2024年3月2日　オーシャンS 出走馬適性チェック✔︎

2024年3月2日（土）　中山競馬場　芝1200m オーシャンステークス　出走馬全頭の適性診断記事になります。

この記事はオーシャンステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

オーシャンステークス 2024 血統適性評価基準

中山芝1200mで行われる短距離重賞。高松宮記念の前哨戦にあたるレースです。

ロベルトやダンジグのパワーやストームキャットのスピードが強いレースになっています。

オーシャンステークス 2024 出走馬適性チェック✔︎

オタルエバー

　父：リオンディーズ
　母：ルージュクール
母父：Redoute’s Choice

ロークアルルージュやベイサイドブルーの半弟。父リオンディーズは朝日杯FSを勝ったシーザリオ一族のキングカメハメハ産駒。母父が豪州スプリンターのリダウツチョイス。パワー型スプリンターで、1年休養を挟んでから徐々に力をつけて2走前にリステッド競走勝ち。前走はシルクロードSでリズム良く直線に向けたものの外枠が響いたのか追って案外。京都よりは中山向きだとは思いますし、巻き返しの可能性も十分にあるでしょう。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：C

カイザーメランジェ

　父：サクラオリオン
　母：サクラジュレップ
母父：サクラプレジデント

京王杯SCなど短距離で活躍したサクラゴスペルの甥にあたる血統で、父のサクラオリオンはエルコンドルパサーの系譜で、ダンジグ内包とパワーやタフさに振れた種牡馬で、母父サクラプレジデントへ札幌記念や中山記念を制した馬。年齢的にも9歳で上がり目は無いものの、馬は元気ハツラツで先行力は健在。時計がかかった方がいいとは思いますから一雨欲しい。今は中山のような急坂コースよりは平坦がいいかもしれません。

血統：B 距離：A コース：C ローテ：C

キミワクイーン

　父：ロードカナロア
　母：チェリーペトルズ
母父：ダイワメジャー

ワイアウの全姉で、ショウナンタイガの姪にあたる血統。ロードカナロア×ダイワメジャー×サクラバクシンオーのスピード配合に全体でストームキャットの3×5を持つ短距離血統。時計決着よりはタフな馬場での競馬の方が良く、昨年の函館SSで重賞初制覇。中山の実績は十分ですが、ここも多少時計の掛かる決着が理想でしょう。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：C

グレイトゲイナー

　父：キンシャサノキセキ
　母：キャニオンリリー
母父：エルハーブ

フクノドリームやタイセイプライドの半弟で、母のキャニオンリリーはダートで3勝。父がキンシャサノキセキで短距離のスピード、母父がダンジグ系のエルハーブでリヴァーマンを内包しパワーや粘着力を強化したイメージの血統構成。少々速いペースでも最後までしぶとい走りをしますし、ここも自分の競馬に持ち込めれば。7歳でも今が充実期の印象で侮れない存在になりそうです。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：B

シナモンスティック

　父：ジョーカプチーノ
　母：マイネデセール
母父：マイネルラヴ

函館2歳Sを制したリンゴアメの半妹で、イトコにジャンプGI勝ち馬のキングジョイがいる血統。父のジョーカプチーノはNHKマイルCや、その他スプリント重賞を2勝した快速馬。母父マイネルラヴもスプリンターズSを制した名馬で、牝系もスプリンターですから1200mでも大丈夫だと思います。前走は休み明け一息といった感じで重たさはありましたし、1度使った上積みはあるでしょう。暖かい時期の方がいいとは思いますが、時計が掛かって粘り込みを。

血統：C 距離：B コース：B ローテ：B

シュバルツカイザー

　父：Dark Angel
　母：Fashionable
母父：Nashwan

近親にメイトリアークS(米GI･芝10F)など米国芝GIで3勝を挙げたワンデスタ。そこからドライヴンスノーが出るので日本の活躍馬だとルージュスティリアが同牝系になります。父のダークエンジェルは欧州スプリンター。母父ナシュワンは英国クラシック2冠馬で、バゴやスウェインなどの父。さらに母系がシャーリーハイツやニジンスキーと欧州の名血ラインが入り、タフな馬場に強いイメージで、前走タフなレース展開を差し切り勝利。ここも消耗戦になれば面白いと思いますが、もうひとつ身体が絞れても。

血統：C 距離：A コース：B ローテ：B

ジュビリーヘッド

　父：ロードカナロア
　母：ローズノーブル
母父：ディープインパクト

母のローズノーブルはJRA4勝。祖母のヴィアンローズは仏10Fノネット賞GIII勝ち馬。ロードカナロア×ディープインパクトで短距離志向が強い配合で、本馬も函館、札幌のスプリント戦を中心に良績。割とカッカとした性格ですし、中山なら多少馬場が渋った方が上位には来れるのかなと思います。折り合い面的にも前傾ラップが理想でしょう。

血統：B 距離：A コース：B ローテ：C

ショウナンハクラク

　父：Frankel
　母：ショウナンアデラ
母父：ディープインパクト

阪神JF勝ち馬のショウナンアデラの初仔で、父は欧州マイル絶対王者のフランケルという良血。母系にゴーンウエストも入る欧米のブレンドでバランスの取れた構成。スタートからポジションを取れるタイプではないですが、母父ディープインパクトらしくしなやかなストライドで末脚を伸ばしてきます。展開には左右されますし大箱向きだとは思いますが、上位の資格はあると思います。

