2023年3月25日(土) 中山競馬場 芝2500m 日経賞 出走馬全頭の適性診断の記事になります。
この記事は日経賞への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
日経賞 2023 血統適性評価基準
中山芝2500mの天皇賞への優先出走権を賭けた戦い。
中山重賞らしく、ロベルトが強く、ステイゴールド含むノーザンテースト持ちの好走が目立ちます。欧州の重たい血統のミルリーフの系譜にも注意が必要でしょう。
日経賞 2023 出走馬適性チェック✔︎
アスクビクターモア
父:ディープインパクト
母:カルティカ
母父:Rainbow Quest
英8FコロネーションS(GI)などを勝った名牝ケマーの半弟で、フィリーズマイルを制したプリティゴージャスのイトコにあたる血統。父のディープインパクトに母父のレインボウクエストでタフさが強く、瞬発力よりも持久力型に。母系のロベルトも手助けしてか中山巧者の印象で、弥生賞勝ちなど中山で3勝。菊花賞勝ち馬なので距離は不足ありませんし、適性面はかなり高いでしょう。相手に合わせるよりも自力で動いた方がいい馬なのでマイペースに運べれば粘り込めます。目標は次だと思うので仕上がり面がどうかは確認が必要でしょう。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
アリストテレス
父:エピファネイア
母:ブルーダイアモンド
母父:ディープインパクト
カタリーナやソクラテスの半兄で、リンカーンやヴィクトリーなどの甥。曾祖母からはフサイチコンコルドも出る名血で、父エピファネイアは菊花賞とジャパンCを勝った長距離志向の強い血統。母系もディープ×トニービン×サドラーというステイヤー配合で、菊花賞で2着。中山は2年前にAJCC勝ち。距離的に2走前の有馬記念はブリンカー着用で掛かる面を見せたものの大きな心配はないように感じます。前走は後方から脚を多少なりとも使っているので復調気配にはあるかと思います。あとは道中如何にリラックスして運べるかでしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
カントル
父:ディープインパクト
母:ミスアンコール
母父:キングカメハメハ
ワグネリアンやテンダリーヴォイスの全弟で、マリアエレーナの叔父。祖母のブロードアピールは芝ダート問わずマイル以下で活躍。ディープ×キングカメハメハだから大箱の直線勝負に強い血統構成。復帰後アルゼンチン共和国で4着と地力は見せますが、続く中日新聞杯では案外な結果に。タフな馬場向きではない分中山はプラスには感じませんが、距離延長で前付け出来ればといったところでしょう。
血統:C 距離:B コース:D ローテ:C
キングオブドラゴン
父:ハーツクライ
母:ベガスナイト
母父:コロナドズクエスト
母のベガスナイトはJRA3勝でアメリカズカップの半弟。曾祖母からはレーヴンズパスが出て、加芝12FGIのノーザンダンサーTSを勝ったジャストアズウェルのイトコにあたる血統。父のハーツクライはトニービンを持つ長距離志向の強い種牡馬で、母父はフォーティナイナーの後継種牡馬のコロナドズクエスト。血統的にも中距離が良くて、2走前の日経新春杯は前で粘り強く走って2着。ワンペースで行ければ強いので同型次第にはなりますが、ハーツクライ産駒らしく成熟をしてきているので粘り込みは可能でしょう。中山は元々上手いので要注意。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:B
コトブキテティス
父:ハービンジャー
母:エヴァ
母父:キングカメハメハ
母のエヴァはJRAで2勝。平安Sを勝ったロールオブザダイスの甥で、父はダンジグ系のハービンジャー。母父はキングカメハメハでこの配合はブラストワンピースと同じです。全体的にパワーが強いですが大箱の直線持続力も出せるバランスの良い血統構成。東京の2400mで勝ち上がってきていますが、上がりは掛かった方がいいタイプ。消耗戦になれば浮上出来るタイプだと思うので距離延長がハマれば面白いと思います。小柄な牝馬で道悪はこなせるので一雨降れば。
血統:A 距離:B コース:C ローテ:C
タイトルホルダー
父:ドゥラメンテ
母:メーヴェ
母父:Motivator
メロディーレーンの半弟で、母のメーヴェはJRA5勝。父のドゥラメンテは皐月賞、ダービーの2冠馬。母系はサドラーズウェルズ系のモティベーターにミルリーフの系譜のシャーリーハイツとかなり重たくステイヤーに出ました。昨年の覇者で、その後天皇賞と宝塚記念と連勝。海外帰りの有馬記念は得意のハイラップを刻めず沈みました。舞台はあっていますし自分の形に持ち込めれば当然勝ち負け出来る1頭です。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ディアスティマ
