今回は前回記事を掲載した関屋記念の同日に行われた小倉メインレース小倉記念のレース回顧分析をしていきます!
関屋記念の回顧分析の記事はこちら!
小倉記念 結果
1着 | 1枠2番 | マリアエレーナ | 松山弘平 | 1:57.4 |
2着 | 6枠12番 | ヒンドゥタイムズ | C.ホー | 5 |
3着 | 2枠4番 | ジェラルディーナ | 福永祐一 | ハナ |
4着 | 7枠14番 | カテドラル | 団野大成 | 2.1/2 |
5着 | 4枠7番 | ピースオブエイト | 松本大輝 | クビ |
松山弘平騎手騎乗の2番人気マリアエレーナが内からスムーズに抜け出し5馬身差で快勝!2着は10番人気のヒンドゥタイムズ、3着には1番人気のジェラルディーナが入りました!
小倉記念をレース映像とパトロール映像から分析
赤が1着馬、青が2着馬、緑が3着馬、その他が黒
スタートはマリアエレーナが好スタート。カデナとカテドラルは相変わらずのスタートで後方からという形に。その他の各馬はまずまずのスタートを決めました。
マリアエレーナがスムーズに先行し、ジェラルディーナの外の4頭、特に黒で囲ったシフルマンとショウナンバルディが押して押して先手を主張。逆にその外にいたヒンドゥタイムズはストレスなく楽な形に。
枠の並びでシフルマン、ショウナンバルディの順で先手。
マリアエレーナは内のアーデントリーよりも前にポジションを取れたことが大きかったですね。アーデントリーより後ろになると勝負所で下がってきて捌き辛くなる可能性もあるので、松山騎手はそこだけ気を使っていたと思います。しっかりと主張してアーデントリーに譲らなかったのがまず一つ目のポイントかなと思います。
驚いたのは外のスーパーフェザー。いつもは後方一気のタイプですが、今回は先行のオーダーが出ていたようでスタートから出していきました。
マリアエレーナはいいポジションに収まりました。ジェラルディーナはおそらくピースオブエイトの後ろを取る騎乗をしたんだと思います。マリアエレーナの後ろはアーデントリーがいるので確保できないと先に読んでいたので、外で1番近い有力馬がピースオブエイトの後ろという判断をしていたのだと思います。
ヒンドゥタイムズも同じようにピースオブエイトの後ろを取ろうとしていますが、
ヒンドゥタイムズはコーナーワークでどうしても下がらなければならなくなりました。
見ての通り1コーナーと2コーナーの中間ではジェラルディーナは内を開けてピースオブエイトの後ろをガッツリキープ。それを他所目にマリアエレーナは距離ロスもなくスムーズにレースを運びます。
前半1000m通過地点。通過タイムは58.9秒。
今の小倉の馬場を考えたら速くはなく平均的なタイムだと思います。ラップタイムも、
12.4-11.0-11.3-12.2-12.0
で58.9秒ですが緩みが全くない訳ではありません。
3コーナーではダブルシャープが一気のまくりで進出。マリアエレーナは前のショウナンバルディが内1頭分空けて走っていたのが後々プラスに働きます。
早めにショウナンバルディの手応えが怪しくなり、1頭分空いている内のスペースをマリアエレーナは見逃しません。ヒンドゥタイムズとジェラルディーナは前の馬群を捌かなければなりません。ダブルシャープが早めに捲ったこともあり、馬群がギュッと凝縮。かなりタイトに締めながら回ってきたので大分ゴチャつきます。
マリアエレーナはバテたショウナンバルディと逃げているシフルマンの間をスムーズに割ってきます。
後方にいてかなり外を回ったカデナ、モズナガレボシ、ヒュミドールは流石に厳しい流れに。
ピースオブエイトはバテてきたスーパーフェザーの内から少し仕掛けて進路を確保。
ここで後手を踏んで動けなかったヒンドゥタイムズとジェラルディーナが結果的に最後のキレで2着3着に来るんですが、この時点でピースオブエイトが外に出したのでヒンドゥタイムズの前にいる形に。ここが2着3着のハナ差の決着の明暗になったと思います。
マリアエレーナは絶好のタイミングで抜け出します。絞めるように捲ってきたダブルシャープももう脚がなかったのでスムーズでした。
ピースオブエイトが進路を作ってくれたのでヒンドゥタイムズは自分の手応えさえあればという形に。その内にいるジェラルディーナは追い出しを我慢しなければならない状態。
カデナは流石に外を回りすぎていますね。勝ち馬との距離ロスを考えても大分大きいです。逆にカテドラルは有力馬の後ろでジッと我慢していましたから、その差は出たと思います。
結果的に見ればマリアエレーナ以外の上位馬は後手を踏んだ馬ということです。ピースオブエイトも少し早めに動かなければならなかった分、直線案外だったのもあると思います。
トップスピードに乗った馬をきっちり回すのはかなりの技術が必要ですし、カデナという馬のタイプも決して器用なタイプではないですからね。流石に新人ジョッキーには難しいところがあったと思います。
ジェラルディーナはこの時点で2着馬ヒンドゥタイムズにセーフティーリードされていますからその差でしょう。
マリアエレーナは何一つ文句ない騎乗で抜け出し。5馬身差を付けるんですから何もかもがうまくいったレースだったと思います。
各馬のレース後の評価
レース前の記事である小倉記念2022適正チェックを併わせて見てもらえると楽しめると思いますので是非!
