2023年9月17日(日) 阪神競馬場 芝1800m ローズステークス 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事はローズステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
ローズステークス 2023 血統適性評価基準
4年振りに阪神外回り1800mで施行される秋華賞TR。
クロフネなどのデピュティミニスターの系譜が強い舞台。大箱向きらしくリファールの血も侮れないのでその点を踏まえた評価をしていこうと思います。
ローズステークス 2023 出走馬適性チェック✔︎
アリスヴェリテ
父:キズナ
母:ルミエールヴェリテ
母父:Cozzene
北海道2歳優駿勝ち馬のキメラヴェリテの全妹で、半兄のリアンヴェリテ(ゴールドアリュール)はダート1400m〜1800mで7勝。父のキズナはディープ×ストームキャットの種牡馬でダービー勝ち馬。ソングラインやアカイイトなどの父。母父のコジーンはイスラボニータやエピセアロームなどの母父。母系にダンジグを持ちパワー型の印象で、マイルから中距離に距離を伸ばして安定感が出ました。先行して大崩れしませんが逆に言えば勝ちきれないタイプ。流れ的には阪神外1800mは悪くないと思いますが、抜け出すタイミングがポイントに。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:C
アンリーロード
父:リアルスティール
母:カシシ
母父:ジャングルポケット
トーセンジョーダンやトーセンホマレボシの姪で、トーセンスターダムやセンテリュオのイトコにあたる血統。曾祖母クワイテイワイフからはカンパニーなど名馬も出る牝系。父のリアルスティールはラヴズオンリーユーの全兄で、ディープ×ストームキャットのドバイターフ勝ち馬。母父ジャングルポケットはトニービンの系譜で、スタミナ型。母系のスタミナと父のスピードからも中距離向きの配合で、1800mで2勝。大箱は確実に合いますし、末脚は堅実で決めて比べになれば台頭できるのでは無いかと思います。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
ココナッツブラウン
父:キタサンブラック
母:ルアーズストリート
母父:キングカメハメハ
母のルアーズストリートはJRA3勝(芝1200.1400)。グレートバローズの半妹で、ブロードストリートやキャナルストリートの姪で、サトノウィザードのイトコにあたります。父のキタサンブラックは芝中長距離路線GIを7勝した名馬で、イクイノックスやガイアフォース、ソールオリエンスなどの父。母父キングカメハメハはコナコーストと同じ。牝系のスピードが強いので距離はこのくらいが合うのかなと思います。斬れ味十分な走りをするし、大箱1800mにはかなり適性が高そう。ここでも十分通用すると思います。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:B
コンクシェル
父:キズナ
母:ザナ
母父:Galileo
サヴァイヴ、マリーナ、シンシアウィッシュの下で、父のキズナはディープ産駒のダービー勝ち馬。アカイイトやソングライン、テリオスベルなど牝馬も活躍。母父がサドラーズウェルズ系のガリレオでブラッシンググルームも母系に持つので重厚感がありつつも、マキャヴェリアンのスピードで締まった配合。アネモネSは後方から追い込んで来ましたが、ここ2戦は逃げて楽勝。馬込みがダメなのか揉まれずに競馬が出来るかどうかが鍵になりそう。楽に逃げれればここでもあっさりがあっても。阪神外回りはいいと思います。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
セーヌドゥレーヴ
父:ダイワメジャー
母:シュヴァリエ
母父:フレンチデピュティ
プリュムドール、ゴールドパラディン、シュヴェルトライテの半妹で、ハギノアレグリアスやタニノエポレットの姪にあたり、近親にはダービー馬タニノギムレットのいる血統。父ダイワメジャーはマイル志向の強い産駒を多く出す種牡馬。母父フレンチデピュティはデピュティミニスターの系譜。新馬戦からここまで7戦し複勝圏を外したのは1度だけという安定感はありますが、時計勝負には分が悪いタイプでしょう。前走の競馬を見ても距離が伸びていいとは言い難い面もあるのでここでも馬場が渋って欲しい。1400mベターではないかと思います。
血統:B 距離:C コース:C ローテ:D
ソーダズリング
父:ハーツクライ
母:ソーマジック
母父:シンボリクリスエス
