10月16日に行われる牝馬クラシック最後のレース秋華賞。先週はトライアルの紫苑Sが行われましたが、今週は中京競馬場でローズステークスが行われます。
この記事はローズステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
翌日月曜日に中山で行われる菊花賞トライアルのセントライト記念の適性チェックの記事はこちらから見れますのであわせてどうぞ!!
ローズステークス 血統適性評価基準
ローズステークスは3年連続で中京競馬場で施行。本来は阪神1800mですが、京都競馬場改修に伴い過去2年は中京芝2000mで行われていて、今年も同じ条件で実施。
過去2年の血統傾向からはディープインパクトの血が好走中。そしてキングカメハメハの血も好走。牝馬の中距離戦ということと、直線で最後タフさを要求されることから母系に欧州の血を取り入れていることが血統的には好走パターンのようです。
その点を踏まえて全頭適性チェックをしていきます。
ローズステークス 出走予定馬 適性チェック
レース名のところをクリックすると過去にこのブログ内で回顧分析したページに飛ぶことが出来ます。参考にどうぞ!
アートハウス
父 スクリーンヒーロー
母 パールコード
母父 ヴィクトワールピサ
母パールコードは秋華賞2着。母母マジックコードから辿るとシャマルも出ている血統。パールコードはヴィクトワールピサ産駒で小回りコースを得意とした牝馬でしたが、このアートハウスもそのようで、阪神内回り2000mで2勝。スローペースからの瞬発力を武器としてます。父のスクリーンヒーローもどちらかというと機動力を伝えやすいので中京のコース形態はイマイチのようにも。
オークスでは2番人気7着という結果でしたが調教から状態が芳しくなかったようでどこまで復調しているかが鍵になりそうです。どちらかというと本番の舞台が合っていると思いますが先行型でもあるので馬場がいい開催4日目なら。天気は少し気になるかもしれませんが血統的には馬力はあるので超高速決着よりは多少渋った方が良さが出るか。
血統:D 距離:A コース:D ローテ:B
エグランタイン
父 キズナ
母 ラトナプラ
母父 Distorted Humor
牝祖チッペータスプリングスは今日本で活躍中の種牡馬ドレフォンの父ジオポンティの母。それにフォーティナイナー系のディストーデッドヒューマーが母父にエーピーインディ、アリダーだからとにかくスピードに溢れた血統です。父のキズナはディープインパクトの後継ですがどちらかというとパワー型ですが牝馬はソングラインのような軽い走りをする馬も出しています。全体的な米国色の強さから先行して押し切るレースが得意ですから小回りの直線短いコースの方が向いていそう。
3走前から先行して結果を残しているのでここに来て馬ができてきた様に思えます。瞬発力勝負は分が悪いのである程度流れて欲しいところ。直線長いコース+急坂を踏ん張り切れるかが課題になりそうです。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:C
サリエラ
父 ディープインパクト
母 サロミナ
母父 Lomitas
母はサロミナなのでサラキアの全妹でサリオスの半妹。サラキアはこのレース(阪神開催)で2着。全体的に今日高速決着には向かずに多少時計が掛かる決着が合うのは母系そのものでしょうか。父はディープインパクトでこのレース相性がいいですが母系のデインヒルからも東京のマイルとかがベストな血統構成かなと思います。
戦績は超ドスローの新馬戦と1勝クラスを連勝でこの舞台へ。一気にメンバーも強化されてここが試金石の1戦。スタートしてからポジションが取れるかどうかがまず課題になりそうですが、最後のエンジンが掛かってからの伸びは凄まじいですから素質は高いと思います。コース形態的には普段より前目のポジションが欲しいところ。現状はもっと距離が長い方が楽な気もしますが…。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:D
セントカメリア
父 ドゥラメンテ
母 アドマイヤテレサ
母父 エリシオ
兄弟にアドマイヤラクティやアドマイヤジャスタのいる血統で、母父エリシオですからタフさが出てる母系にドゥラメンテ産駒なので血統的には距離は伸ばしたほうが味が出そうな配合だと思います。
このコースの重馬場で2勝。中京のようなタフなコース形態は合っているようで、新潟外回りの前走はラーグルフに切れ負け。位置を取りに行って前半掛かった分もありそうですが、しぶとさが活きる展開やコースがベスト。戦績からは距離もちょうどいいですし、雨降ってくれたらもっと面白い存在になりそうです。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
