2022年12月25日(日) 中山競馬場 有馬記念 の出走馬全頭の適性評価になります。
有馬記念は過去にディープインパクトやオルフェーヴルや、ジェンティルドンナ、リスグラシューなど名馬が勝っているグランプリレースです。
この記事は有馬記念への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
前日に行われる阪神Cの適性チェックの記事はこちらから飛べます🔽
有馬記念 2022 血統適性評価基準
中山競馬場芝2500mで行われるグランプリレース。
暮れに行われるということも加味すると、かなりのパワーが問われるタフな舞台です。
この血統がというよりも、中山競馬場らしくパワーやスタミナ要素が必要なので血統全体のバランスを見て評価をしていきたいと思います。欧州色が強い血統の方を評価は高くします。
有馬記念 2022 出走馬適性チェック
アカイイト
父 キズナ
母 ウアジェト
母父 シンボリクリスエス
母のウアジェトはJRAで2勝。エニシノウタの全姉でキズナ×シンボリクリスエスは安田記念勝ちのソングラインと同じ配合。母父のシンボリクリスエスがロベルト系で、キズナもパワー型をよく出す種牡馬なので血統的には面白いと思います。昨年7着の舞台ですが、正直展開面に左右されるタイプなので舞台設定よりも相手関係で判断をしたいところ。距離は問題ないと思いますから前崩れの展開なら昨年のエリザベス女王杯のように後方からの捲りがあってもいいのではと思います。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:C
アリストテレス
父 エピファネイア
母 ブルーダイアモンド
母父 ディープインパクト
ヴィクトリーやリンカーンの甥で、祖母のグレースアドマイヤはJRA5勝。父エピファネイアはロベルト系種牡馬で菊花賞とジャパンC勝ち馬。昨年勝ったエフフォーリアの父。母系の奥がトニービンで、サドラーズウェルズのクロスを持つのでステイヤー型といった配合でしょう。菊花賞2着の実績があり、中山ではAJCC優勝実績。ココ最近は不振ですが、大箱よりも小回りコース向きな感じもしますから条件が変わることはプラスになると思います。精神面の問題が大きいと思いますから何かキッカケが欲しいところ。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
イクイノックス
父 キタサンブラック
母 シャトーブランシュ
母父 キングヘイロー
ヴァイスメテオールやミスビアンカの半弟で、母のシャトーブランシュはマーメイドS勝ち馬。3代母のメゾンブランシュはクイーンS3着。母系はトニービンを持つので大箱に向きますが、シャトーブランシュは阪神内2000mの重賞ウィナーということを考えれば小回りも問題ない血統かなと思っています。キタサンブラックの初年度産駒の代表格で、母父キングヘイローはディープボンドやウォーターナビレラの母父。根本は大箱向きだと思いますが、中山は皐月賞で2着。外向きの流れを外枠から競馬して、出して行った分最後甘くなった結果だったと思います。現状は末脚に賭ける競馬が合うと思いますから内で如何にジッとできるかでしょう。距離は問題ないと思いますから内枠からスムーズに外に出せれば勝負にはなると思います。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:A
イズジョーノキセキ
父 エピファネイア
母 キングダンサー
母父 キングカメハメハ
アイスブラストの妹で母はJRAで1勝。エピファネイア×キングカメハメハはデアリングタクトやスカイグルーヴと同じ配合。血統的にはパワー型ですが、実際は大箱中距離馬というイメージで、末脚が切れるタイプなので中山2500mだと少し適性がズレるのかなと思います。前走のエリザベス女王杯からも重馬場は苦にするタイプだと思うので良馬場が吉。
血統:A 距離:D コース:D ローテ:C
ウインマイティー
父 ゴールドシップ
母 アオバコリン
母父 カコイーシーズ
母は地方で7勝、TCK女王盃で3着。4代母まで遡ると牝系からはヘヴンリーロマンスが出ている血統で、父のゴールドシップは有馬記念も勝ったステイヤーで産駒もスタミナが豊富になりやすい種牡馬に、母父はカコイーシーズはアリダーの系譜で、このレースを勝ったゴールドアクターの母父もアリダーの系譜だったことを考えると血統の適性的なものは高いと思います。内回りコースのような機動力を活かせるコース向きですが、エリザベス女王杯は枠と並びの兼ね合いで前付けして失速の16着。後ろ向きの展開になったのでそこまで気にしなくてもいいと思いますが相手は更に強化されるのでそこの兼ね合いでしょう。少し距離は長いかなという感じはしますから内をせこく立ち回りたいところ。
