20年からG2に格上げされた府中のマイルG1の富士ステークス。昨年はソングラインが勝利。ソングラインは安田記念を今年制覇しているように今後を占うレースです。
この記事は富士ステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
翌日のG1菊花賞の適性チェックはこちらから見れます🔽
富士ステークス 血統適性評価基準
府中のマイル戦。昨年の勝ち馬ソングラインはキズナ産駒。2〜3着はロードカナロア産駒ですからストームキャット持ちが上位独占。2年前はディープインパクト系が独占したように、ディープインパクトとストームキャットがよく絡むレースです。
富士ステークス 出走馬適性チェック
出走馬が過去に出た重賞レースの回顧分析の記事をリンクしておりますので参考にどうぞ!
安田記念🔽
エプソムC🔽
小倉記念🔽
関屋記念🔽
京成杯AH🔽
アオイクレアトール
父 キングカメハメハ
母 ハイエストホワイト
母父 アグネスタキオン
マドモアゼルドパリやハシッテホシーノの甥で、マキシマムドパリやキンショーユキヒメが近親にいる血統で、父キングカメハメハにアグネスタキオンが母父なのでマイラーで距離は丁度いいです。この舞台はどちらかというと母系に米国血統の方がいいので血統的には適性から外れるのかなと思います。
過去のレースからも1800mだと良さが出ないのかなと思いますからマイルがベスト。東京のマイルでの馬券内率は9割近く適性は高そう。時計勝負よりは馬場が渋った方がチャンスあると思います。
血統:D 距離:A コース:A ローテ:B
アルサトワ
父 ルーラーシップ
母 ポップアイコン
母父 ダイワメジャー
レディパステルの甥で、ロードロックスターやロードアクレイム、マテンロウオリオンが近親にいる血統。母系はかなり粘り強さのある血統構成で、それにルーラーシップが父だからマイペースに走れればかなりしぶといタイプでしょう。前走は初のマイル戦への短縮がプラスに出ました。母父がダイワメジャーなのでその影響はあるのかなと思います。東京のマイル戦はタイプ的に合うと思います。自分のペースで走れれば粘り込みがあっても。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:C
エアロロノア
父 キングカメハメハ
母 エアワンピース
母父 ロックオブジブラルタル
叔父にエアスピネル、エアウィンザーがいて、母母のエアメサイアは秋華賞馬。母はJRAで4勝。父がキングカメハメハに母父がロックオブジブラルタルなのでマイル適性は高いです。持続力にパワーを持ち合わせた血統ですから東京よりも直線急坂のある阪神や中山の方が合っていそう。前走の安田記念はスローペースで物理的に届かないポジションでした。瞬発力勝負の方が分があるのでスローペースを希望か。動けるポジションで競馬したいところ。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:B
スマートリアン
父 キズナ
母 スマートオーシャン
母父 Mr.Greeley
スマートダンディーやスマートセラヴィの半妹で父キズナなので昨年の覇者のソングラインと同じで、母系にゴーンウエストが入ります。2年前の3着馬のケイアイノーテックがゴーンウエスト持ちで適性は高い血統。
近2走は1200m戦で明らかに距離が足りない感じですがしっかりと後方から脚を使っています。東京マイル自体は走ったことありませんが、スイートピーSで2着、昨年の府中牝馬Sで6着。スローで前残り希望ですが距離延長で折り合いが不安ですが流れに上手く乗れれば一発あってもおかしくはないでしょう。
血統:A 距離:C コース:B ローテ:D
セリフォス
父 ダイワメジャー
母 シーフロント
母父 Le Havre
フォルテデイマルミの半弟で、母父のルアーヴルはデゼルと同じ。欧州型の母系に父がダイワメジャーだから高速決着よりも時計がかかった方が向きそうな血統構成。ダイワメジャー産駒らしく前で競馬して粘り込むのが1番合っているようにも映りますが、上がりもしっかり使えるのは母系の影響でしょうか。
