2024年3月3日(日) 中山競馬場 芝2000m 弥生賞ディープインパクト記念 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は弥生賞ディープインパクト記念への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
弥生賞ディープインパクト記念 2024 血統適性評価基準
中山芝2000mで行われる皐月賞トライアルです。
昨年はタスティエーラがここからクラシックで大活躍しましたが、近年の過去傾向からは後々長距離で活躍する馬たちが好走傾向。スピードも大事ですが、スタミナ要素が大事なレースかもしれません。血統面でもその点を評価したいところ。
弥生賞ディープインパクト記念 2024 出走馬適性チェック✔︎
アドミラルシップ
父:ゴールドシップ
母:ヴィーヴァブーケ
母父:キングカメハメハ
ブラックホールの全弟で、ライラックの半弟。祖母ブルーリッジリバーは桜花賞で2着馬。ゴールドシップは中長距離GIを勝ちまくったステイゴールド系種牡馬。母父キングカメハメハにその奥がフジキセキやノーザンテーストとスピード志向が強く、父のスタミナと中和されてバランスの良い配合に。緩急のあるレース向きではないのは前走でハッキリはしましたし、やはり大箱よりはトリッキーなコースの方が向くのでしょう。ホープフルSではいい脚を使って追い込んで来ていましたし、舞台設定は悪くないでしょう。巻き返しは可能。時計は多少掛かってほしいか。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
エコロレイズ
父:アメリカンペイトリオット
母:ワシントンシティ
母父:ディープインパクト
祖母はチリのオークスや、1000ギニーを勝ったワシントンシティ。ラトルスネークの甥にあたります。父のアメリカンペイトリオットは米国のマイルを中心に活躍したウォーフロントの後継。母父ディープインパクトにその奥はレインボウクエストで、重厚な要素も含まれる構成。身体の作りも割とゆったりはしていて距離は伸びても問題は無い雰囲気。その分速い決着を求められると厳しいですが、タフなレースになってくればチャンスは浮上。中山コースは戦績通り合うのでは。
血統:B 距離:C コース:A ローテ:C
コスモキュランダ
父:アルアイン
母:サザンスピード
母父:Southern Image
母は豪GIコーフィールドC勝ち馬のサザンスピード。父は皐月賞と大阪杯を制したディープインパクトの後継のアルアインという血統。母父のサザンイメージはサンタアニタHなど米国ダートGIを3勝したヘイロー系種牡馬。前向きさとパワーを備えた血統構成で、タフな競馬の方がいいタイプではあります。前走は大味な競馬で2着まで迫りましたが、今回も同じ競馬なら展開の後押しは必要でしょう。距離はもう少しあってもいいかもしれません。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
シュバルツクーゲル
父:キズナ
母:ソラベニア
母父:Monsun
ゼーゲンやシュヴァルツリーゼの半弟で、叔父にバイエルン大賞典勝ち馬のサイズモスが居て、近親にはバーデン大賞勝ち馬のザムムや、独ダービー馬シーザムーンも居るドイツの超一流牝系です。キズナ産駒の牡馬で母父モンズンはプッシュオンやホウオウプロサンゲなどと同じ配合。フットワークは豪快で大箱に向きそうですが、淡々流れるペースになれば、前走の再現は可能でしょう。揉まれない競馬が出来ればここでも。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:B
シリウスコルト
父:マクフィ
母:オールドフレイム
母父:ゼンノロブロイ
サイモンコーラルの半弟で、曾祖母レディジョアンは米GIダ10FアラバマS勝ち馬。父のマクフィはドバウィの後継で、英2000ギニーや仏ジャック・ル・マロワ賞を制した欧州マイラー。母父ゼンノロブロイは秋古馬3冠馬。母系の奥にティズナウやアンブライドルドを持ちスピード適性に寄った配合に感じます。この血統でも2000mまでは現状圏内だとは思います。理想はもう1ハロン短くてもいいとは思いますから、内から上手く立ち回って上位を。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:C
シンエンペラー
父:Siyouni
母:Starlet’s Sister
母父:Galileo
