2023年12月24日(日) 中山競馬場 芝2500m 有馬記念 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は有馬記念への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
有馬記念 2023 血統適性評価基準
下半期のグランプリレースの有馬記念。中山芝2500mで行われます。
開催時期やコーナー6回のコース形態からもタフなレースになりやすく、ロベルトの機動力とダンジグのパワーが結果を出しやすい舞台。ステイゴールドも悪くないのでその点を評価していきたいと思います。
有馬記念 2023 出走馬適性チェック✔︎
アイアンバローズ
父:オルフェーヴル
母:パレスルーマー
母父:Royal Anthem
ジャスティンパレスの半兄で、米ベルモントS勝ち馬のパレスマリスの半弟にあたる血統。父がオルフェーヴルということもあり、長距離馬として完成。中山は前走ステイヤーズSを自分のリズムで運んで単騎逃げ。そのまま押し切った様にスタミナはかなりのもの。距離短縮、相手強化は当然課題にはなりますが、同じような競馬が出来るのであれば面白い存在にはなるかもしれません。
血統:A 距離:C コース:A ローテ:C
ウインマリリン
父:スクリーンヒーロー
母:コスモチェーロ
母父:Fusaichi Pegasus
ラジオNIKKEI賞勝ち馬のウインマーレライの半妹にあたる血統。父のスクリーンヒーローはグラスワンダーの後継でジャパンC勝ち馬。ゴールドアクターやモーリスなどの父。母は1勝も中長距離で実績があるので、本馬も距離適性は長いところでしょう。ダンジグのクロスにロベルト系の父と機動力とパワーが武器で札幌、中山など小回りには滅法強く、内から上手く立ち回れれば脅威の1頭に。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:C
ジャスティンパレス
父:ディープインパクト
母:パレスルーマー
母父:Royal Anthem
ステイヤーズS勝ち馬のアイアンバローズや米ベルモントS勝ち馬パレスマリスの半弟にあたります。こちらは父ディープインパクトに変わり、どちらかというと中距離思考が強めに完成。母系にロベルトを持ちますが、ディープ×ヌレイエフの構成で今年は天皇賞・春を制し、天皇賞・秋も2着と本質は大箱向きで軽い芝の時計決着に自信。冬枯れの中山は1つ課題にはなりそうですが、能力は上位筆頭ですから楽しみな1頭になりそうです。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:B
シャフリヤール
父:ディープインパクト
母:ドバイマジェスティ
母父:Essence of Dubai
母のドバイマジェスティは米BCフィリー&メアスプリントなどを制した快速馬。アルアインやダノンマジェスティなどの全弟にあたる血統。兄弟よりもディープの良さが出ている瞬発力タイプで、ダービーを制覇。実績的には前走米BCターフでも3着と世界で戦えるレベルにある馬で、距離も2500mは圏内。基本は大箱向きで軽い馬場に向くタイプだし、この時期の中山コースはプラスではないでしょう。使っていないとはいえ香港取消で輸送が続くのも懸念材料か。
血統:C 距離:B コース:D ローテ:D
スターズオンアース
父:ドゥラメンテ
母:サザンスターズ
母父:Smart Strike
祖母のスタセリタは仏オークスやヴェルメイユ賞など欧州で活躍した名牝。オークスや阪神JFなどを制したソウルスターリングの姪にあたる血統になります。父ドゥラメンテに母父がスマートストライクで北米のスピードと上手くマッチしたバランスの良い血統構成。前走ジャパンCは外枠から先行し長く脚を使った3着で、古馬の一線級でも上位の力を持ちます。大箱向きではありますが、中山コースもそこまで気にしなくて良いのかなと思うので、ここでも上位争いの一角になると思います。距離も問題ないでしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
スルーセブンシーズ
父:ドリームジャーニー
母:マイティースルー
母父:クロフネ
パッシングスルーの半妹で、母のマイティースルーはJRA4勝。父ドリームジャーニーはオルフェーヴルの全兄でグランプリホース。母系がクロフネにシアトルスルーと米国色が強い持続力に富む血統で、内回りコースは大歓迎。一瞬の脚が武器で、宝塚記念も凱旋門賞も直線だけで差してきたように、あの競馬が出来るならここも上位に食い込める1頭でしょう。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
ソールオリエンス
父:キタサンブラック
母:スキア
母父:Motivator
ヴァンドギャルドの半弟で、母のスキアは仏GIIIフィユドレール賞(10.5F)勝ち馬。欧州の名牝ラヴが近親にいる血統。父キタサンブラックは中長距離で活躍した種牡馬で、イクイノックスやガイアフォースなど活躍馬を輩出。母父モティベーターはゴーンウエストを内包。タイトルホルダーの母父。母系の奥にレインボウクエストを持ちタフなイメージがありますが、デインヒルも入りスピードとパワーも持つバランスの良い血統構成です。皐月賞を制し、ダービー2着、菊花賞3着と3歳クラシックでは中心の存在。2500mの距離はギリギリ対応出来ると思います。器用さには欠ける部分はありますが、この時期の中山のイメージは合いますし、爆発力ならこのメンバーでも上位の一角。道悪は大歓迎。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
タイトルホルダー
父:ドゥラメンテ
母:メーヴェ
母父:Motivator
メロディーレーンの半弟で、母のメーヴェはJRA5勝。父のドゥラメンテは皐月賞、ダービーの2冠馬。母父モティベーターはソールオリエンスやステラリアの母父。母系がサドラーズウェルズのラインにミルリーフのラインと重厚感がありステイヤーに。阪神や中山に良績があるように、逃げて粘り強い走りが武器。前走は東京コースでしたが、交わされてからもしぶとく粘った5着なら悪くないでしょう。予てからここが目標だと思いますし、得意舞台で逆転を。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:A
