2024年4月27日(土) 東京競馬場 芝2400m 青葉賞 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は青葉賞への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
青葉賞 2024 血統適性評価基準
東京芝2400mで行われるダービー出走権を賭けた1戦。
ダービーよりもスタミナが必要な舞台で、トニービンなど欧州中長距離志向を重視し、評価をしたいと思います。
青葉賞 2024 出走馬適性チェック✔︎
アバンデル
父:ワールドエース
母:クラシックリディア
母父:ハービンジャー
スーパーアグリの半弟で、祖母ブルーメンブラットはマイルCS勝ち馬。シュトラウスの甥にあたる血統です。父のワールドエースはワールドプレミアの全兄で、マイラーズC勝ち馬。メイショウシンタケやジュンブロッサムの父。スピードに寄った血統構成だとは思いますが、まとまりのいい馬体を持ちますし、距離延長は現段階ではプラスでしょう。上がりが掛かってくれば上位食い込みも。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
ウインマクシマム
父:キタサンブラック
母:コスモアクセス
母父:ロージズインメイ
母のコスモアクセスはJRA4勝(芝1200m)。ウインピクシスの半弟にあたる血統で、父のキタサンブラックの長距離志向と牝系の短距離志向のブレンドでバランスの取れた配合に。遅い流れとはいえ、ゆりかもめ賞の逃げ切りからも適性は高いでしょう。ここもスムーズに運べればダービーへの権利は取れる器はあると思います。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
グランアルティスタ
父:ミッキーロケット
母:レイナソフィア
母父:スペシャルウィーク
母のレイナソフィアはJRA2勝馬で、祖母はアルゼンチンGI4勝の名牝ゲルニカ。エイシンオスマンが甥にいる血統です。父のミッキーロケットは宝塚記念を制したキングカメハメハの後継種牡馬。ミッキーゴージャスの父。血統らしく重厚なタイプで、速い脚は使えず上がりは掛かった方がいいでしょう。東京向きではないと思いますが、消耗戦で浮上はあるかも。
血統:B 距離:A コース:D ローテ:C
コスモブットレア
父:ゴールドシップ
母:コスモバタフライ
母父:ソングオブウインド
母のコスモバタフライはJRA3勝。父ゴールドシップに母父ソングオブウインドの長距離配合に母系の奥のマルゼンスキーやカーリアンとニジンスキーのスピードで締まった中距離血統。父譲りの頭の高いフォームで斬れずバテずの競馬で京成杯では2番手からレースを運び3着に粘り込み。性格的に距離延長で我慢が利くかどうかと、東京での上がりの速さを求められると厳しい面は出てきそうですが、マイペースに運んで消耗戦に持ち込みたい。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:C
サトノシュトラーセ
父:ジャスタウェイ
母:ワンダーオブリップス
母父:Champs Elysees
母のワンダーオブリップスは独オークス3着馬。父はハーツクライの後継のジャスタウェイで、母父はデインヒルのラインのシャンゼリゼ。母系にロミタスを持つので血統構成自体はサリオスに似たイメージです。脚長に映る500kgを超える大型馬で、瞬発力よりも持続力に長けるタイプで、大箱の東京2400mは好舞台のように感じます。前走は忙しい上に特殊な馬場ではありましたし、巻き返しは十分可能でしょう。
血統:C 距離:A コース:A ローテ:B
シュガークン
父:ドゥラメンテ
母:シュガーハート
母父:サクラバクシンオー
中長距離GIを7勝の名馬キタサンブラックや、ショウナンバッハ、エブリワンブラックの半弟にあたる血統。父ドゥラメンテはキングカメハメハの後継の皐月とダービーの2冠馬で、タイトルホルダーやリバティアイランド、スターズオンアース、ドゥレッツァなど活躍馬を多数輩出。脚先の軽い感じのしなやかなストライドではありますし、渋った馬場で勝ってきていますが良馬場はむしろ歓迎に感じます。逃げてもいいし、番手からでも拘らない競馬センスはありますし、ダービーへの権利取りも十分可能でしょう。距離も問題なくこなしては来るのかなと思います。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
