2023年10月1日(日) 中山競馬場 芝1200m スプリンターズステークス 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事はスプリンターズステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
スプリンターズステークス 2023 血統適性評価基準
中山最終週に行われるスプリントGⅠ。
中山コース+急坂への対応が鍵。機動力パワーのロベルトの血、ダンジグの血は要チェック。
スプリンターズステークス 2023 出走馬適性チェック✔︎
アグリ
父:カラヴァッジオ
母:オールドタイムワルツ
母父:War Front
米9FGIのQE2世チャレンジC勝ち馬のトゥギャザーが祖母で、4代母まで遡るとアベイドロンシャン勝ち馬のインペリアルビューティがいる血統。父カラヴァッジオはストームキャット系のスキャットダディの後継で、欧州スプリンターとして活躍。母父のウォーフロントはダンジグの後継で、様々な分野で活躍馬を出すオールマイティな種牡馬。スピードとパワーを兼ね備えた血統構成で、急坂は問題なくこなせると思います。前走阪神1200mの内容からもやはり1400mが合うと思います。中山の速い流れでどこまで対応出来るか。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:B
ウインマーベル
父:アイルハヴアナザー
母:コスモマーベラス
母父:フジキセキ
母のコスモマーベラスはJRA7勝で、愛知杯2着。函館2歳Sで2着のウインジェルベーラの全弟で、父のアイルハヴアナザーはロベルトとダンジグを内包したパワーの強い種牡馬で、アナザートゥルースなどダート向きの馬を良く出す血統。母系のニジンスキーも活きて大箱もこなすタイプで中山外回りは昨年2着に来ているように問題なく熟します。前走の道悪は度外視。良馬場最終週は悪くない条件で今年も上位を目指せる1頭。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
エイシンスポッター
父:エイシンヒカリ
母:マーゼリン
母父:Barathea
エイシンムジカの下で、愛ダービー3着のステラーマスの甥。父のエイシンヒカリはディープ×ストームキャットのニックスで、香港Cやイスパーン賞勝ち馬。母系がサドラーにデインヒルだから血統的なバランスは取れていて、タフなコースでもスピードのいる決着でも対応出来ます。道悪も苦にしないし弱点の少ないスプリンターですが、スタートしてからの進み具合からもかなり展開は左右されます。セントウルSは最後方から内を縫って7着。阪神開幕週よりは中山最終週の方がいいのは間違いない。一雨降れば更にチャンス。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
オールアットワンス
父:マクフィ
母:シュプリームギフト
母父:ディープインパクト
母のシュプリームギフトはJRA5勝。プレサージュリフトの半姉で、デアレガーロの姪にあたります。父のマクフィはドバウィの後継の欧州マイラー。牝系のスピードも合わさった超スプリンターとして完成。アイビスサマーダッシュを2勝。千直限定の馬とは思えないので中山でも十分チャンスはあると思います。内枠は欲しいところですが侮れない存在ではないでしょうか。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
キミワクイーン
父:ロードカナロア
母:チェリーペトルズ
母父:ダイワメジャー
母のチェリーペトルズはJRA2勝。ショウナンタイガの姪で、母系はダイワメジャーとサクラバクシンオーでスピード色が強い血統に、父がロードカナロアだから短距離血統。道悪自体は熟すタイプだと思いますが前走はペースが合わなかったか。前半流れて後半上がりが掛かる展開に向きそうで、前崩れで差し込みたい。中山は問題ないでしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
ジャスパークローネ
父:Frosted
母:Fancy Kitten
母父:Kitten’s Joy
母は米国大種牡馬のキトゥンズジョイ産駒で、デピュティミニスター、エーピーインディ、ストームキャットを持つ米国血統。父はタピットの後継のフロステッドで現役時代はダート8~9Fで活躍。スピード色が強いので短距離に出るのは順当で、デピュティミニスターのクロス、ロベルトのクロスなどが入り小回り向きの機動力が強い構成のように感じます。テンの速さからもレースを支配出来るタイプで道悪も問題ないのは強み。連勝中の勢いも直線手前の急坂を熟せるかが鍵に。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ジュビリーヘッド
父:ロードカナロア
母:ローズノーブル
母父:ディープインパクト
母のローズノーブルはJRA4勝。祖母のヴィアンローズは仏10Fノネット賞GIII勝ち馬。ロードカナロア×ディープインパクトはレッドモンレーヴ、ファンタジスト、ボンボヤージ、スピードオブライトなど短距離志向が強い配合。中山での実績はありますが、本質は函館、札幌のような洋芝に向くタイプでしょう。高速決着よりはそこそこ時計が掛かって欲しいところ。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:C
テイエムスパーダ
父:レッドスパーダ
母:トシザコジーン
母父:アドマイヤコジーン
母のトシザコジーンはJRA3勝。ナーゲルリングの全妹で、トシザグレイトの姪。父レッドスパーダはタイキシャトルの系譜で、ストームキャット内包。母父アドマイヤコジーンだからテンから流れる競馬が合う血統。前傾ラップに強く、前走セントウルSはマイペースに持ち込み逃げ切り勝ち。先手を取れるかが課題になりますから同型次第なのは変わらず。開幕最終週もやや不安で。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ドルチェモア
父:ルーラーシップ
母:アユサン