前走の安田記念は1頭浮いてしまって不利な位置取りになり届かず4着。毎日王冠を制したサリオスと差のない競馬をしていますから能力は当然上位。初戦から動けるタイプですし、東京のマイル自体も問題なさそうですからここでも期待はできます。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:B
ソウルラッシュ
父 ルーラーシップ
母 エターナルブーケ
母父 マンハッタンカフェ
ディオの半兄で、ヒラボクディープの甥にあたる血統。父がルーラーシップで母系にストームキャットが入り、このレースでの適性は割と高い血統構成ですが、ルーラーシップ産駒に母父マンハッタンカフェだと時計の対応が課題になるのが戦績からも見て取れます。
4連勝でマイラーズCを制し、前走の安田記念は直線で包まれ不完全燃焼。東京コースよりは中山や阪神のようなゴール前急坂があった方が向くと思います。あとは時計との兼ね合いでしょう。
血統:B 距離:A コース:D ローテ:B
タイムトゥヘヴン
父 ロードカナロア
母 キストゥヘヴン
母父 アドマイヤべガ
母のキストゥヘヴンは桜花賞馬で、近親にヒュミドールがいる血統。ロードカナロアは昨年の2着3着馬の父で、ストームキャット持ち。母系にトニービンやノーザンテーストが入り、中山の方が向きそうな血統構成ですが、直線の勝負には強くここでも守備範囲だと思います。
ダービー卿CTの後は、賞金の兼ね合いで京王杯SCに出走も3着。安田記念は除外でエプソムCに回り5着と思うローテが組めずでした。本質はもう少し距離を短くして全開だと思いますが、昨年は3着に来た舞台ですし、直線まで持ったままでこれればまとめて差し切れる脚はあると思います。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
ダイワキャグニー
父 キングカメハメハ
母 トリプレックス
母父 サンデーサイレンス
アイアムイチバンやタイニーロマンスの半兄弟で、母のトリプレックスはJRAで4勝。父キングカメハメハに母父サンデーサイレンスはローズキングダムや、ドゥラメンテなど名馬が多数。牝祖トリプルワウは北米ダートの中距離馬で、血統的には中距離がちょうどいい。
左回りの方が成績が安定していますが、年齢を重ねスピードよりパワー寄りになってきた雰囲気がします。東京マイルの高速決着に対応できるかが鍵でしょう。
血統:D 距離:C コース:B ローテ:C
ダノンスコーピオン
父 ロードカナロア
母 レキシールー
母父 Sligo Bay
母のレキシールーは加ナッソーSなどマイル〜1800m重賞3勝で、ダノンバジリアの半弟。父ロードカナロアにサドラーズウェルズのラインが母父で、ロードカナロア産駒の中でもパンサラッサのように中距離馬になるパターンの配合。
大箱で溜めて切れるマイラーのイメージですが、本質は血統通り距離が伸びて良さそう。初戦から動けるタイプかが疑問で、NHKマイルCを勝っているだけに侮れませんが、使いながら良くなるタイプなのであれば本番の方が期待できるのかなと思います。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
ノルカソルカ
父 エピファネイア
母 ワイドロータス
母父 ダンスインザダーク
シンウチの下で、父エピファネイアに母父ダンスインザダークだとスピード能力よりもタフさが目立つ血統構成で、母系のダンチヒの影響もあり前でしぶとさを活かす競馬でここまできています。
戦ってきたメンバーは割と強くその中でも堅実に走ってきています。左回りの安定感がいいですが、東京が向くかと言われると…。このクラスでどこまでマイペースで競馬ができるかが課題。揉まれずに番手を取れれば面白い1頭。
血統:D 距離:B コース:C ローテ:D
ピースオブエイト
父 スクリーンヒーロー
母 トレジャーステイト
母父 Oasis Dream
母のトレジャーステイトはJRA3勝。近親に英国短距離重賞2勝のアプルーヴがいる血統で、母系がグリーンデザートの系統にフォーティナイナーも入るので、中距離×短距離の掛け合せでマイルくらいが丁度いい。スクリーンヒーローは関屋記念を制したウインカーネリアンの父。大箱マイルは合う印象。