父:ディープインパクト
母:スウィートリーズン
母父:ストリートセンス
母のスウィートリーズンは米ダート8F9FGI勝ち馬で、ドバイゴールデンシャヒーン勝ち馬のゼンデンのイトコにあたる血統。ディープ×米国血統の成功例の多い配合で、母系のブラッシンググルームも効いて中長距離向きに。逃げて粘り強いタイプですが、前走は距離も少し長かった印象であっさりと交わされて大敗。距離が短くなるのはプラスですが、スローで前付け出来るかが課題になるので同型次第にはなると思います。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:C
ヒートオンビート
父:キングカメハメハ
母:マルセリーナ
母父:ディープインパクト
母のマルセリーナは桜花賞勝ち馬で、ラストドラフトの半弟にあたる血統でグランデッツァの甥。父キングカメハメハはキングマンボ系で母型の個性を引き出す種牡馬。母父ディープインパクトなので大箱に強い血統ですが昨年3着の実績もありこなせる範囲。距離はもう少し短い方が理想なのでペースが落ち着いてくれればチャンスはあるのかなと思います。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:C
ボッケリーニ
父:キングカメハメハ
母:ポップコーンジャズ
母父:ダンスインザダーク
宝塚記念や天皇賞・秋を勝ったラブリーデイの全弟で、母のポップコーンジャズはJRA1勝馬。キングカメハメハ×ダンスインザダークはユーキャンスマイルなどと同じ掛け合わせで、スピード志向よりもスタミナ志向が強い血統と言えます。ロベルトとテーストを母系に持つので中山適性も血統面では高いですし、昨年2着と実績も上位。立ち回りが上手いタイプなだけに近2走の外枠は痛かったと思います。今回内枠引ければ侮れない1頭になると思うので警戒。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
マイネルファンロン
父:ステイゴールド
母:マイネテレジア
母父:ロージズインメイ
オークス馬ユーバーレーベンの半兄で、祖母はフラワーC勝ちのマイネヌーヴェル。近親にマイネルリチャードやマイネルアワグラスがいる血統で、父のステイゴールドはサンデー系でも欧州色の強い種牡馬。母父ロージズインメイに母母父がブライアンズタイムだからスタミナにパワーを重ねた血統構成で、タフ馬場に強いです。宝塚記念5着、天皇賞・春6着と消耗戦に強くて上がりの掛かるレースが理想。中山得意な血統ですし、ここ最近は不振も雨が降れば浮上してくるタイプですから重馬場が希望。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:C
マカオンドール
父:ゴールドシップ
母:ミリオンウィッシーズ
母父:Darshaan
レディバランタインの半兄で、凱旋門賞馬のバゴ、イスパーン賞勝ち馬のマキシオスの甥にあたる血統。父ゴールドシップはステイゴールド系のスタミナ血統に母系もミルリーフの系譜のダルシャーンやヌレイエフが入り欧州ステイヤー血統といった配合で、昨年の万葉S勝ち馬。この血統らしく道悪が上手いので時計かかる重馬場になれば面白いと思います。中山もこなせますが、昨年の目黒記念以来ですから休養明けでどこまで。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:D
ライラック
父:オルフェーヴル
母:ヴィーヴァブーケ
母父:キングカメハメハ
札幌2歳S勝ち馬のブラックホールの半妹で、祖母は桜花賞2着馬。父オルフェーヴルに母父キングカメハメハでパワーとスタミナが強い構成に、ノーザンテーストのクロスが入り中山は得意でフェアリーSを外から豪快に捲って勝利。前走は輸送を克服しエリザベス女王杯を重馬場で駆け抜けて2着と好走。距離は問題ないですし、関東圏なら安定。溜めるより自分で動いた方がいいので外枠の方がいいと思います。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:A
日経賞 2023 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎ライラック
✔︎アスクビクターモア
✔︎ボッケリーニ
✔︎マイネルファンロン
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
3月26日(日)中京11R 高松宮記念
3月25日(土)阪神11R 毎日杯
3月26日(日)中山11R マーチS
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