血統:B 距離:D コース:B ローテ:C
エフフォーリア
父 エピファネイア
母 ケイティーズハート
母父 ハーツクライ
母はJRAで3勝。マイケイティーズの甥だから、アドマイヤムーンのイトコにあたる血統。父エピファネイアに母父がハーツクライなので大箱に向く血統だと思いますが、昨年この舞台を勝っているように適性は高いです。昨年の有馬記念勝利以来は不振(蹄の影響)で、更には膝も不調と災難な1年になりましたが、なんとかこの舞台に復帰。ポテンシャルは一級品なのは間違いありませんからとにかく状態次第でしょう。いいレースを期待したいです。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:D
ジェラルディーナ
父 モーリス
母 ジェンティルドンナ
母父 ディープインパクト
母は偉大な7冠馬で、ラストランでこのレースを勝ったジェンティルドンナ。祖母ドナブリーニは英6FGIのチヴァリーパークS勝ち馬。ドナウブルーの姪で、モアナアネラの妹にあたる血統。父モーリスはマイル〜中距離GIを制したスーパーホースで、母系との配合からは中距離までといったところだと思いますが、ダンジグ持ちの牝馬の好走が目立つ舞台でもあり侮れません。2200mのオールカマー、エリザベス女王杯を連勝してこの舞台に。気性面での距離の懸念はあると思いますが、本格化して充実期の今ならこなせる可能性も多いにあると思います。エリザベス女王杯とも連動性が高いのも注意。一気に現役トップまで上り詰めるか注目したいです。
血統:B 距離:C コース:C ローテ:A
ジャスティンパレス
父 ディープインパクト
母 パレスルーマー
母父 Royal Anthem
ベルモントSなどGIを2勝したパレスマリスやステイヤーズSを2着のアイアンバローズの半弟。父ディープインパクトは偉大な父で、母父はヌレイエフの系譜に、ロベルトを持つ母系だから、どちらかと言うとスタミナパワー型のディープインパクト産駒の印象。力のいる馬場は向くと思いますし、神戸新聞杯のような立ち回りの上手さを活かす競馬が合うと思います。距離の問題は当然ありませんが、ベストはもう少し短いところと見ているので、内枠で器用に立ち回れればというところでしょうか。タフな展開になれば上位可能だと思います。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:A
タイトルホルダー
父 ドゥラメンテ
母 メーヴェ
母父 Motivator
母のメーヴェはJRAで5勝。メロディーレーンの半弟にあたる血統。父ドゥラメンテはキングカメハメハ後継のクラシック2冠馬で、スターズオンアースやリバティアイランド、ヴァレーデラルナなどGI馬の父。母系がとにかく重厚で、モンジューのラインのモティベーターが母父で、さらに奥にはミルリーフのラインのシャーリーハイツが入るスタミナ血統。昨年は5着でしたが、大外枠や状態面など色々あった中での健闘だったと思います。大箱ではない小回りコースは得意ですからそこで粘り強い走りが出来れば当然ここでも勝ち負け。凱旋門賞からの復帰戦ですから、状態面だけでしょう。春のグランプリホースがどのような走りをするか注目です。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:C
ディープボンド
父 キズナ
母 ゼフィランサス
母父 キングヘイロー
母のゼフィランサスはJRAで3勝。ビッグテンビーの甥にあたるので、ローレルゲレイロや、リキサンマックスなどのイトコにあたる血統。父キズナはパワー型を出す種牡馬で、母父のキングヘイローはイクイノックスやウォーターナビレラの母父。アリダーや、ニジンスキーのラインを持つので有馬記念には適した血統で、実際昨年は2着。ローテーションも昨年と同じならば懸念することも特にないと思います。競馬に行くとスピードや切れ負けする分、中山や阪神内のようなタフなコース形態が合うのでここの舞台は適性が高いと思います。後は相手関係で昨年のようにスムーズに立ち回れればでしょう。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
ブレークアップ
父 ノヴェリスト
母 リトルジュン
母父 クロフネ