とはいえ、初のマイル戦ですからどこまで対応できるかが鍵になりますが、前走の小倉記念の速い流れにタイプできてますから気にしなくても大丈夫だと思います。2000mだと終いが案外なので今回の距離短縮がプラスに出れば。上がり勝負は分が悪いと思うのでそれなりに流れてほしいところ。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ピースワンパラディ
父 ジャングルポケット
母 クリアソウル
母父 アグネスデジタル
シゲルヒラマサの下で、ヒラボクビクトリーやブラックランナーの甥にあたる血統で、父ジャングルポケットは東京G1を2勝、母父アグネスデジタルはサウンドキアラやブラックスピネルなどマイラーを出します。大箱向きですが、高速決着よりは渋った馬場の方が向いている血統かと思います。
前走は1年半ぶりでも5着に健闘。前残りの展開でしたが息切れしたのは久々の分ですし、元々は京都金杯(中京)でも2着の実績があります。東京マイルでは2戦2勝。相性のいいコースで巻き返しを。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:C
ラウダシオン
父 リアルインパクト
母 アンティフォナ
母父 Songandaprayer
アンブロジオやローウェルの兄弟でスナッチマインドの甥。母父ソングアンドプレイヤーは米国ダート8.5FのG1勝ち馬。父がリアルインパクトで母系にストームキャットが入るので血統適性は高いです。
2年前の富士Sで2着。その後昨年の京王杯SC以来馬券に絡むことは無くなりましたが、昨年のこのレース以来のマイル戦。短いところを使って良さが戻って来れば。現状では1400mくらいがベストかもしれませんが、前目で流れに乗せた騎乗をしたいところ。
血統:A 距離:C コース:B ローテ:C
リレーションシップ
父 ルーラーシップ
母 カラフルブラッサム
母父 ハーツクライ
母のカラフルブラッサムはJRAで3勝、浦和記念や佐賀記念を勝ったピイラニハイウェイの甥。ルーラーシップ×ハーツクライでトニービンのクロスを持ち、母系はサンダーガルチなのでマイルくらいが適性でも中山のような持続力向きではないでしょうか。
実績的にも1400mで勝ってきているようにマイルでの溜めが効くタイプではなく、流れに乗せてスピードを持続する競馬が向くタイプ。戦績通り阪神の1400mが1番あっています。東京マイルのペースが合うかは疑問。
血統:D 距離:D コース:E ローテ:D
ルフトシュトローム
父 キンシャサノキセキ
母 ハワイアンウインド
母父 キングカメハメハ
アロハリリーの下で、近親にアドマイヤミヤビやアサヒがいる血統。キンシャサノキセキが父にキングカメハメハが母父、母母父にデインヒルだから中山のマイルが合うのは戦績通り。瞬発力も意外と出る血統構成ですが、速すぎる決着には不向き。
去勢明けの前走は11着でしたが馬の雰囲気は悪くなく。勝負勘を取り戻していければ再度活躍は可能だと思います。戦績通り中山の方が向くと思うのでここでは疑問。
血統:D 距離:B コース:D ローテ:D
レインボーフラッグ
父 ジャングルポケット
母 レインボーシーカー
母父 ダンスインザダーク
香港Cで2着のラクティの甥で、父ジャングルポケットにダンスインザダークが母父だとスピードに欠け、距離が伸びて良さそうな血統構成。母系のレインボウクエストからも時計がかかった方が良さが出るタイプだと思うので雨が降れば面白いと思います。
3走前と2走前の重賞では、勝負どころでしっかり反応。年齢は9歳でもまだ馬は若々しさがあります。相手関係は厳しいですが無欲の騎乗で一発を。
血統:D 距離:D コース:E ローテ:D
富士S 適性チェック 上位馬5頭
✔︎アオイクレアトール
✔︎セリフォス
✔︎ソウルラッシュ
✔︎ダノンスコーピオン
✔︎ピースオブエイト
以上の5頭をピックアップ。想定人気上位馬の適性が高いという判定になりました。
記事の冒頭にも書きましたが、適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想はレース当日のパドックを見た後に、Twitterにて買い目と共に公開しますのでよろしくお願いします!!
マイルCSに繋がる一戦。好勝負を期待したいですね!!
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