2024年1月6日(土) 中山競馬場 芝2000m 中山金杯 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は中山金杯への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
中山金杯 2024 血統適性評価基準
年明け恒例のハンデ重賞。中山芝2000mで行われます。
この条件らしく、ロベルトやステイゴールド系の活躍目立つ舞台。機動力とパワーが求められます。
中山金杯 2024 出走馬適性チェック✔︎
アラタ
父:キングカメハメハ
母:サンシャイン
母父:ハーツクライ
母のサンシャインは愛知杯で2着。祖母がバルドウィナなのでワンカラットやジュエラーの甥にあたる血統。キングカメハメハ産駒らしくパワー型で、母父がハーツクライなので血統構成的には長距離志向が強く、時計が掛かる馬場に向きます。内回りの中山2000mは悪くない条件で、間隔も空いた方がいいので、オールカマー以来のレースも問題ないと思います。明けて7歳ですが、上位は十分可能性のある1頭でしょう。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
エピファニー
父:エピファネイア
母:ルールブリタニア
母父:ディープインパクト
母はオークスや秋華賞を制したミッキークイーンと同血で、エリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグのいとこにあたる血統。エピファネイア×ディープインパクトはアリストテレスなど長いところに向く配合で、距離は伸びてこなせるアウトライン。気性的に1800mあたりがベストですが、2000mなら前走のような速いタフな流れが向くと思います。前走チャレンジCは開幕週を外から回す競馬でしたが、馬の性格的にもあの競馬がベターな気もするので、距離を如何に誤魔化せるか。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
エミュー
父:ハービンジャー
母:スーリールー
母父:スペシャルウィーク
フォーチュンスター、コアプライドの姪で、母のスーリールはJRA1勝。父のハービンジャーはダンジグの系譜で、キングジョージなどを制し、種牡馬としてもブラストワンピースやノームコア、ディアドラなど活躍馬を多数輩出。母系がニジンスキーのクロスを持っていて、血統全体的にパワーとスピードも持つのでバランスは良い構成。高速決着には分が悪いタイプで、不良馬場のフラワーCを制しているように道悪になってどこまでやれるかの馬でしょう。中山も距離も特に問題は無いでしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
カテドラル
父:ハーツクライ
母:アビラ
母父:ロックオブジブラルタル
エルムSを制したジェベルムーサの半弟。父ハーツクライに母父はダンジグ系のロックオブジブラルタルとパワー型マイラーの血統構成で、本馬は元々芝の京成杯AHを勝ったり、NHKマイルCで3着などの実績を持っています。距離は少し長いのと、この距離での最後の急坂は苦しくなるかもしれません。展開噛み合うことが条件になると思いますが、それでもどこまでやれるか。
血統:C 距離:D コース:C ローテ:C
カレンシュトラウス
父:ルーラーシップ
母:アグネスワルツ
母父:ゼンノロブロイ
母のアグネスワルツはJRA4勝馬で、近親にディヴァインライトのいる血統。ルーラーシップ×ゼンノロブロイの中長距離志向に牝系のスピードが合わさった配合で、2000m前後に適性。メイS勝ちがあるように広いコースの方がいいと思いますが、距離延長は歓迎。道中折り合いが付けば上位には割ってこれる可能性も十分。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:B
キタウイング
父:ダノンバラード
母:キタノリツメイ
母父:アイルハヴアナザー
ストーミーシーやトキメキ、カヨウネンカの姪で、父のダノンバラードはディープ産駒のなかでも時計の掛かる馬場向きの血統で、母父アイルハヴアナザーはロベルト内包するパワー型種牡馬。母系の奥がニジンスキーやリファールを持つので、前で受けるよりも後方から差し脚を活かす競馬が合うタイプ。中山のような力の要する馬場は合いますし、距離は少し長いかもしれませんがこなせる範囲でしょう。ロスなく回ってくることが前提ですが、最後は脚を使ってくるのでは。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
ククナ
父:キングカメハメハ
母:クルミナル
母父:ディープインパクト
母のクルミナルは桜花賞2着、オークス3着で、祖母のクルソラは亜芝10FGIウィナー。アライバルの半姉にあたる血統。キングカメハメハ×ディープインパクトの配合はヒートオンビートやアンドヴァラナウトなどが居ます。前走のエリザベス女王杯の道中や最後の直線の伸び方からは2000mになるのは歓迎だと思います。中山でも大きくは問題ないと思いますし、七夕賞の時のような立ち回りが出来るなら面白い存在に。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
クリノプレミアム
父:オルフェーヴル
母:ダンシングクイーン
母父:Giant‘s Causeway
トーホウアラビアンの半姉で、母のダンシングクイーンはJRAで1勝。父のオルフェーヴルはステイゴールド系。母系がストームバード、ゴーンウエストとスピードの持続力血統にスタミナ系の父で中距離に適性が出る血統構成でしょう。中山とは相性が良くて、昨年も中山金杯で2着に好走。舞台設定は悪くないですし、状態と枠順次第では巻き返しはあるのかなと思います。間隔が詰まるのは懸念か。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:D
ゴールデンハインド
父:ゴールドシップ
母:オレゴンレディ
母父:Shamardal
マイネルアストリアの半妹にあたる血統で、父のゴールドシップはスタミナ豊富なステイゴールド系種牡馬。ユーバーレーベンやウインキートス、ウインマイティー、マカオンドールなど産駒もステイヤー寄りに。母系がストームキャット、ゴーンウエスト、シアトルスルーとスピード血統だからバランスは取れていて中距離向きに。スピードとスタミナが上手く融合して一定のペースで走れるタイプといえて、前目で運べれば渋とく粘れます。オークス以来になりますが、2400mは長かったようだし、2000mになるのは歓迎でしょう。血統構成的には中山にも向くタイプですし、休み明けは懸念も好走は十分可能でしょう。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:D