ストロンゲストの半兄で、ユニバーサルライトのイトコ。4代母まで遡るとロックオブジブラルタルが出るファミリー。父のノヴェリストはドイツ血統でタフな舞台に強く、母父のクロフネはクロノジェネシスもそうだったように持続力とスピードを補填。中山コースも問題なくこなす血統だと思いますが、母系の持続力が中山なら外回り向きな気も。とはいえ、距離的な懸念は特に無いですし、タフな展開になれば渋とさ活かして残れる可能性も秘めていると思います。一気の相手強化も充実期に入りどこまでやれるか。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:B
ボッケリーニ
父 キングカメハメハ
母 ポップコーンジャズ
母父 ダンスインザダーク
ラブリーデイの全弟で、母はJRA1勝。イトコにはフラーズダルムやビジュノワールがいます。父キングカメハメハに母父ダンスインザダークはユーキャンスマイルも同じで、スタミナ型に出るケースも。本馬の場合は母系がトニービンやロベルトでパワーにスタミナが強い血統ですからタフなコース形態は合うと思います。ただ、大箱の東京2500mがベストなのかなというところ。今年の日経賞で2着と頑張ったコース。時計勝負には分が悪いと思いますから渋った馬場で。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ボルドグフージュ
父 スクリーンヒーロー
母 ボルドグザグ
母父 Layman
コンボルドの半弟で、母父のレイマンはサンデーサイレンス直仔のヌレイエフ内包種牡馬で、仏マイル以下のレースで活躍。父のスクリーンヒーローはウインマリリンやゴールドアクターなど中山巧者をよく出すロベルト系種牡馬。血統的にパワー型で距離こそは疑問でしたが想像以上にスタミナも持っています。後方から一気に捲るスタイルですから展開に左右はされますが、菊花賞の阪神内回りよりも中山内回りの方が競馬はしやすそうです。ハイラップの中でも捲って行って差のない2着なら今回の相手でもハマれば一発あってもおかしくないと思っています。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:A
ポタジェ
父 ディープインパクト
母 ジンジャーパンチ
母父 Awesome Again
母は米GIを勝ちまくったジンジャーパンチで、ルージュバックの半弟にあたる血統。父ディープインパクトに母父ヴァイスリージェント系は歳を重ねて小回りに向くケースが多く大阪杯を制したように阪神内2000mに向きます。天皇賞秋は逃げ馬以外はスローで切れ負け。大箱からタフなコース形態に変わるのは魅力です。スタミナの要素が足りない分距離は合わないと思いますがタフな流れについていければ善戦は可能では無いでしょうか。
血統:D 距離:D コース:C ローテ:C
ラストドラフト
父 ノヴェリスト
母 マルセリーナ
母父 ディープインパクト
ヒートオンビートの半兄で、母のマルセリーナは桜花賞勝ち馬。叔父のグランデッツァは中山や札幌、福島など小回りの重賞を制しています。父のノヴェリストはタフなコースに強い血統ですから中山の2500mの舞台は合うのではないでしょうか。ただ前走のアルゼンチン共和国杯では使える脚が一瞬のような感じがしましたから大箱で直線まで我慢する競馬が一番あうと思います。タフな流れで前が崩れる展開になってどこまで差し込めるかと言ったところでしょうか。
血統:B 距離:B コース:D ローテ:C
ヴェラアズール
父 エイシンフラッシュ
母 ヴェラブランカ
母父 クロフネ
母はJRAで2勝。トールポピーやアヴェンチュラ、フサイチホウオーなどの甥にあたる血統。父のエイシンフラッシュはダービーと天皇賞を凄まじい切れ味で制した種牡馬でパワーと瞬発力を兼ね備えています。母父クロフネはスピードと持続力の血統ですから血統的なバランスは良くて、大箱で長い直線が合うと思います。とは言ったものの3勝クラスのサンシャインSは3着とそこまで相性が悪いわけではないです。スローペースの瞬発力勝負に強い分、相手関係で着順は変わってきそうですが、芝に変わってからの充実度は物凄いですから勢いでどこまでやれるかでしょう。能力はかなり高いと思っています。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
有馬記念 2022 適性チェック 上位3頭
✔︎ディープボンド
✔︎ボルドグフーシュ
✔︎タイトルホルダー
以上の3頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
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