シュバルツクーゲル
父:キズナ
母:ソベラニア
母父:Monsun
ゼーゲンやシュヴァルツリーゼの半弟で、叔父にバイエルン大賞典勝ち馬のサイズモスが居て、近親にはバーデン大賞勝ち馬のザムムや、独ダービー馬シーザムーンも居るドイツの超一流牝系です。キズナ産駒の牡馬で母父モンズンはプッシュオンやホウオウプロサンゲなどと同じ配合。距離は伸びていいアウトラインで、速い脚は使えませんが跳びの大きさや東スポ杯での2着からも東京なら前で受けて粘り込みはあるでしょう。弥生賞を使ってもう一段階状態上向けば権利取りも十分可能な一頭だと思います。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
ショウナンラプンタ
父:キズナ
母:フリアアステカ
母父:Zensational
母は亜GIのセレクシオンデポトランカス大賞(ダート10F)勝ち馬のフリアアステカ。キズナ産駒の牡馬らしく520kg程の馬体です。母父のゼンセーショナルはアンブライドルドソングの後継のスピード馬。全体的に見るとディープ×アンブライドルドソング×ストームキャットのニックスで、その奥がニジンスキーの影響もあって脚長に映るので大箱に向く構成でしょう。前走のゆきやなぎ賞はドスローの上がり勝負でクビ差勝利。本質はもう少し短いところだと思いますが、東京2400mでも前走のようなスローの上がり勝負なら突き抜けるポテンシャルはあると思います。気難しいところが出なければ上位争いは可能でしょう。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
ジンセイ
父:ジャスタウェイ
母:コマノレジェンド
母父:ストリートセンス
母のコマノレジェンドはJRAダート1000m〜1200mで3勝。メイドイットマムの甥にあたる血統になります。父のジャスタウェイはハーツクライの後継で、ドバイDFや天皇賞・秋、安田記念を制した名馬で、ダノンザキッドやヴェロックス、ルージュエヴァイユの父。距離は2400m歓迎ですが、瞬発力勝負だと劣るタイプですし、大箱よりも上がりの掛かるタフなコース形態に向くのかなと思います。上位はペースが流れることが前提になるかもしれません。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
デュアルウィルダー
父:Yoshida
母:ダンスウィズキトゥン
母父:Kitten’s Joy
キトゥンズワルツやスエトニウス、コレクテイニアの半弟にあたり、米GIのアーリントンHやターフクラシックSなどを制したディヴィシデロの甥にあたります。父のヨシダは米国芝ダート問わずGIを制したハーツクライ産駒。母系がキトゥンズジョイやレモンドロップキッドなどパワーに寄っていて、血統全体的にもサドラーズウェルズの重厚なクロスを持ちます。見た目的にも距離は長いところに向きそうで、前走も中山2200mの未勝利戦は圧巻の逃げ切り勝ち。ハナに拘るタイプではないと思いますし、東京コースも特に気になりませんから、ストレスなく運べれば上位争いは可能でしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
トロヴァトーレ
父:レイデオロ
母:シャルマント
母父:エンパイアメーカー
ライツフォルの半弟で、ディアドラ、リューベック、フリームファクシの甥。父レイデオロはキングカメハメハの後継で、ダービーと天皇賞・秋を制した名馬。中山芝2000mで2連勝で迎えた弥生賞はまさかの6着。緩めの馬場が合わなかったようですし、距離延長自体も特に気になりませんから、東京の軽い馬場で巻き返しを。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ニシノフィアンス
父:サトノダイヤモンド
母:ニシノラヴコール
母父:ルーラーシップ
祖母のニシノナースコールはエンプレス杯勝ち馬で、牝祖のプリンセスデリーデは秋華賞馬ブラックエンブレムや重賞馬ナリタセンチュリーにも繋がる牝系。父サトノダイヤモンドはディープインパクトの後継種牡馬で菊花賞と有馬記念勝ち馬。サトノグランツやシンリョクカなどの父。母父ルーラーシップに母母父ブライアンズタイムという構成で、見た目からもパワフルで如何にも時計の掛かる馬場に向くタイプ。前走を見てもジリっぽさはあるので距離が伸びること自体はプラスだと思いますが、東京での上がりを求められると厳しそう。前で競馬してどこまで。