1着 マリアエレーナ
枠順も最高によかったですし、スタートから何もかもが上手くいきました。先行して上がり最速な訳ですから後続は何もできません。能力は非凡なものを感じますし、立ち回りの上手さも上位です。順調にいけばエリザベス女王杯が楽しみです。馬体の成長がもう少し欲しいところではあります。
2着 ヒンドゥタイムズ
展開が上手くハマったところはあると思いますが、自分が思っている以上に小倉は相性いいのと、左回りよりは右回りの方がいいのでしょう。右回りにこだわっていけば重賞を勝てるチャンスがある馬だと思います。直線は長い方がいいと思います。
3着 ジェラルディーナ
悪くはない内容だったとは思いますが、やはり理想は大箱コースなのかなと。小倉の実績はありますが、器用に立ち回れるタイプではないですし、ポジションも取れないので直線の長いコースの方が味が出ると思います。まだまだ成長段階だと思いますし重賞を取れる力はもちろんあると思います。
4着 カテドラル
前走ほど爆発力がなかったのは距離だと思います。イメージ通り溜めても切れるタイプの馬ではないので上手く流れに乗る必要があります。小回りのようなコースの流れが向いているのは間違いないですし、適正のあるレースでなら今後もチャンスはあると思います。
5着 ピースオブエイト
2〜4着馬をアシストするような競馬になってしまいましたが、レース運びはかなりよかったと思います。伸びがイマイチだったのは距離かなと思います。2000mも許容範囲ですがベストは1800mかなと。
6着 ムジカ
51キロでしたがクラスを考えても少し能力的に足りない印象です。追い込めばピンかパーか見たいなとこもありますし、正攻法の競馬で6着はよく頑張った方だと思います。
7着 カデナ
少し勿体無いレースだったかなと思います。距離ロスがあっても大分7着でしたし、まだまだ馬は元気です。切れ味勝負は厳しいところがありそうですが、小回りの持続力勝負なら。
10着 ダブルシャープ
後方からレースを動かす競馬をしましたが、ペースも遅くなかったですからそれを外回すとなると厳しいレースになりました。それでも見どころはあるレースでした。スタートしてからあまり進んでいかないのでポジションが取れないのが少しネックですが、小倉では適正もあるのでまだまだ見限れないです。
まとめ
今回の適正チェック厳選4頭の結果は、
マリアエレーナ | 1着 |
モズナガレボシ | 13着 |
ダブルシャープ | 10着 |
ジェラルディーナ | 3着 |
とまずまずな結果でした!人気サイドでしたからなんともですが、穴馬もこれで挙げられるとよりいいコンテンツになってくれるような気がします。より一層馬を見る眼を磨いていきたいと思います!
今週は札幌で札幌記念、小倉で北九州記念が行われます!
札幌記念はG1級のメンバー、北九州記念は3歳牝馬の対決に注目が集まります。
予定では札幌記念は水曜日の夜、北九州記念は木曜日の夜に適正チェックを公開しますのでよろしくお願いします!!
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