サクラトゥジュール
父:ネオユニヴァース
母:サクラレーヌ
母父:シンボリクリスエス
サクラユニヴァースの全弟で、サクラプレジデントの甥。近親にはサクラチヨノオーやサクラホクトオーのいる血統。父ネオユニヴァースはダービー、皐月賞の2冠馬で、ヴィクトワールピサやロジユニヴァースなどの父。母父シンボリクリスエスはロベルト系。如何にも中山向きの血統ですし、お終いに賭ける競馬が出来るのなら2000mも圏内でしょう。一発の魅力は十分ある1頭だと思います。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:C
サトノエルドール
父:ディープインパクト
母:ミゼリコルデ
母父:ファスリエフ
母のミゼリコルデはJRA4勝。曾祖母トップザリーグはかつてのジャパンCレコードホルダーのアルカセットの祖母。父ディープインパクトに母父ファスリエフというスピード構成ですが、牝系が中長距離志向の強さからも2000mあたりに適性を持ちます。溜めれば弾けるタイプで、前走中日新聞杯は何度か前が壁になりながらも6着まで差してきています。展開には左右されるのですが、ハマれば上位の可能性は十分。ただ、中山なら一雨ほしい。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:C
ホウオウアマゾン
父:キングカメハメハ
母:ヒカルアマランサス
母父:アグネスタキオン
母のヒカルアマランサスは京都牝馬S勝ち馬。キモーヴやクインアマランサスの弟で、カレンミロティックの甥にあたる血統。父キングカメハメハは日本ダービーとNHKマイルCを勝った変則2冠馬。母父のアグネスタキオンは無敗で皐月賞を制しています。父がキングマンボ系らしく、母系の良さを引き出しマイルくらいが合う本馬は、パワー型で時計が掛かる力のいる馬場で良績。こちらは流石に距離も長いし、中山向きとも言い難いので、何かキッカケになるレースが出来れば。
血統:C 距離:D コース:D ローテ:D
ボーンディスウェイ
父:ハーツクライ
母:ウィンドハック
母父:プラティニ
母のウィンドハックは伊1000ギニー勝ち馬で、ブランドベルグやバーミーブリーズの半弟。父ハーツクライも母父プラティニも中長距離志向の高めの血統で、距離が2000mになることは問題ないでしょう。前走の常総Sはそこそこのペースを3番手からなんとか押し切った勝利は能力の高さを感じますし、上がりの掛かる中山は好条件。昇級初戦でも侮れない存在になると思います。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:B
マイネルクリソーラ
父:スクリーンヒーロー
母:マイネトゥインクル
母父:ムタファーウエク
母のマイネトゥインクルはJRA4勝馬で、マイネルキラメキの半弟にあたり、マイネルーチェの甥にあたります。父のスクリーンヒーローはグラスワンダーの後継のジャパンC覇者。母父はロベルト系の欧州ステイヤーのムタファーウエク。血統の字面通りロベルト(シルバーホーク)のクロスが入り、捲りの脚が速いのが特徴。当然内回りの中山は歓迎で、前走のアンドロメダSのような内でジッとする競馬が出来るのならこの条件は面白いと思います。上位争いは十分可能でしょう。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:B
マイネルファンロン
父:ステイゴールド
母:マイネテレジア
母父:ロージズインメイ
オークス馬ユーバーレーベンの半兄で、祖母はフラワーC勝ちのマイネヌーヴェル。近親にマイネルリチャードやマイネルアワグラスがいる血統で、父のステイゴールドはサンデー系でも欧州色の強い種牡馬。母父ロージズインメイに母母父がブライアンズタイムだからスタミナにパワーを重ねた血統構成で、タフ馬場に強いのが売り。前走は平地復帰戦で後方から追い込んだ7着。年齢の割には馬は若いですし、中山2000mは条件いいと思いますから前崩れの展開になればチャンスはあるかも。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
マテンロウレオ
父:ハーツクライ
母:サラトガヴィーナス
母父:ブライアンズタイム
サウスビクトルやインスピレーションの下で、マイスタイルのイトコにあたる血統。母のJRA3勝はダート1000m、1200mで、それに父が長距離志向のハーツクライだから中距離馬に出るのは順当で、母系がブライアンズタイムとダンジグで機動力パワーを備えています。内回りコースは歓迎ですし、関西圏の方が安定はしますが、中山も問題は無いでしょう。使いながら徐々に良くなる馬ですし、権利は十分にある1頭でしょう。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
リカンカブール
父:シルバーステート
母:アンブラッセモワ
母父:Zoffany
4代母のジェノヴェーファからはサマーハが出るのでシャケトラやラスールなどと同牝系にあたります。シルバーステート産駒で母父がデインヒルのラインのゾファニーは愛国スプリンターとして活躍。母系の重厚血統からも上がりの掛かるタフな決着には強く、ロベルト持ちらしく内回りに向きます。展開には左右されるタイプだとは思いますし、前崩れになるようなら浮上。前走は12kg増の余裕もありましたし、見直しは十分可能でしょう。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:B
中山金杯 2024 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎マイネルクリソーラ
✔︎リカンカブール
✔︎ククナ
✔︎クリノプレミアム
✔︎サクラトゥジュール
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
1月6日(土)京都11R 京都金杯
1月7日(日)中山11R フェアリーS
1月8日(月)京都11R シンザン記念
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