3歳ダート重賞のレパードSが8/7に新潟競馬場で行われました。人気は3強ムードでしたが、意外とメンバーが集まった今年のレパードS。
とても大接戦になる見応えのあるレースになりましたので回顧分析していきたいと思います!
同日に札幌で行われたエルムSの回顧も是非よろしくお願いします!
レパードS 結果
![レパードS 結果 カフジオクタゴン](https://corormen.blog/wp-content/uploads/2022/08/9F170476-13FB-41BB-A847-26ABE8F44CEE-1024x586.jpeg)
1着 | 8枠15番 | カフジオクタゴン | C.ホー | 1:51.9 |
2着 | 2枠2番 | タイセイドレフォン | 川田将雅 | クビ |
3着 | 5枠9番 | ハピ | 藤岡佑介 | クビ |
4着 | 4枠6番 | ビヨンドザファザー | 北村友一 | 5 |
5着 | 6枠10番 | ホウオウルーレット | 福永祐一 | ハナ |
香港から来日、C.ホー騎手騎乗のカフジオクタゴンが実力馬2頭を抑えて1着!来日2勝目が重賞制覇となりました!2着は内枠からスムーズに立ち回った川田騎手騎乗の1番人気タイセイドレフォン。3着は後方から早めに動いたハピが入りました!
3強の1角ホウオウルーレットは4コーナーで不利を受けたのも影響し5着。もちろんその事象も解説します。
レパードSをレース映像とパトロール映像から分析
赤1着馬 青2着馬 緑3着馬 その他は黒
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スタートはどの馬も綺麗に出ました。先行勢が多く、ここからどのような先行争いが繰り広げられるのかというところでですが、
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3番枠のメイショウユズルハが2歩目で右に寄れてしまい、隣のインディゴブラックに接触。そのままインディゴブラックも体勢を崩してしまい更に外のレッドラパルマとビヨンドザファザーにも影響。ゴチャゴチャっとしてしまい、
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今度は黒丸で囲った馬達がゴチャゴチャっとしてしまいました。その中にハピはいたのですが、1つ隣のトウセツが1番煽りを受けてしまったかなというスタート。バレルゾーンとハピに挟まれて下がってしまいました。
これはスタートでの事象なので正直しょうがないとしか言えません。
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その後もレッドラパルマがどんどん外に行きビヨンドザファザーも手綱を引くアクション。
こうなると内枠の4頭の進路はだいぶ広くなり楽になります。
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最終的には緑帽2頭も内にくるのでハピも挟まれポジションを下げなければならなくなりました。対して、内のヘラルドバローズは揉まれたくないので先手を主張。体勢を立て直したメイショウユズルハも出していきます。
タイセイドレフォンはニュートラルで進みますが、スペースも広かったのでノープレッシャーな状態。
逃げたい外のラブパイローはやはり行き脚がつかずに前に行けませんでした。
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1コーナー手前でもヘラルドバローズが外に出てきて、それにメイショウユズルハが反応し外へ。インディゴブラックがまた挟まれるような形になり、序盤からチグハグなレースになりました。
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1コーナーの入りですが、タイセイドレフォンは先行勢を行かせるスムーズな運び。ハピもポジションを取れなかったので切り替えてポッカリ空いていた内ラチを確保。カフジオクタゴンも先行勢の後ろから馬群の中に入れる競馬を選択。
先行勢(黒で囲った馬達)は速い流れだったところを外を回すことになったので大分厳しくなったと思います。
結果的に見れば、1〜2コーナーで内を通った馬が上位に来る競馬になりました。
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2コーナーのアングルなんですが、新潟のダートコースは本当にコーナーがキツいので、黒で囲った馬達は大分距離ロスもしますし、想像以上に外に遠心力で振られます。
当然ですがコーナリングの上手さが人馬ともに非常に求められるコースです。