血統：B 距離：B コース：C ローテ：C

ダディーズビビッド

　父：キズナ
　母：ケイティーズギフト
母父：フレンチデピュティ

ケイティープライドの弟で、祖母がケイティーズファーストだからアドマイヤムーンやエフフォーリアなどのイトコにあたる血統。キズナ×フレンチデピュティ、牝系のスピードも相まって短距離適性が高く出ました。中山に向くタイプでは無いと思いますが、前走は骨折休み明けで勝ち馬とは大きな差はなかったことを考えれば実績的にもここは通用しそうではあります。ゴリゴリのスプリンターではないのでペースはゆったりしてほしい。

血統：B 距離：B コース：C ローテ：C

トウシンマカオ

　父：ビッグアーサー
　母：ユキノマーメイド
母父：スペシャルウィーク

ベステンダンクの半弟で、昨年の京阪杯勝ち馬のビッグアーサー産駒。母父スペシャルウィークにさらに母系の奥がニジンスキーを持つ構成で、差し脚鋭いスプリンターに完成。前走のパフォーマンスからも能力は高く、ここでも当然有力候補。馬場が悪いのは良くないと思うので良馬場が理想。外から流れに乗せた競馬がしたい。

血統：B 距離：A コース：B ローテ：B

バルサムノート

　父：モーリス
　母：エピセアローム
母父：ダイワメジャー

母のエピセアロームはセントウルSや小倉2歳Sを制したスプリンター。シトラスノートの半弟にあたります。父はモーリスで母父ダイワメジャーという構成で、スプリンターというよりはマイル寄りな構成。とはいえ、1200mも対応は十分可能ですし、この条件なら落ち着いたペースが理想か。口向きの悪さが気になりますし、精神面の成長待ちではありますが素質は高いと思います。

血統：B 距離：B コース：C ローテ：C

バースクライ

　父：ハーツクライ
　母：ティップトップ
母父：Dubawi

母はJRA3勝。インテンスフレイムの半妹で、英ダービーやキングジョージ勝ち馬のアダイヤーが近親にいる血統。父ハーツクライはサンデー系の大種牡馬。母父ドバウィはマイル志向の強い血で、母系のカーリアンからも全体的なスピード色は強い血統かなと思います。3連勝で挑んだシルクロードSは外を回った影響もあってか、ジリ脚で9着。流石に重賞だと内から立ち回った方がいいか。折り合い考えたら速いペースの方が競馬はしやすいと思います。

血統：C 距離：A コース：B ローテ：B

ビッグシーザー

　父：ビッグアーサー
　母：アンナペレンナ
母父：Tale of Ekati

母のアンナペレンナはJRA3勝。ビッグドリームの全兄で、曾祖母のバイユーストームからはメテオロロジストやムシャウィッシュなども出る血統。父のビッグアーサーはサクラバクシンオーの後継の高松宮記念勝ち馬。母系がストームキャットのクロスを持ちますからスピード適性がかなり高いスプリンターといったところで良馬場でのスピード決着に自信。先行力は重賞クラスでも上位だと思います。前走は確かに内前有利な感じはありましたが、中山には向くタイプだと思いますし、スタートを決めて前目で競馬が出来ればここでも楽しみな一頭。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：C

ボンボヤージ

　父：ロードカナロア
　母：ディープインアスク
母父：ディープインパクト

小倉2歳Sや京王杯2歳S勝ち馬のファンタジストの全妹で、小倉2歳Sの勝ち馬のアスクワンタイムの全姉。父ロードカナロアはストームキャット持ちのキングマンボ系スプリンター。母父ディープインパクトにさらに奥がデインヒルやロベルトだからパワー型のスプリンターで、時計の掛かる馬場が合います。血統構成的にはレース適性は高そうですが、馬自身が中山が微妙かもしれません。とはいえ、1200mに戻るのはいいと思いますから、上手く流れに乗れればといったところでしょうか。

血統：A 距離：A コース：C ローテ：C

マテンロウオリオン

　父：ダイワメジャー
　母：パルテノン
母父：キングカメハメハ

祖母のレディパステルはオークス勝ち馬で、ロードインファイトが半兄にいる血統。父ダイワメジャーはマイル志向が強く、現役ではセリフォスの父。母父キングカメハメハに母母父がトニービンと如何にも大箱コースで走る血統構成。気性的な難しさからも距離短縮は悪くないでしょう。道中のリズムが大事なのでなかなか一発が遠いですが、通用するものは持っていると思うのでなんとか上位を。

血統：B 距離：B コース：B ローテ：B

ヨシノイースター

　父：ルーラーシップ
　母：アースプレイ
母父：ゼンノロブロイ

母のアースプレイはJRA2勝で、アスターディゴンの半兄。小倉2歳S勝ちのマルブツイースターの甥にあたる血統で、父のルーラーシップはキングカメハメハの後継種牡馬で、キセキやソウルラッシュなどの父。母父ゼンノロブロイからも中長距離向きの持続力が強い配合ですが、母のスピードもあって短距離馬に。高速決着よりは時計が掛かった方がいいタイプのようにも感じますから多少馬場が渋った方がいいでしょう。前走のようにスムーズに先行するのが好走への鍵になりそうです。中山も問題は無いでしょう。

血統：B 距離：A コース：B ローテ：B