WASJ(ワールドオールスタージョッキー)が行われた札幌競馬場のメインレースキーンランドC。
この記事はキーンランドCをパトロールの画像を使いながらレースを細かく分析していきます!
同日新潟メインレースの新潟2歳Sの回顧はこちらになります!
キーンランドC 結果
1着 | 4枠8番 | ヴェントヴォーチェ | C.ルメール | 1:09.1 |
2着 | 3枠5番 | ウインマーベル | 松山弘平 | 1/2 |
3着 | 1枠1番 | ヴァトレニ | 横山武史 | 1/2 |
4着 | 8枠16番 | トウシンマカオ | 川田将雅 | 1.1/4 |
5着 | 6枠11番 | オパールシャルム | 江田照男 | クビ |
ルメール騎手騎乗の6番人気ヴェントヴォーチェが内から力強く突き抜け1着!2番人気ウインマーベルは惜しくも2着。3着は逃げてしぶとく踏ん張ったヴァトレニが入りました!
1番人気の3歳馬トウシンマカオは4着。短距離戦で堅実な走りをしていた3番人気ジュビリーヘッドは7着。連覇を狙ったレイハリアは10着という結果になりました。
※サヴォワールエメは出走取消。15頭で行われました。
キーンランドCをレース映像とパトロール映像から分析
1着馬が赤、2着馬が青、3着馬が緑、その他が黒
スタートは外の15番レイハリアが好スタート。対して14番のエイティーンガールは少し出遅れ気味で発進。その他の馬は横一線で綺麗なスタートを切りました。
好スタートを切ったレイハリアは行かずにオパールシャルムに先に行かす選択。オパールシャルムも特別主張する様なこともなかったので誰も行かないならという感じで先手を取りに行きます。
誰も行きたくないという感じなのでとにかく団子の状態でレースが進みます。先頭のオパールシャルムから後方のエイティーンガールまで5〜6馬身の隊列といったところでしょうか。
1番のヴァトレニがスピードに乗ってきて先団に取り付いていきます。2着のウインマーベルはオパールシャルムの後ろ。その2頭後ろに勝ち馬のヴェントヴォーチェがいました。
ヴァトレニはコーナーワークで先頭に。このように見ると内はかなり悪く、逃げていたオパールシャルムや2着のウインマーベルの通ったところがギリギリいい馬場のラインでしょうか。
その分外枠の黒で囲ったマイネルジェロディ、トウシンマカオ、ジュビリーヘッド、ロードマックス、メイショウミモザあたりは距離ロスが大きかったですね。
勝ったヴェントヴォーチェは逆に馬場のいいところで距離ロスも特になくといった感じでレースを進めます。
600m通過地点。前半の600m通過タイムは34.5秒。
特別遅いというわけでもないんですが、この日の外差し馬場を意識してというのと、絶対的な逃げを打った馬がいない分時計以上に遅いペースになったと思います。
外の黄色帽のロードマックスが早めに動こうとして、オレンジ帽のメイショウミモザが外に押し出されるような形に。
後方のエイティーンガールも手応え良さそうですが前が壁すぎて進路を探すような感じでした。
対して上位馬は画像を見てわかる通りかなり内を走れていますからかなり有利です。
ルメール騎手はここ捌きが上手かったですね。前にいたビリーバーが頭を上げるくらい引っ張る動作をしていた中、内に潜り黒帽のジェネラーレウーノとウインマーベルの間を狙いに行きます。馬のリズムを全く邪魔せずに捌けたのが大きかったですね。
先ほども書いたロードマックスとメイショウミモザは外過ぎます。後方にいたエイティーンガールも内ではなく前にいたピンク帽の1番人気トウシンマカオの後ろに切り替えます。
この画像を見るとわかりやすいですが、コーナーワークで先頭のヴァトレニは大分得をしていますし、逆に外の馬は外に振られすぎて一瞬で差が大きく開いてしまいます。
ウインマーベル、ヴェントヴォーチェは内もスカスカですからなんの苦労もないコース取り。
ウインマーベルとオパールシャルムが内を開けていたのと、外で好スタートのレイハリアが番手に抑えたことで外枠勢には厳しい流れになってしまいました。
最後の進路どりはこれだけ開けて走っていますから距離ロスの差が1番の勝負の決め手だったのかなと思います。
キーンランドCレース後の各馬の評価
レース前の適性チェックの記事を合わせて読むと面白いと思いますので是非!