血統:B 距離:B コース:D ローテ:C
パワーホール
父:スワーヴリチャード
母:ストロベリーズ
母父:コマンズ
ネイキッドハートの半弟で、ミッドサマーフェアやソフトフルート、フィアスプライドの甥にあたります。曾祖母ストームソングからはオーダーオブセントジョージやアイスストームなどが出る牝系です。スワーヴリチャード産駒で、母父のデインヒル系のコマンズの影響も大きく脚力は相当なものを持ちます。共同通信杯はスローに上手く持ち込んでの3着粘り込み。2400mが合うとは言い難いですが、好走するなら前走同様スローでの前残りでしょう。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
フォスターボンド
父:キズナ
母:パールシャドウ
母父:クロフネ
母は5勝馬のパールシャドウ。キミノナハマリアが姪にいる血統です。キズナ産駒の牡馬ですが斬れ味鋭く、戦績通り東京で末脚を伸ばすのが合うタイプでしょう。前走の共同通信杯はドスローで展開合わず。東京2400mの舞台は現状ベストに感じますし、あとは相手関係次第でどこまで食い込めるかだと思います。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:A
ヘデントール
父:ルーラーシップ
母:コルコバード
母父:ステイゴールド
母のコルコバードはJRAの中長距離で活躍し5勝を挙げています。父のルーラーシップはキングカメハメハの後継で、ソウルラッシュやエヒト、キセキなどを輩出。母父ステイゴールドで重厚感強く感じますが、その奥のエンドスウィープでスピードを補填。一瞬で動けるような脚は無いものの、持続力にかなり長けたタイプで、如何にも長いところに適性がありそう。負けたのは新馬戦のジャスティンミラノだけで、その時も遅い流れを捲って長く脚を使っての2着。レースの質的にも中山向きな気はしますが、外からじわりと脚を伸ばせれば、東京の長い直線は魅力に変わりそう。ある程度流れてくれれば勝ち負けに。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:B
マーシャルポイント
父:エピファネイア
母:トリプライト
母父:ワイルドラッシュ
母のトリプライトはJRAダートで3勝。ダンビュライトの甥にあたり、いとこにブラックスピネルがいる血統です。父のエピファネイアはシンボリクリスエスの後継種牡馬で、菊花賞とジャパンCを制したシーザリオ一族。父としてもエフフォーリアやデアリングタクト、ステレンボッシュなどを輩出。負けん気の強いタイプで、勝負根性はかなりのものを秘めています。直線ライバルと併せる展開になれば連れて伸びると思いますし、東京での戦歴も十分で勝ち負けになる存在でしょう。
血統 :B 距離:A コース:A ローテ:B
ロジルーラー
父:ルーラーシップ
母:シェリール
母父:サンデーサイレンス
ムスカテールの半弟でグロンディオーズの全弟。近親にはダイワカーリアンや愛ダービー馬のウイングドラヴなどが居ます。父のルーラーシップはキングカメハメハの後継でトニービン内包の種牡馬。母系が中距離志向が強く、兄弟も長距離で活躍。距離は不安無いですが、大箱向きとは言い難く。戦績以上に走りそうな感じはするのですが、相手関係でどこまでやれるかでしょう。高速決着は分が悪いので時計が掛かって来て欲しいところ。
血統:B 距離:A コース:D ローテ:C
青葉賞 2024 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎フォスターボンド
✔︎ウインマクシマム
✔︎シュバルツクーゲル
✔︎へデントール
✔︎マーシャルポイント
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
青葉賞 2024 ◎本命馬
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
4月28日(日)京都11R 天皇賞・春
4月27日(土)京都11R ユニコーンS
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