2024年4月7日(日) 阪神競馬場 芝1600m 桜花賞 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は桜花賞への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
桜花賞 2024 血統適性評価基準
牝馬クラシック第一弾。阪神外マイルで行われる桜花賞です。
トラックバイアスには左右されやすいレース。血統は基本主流でキングカメハメハやエピファネイアは注目したい。
桜花賞 2024 出走馬適性チェック✔︎
アスコリピチェーノ
父:ダイワメジャー
母:アスコルティ
母父:Danehill Dancer
アスコルターレの半妹で、母のアスコルティはJRA2勝。祖母のリッスンはフィリーズマイル(英・GI)勝ち馬。タッチングスピーチやサトノルークスの姪にあたり、キングズレインのイトコにあたる血統。父のダイワメジャーはサンデー×テーストの種牡馬で、マイル適性の高さを遺伝させます。母父はデインヒルの後継のデインヒルダンサーだから仕上がり早の牝馬というイメージで、レシステンシアにも血統構成は似ています。阪神JFは中団から危なげない勝利。もう少し長いところまで距離の融通が利きそうな分差し遅れが怖いですが、実績、適性共に上位で1冠目奪取なるか。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
イフェイオン
父:エピファネイア
母:イチオクノホシ
母父:ゼンノロブロイ
母のイチオクノホシは阪神牝馬SやクイーンCで2着。祖母がレディインなのでハーバーコマンドやコスタボニータの姪にあたります。エピファネイア×ゼンノロブロイの配合で、見た目的にも距離は伸びても良さそうなアウトラインはしています。フェアリーSの競馬は理想で、外枠から先行し押し切り勝ち。ここも同じように外から先行してストライドを伸ばせれば好走は可能でしょう。距離が伸びていい分、時計は掛かった方がいいかも。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
エトヴプレ
父:Too Darn Hot
母:Nahoodh
母父:Clodovil
英マイルGIのファルマスS勝ち馬のナフードを母に持ち、父はドバウィの後継で、英や仏でマイルから1400mで活躍したトゥーダーンホットという血統。1200mで5戦し、前走1ハロン伸ばしたフィリーズレビューは逃げ切り勝ち。誰も行かずに、押し出されるように先頭に立ったのが良かったか。メンタルフィジカル共に外回りのマイル向きでは無いだけに、展開や馬場の助けはここも必要ではありそう。内枠がマストではあるでしょう。
血統:B 距離:C コース:C ローテ:D
キャットファイト
父:ディスクリートキャット
母:フラマブル
母父:パイロ
インフェルノやロケットの姪にあたります。父のディスクリートキャットはストームキャット系で、オオバンブルマイが産駒として世界で活躍。母父パイロの点でもダートに向くパワー型配合といったところでしょうか。揉まれなければ強く、荒れた馬場も苦にしないのは魅力。ここも揉まれずに競馬が出来れば粘り込めるポテンシャルは秘めていますし、スローの団子よりは速い流れでバラけた展開が理想でしょう。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
クイーンズウォーク
父:キズナ
母:ウェイヴェルアベニュー
母父:Harlington
母ウェイヴェルアべニューはBCフィリー&メアスプリント勝ち馬。半兄に朝日杯FSを制したグレナディアガーズのいる血統になります。キズナの牝駒でフランケル産駒の兄とは違い、距離は伸びて良いタイプ。クイーンCは外枠からゆったりと流れに乗って直線豪快に差し切り完勝。マイラーというよりは中距離志向が強い分、差し届かない可能性は怖いですが、阪神外回りは間違いなく歓迎。ここでも勝ち負けは十分可能でしょう。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
コラソンビート
父:スワーヴリチャード
母:ルシェルドール
母父:オルフェーヴル
近親に香港ヴァーズ勝ち馬のウインマリリンのいる血統。スワーヴリチャード産駒で母父はステイゴールド系のオルフェーヴル。血統的には距離は伸びて良さそうですが、体型的にもマイルでも少し長いので、1400mがベストな印象。前走のフィリーズレビューは最内枠から完璧な立ち回りで2着。条件的にもロスのない立ち回りが必要にはなりそうですがストライドも伸びる方なので馬群は良くないかも。状態は一度使った上積みはあるでしょう。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
シカゴスティング
父:ロゴタイプ
母:マルチスクリーン
