げられた馬の決着になるわけです。
全体のラップを見ると、
12.3-10.9-11.7-11.9-11.9-12.1-12.6-13.3-12.6-12.1-12.1-11.9-11.9-12.2-12.9
赤マークしたところのラップを見ると、4コーナーで後続の馬はほとんどノーチャンス。2番手のアスクビクターモアが持続力高いですし、ボルドグフーシュも同じ持続力型の1着2着の決着。
ジャスティンパレスは上手く乗った分もありますが、しっかりと最後まで伸びているあたり、消耗戦の方が強いのかなと思いました。
菊花賞後の各馬の評価
レース前の適性チェックの記事をあわせて読むと面白いと思いますので是非よろしくお願いします!
1着 アスクビクターモア
皐月賞5着→ダービー3着→菊花賞1着ですから文句なしで世代上位だと思います。前走はトライアル的な仕上げだったと思いますし、臨戦過程は実績含めて1番でした。早めに動いて粘り込む形があっていますし、ストロングポイントを活かせたレースが出来ました。気性的に見ても長距離が得意という訳でもないと思うので、中距離のG1でも活躍できると思います。
2着 ボルドグフーシュ
脚質的に後方からでしか競馬できない馬ですから、展開に左右されるのは仕方がないですし、その中でもしっかり2着に来たのは脚力がある証拠です。ハナ差ですから本当に惜しい競馬でした。今後はもう少し前で競馬ができるようになればいいのかなと思います。
3着 ジャスティンパレス
位置を取れるようになって成績が安定。春は不振だったのかなと思います。今回は外枠でどういう競馬をするのかなと見ていましたが、ジョッキーも上手く乗って距離ロスを最小限にしていました。本質はもっと短いところだと思いますから中距離で立ち回りの上手さを武器に活躍してほしいところ。
4着 ドゥラドーレス
春とは馬が大分変わったのかなと思います。元々長距離向きではないですから、適距離に戻ったらかなり活躍しそうな雰囲気はあります。2000mくらいでもう一度。
5着 シホノスペランツァ
適性チェックの記事でもそこまで悪い評価はしていませんでしたから特に驚くこともない結果です。消耗線に強いタイプ。ステイヤー気質だと思います。大箱よりも小回りで持続力をというタイプでしょう。
6着 ヤマニンゼスト
ポジション的にノーチャンスだったかなと思います。距離伸びても大丈夫でしたし、もう少し前で競馬ができるようになれば。力はつけています。
7着 プラダリア
状態はかなりよかったと思いますから能力自体の壁、距離の壁もあるのかなと思います。母系から見ても距離はもたなくなるタイプですし、2400mで好走してきましたが、今後はどうなるか。もっと短くなってもおかしくはないと思います。
8着 ガイアフォース
スタートが致命的でしたね。枠を活かせなかったですし、元々ストライドが大きい馬ですから外枠でノビノビ走らせた方が良さが出ます。距離云々ではなく、展開や枠で変わってくると思います。
12着 ヴェローナシチー
出遅れて後方でジッとしてましたが、最後も全くでした。そもそもの力負けなのかなという印象です。乗り替わり自体もあまり良くなかったのかなと思います。
菊花賞 適性チェック 結果
✔︎ヴェローナシチー | 12着 |
✔︎アスクビクターモア | 1着 |
✔︎ボルドグフーシュ | 2着 |
ピックアップ2番手タイの2頭のワンツー決着という結果になりました!
馬券は1番手のヴェローナシチーから買って外れてしまったのですがブログ的には納得できる結果になったのかなと思います。
さて、来週は豪華メンバーの集まる天皇賞秋です!
他にもアルテミスSやスワンSが行われますので週中に3つの記事を上げますのでよろしくお願いします!!
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