米BCフィリー&メアターフなどGI7勝を挙げたシスターチャーリーの半弟で凱旋門賞や仏ダービーなどを制した名馬ソットサスの全弟。父のシユーニはピヴォタルの後継の欧州マイラー。母父もガリレオと重厚な構成ですが、母系にミスワキの4×4を持ちスピード面も補填されたバランスの良い構成。まだまだ幼い感じはしますが、京都2歳S勝ちにホープフルSは2着と能力は高いものを持っています。中山ベストとは言えませんが、前走のようにある程度追走出来るなら勝ち負けは十分。距離は丁度いいと思います。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ダノンエアズロック
父:モーリス
母:モシーン
母父:Fastnet Rock
プリモシーンの半弟にあたり、母のモシーンは豪州GI(1600~2500m)で4勝を挙げた名牝。父のモーリスは日本と香港で大活躍した世界的名馬。大きなフットワークで、東京コースで2連勝。スケール感は世代でもトップクラスで距離も伸びて問題は無いと思います。広いコースの方がいいタイプではあると思うので、中山でどうかでしょう。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:B
トロヴァトーレ
父:レイデオロ
母:シャルマント
母父:エンパイアメーカー
ライツフォルの半弟で、ディアドラ、リューベック、フリームファクシの甥。父レイデオロはキングカメハメハの後継で、ダービーと天皇賞・秋を制した名馬。中山芝2000mで2戦2勝。競馬センスと斬れ味が抜群で、馬込みも苦にしないので、ここも前半ゆったりした流れになれば上位筆頭。距離はこのあたりが丁度いいと思います。好レースで本番へ。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:A
ニシノフィアンス
父:サトノダイヤモンド
母:ニシノラヴコール
母父:ルーラーシップ
祖母のニシノナースコールはエンプレス杯勝ち馬で、牝祖のプリンセスデリーデは秋華賞馬ブラックエンブレムや重賞馬ナリタセンチュリーにも繋がる牝系。父サトノダイヤモンドはディープインパクトの後継種牡馬で菊花賞と有馬記念勝ち馬。サトノグランツやシンリョクカなどの父。母父ルーラーシップに母母父ブライアンズタイムという構成で、見た目からもパワフルで如何にも時計の掛かる馬場に向くタイプ。まだまだ成長途上だと思いますが、素質は感じます。現状速い決着は厳しいものがありますから、スローの前付けで粘り込みたい。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:C
ファビュラススター
父:エピファネイア
母:ヴンダーゾンネ
母父:グラスワンダー
インタータイヨウの甥で、フィールシンパシーのいとこにあたる血統。エピファネイア産駒で母父グラスワンダーだからロベルトのクロスが入る配合で中山向きの構成ですが、見た目は大箱でも全く問題は無いように思えます。同コースの1勝クラスを4コーナーで一気に加速し後方から早めに抜け出して勝利で中山コースも気にならない内容でした。距離はもっと伸びても問題は無いタイプだと思いますし、ここで走るなら今後も楽しみな一頭です。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:A
レッドテリオス
父:ジャスタウェイ
母:ショーコ
母父:Efisio
トランスナショナルの全弟でオメガセニョリーナの半弟。父のジャスタウェイはハーツクライの後継で天皇賞・秋や安田記念、ドバイDFを制した名馬。母父のエフィシオは伊マイルGIなど欧州で活躍したハイペリオン系種牡馬。新馬戦は不良馬場の中山2000mを大外から先行押し切り。如何にもジャスタウェイ産駒らしい感じはします。距離は2000mより短いところに向きそうではありますが、現状なら問題は無いでしょう。あとはどれだけ時計を詰められるか。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
弥生賞ディープインパクト記念 2024 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎トロヴァトーレ
✔︎アドミラルシップ
✔︎シンエンペラー
✔︎ファビュラススター
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
3月2日(土)阪神11R チューリップ賞
3月2日(土)中山11R オーシャンS
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