2024年3月17日(日) 阪神競馬場 芝3000m 阪神大賞典 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は阪神大賞典への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
阪神大賞典 2024 血統適性評価基準
春の天皇賞へ続く前哨戦。阪神芝3000m内回りで行われます。
この条件でもディープインパクト系統が強い舞台。ロベルトの機動力パワーも好走に繋がりやすい血です。スピードよりもスタミナパワー型を評価。
阪神大賞典 2024 出走馬適性チェック✔︎
アンタンスルフレ
父:トーセンジョーダン
母:エーシンチェロキー
母父:ディープインパクト
祖母は金杯勝ち馬のエイシンテネシーで、曾祖母からはテネシーガールへも繋がる牝系です。父はジャングルポケットの後継種牡馬のトーセンジョーダンでスタミナ面は十分な血統でしょう。母系のヴァイスリージェントからも阪神内は問題ないと思います。あとは芝での斬れだけでしょう。流石にダート馬っぽいですが…
血統:B 距離:B コース:C ローテ:D
ゴールデンスナップ
父:ゴールドシップ
母:メイショウジェイ
母父:タニノギムレット
メイショウヒミコやドリームカイザーの姪にあたる血統。父はステイゴールド系のスタミナ豊富な種牡馬ゴールドシップ。勝負どころのズブさは正しく長距離志向強めのソレですし、距離は伸びて申し分ないでしょう。母父タニノギムレットでロベルトを持ちますが、母系のニジンスキーが出ているような気もしますし、阪神よりは京都が合うのでしょう。春の盾向きだとは思います。
血統:A 距離:A コース:C ローテ:C
サヴォーナ
父:キズナ
母:テイケイラピッド
母父:スニッツェル
アイムユアドリームやレオパルディナのイトコにあたる血統のキズナ産駒。母父スニッツェルはデインヒルの後継種牡馬で豪州短距離馬。キズナ産駒の牡馬という重さを母系のスピードで緩和させた配合で、中長距離戦を前で受けて粘り込むスタイルで成功。本質的には3000mは少し長いとは思いますが、それでも対応は可能。阪神内回りだと自ら動けないポジションは避けたいところ。京都外の方がイメージ的には合いそうではあります。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ジャンカズマ
父:ハービンジャー
母:モンローブロンド
母父:アドマイヤベガ
ロジユニヴァースやディアドラのいとこで、ソニックベガやサイラモンバレーの半弟。ハービンジャー産駒の牡馬で母父がアドマイヤベガなのでトニービン内包と長いところに適性を持つ構成。確かに脚長に映るし肉付きも良くは無いタイプで、距離的には長いところには向くでしょう。阪神内よりは京都外だと思いますが、前走同様自分のリズムで競馬を進めてどこまで粘れるかでしょう。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:C
ショウナンバシット
父:シルバーステート
母:ギエム
母父:Medaglia d’Oro
スーパーフェザーの甥にあたる血統で、父はディープ×シルヴァーホークのシルバーステート。母父はメダグリアドーロ。過去のレース内容からも距離は3000mだと流石に長い印象。阪神内回り自体は良さそうですが、現状の状態でどこまでやれるか。
血統:C 距離:D コース:B ローテ:D
シルヴァーソニック
父:オルフェーヴル
母:エアトゥーレ
母父:トニービン
母のエアトゥーレは阪神牝馬S勝ち馬でモーリスドゲスト賞2着。キャプテントゥーレやアルティマトゥーレ、クランモンタナ、アムナミダブツなどの兄弟で、祖母はムーランドロンシャン勝ち馬のスキーパラダイスという血統。父オルフェーヴルはステイゴールド系のスタミナ血統で、母父トニービンからも戦績通り距離は全く持って問題はないでしょう。牝系がスピードを持つし、阪神内よりは京都外向きだとは思うので、どのような形で本番へ迎えるかでしょう。久々も年齢も気にしなくて大丈夫だと思います。
血統:A 距離:A コース:C ローテ:B
ゼーゲン
父:ディープインパクト
母:ソベラニア
母父:Monsun
シュヴァルツリーゼやシュバルツクーゲルの半兄で、叔父にバイエルン大賞典勝ち馬のサイズモスが居て、近親にはバーデン大賞勝ち馬のザムムや、独ダービー馬シーザムーンも居るドイツの超一流牝系です。ディープ×モンズンはシェーングランツなどと同じ。脚長で距離は長いところは歓迎でしょう。休み明けで、去勢明け2戦目、9歳になりましたし色々と厳しい面もあると思いますが、上がりの掛かる競馬でしぶとく脚を伸ばしたい。コースは問題ないでしょう。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
ディアスティマ
父:ディープインパクト
母:スウィートリーズン
母父:ストリートセンス
母のスウィートリーズンは米ダート8F9FGI勝ち馬で、ドバイゴールデンシャヒーン勝ち馬のゼンデンのいとこにあたる血統。ディープ×米国血統の成功例の多い配合で、母系のブラッシンググルームも効いて中長距離向きに。斬れずバテずなディープ産駒ですし、阪神内回りは問題なくこなすでしょう。落ち着いた流れで逃げれればといったところなので、同型や当日のテンション次第でしょう。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:D