母は桜花賞3着のソーマジック。ソーグリッタリングやマジックキャッスル、ソーヴァリアントの半妹という良血馬。父ハーツクライはトニービン内包のサンデー直仔で、母父のシンボリクリスエスはロベルト系で馬力が強い血統。血統構成的には大箱もこなす配合だとは思いますが、前駆が強いので機動力を活かす競馬がベターに感じます。内回りの方が立ち回り易いかもしれませんが、阪神1800mは未勝利を勝ち上がった舞台。ここで権利を取って本番の方が面白いのかなと思います。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:B
トリオンファルマン
父:キズナ
母:ラトナプラ
母父:Distorted Humor
エグランタインの全妹にあたり、近親にはドレフォンの父でもあるジオポンティがいる血統。父キズナはディープ産駒のダービー馬。母父ディストーデットヒューマーはフォーティナイナー系。姉同様成長待ちの春から秋にかけてどこまで成長しているかでしょう。斬れ味勝負は分が悪そうで道悪になった方がチャンスはあるかも。距離は丁度いいのでは無いでしょうか。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:C
フォーチュンコード
父:スピルバーグ
母:シークレットコード
母父:Fusaichi Pegasus
母は阪神JF2着のシークレットコードで、バイナリーコードの半妹にあたり、パールコードの姪で、アートハウスのイトコにあたる血統。父のスピルバーグはトーセンラーの全弟で天皇賞・秋を勝った種牡馬。母父フサイチペガサスはミスタープロスペクターの直仔。近親からも内回りに向くタイプに感じますが、流れ次第では外回りで末脚炸裂があってもいいのかなと思います。上がりが掛かる決着の方が向くので、ペースが流れて欲しいところ。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
ブライトジュエリー
父:エピファネイア
母:エアパスカル
母父:ウォーエンブレム
母のエアパスカルはチューリップ賞勝ち馬。カルドブレッサの姪で、近親にはブラックタキシードのいる血統。父のエピファネイアは菊花賞とジャパンC勝ち馬で、エフフォーリアやデアリングタクトなどの父。母父のウォーエンブレムは米国2冠馬でスピード志向の強い血統。母系の奥のストームキャットの影響もあって大箱も合う血統構成。フローラS3着の実績通りポテンシャルは確かで前走のマカオJCトロフィーは直線若さを見せながらも快勝。斬れるタイプではなく長く脚を使うのが合うので阪神外回りはいいと思います。ただ、距離はもう少しあった方がいいには違いないか。
血統:B 距離:C コース:A ローテ:C
ブレイディヴェーグ
父:ロードカナロア
母:インナーアージ
母父:ディープインパクト
母はミッキークイーンの全姉でJRA4勝のインナーアージ。インナリオ、エルバリオの半妹にあたり、ミッキーゴージャスやエピファニーのイトコにあたる血統。父のロードカナロアは世界で活躍したスプリンター。母父ディープの組み合わせはジュビリーヘッドやファンタジスト、ドナウデルタなどと同じでよく走る配合。牝系のスタミナで距離は中距離に出ました。ゲートはあまり上手では無いですが、走り自体はかなりスケールを感じます。阪神外回りは当然合いますから不利なく回ってこれれば上位でしょう。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
マスクトディーヴァ
父:ルーラーシップ
母:マスクオフ
母父:ディープインパクト
トゥーフェイスの半妹で、祖母のビハインドザマスクはスワンSやセントウルSなどを制すなど短距離戦線で活躍。オメガヴェンデッタの姪でサンライズソアのイトコにあたる血統。父のルーラーシップはキングカメハメハの後継で香港クイーンエリザベスC勝ち馬。母父ディープはキセキやエヒト、ドルチェモアなどと同じでよく走る配合。母系がリファールのクロスを持ち大箱で良く斬れます。牝系がスピードが強いのでマイル辺りがベターな気も。ただ前走の同舞台での勝ちっぷりは良かったですし、展開次第で一発あってもいい立場の馬だとは思います。道悪はこなせるので一雨降ったら更に面白いのかなと思います。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
マラキナイア
父:ジャスタウェイ
母:カウアイレーン
母父:キングカメハメハ
ステイフーリッシュやラリュエルの半妹で、ブラックホークやピンクカメオの姪にあたる血統。父のジャスタウェイはハーツクライの後継で、天皇賞・秋や安田記念、ドバイDFなどを制した世界的名馬。母父キングカメハメハはアウィルアウェイと同じ配合。広めのコースで2勝を挙げていますが、走法的にも小回りで機動力を活かす競馬が合いそうなのは母系のロベルトの影響かも。まだ成長途上だしこの間でどこまで馬が良くなっているか見物。距離はもう少しあってもいいのかなと思います。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:B