母父:ディープインパクト
母のアユサンは桜花賞馬で、アップストリームやエンギダルマの下にあたり、マウレアの甥にあたる血統。父はルーラーシップで中距離志向が強いキングカメハメハ系種牡馬ですが、母系のスピードからマイラーに。ルーラーシップ×ディープはキセキやエヒトなどと同じでコーナーでの持続力を活かす競馬が合うのかなと思います。中山自体は悪くないと思っていますが、やはり1200mは忙しい印象。距離短縮2戦目でどこまで詰められるか。
血統:C 距離:D コース:B ローテ:C
ナムラクレア
父:ミッキーアイル
母:サンクイーンⅡ
母父:Storm Cat
母のサンクイーンⅡはストームキャットの肌。ナムラムツゴローの半妹にあたる血統。曾祖母からはバゴやデネボラ、4代目まで遡るとマキャベリアンが出るファミリーで、父ミッキーアイルはディープ産駒のダンジグ内包種牡馬。母系がロベルトを持ちパワー型の印象で、ヘイローのクロスも入り前向きさが強化されたスプリンターに。血統構成も合うしこの距離では現役トップクラスなのは間違いない。鞍上の言う通り運が味方をすれば悲願なるか。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:B
ナランフレグ
父:ゴールドアリュール
母:ケリーズビューティ
母父:ブライアンズタイム
インプレスウィナーの半弟で、祖母のビューティークロスはJRA4勝のスプリンター。父ゴールドアリュールはダービー5着の実績も持つダート馬で、母系のブライアンズタイム、ノーザンテーストとパワーやタフさ武器。舞台設定自体はそこまでという感覚ですが、昨年は3着まで来ています。展開には当然左右される脚質ですし中山なら時計が掛かって欲しいところ。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ピクシーナイト
父:モーリス
母:ピクシーホロウ
母父:キングヘイロー
フェーングロッテンの半兄で、母のピクシーホロウはJRA3勝。曾祖母からはダノンカモンやクィーンズバーン、ウキヨノカゼなどもこの牝系から出ています。父のモーリスは日本と香港のマイル〜中距離GIで勝ちまくった名馬でジェラルディーナやジャックドールの父。母父キングヘイローはイクイノックスやディープボンドなど活躍馬が多いです。母系にサクラバクシンオーを持ち、モーリスのスピードでスプリンターに。セントウルSは出遅れ気味のスタートからリズムが悪かった印象。それでも最後は詰めてきています。いい時に戻ってきているかと言われると微妙ですが、舞台設定は勝っていますし当然いいと思います。立ち回り次第で復活も。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:C
マッドクール
父:Dark Angel
母:Mad About You
母父:Indian Ridge
母のマッドアバウトユーは愛7FGIII勝ち馬で、愛セントレジャー勝ちのロイヤルダイヤモンドの甥にあたる血統。父のダークエンジェルは欧州スプリンターで母父インディアンリッジも欧州で活躍したスプリンターという短距離の名血。母系はダンジグを持ち、急坂には強いタイプ。CBC賞の負けが斤量なのか暑さなのかハッキリしませんが、中山1200mは合うと思いますから体調さえ整えば上位争いも。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ママコチャ
父:クロフネ
母:ブチコ
母父:キングカメハメハ
シラユキヒメの一族でソダシの全妹。シロニイやホワイトベッセル、ユキチャンなどの姪にあたる血統です。ソダシと同じ血統ですからクロフネ×キングカメハメハでパワー型マイラーといったイメージです。1200m向きとは思えない中、前走は2着まで来たのは収穫。今回の方がメンバーは当然集まっていますし、厳しい戦いにはなると思いますが揉まれない位置で競馬が出来るならここでも上位争い可能でしょう。ただ、中山は微妙かも。
血統:C 距離:B コース:D ローテ:C
メイケイエール
父:ミッキーアイル
母:シロインジャー
母父:ハービンジャー
祖母のユキチャンは交流重賞3勝の白毛馬で、曾祖母がシラユキヒメなのでソダシやハヤヤッコなどが出る白毛一族。父のミッキーアイルはマイル志向の強いディープ産駒で、ロックオブジブラルタル内包のパワー型マイラー。母父はハービンジャーなのでデインヒルのクロスを持ち、母系はクロフネも持つのでスピード持続力の高い血統といえます。スプリンターという感じでは無いですが、実績的には十分通用すると思います。初戦から動くのでローテも問題なさそうですし、不安は中山コースくらい。悲願のGI奪取なるか。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:B
モズメイメイ
父:リアルインパクト
母:インラグジュアリー
母父:Frankel
祖母のインランジェリーは米国AW9FGI勝ち馬で、近親にレッドベルオーブやレッドベルジュールのいる血統。父のリアルインパクトは3歳で安田記念を制した馬で、マイラーとして活躍。母父フランケルも欧州マイルを中心に勝ちまくった名馬。血統背景やレースっぷりからもゴリゴリのスプリンターという感じではないものの、2走前の葵Sはロケットスタートを決めて鮮やかな逃げ切り勝ち。行き切れないと厳しい分出たとこ勝負にはなると思いますが、溜めた競馬もする可能性高いので枠順次第にはなりそうです。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:C
スプリンターズステークス 2023 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎ナムラクレア
✔︎ピクシーナイト
✔︎ウインマーベル
✔︎ジャスパークローネ
✔︎マッドクール
以上の頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
9月30日(土)阪神11R シリウスS
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