パーソナルハイ
父 ディープインパクト
母 パーソナルダイアリー
母父 City Zip
母はデルマーオークスの勝ち馬。母系全体に米国のスピード色は強いですが、母のように中距離向き。ディープインパクト産駒に母系にティズナウの入る配合は相性も良いです。中京の2000mの舞台が合うかというとそれほどな気もする血統構成で最後踏ん張り抜く要素があれば。
春はフラワーC→桜花賞→フローラS→オークスと2ヶ月で重賞を4戦。それでも体重は大きく変動がないので相当タフ。使った方がよくなる叩き良化型かもしれません。他馬を気にする面があるのでできれば先手を取って自分のペースで進めたいところ。1600mよりは2000mの方が競馬はしやすいと思いますから自分の競馬に徹してどこまでやれるかでしょう。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:D
ヒヅルジョウ
父 ハービンジャー
母 サンデージョウ
母父 グラスワンダー
母はJRAで2勝。母系はグラスワンダーにサンデーサイレンス、ノーザンネイティヴなので力のいる馬場向き。さらに父がハービンジャーなのでどちらかパワーと持続力を持つ種牡馬ですから、小回りの力のいるコースが向いているのかなと思います。
戦績からも阪神2000mと札幌2000mで2勝。時計が掛かる馬場が向いていて持続力勝負向きなのかなと思います。直線の長い中京競馬場は少し割引対象かもしれません。本質的にはもう少し長い距離の方があっていそうです。
血統:D 距離:C コース:D ローテ:C
ブルトンクール
父 エピファネイア
母 ファビュラスセンス
母父 グラスワンダー
半姉にJRA3勝のファビュラスギフト。叔父にシャドウゲイト、サトノタイガーがいる血統。プリンスリーギフトのラインもあり短距離的なスピード能力も持っていますが、この馬自体がエピファネイアにグラスワンダーなのでロベルトのクロスを持ち、それが影響大きく中山のような小回り持続力を求めるコースに適性があるのかなと思います。
戦績は中山と函館で逃げて2勝。勝ったレースを見る限り、1800mの方が淀みない流れを刻めて持続力勝負に持ち込みやすいのかなと思うので、中京の2000mの舞台は少し合わないのかなとも思います。フェアリーSで5着がありますが、この時や、前走のような前後半のラップ差が少ない競馬が理想だと思います。
血統:D 距離:D コース:D ローテ:C
ベリーヴィーナス
父 キズナ
母 ティーエスベリー
母父 New Approach
母母ファウヴェリアは仏G12着。それにニューアプローチを付けた母だから欧州色というよりもスタミナやタフさが強い母系。父はキズナでパワーや持続力に優れた種牡馬なので若干スピードが足りないのかなという印象。
前走の小倉のようなスピード馬場は不向きで高速決着よりは時計が掛かる決着を望むと思いますし、直線に急坂がある中京競馬場は合うと思いますが、瞬発力勝負ではなく前で競馬をして持続力勝負に持ち込みたい1頭ではないでしょうか。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
マイシンフォニー
父 ディープインパクト
母 テディーズプロミス
母父 Salt Lake
母は米国G1勝ち、兄にマイラプソディがいる血統。母系は米国血統といったところでデピュティミニスターにシアトルスルーにアリダーと名血がズラリ。その母にディープインパクトが父だからディープ産駒の成功パターンの血統構成。母系の奥底にはニジンスキーもいますがタフさはそこまで伝わっていないように思えます。
少し詰めの甘いところもあるので後方からドンと構えた競馬をするのが現状では合っていそう。しっかりと溜めが効けば弾けるタイプなだけにできれば良馬場でやりたいところ。距離とコース形態的には問題ないと思いますがもう少し距離が伸び方が脚は溜まるのかなとも思ってみたり。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
ミナモトフェイス
父 キタサンブラック
母 パーフェクトチャンス
母父 Unbridled’s Song
兄にワイルドカードのいる血統で、父サンデー系に母父アンブライドルドソングはコントレイルやスワーヴリチャードなど。基本的に大箱向きの馬が多く、父がキタサンブラックなのでパワーの要素が強いのは中京競馬場には向くのではないのでしょうか。