母父:スクリーンヒーロー
祖母がマルバイユなので、桜花賞馬のマルセリーナの姪で、ラストドラフトやヒートオンビートのイトコにあたります。父のロゴタイプは朝日杯や皐月賞、安田記念を制したローエングリンの後継で、活躍馬はミトノオーやオメガギネスなどダート志向が少し強め。前走のフィリーズレビューは無理に抑えた分馬が嫌気をさしてしまったか。乗り難しい上に今回は阪神外マイルで条件的には厳しくはなりそう。ある程度流れるペースで上手く力を引き出したい。
血統:B 距離:C コース:C ローテ:C
ショウナンマヌエラ
父:ジャスタウェイ
母:ダイアゴナルクロス
母父:シンボリクリスエス
ショウナンパンサーの半妹で、曾祖母スカーレットリボンはスカーレットブーケの同血にあたる血統。ジャスタウェイ×シンボリクリスエスの構成で、新潟2歳Sはスローペースで2着に逃げ残り。距離適性は中距離志向が高いと思うので、ここもスローで先手を取れればといったところでしょう。前走は出脚が今ひとつでしたし、今回はスタートをキッチリ決めたいところ。広いコースは合うでしょう。
血統:C 距離:C コース:A ローテ:B
スウィープフィート
父:スワーヴリチャード
母:ビジュートウショウ
母父:ディープスカイ
祖母は名牝スイープトウショウなので、スイープセレリスタやスイープアワーズの姪にあたる血統。父のスワーヴリチャードはハーツクライの後継で、大阪杯とジャパンC勝ち馬。母父ディープスカイはNHKマイルCとダービーを制した変則2冠馬。スワーヴリチャード産駒らしい大きな跳びで終いは堅実に伸びてきます。チューリップ賞は大外から弾けるような末脚で勝利。跳びが大きいし大箱のマイル戦はドンズバなんでしょう。ここも揉まれず直線だけが理想ですが、脚質が脚質ですし前残りの高速馬場よりは多少緩んだ馬場の方が結果は出やすいかもしれません。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:A
ステレンボッシュ
父:エピファネイア
母:ブルークランズ
母父:ルーラーシップ
ディープインパクトやブラックタイドなどを出すウインドインハーヘアの名牝系で、ヴァルコスやロカの姪、レガレイラやアーバンシックのいとこにあたる名血です。父エピファネイアにルーラーシップ×ダンスインザダークの長距離志向強めの配合で、肉の少ないスレンダーな身体の作りからもマイルよりも中距離に向くタイプでしょう。その中でも阪神JFは2着に差し込んで来れたように能力は上位。ここも同じような競馬になるだろうし、あまり時計が速くなると差し届かない目もあるかなとは思います。ペースが落ち着いて追走楽なら飲み込めるか。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:B
セキトバイースト
父:デクラレーションオブウォー
母:ベアフットレディ
母父:Footstepsinthesand
母のベアフットレディは北米GIIカナディアンS(芝9F)や、英GIIIネルグウィンS(芝7F)などを制した馬で、アスタービーナスやマテンロウアレスの半妹にあたります。父はダンジグ系大種牡馬のウォーフロントの後継のデクラレーションオブウォー。母父のフットステップインザサンドはドーブネの母父として馴染みのある名前。チューリップ賞は澱みないペースで逃げて2着に粘り込み。体型的にも斬れるよりは長く脚を使うタイプなだけに、ここもある程度流れるペースが理想でしょう。揉まれない位置を取れるかどうかが鍵になりそうです。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:A
セシリエプラージュ
父:ブリックスアンドモルタル
母:アットザシーサイド
母父:キングカメハメハ
母はフィリーズレビュー2着、桜花賞3着のアットザシーサイド。祖母のルミナスハーバーは阪神JFで3着。近親にはヒシアトラスのいる血統。父はストームキャット系の種牡馬であるブリックスアンドモルタル。前走フィリーズレビューでは澱みない流れを中団から追走し、外から脚を伸ばして3着を確保。1600mでも問題ないと思いますし、未勝利も勝ってる舞台であの脚が使えるなら外回りも悪くないでしょう。400kgそこそこの小柄な牝馬で、馬体の成長は今後課題。外差し展開になれば上位に食い込む可能性は十分でしょう。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:B
チェルヴィニア
父:ハービンジャー
母:チェッキーノ
母父:キングカメハメハ
ノッキングポイントの半妹で、コディーノの姪という良血馬。ハービンジャー産駒の牝馬で母父キングカメハメハはモズカッチャンと同じで、牡馬ならブラストワンピースやローシャムパークなどが出る好配合。大箱に向く中距離馬というイメージで、かなり豪快なストライド。頭が高い走りですが、瞬発力も十分で阪神の外マイルでも十分守備範囲でしょう。久々になりますが、そこまで気にしなくていい時代ですし、勝ち負けでしょう。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:C