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向正面で1-2-3着馬が縦一列になるシーンがあるんですが、カフジオクタゴンのホー騎手は上手く内に潜り込んでタイセイドレフォンの後ろを確保。対してハピの藤岡佑騎手はカフジオクタゴンの外に進路を切り替え早めの進出を狙います。
1000m通過タイムは60.5秒。
ダートでこのペースは流石に速くて先行勢には不利なペースです。ラップタイムを見ても
12.6-10.7-12.1-12.5-12.6-13.0-13.2-12.6-12.6
赤色で強調した区間が流石に速いので、黄色区間でペースは落ちるのですが、ここで後続は差を一気に詰められます。
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3コーナーではカフジオクタゴンは内ラチピッタリを周り、距離ロスのない状態。1つ前の外目にいる有力馬タイセイドレフォンを見る形。そのタイセイドレフォンは前がバテてくると判断し早めに外に出す構え。ハピはペースが落ち着いたところを狙って徐々に進出を開始。少し外を回ったのが最後に響いたかなと思います。
さて、ここからが問題のシーンです。
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カフジオクタゴンのは手応え良くタイセイドレフォンの真後ろにポジションを移します。この外に丁度ハピがいます。その直後にホウオウルーレット。少し間が空いてビヨンドザファザーという並び。
タイセイドレフォンは外にいるインディゴブラックの手応えがもう無いので、下がっていくところを狙っていきます。
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タイセイドレフォンは進路も出来て後はスパートを掛けるだけの体勢に。カフジオクタゴンはそのタイセイドレフォンの作った進路をついていくイメージ。ハピはバテてくるインディゴブラックを外から交わすように動いていきます。
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カフジオクタゴンがタイセイドレフォンの外に進路をとった時にバテているインディゴブラックの目の前に入ったんですが、その時丁度ハピも外からインディゴブラックを交わしに行ってたんでちょっと一瞬引いた時に、後ろにいたホウオウルーレット、ビヨンドザファザー、外にいたシダーが煽りを受けた形に。
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インディゴブラックの脚が残っていないのも考えるとなんとも言えないところはありますが、こればっかりは仕方ないかなというところもありますね。
振り返ってみてもホー騎手は特別強引な騎乗をしているわけではないですが、香港の騎手で左回り自体そこまで慣れていないのと、新潟のコーナーは特に急ですからそういう面はあったのかなと。
もう少し待つという選択肢もあったかもしれませんが、外からハピも来ていますし蓋をされると更に追い出しが遅れてしまいます。
さあこれから!というホウオウルーレットとビヨンドザファザーにはアンラッキーな競馬になってしまいましたね。シダーは速い流れを先行していたので手応え自体は怪しかったのでなんとも言えませんが…。
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ここでカフジオクタゴンの影響でハピは外に振られてしまったのが痛いですが、前をカットしているわけではないので進路妨害にはならないギリギリの範囲内。故意的ではないと思いますが、コーナーがキツい分やはり上手く回りきれていません。対してタイセイドレフォンはキッチリ回しているあたり、川田騎手の技量が遺憾なく発揮されていると思います。
騎手の慣れっていうのはやはり大事だなと思いますね。
ただ、馬のタイプにもよるとは思います。ハピに関しては加速しているので遠心力はどうしてもかかってしまいます。カフジオクタゴンも手応えが凄かったのもありましたし、550キロ程の大型馬ですからコーナリングは得意なタイプではありません。コーナーを回るまで待てる脚があったタイセイドレフォンの能力と好位でレースが運べるセンスとの差だと思います。
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最後の直線なんですが、ハピは真っすぐ走ってたらもう少し際どかったかもしれません。
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やはり早めにスパートを掛けていたことも影響してか、大分外に向かって走っていました。最後は脚が一緒になってしまったような印象を受けました。
各馬のレース後の評価
レース前の適正チェックの記事を併せて読むとより楽しめるかと思いますので是非!