ユリーシャ
父:グレーターロンドン
母:アンジェリカス
母父:ハービンジャー
セントライト記念勝ち馬のユールシンギングの姪で、父のグレーターロンドンは中京記念勝ち馬のディープ産駒。母父ハービンジャーだからダンジグのクロスを持ち、パワーと持続力に長けます。母系の奥がスペシャルウィークを持つので大箱で良さが活きるタイプでしょう。気性的に難しいところもあるし、揉まれ弱いので競馬自体にかなり注文が付きますから、かなりムラ駆けになると思います。距離的にももう少し詰めた方がいいかもしれません。
血統:B 距離:D コース:B ローテ:C
ラヴェル
父:キタサンブラック
母:サンブルエミューズ
母父:ダイワメジャー
母サンブルエミューズはJRA3勝で、ナミュールの半妹にあたり、マルシュロレーヌやバーデンヴァイラーの姪。曾祖母は桜花賞勝ち馬のキョウエイマーチという血統です。父キタサンブラックはJRAGI7勝を挙げた名馬でイクイノックスやソールオリエンスが代表産駒。母父ダイワメジャーなのでノーザンテーストのクロス、更にはリファールのクロスを持つ配合で姉よりもしなやかさのある配合かと思います。オークスでは先行し早め抜け出して押し切りを図りましたが4着。勝ちに行った分後ろにやられた感じはします。阪神外回り1800mは当然圏内。極端な枠や極端な位置取りにならなければここでも十分上位争い。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:C
ラファドゥラ
父:ドゥラメンテ
母:ラファダリ
母父:シングスピール
母のラファダリはJRAダート1000~1200mで3勝。曾祖母からは米BCジュヴェナイルを制したアクションディスデイ、日本で種牡馬として活躍しているドレフォンなども出る牝系です。父のドゥラメンテはキングカメハメハの後継のクラシック2冠馬で、タイトルホルダーやリバディアイランド、スターズオンアースなどを輩出。母父シングスピールはサドラー系ジャパンCウィナー。ヘイルトゥリーズンの5×5×5を持ちます。母系にクリスエスを持ち持続力に長けていますし、大箱は合うのかなと思います。速い脚を使うというよりはバテないで長く脚を使うので上がりは掛かった方がチャンスはありそう。牝系のスピードからもマイル~1800mくらいがベターでは。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:C
リサリサ
父:イスラボニータ
母:サトノローズヒップ
母父:タイキシャトル
ララガニエの半妹で、スティールパスやトレンドハンター、シーブリーズライフ(サークルオブライフの母)のイトコにあたり、曾祖母からはビリーヴにも繋がる牝系。父のイスラボニータは皐月賞勝ち馬で、その後も中距離~マイルを中心に活躍。バトルクライやヤマニンサルバムなどの父。母父タイキシャトルはサンデーを経由しないヘイローのラインで世界でも活躍した名マイラー。全体的なスピードの強い血統で、距離はマイルまででギリギリの印象。大箱は合うと思いますが、ロスなく運べるかどうかが鍵になりそうです。
血統:D 距離:D コース:B ローテ:C
レミージュ
父:キズナ
母:バイコースタル
母父:Gone West
ティルナノーグやシャンドフルールの下で、スマートダンディーやスマートリアン、スマートセラヴィーらのイトコにあたる血統。父キズナはストームキャット内包のディープ産駒。母父がゴーンウエスト、母系が欧州色の強いヌレイエフやリヴァーマン、ニジンスキーだから切れる脚を使うよりも前で粘り込む競馬が理想でしょう。血統構成以上に距離があった方がいいタイプに見えますし、阪神外1800mならスローで前でセーフティーリードを作る競馬がいいかもしれません。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
ローズステークス 2023 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎ココナッツブラウン
✔︎コンクシェル
✔︎アンリーロード
✔︎ブレイディヴェーグ
✔︎ラヴェル
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
9月18日(月)中山11R セントライト記念
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