タスティエーラ
父:サトノクラウン
母:パルティトゥーラ
母父:マンハッタンカフェ
母はJRAのマイル戦を3勝。4代母はクラフテイワイフだからカンパニーやトーセンジョーダンが出る牝系。父のサトノクラウンは香港や宝塚記念などを制したタフ馬場の鬼で、母父もマンハッタンカフェだからスタミナ型。フレンチデピュティやテーストが母系に入るのでスピードや前向きさもしっかり遺伝し中山のような小回りの方が向く血統かなと思います。ただ馬自体は広いコースでストライドを伸ばした方が良さは出そうなのも事実。不器用ではないので、皐月賞の時のような早め押し切りを狙う競馬が出来るかが鍵に。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:A
ディープボンド
父:キズナ
母:ゼフィランサス
母父:キングヘイロー
ローレルゲレイロのイトコで、近親にノースブリッジやタッチウッドなど。キズナ産駒の牡馬はパワー志向強めで、牝系の短距離志向とバランスの取れた配合。天皇賞・春は3年連続2着と勝ち切れないタイプではありますが、とにかくしぶとく粘り強い走りが武器で中長距離に自信。前走東京よりは中山の方が良さは活きるタイプですしコース変わりに距離延長はプラスにはなるでしょう。間隔が詰まった時が案外良くないのでそこの懸念はありますが、上がりの掛かる展開で脚を伸ばしたい。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ドウデュース
父:ハーツクライ
母:ダストアンドダイヤモンズ
母父:Vindication
フラーレンやロンズデーライトの半弟で、母のダストアンドダイヤモンズは米国ダート6.5FのGII勝ち馬。父ハーツクライに母系がシアトルスルーにゴーンウエストと米国スピードとの配合でかなり肉付きの良い馬体に。見た目や走法からも距離はもっと短いところが合うのかなとは思いますが、ポテンシャルと操縦性で中距離まで熟します。広いコースの方が競馬自体はしやすそうですが、京都記念の時のような内回りでも一瞬の脚が魅力で、中山は全く問題ないでしょう。展開には多少左右されると思いますが地力はありますし、今秋3戦目でこの舞台は予定通り。逆襲は十分に可能でしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:A
ハーパー
父:ハーツクライ
母:セレスタ
母父:Jump Start
ヴァレーデラルナの半妹にあたる血統で、母はアルゼンチン2歳女王のセレスタ。ハーツクライが父、母父がエーピーインディ系のジャンプスタートでストームキャットを内包。母系の奥のロベルトもあるし競馬自体は器用に立ち回ることが出来ます。斬れる脚がそこまで無い分、持続力で勝負となれば距離延長は歓迎のクチ。大箱向きではありますが、エリ女の時のように前目に付けてしぶとさを活かせれば。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:B
ヒートオンビート
父:キングカメハメハ
母:マルセリーナ
母父:ディープインパクト
桜花賞馬マルセリーナの仔で、ラストドラフトの半弟。長らく重賞善戦でワンパンチ足りず勝ち切れていませんでしたが、3走前の目黒記念で重賞初制覇。前走アルゼンチン共和国杯でも3着と重賞クラスなら上位。本質大箱向きではあるので中山コースは疑問ですが、上がりが掛かること自体は悪くないので上手く立ち回れれば上位も。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:C
プラダリア
父:ディープインパクト
母:シャッセロール
母父:クロフネ
母のシャッセロールはJRA3勝で、ヴェントボニートの全弟にあたる血統で、ディープインパクト×クロフネはレイパパレやステファノスなどが出る配合。時計が掛かる渋った馬場は割と得意で、前走の京都大賞典は重馬場を難なくこなして1着。内回り適性は高く、中山も良いのでは無いでしょうか。距離はこなせなくはないと思います。立ち回りは上手で、ロスなく運べれば。
血統:C 距離:B コース:B コース:C
ホウオウエミーズ
父:ロードカナロア
母:エミーズスマイル
母父:アグネスタキオン
母のエミーズスマイルはJRA2勝。クラウンプライドの叔母にあたる血統で、姉のエミーズパラダイスはエンプレス杯で2着というダート一族。父がロードカナロアのスピードとパワー、母系のトニービンやホワイトマズルで距離を伸ばすことに成功し中距離適性が高く出ました。タフな流れの福島記念をハナ差制し惜敗続きにピリオド。2500mになると少し長い気もしますが、内回りや小回り、タフな流れには強いので中山は大歓迎でしょう。相手強化もどこまで食い下がれるか。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:C
ライラック
父:オルフェーヴル
母:ヴィーヴァブーケ
母父:キングカメハメハ
札幌2歳S勝ち馬のブラックホールの半妹で、祖母は桜花賞2着馬。父オルフェーヴルに母父キングカメハメハでパワーとスタミナが強い構成に、テーストのクロスと中山などのタフなコース形態に向く構成。今秋から成長力著しく、得意では無い東京1800mで3着や、エリザベス女王杯でもスムーズには行かないながらも4着と食い下がっています。中山に変わることは歓迎ですし、3戦目で状態をキープ出来ていれば大駆けも十分でしょう。道悪も歓迎。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
有馬記念 2023 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎スルーセブンシーズ
✔︎タイトルホルダー
✔︎タスティエーラ
✔︎ライラック
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
12月23日(土)阪神11R 阪神C
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