1着 カフジオクタゴン
大外枠から上手く内の進路を取り、上手く競馬ができたと思います。血統的にもスタミナも豊富で前がバテるような展開に強い馬です。4コーナーは少し斜行をしてしまいましたが、本質は大箱コースの東京向きでは無いかなと思います。前走は速い流れを先行して押し切っているようにポテンシャルは相当なものを持っていると思います。まだまだ奥がありそうですし、このメンバー相手に勝ち切ったことは高評価でしょう。
2着 タイセイドレフォン
これで負けるか。というような完璧な運びでしたが、勝ち馬に目標にされてしまいましたね。競馬センスはかなりのものがあるので、このような競馬を続けていたらこの先も活躍はできると思います。
3着 ハピ
コースのことを考えたら厳しいレースになるかなと思いましたが、対策はしっかりとしてきました。スタートしてからポジションを下げる場面もありましたが、上手く切り替えて前半はロスなく運べたのが大きいと思います。
向正面からのロングスパートと4コーナーで外に振られてしまったので、最後は脚が一杯になってしまった感じはありますが、やはりポテンシャルは相当なものだと思います。世代上位評価は変わりません。
4着 ビヨンドザファザー
今回スタートも少し不利がありましたし思ったよりも前と離されてしまったこと、後は4コーナーの不利は痛かったと思いますが、この馬も最後の脚は相当なものがありますね。
どうしても展開の助けが必要なタイプだと思います。距離はもう少し長くても問題ないと思います。東京のダート2100mとかで一度見てみたい馬です。
5着 ホウオウルーレット
スタートしてから流れも速く、ポジションが後ろからになってしまいました。4コーナーで不利がありながらも最後は伸びてきてはいましたが、手前を変えず最後の直線は左手前で走っていました。
調教でも手前替えがスムーズではないのでもしかしたら右回りの方が合っているかもしれません。力は上位なのでそういう細かい面が治って来ればまだまだ見限れません。
9着 ヘラルドバローズ
内枠で先行勢が多い中しっかりと行き切って逃げれましたが、流石にハイペース。前に行かなければならないような枠を引いてしまったのが悪い方向に出ましたね。外枠だったら流れに乗せるだけでもう少し楽なペースで走れたとは思います。
それでもこのメンバーでは上位争いできたかというと微妙なところですね。力を徐々につけていければ。
10着 シダー
密かに能力を評価して期待はしていたのですが、牝馬で速いペースを終始外回ると流石に厳しいですね。砂を被らないレースに徹したとは思うのですが、今回は相手関係が悪かったように思えます。4コーナーも少し不利を受けてしまいましたしそれも痛かったですね。自己条件に回って今後どこまでやれるかは注目したいと思います。
13着 インディゴブラック
終始不利を受けながら厳しい競馬になってしまいました。揉まれ弱かったり、砂を被るのを嫌う先行馬の宿命もあったと思います。今回はメンバー構成的な問題もあったと思いますし、やはり外枠向きの馬ですね。立て直して今後どこまで通用するか。
14着 ラブパイロー
やはりこの距離では先手は取れませんね。もっと長い距離でテンのスピードを求められないレースなら逃げれると思いますし、逃げなきゃダメなタイプですね。パイロ産駒らしくもっとスピードの出る軽いダート向きの馬だと思います。好走には色々条件が必要な馬です。
まとめ
レースを一通り見てみて、いろんなことが起きたレースだったなというのが第一の感想です。いろんな馬が不利を受けたりしていたので綺麗なレースではなかったですが、競馬というのは有利不利があって成立しているものだと個人的には思っています。
最初から平等な条件では行われませんし、その結果はしっかりと受け止めて次に活かせるようにこの回顧は書いているわけです。
さて、昨日挙げた通り、ツイート予想の方は的中!
久々に重賞は当てることが出来ました!
このようにツイートでパドック推奨と買い目は出していますので是非フォローしていただけたら嬉しいです!他くだらないツイートも多いですが!笑
それでは長くなりましたが、明日以降は関屋記念と小倉記念の適正チェックに力を入れていきたいと思いますのでよろしくお願い致します!!
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