ディープボンド
父:キズナ
母:ゼフィランサス
母父:キングヘイロー
ローレルゲレイロのイトコで、近親にノースブリッジやタッチウッドなど。キズナ産駒の牡馬はパワー志向強めで、牝系の短距離志向とバランスの取れた配合。天皇賞・春では3年連続2着と勝ち切れないタイプではありますが、とにかくしぶとく粘り強い走りが武器で中長距離に自信。2度勝っている舞台ですし、適性面に関しては言うことはないですが、スローペースでの斬れ勝負だと分が悪いので、淡々と流れてしぶとさが活きる展開になれば。地力上位。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:A
テーオーロイヤル
父:リオンディーズ
母:メイショウオウヒ
母父:マンハッタンカフェ
ダートで活躍しているメイショウハリオの半弟で、メイショウカドマツの甥にあたります。リオンディーズ産駒ですが割と小さめで肉付き少ないタイプで長距離適性が高くでました。前走のダイヤモンドSは少頭数ながらしっかり勝ち切りましたし、復帰後徐々に調子を上げているのは感じ取れます。内回り向きでは無いですが充実期に入ったと見ますし、ここでも勝ち負けに。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:A
プリュムドール
父:ゴールドシップ
母:シュヴァリエ
母父:フレンチデピュティ
ゴールドパラディンの半妹で、ハギノエポレットの姪にあたります。近親にタニノギムレットのいる血統で、父ゴールドシップのスタミナも活きてステイヤーズSで2着の好走歴。母父がフレンチデピュティということもありますし、同コースの古都Sを勝っていることからも、阪神内回りの長距離戦は合っていそうです。上がりには限界があるので消耗戦になればチャンスはあるでしょう。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:C
ブローザホーン
父:エピファネイア
母:オートクレール
母父:デュランダル
母のオートクレールはJRA4勝(1200~1600)。デザートスネークの甥にあたる血統で、近親にはダイヤモンドS2着のジョーヤマトがいます。父エピファネイアはジャパンC、菊花賞勝ち馬で、母系のスピードと合わさり中距離馬に出ました。細身な牡馬で、長いところに向くアウトライン。基本は直線でストライドを伸ばす方が合う分、阪神内で求められるパワー的な要素が課題ではあると思います。距離は心配ないでしょう。ここで好走して本番に繋げたい。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:B
メイショウブレゲ
父:ゴールドシップ
母:メイショウスイヅキ
母父:パイロ
エッセレンチの半兄で、メイショウマサヒメの甥にあたる血統。母は芝1200m〜1400mで3勝を挙げています。ゴールドシップ産駒で、母父がパイロなのでスタミナと持続力パワーが富む配合。確かに重厚感のある見た目で距離が伸びて安定はしているのも納得。脚質的に阪神内よりは京都外の方が合うとは思いますが、ゴールドシップ産駒らしいフォームですし、上がりが掛かる消耗戦で上位を狙いたい。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ユーキャンスマイル
父:キングカメハメハ
母:ムードインディゴ
母父:ダンスインザダーク
ルビーカサブランカの全兄で、母のムードインディゴは府中牝馬S勝ち。叔母にオークス2着のチャペルコンサートがいる血統。父キングカメハメハのパワーと母系はダンスインザダークにシャーペンアップを持ち、スタミナ面を補填。この舞台で勝った経験もありますが、大箱向きですし、左回りの方が良さは出るか。9歳という年齢は気になりませんが、キャリアで適性をカバーがし切れるかどうか。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
ワープスピード
父:ドレフォン
母:ディープラヴ
母父:ディープインパクト
菊花賞3着馬の牝馬、ディヴァインラヴの半弟で、サンデーウィザードやヒーズインラヴの甥にあたります。父がドレフォンで血統的には半姉よりは短いとこ向きに感じますが、馬自体は脚長に映り、そこそこ長いところもこなせる印象。大箱向きのストライドですし、阪神内よりもやはり京都外向きでしょう。この条件だと一瞬の脚が活きる展開になればといったところでしょうか。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
阪神大賞典 2024 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎ディープボンド
✔︎プリュムドール
✔︎シルヴァーソニック
✔︎テーオーロイヤル
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
阪神大賞典 2024 ◎本命馬
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
3月17日(日)中山11R スプリングS
3月16日(土)中山11R フラワーC
3月16日(土)中京11R ファルコンS
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