テウメッサ
父:ハービンジャー
母:プロクリス
母父:キングカメハメハ
母のプロクリスはJRAで4勝。祖母はクイーンC勝ち馬のライラプスで、曾祖母はフサイチエアデールなので、近親にフサイチリシャールやビーチサンバの出る血統。父ハービンジャーに母父キングカメハメハはブラストワンピースやローシャムパーク、モズカッチャン、上にも書いたチェルヴィニアなどが出るニックス。距離はマイルで丁度良さそうですが、斬れ味で勝負するマイラーではない分、阪神外のイメージでは無い印象。上がりが掛かる決着になって欲しい。
血統:A 距離:A コース:C ローテ:C
ハワイアンティアレ
父:ロードカナロア
母:モアニケアラ
母父:マンハッタンカフェ
母のモアニケアラはJRA5勝馬。父のロードカナロアは世界で活躍したキングカメハメハの後継のスプリンター。母父マンハッタンカフェに母母父がメジロマックイーンとスタミナの要素が入りますが、牝系自体が短距離のスピードが強く現状はマイル辺りが丁度いい配合でしょう。細身でこれから良くなってきそうなタイプなだけに成長力が試されますが、ポテンシャルはなかなか秘めていそう。チューリップ賞でも3着と力は見せましたが、平坦の方がより斬れるかもしれません。上がりや時計が掛かれば面白い存在かも。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
マスクオールウィン
父:ドレフォン
母:チカアレグレ
母父:ハーツクライ
母のチカアレグレはJRA1勝で、祖母のエルーセラは仏GIIIのロワイヨモン賞(芝12F)勝ち馬。父のドレフォンはストームキャット系種牡馬で、芝ダート共に活躍馬を輩出。ジオグリフやカルネアサーダなどの父。母父ハーツクライと母系はスタミナが強い配合で、見た目からも短距離馬という感じはしませんが、1200mでも先行出来るスピードを持ちます。フェアリーSは捲り気味に差してきて僅差の2着。瞬発力勝負になると少し厳しいかもしれませんが、ある程度流れたペースを好位置で立ち回れるなら面白い存在に。距離はもう少しあってもいいかもしれませんが、上位争い出来るポテンシャルはあると思います。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ライトバック
父:キズナ
母:インザスポットライト
母父:Exceed And Excel
インザオベーションの半妹で、4代母まで遡るとディーマジェスティやオセアグレイト、タワーオブロンドンなども出る牝系。キズナ×母父デインヒルのラインのエクシードアンドエクセルは豪州スプリンターですが、母系の奥はダルシャーンやサドラーズウェルズなどの重厚血統でバランスの取れている構成だと思います。前走のエルフィンSのゴール前の斬れはかなりのものに感じます。折り合いは難しいかもしれませんが、マイルよりももう少し距離があった方がいいタイプでしょう。決め手は上位で不利がなければ勝ち負けにはなれる存在だと思います。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
ワイドラトゥール
父:カリフォルニアクローム
母:ワイドサファイア
母父:アグネスタキオン
かしわ記念やNZTなど芝ダートで活躍したワイドファラオの半妹。父のカリフォルニアクロームはエーピーインディ系種牡馬で、ドバイWCやケンタッキーダービーなどを制した世界的名馬。前走のチューリップ賞は道中完璧な立ち回りで直線は失速。緩急付ける競馬の方が良さそうで、後方からの競馬が理想かもしれません。故に展開や馬場には左右されるとは思いますが、外差し決着になれば可能性はあるかなという印象です。外枠の方が立ち回りは楽でしょう。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:B
桜花賞 2024 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎スウィープフィート
✔︎セシリエプラージュ
✔︎アスコリピチェーノ
✔︎セキトバイースト
✔︎ライトバック
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
桜花賞 2024 ◎本命馬
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
4月6日(土)中山11R ニュージーランドT
4月6日(土)阪神11R 阪神牝馬S
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