前走の新潟1800mで初勝利をマークしこの舞台へ。3走前に中京2000mで5着でしたが最後までしぶとく粘ってはいました。この頃はまだ若干非力だったので今ならもう少し違う結果も期待できそうです。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:C
メモリーレゾン
父 オルフェーヴル
母 メモリーパフィア
母父 ノボジャック
メモリーエフェクトやメモリーコロネットの下で兄弟が短い距離を主体としているのは母父のノボジャックの影響が強いのかなと思います。ただ本馬は父がオルフェーヴルなのでスタミナは兄弟よりは持っているので2000mなら守備範囲でしょう。母母父のトニービンも直線の長い競馬場には向きますから血統的にはこなせる条件かなと思います。
4月の阪神の1600mで1勝クラスを勝利、6月の函館の北海ハンデキャップでも連勝と勢いもあります。後方からいく馬ですが持続力が凄くあるタイプで前が流れてくれた方が差し込めるタイプではないでしょうか。距離が伸びる不安もないですし面白い1頭ではないかなと思います。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
ラリュエル
父 ディープインパクト
母 カウアイレーン
母父 キングカメハメハ
ステイフーリッシュが兄にいて、叔父母にブラックホークやピンクカメオ、近親にロジチャリスと活躍馬が多い一族。このレースの相性のいいディープインパクトが父で母父にキングカメハメハですから王道血統で理想的な構成。さらに母系はロベルトにボールドルーラーですからパワーもしっかりとあるのでこのレースの血統構成としては申し分ないと思います。
小柄な牝馬で春先は調整面で苦労。前走小倉で逃げ切り勝ちでしたがこの時も馬体重はデビュー時よりも少ない馬体重でした。走りを見ていてもスッと切れる脚というよりは持続力なのかなという印象で、早めに抜け出して押し切るのが吉か。距離が伸びて良さが出ましたし、今はこのくらいがいいのかなと思います。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
ルージュリナージュ
父 スピルバーグ
母 パンツァネッラ
母父 ルーラーシップ
母系はクロフネやルーラーシップでパワーに寄った配合で、母も祖母もダートで勝利。父はスピルバーグでディープインパクト系の種牡馬。大箱を外から脚を長く使うのが合っていそうな血統構成で、4コーナーが急な中京コースは向くかというと差し届かないイメージも。ただ直線が長いのと急坂は苦にしないと思います。
血統面からもパワーやタフさが出るので、時計が掛かって他馬がバテる展開があればこの馬には向くと思います。勝負所でどのポジションにいれるかが鍵でしょうか。距離はもしかすると少し長いかもしれませんが守備範囲内ではあると思います。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
ヴァンルーラー
父 ルーラーシップ
母 カロンセギュール
母父 Forest Camp
母カロンセギュールはJRAダート2勝。母系からはデピュティミニスターにストームバードで短距離のスピード持続力で父はルーラーシップでトニービン持ちなのでこちらも持続力ですが中長距離の持続力。バランスは取れているのかなと思いますが、キングマンボ系種牡馬で母系の血の方が強くマイル志向が強いのではないのでしょうか。
スタートでたまに後手を踏むことがありますが、先行すればしぶといタイプで2000mだと少し長いようなイメージがありますがあまり時計が早くならないレースになって内をせこく回ればなんとか残れるという目も出てくるのではないでしょうか。阪神外回りで3勝しているように長い直線自体はいいと思います。
血統:C 距離:D コース:B ローテ:C
ローズステークス 適性チェック 厳選上位馬4頭
今回の適性チェックの厳選上位馬はこちら!
✔︎①ラリュエル
✔︎②セントカメリア
✔︎③マイシンフォニー
✔︎③メモリーレゾン
以上のようになりました!
先週の紫苑Sも同様でしたが、トライアルなので仕上げや陣営の思惑には注意して馬券購入したいと思います!
冒頭にも書きましたが、適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終予想はレース当日パドックを見た後にTwitterにて買い目と共に公開しますのでよろしくお願い位します!
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