1着 ヴェントヴォーチェ
前走、前々走と重賞の速い流れに対応できずに負けていたので、今回の時計の掛かる馬場は大幅にプラスになったのかなと思います。鞍上のルメール騎手もロスなく運べていましたし、良さを遺憾なく発揮したレースでした。ローテーション的にも函館→新潟→札幌と2ヶ月で3戦でしたし馬も立派です。スプリンターズSはお釣りがどのくらいあるかですが、最終週の中山で力がいる馬場になれば当然チャンスは回ってきます。楽しみです。
2着 ウインマーベル
展開も進路取りも味方につけたいいレースができましたが、勝ち馬が一枚上手。まだ3歳ですし、使ってよくなる叩き良化型だと思うので次走も期待できます。ペースはもう少し流れた方がいいかもしれません。
3着 ヴァトレニ
1枠を最大限に活かした競馬をしたと思いますし、初重賞挑戦にしては対した結果だと思います。タフな馬場が合うのと、スローペースの方がいいのはハッキリしてきたと思うので今後の動向に注目です。条件が合えば当然重賞は獲れると思います。
4着 トウシンマカオ
大外枠で今回はかなり不運な競馬になってしまいましたが、今回のキーンランドCで1番強い競馬をしていると思います。1200m〜1400mまでならこのクラスでも十分戦えると思います。まだ馬は3歳ですしこれからです。
5着 オパールシャルム
江田照男騎手がコメントで言っている通り、タフな馬場は向いていないですが、今回は展開で助けられたと思いますが徐々に力を付けているとも言えます。スピードで押し切れる秋の福島コースならまた面白いと思います。1400mでも十分走れる馬だと思います。
6着 エイティーンガール
この馬も枠が仇になってしまった1頭です。それでも外からしっかりと伸びてきていますし、末脚は堅実。展開がハマればまだまだやれると思います。
7着 ジュビリーヘッド
ここ最近は終い堅実なタイプでしたが、今回は何もなく終わってしまいました。この馬も大分外を回っていましたし、全馬伸びるような上がりの勝負向きではないですから、勝ち切るには展開の助けは必要でしょう。ゴール前急坂のある中山コースがやはり向いているのかなと思います。
9着 マイネルジェロディ
溜めて良さが出るタイプですが、思ったより前で競馬していましたし、馬の後ろで溜める競馬がしたかったですね。もう少し流れる展開なら。
10着 レイハリア
確かに外目を走っていましたが、それにしても全くもって走っていない感じでした。精神的な問題なのかなと思います。前走の函館SSで復調を見せていただけに少し残念です。
12着 メイショウミモザ
ロードマックスの影響もありかなり外になってしまいました。不利がなければとも言えませんが少しかわいそうな競馬になってしまいました。
13着 ロードマックス
このペースに対して、馬も騎手も我慢が出来ずに動いてしまったのが敗因でしょうか。UHB賞の時のようにペースが流れてくれた方がいいと思います。
まとめ
今回の適性チェック厳選馬の結果はこちらです。
✔︎ジュビリーヘッド | 7着 |
✔︎ロードマックス | 13着 |
✔︎ヴァトレニ | 3着 |
ヴァトレニが辛うじて3着を確保という結果。他の2頭は展開に大きく左右されてしまいました。
さて、来週は重賞レースが3つあります。
適性チェックは、金曜日の朝までに3つとも公開予定です。
全頭見ると48頭なので時間が掛かりそうですが頑張っていきますのでよろしくお願いします!!
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