2022年12月3日の中山競馬場で行われるマラソンレースのステイヤーズステークス。
過去にはアルバートが3連覇をしたレースで、スタミナ自慢が毎年集結します。
この記事はステイヤーズステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
翌日に中京競馬場にて行われるチャンピオンズCの適性チェックはこちらから見れます🔽
同日に阪神競馬場にて行われるチャレンジCの適性チェックはこちらから見れます🔽
ステイヤーズステークス 2022 血統適性評価基準
中山芝3600mで行われるマラソンレースで、内回りコースを2周するレースです。
スタミナパワーが問われるレースになります。近年はオルフェーヴル産駒が好走しています。その他ではトニービンやノーザンテーストの血が入る馬が好走傾向にありますからその点に注目して評価をしていきたいと思います。
ステイヤーズステークス 2022 重賞参考レース
過去に出走した重賞レースの回顧分析をリンクしていますので参考にどうぞ!
宝塚記念🔽
オールカマー🔽
京都大賞典🔽
アルゼンチン共和国杯🔽
新潟記念🔽
ステイヤーズステークス 2022 出走馬適性チェック
アイアンバローズ
父 オルフェーヴル
母 パレスルーマー
母父 Royal Anthem
ジャスティンパレスの半兄で、ベルモントS勝ちのパレスマリスの半弟にあたる血統。父オルフェーヴルはこのレースで優秀な父で、欧州色の強いスタミナを伝える種牡馬。母系はヌレイエフのラインにロベルト持ちでスタミナパワーが強く、全体的なスピードが足りない分超ステイヤーという感じの血統構成です。昨年2着で阪神大賞典も2着と戦績もステイヤーですからここは大きな問題もありません。前走の京都大賞典は6着でしたが次につながるレースでしたし1度使って馬体も出来て来ると思いますから今年も十分圏内でしょう。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:A
アドマイヤアルバ
父 ハーツクライ
母 エリドゥバビロン
母父 Bernstein
ギブミープラスの半兄で、父ハーツクライはトニービンを持ち、母系はストームキャットにデピュティミニスターなのでスピードの持続力が強く、母系の奥にはヌレイエフを持ちますが3600mという距離は長い印象のある血統構成です。現に過去2回はこのレースに出ていますが、結果は奮っていません。中山コース自体は相性はいいと思いますが外回りの持続力向きでしょう。
血統:C 距離:D コース:B ローテ:C
エドノフェリーチェ
父 ゴールドシップ
母 ダイヤモンドギフト
母父 ブライアンズタイム
ビークイックの半弟で、祖母のダイヤモンドクインは地方で5勝。父ゴールドシップはオルフェーヴルと同じステイゴールド×メジロマックイーンですがこちらの方が長距離に向きます。母系がブライアンズタイムにラムタラなので重たさがあるのでこのようなコース形態は合うのではないでしょうか。ゴールドシップ産駒らしくスピード決着は得意ではないと思いますし、出遅れ癖で競馬のスタイルは様々なのですが、距離が伸びること自体は問題ないと思います。前走のように先行すると展開によっては飲み込まれる可能性はありますが自分のペースで進めれば。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
カウディーリョ
父 キングカメハメハ
母 ディアデラノビア
母父 サンデーサイレンス
母はJRA重賞3勝で、祖母は亜G12を2勝。ディアデラマドレやドレッドノータスの下にあたる血統で、キングカメハメハ産駒の母父サンデーサイレンスで、母系がアルゼンチン血統ですからパワーが強い印象で、距離が長いのがプラスに働くというイメージではなく、時計がかかる馬場の方がいいのかなという印象があります。2月のダイヤモンドS以来ですし、少し距離も不安ですから一度使って次というイメージでしょうか。
血統:D 距離:C コース:C ローテ:D
シークレットラン
父 ダンカーク
母 カールファターレ
母父 キングカメハメハ
シフォンカールの半弟で、ビービーガウディの甥で、ブレスジャーニーの従兄弟にあたる血統です。ダイナカールの牝系ですからエアグルーヴと同じ一族で、父がダンカークでアンブライドルドソングの後継の持続力の強い種牡馬ですからステイヤー血統とは言えずというところです。ポイントであるノーザンテーストを母系に持ちますが、流石に少し距離の壁はありそうです。中山コースのような小回り形態は向きますからその点でどこまでやれるかでしょう。前走約1年ぶりの七夕賞からさらに半年近く間隔が空きますから課題は多そうです。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:D
シルヴァーソニック
父 オルフェーヴル
母 エアトゥーレ
母父 トニービン
皐月賞を勝ったキャプテントゥーレや短距離重賞2勝のアルティマトゥーレなどの半弟で、祖母はスキーパラダイスですからゴールデンチケットなどの従兄弟にあたります。父のオルフェーヴルはスタミナ型で、母父のトニービンも長距離向きの持続力、リファールを持つのでスピードも強い母系なのでバランスの取れた血統構成です。先行すればしぶとくて昨年も2〜3番手から粘って3着。外から一気に来られると厳しいですが消耗戦には滅法強いです。ただ、3000mくらいまでなら押し切れそうですが3600mの距離は長距離の中でも少し長い印象を昨年受けました。今回春の天皇賞の落馬明けですから仕上がり面は注意する点でしょう。
血統:A 距離:B コース:C ローテ:D
ディアスティマ
父 ディープインパクト
母 スウィートリーズン
母父 ストリートセンス
母はエイコーンSなど米ダートG1で3勝。ゴールデンシャヒーンで勝ったゼンデンの従兄弟で、父ディープインパクトはサンデー後継の大種牡馬。母父はストリートセンスでマキャヴェリアンのラインでスピード寄りで、ブラッシンググルームのラインが入るのでスタミナ要素もあります。先手を奪えればとにかく強いという印象で、前走の京都大賞典は1年2ヶ月ぶりの復帰で5着。スローペースで絶好な展開でしたが上がり勝負には分が悪かったのと久々の分で最後は止まりましたが十分な結果だったと思います。相手に合わさない方がいい競馬はするので今回自分のペースで行ければかなり面白いと思います。中山コースも問題はありません。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:B
ディバインフォース
父 ワークフォース
母 ツクバビューティ
母父 ゼンノロブロイ
ミッキーパンプキンやルックトゥワイスの甥で、父はキングマンボ系のサドラーズウェルズ持ち種牡馬のワークフォース。母系はゼンノロブロイの持続力とシャーペンアップのタフさを持ちます。アルザオも母系に入っているので加速力などもありますが、スタミナを要するレースでの持続力が長けている血統です。脚質的に展開に左右はされますが、距離が長ければ相対的にポジションを押し上げられるタイプですから昨年も勝っているように適性は高いです。外枠の方で馬群の外を走れる方がいいタイプでしょうからその点は注目したいです。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
ナムラカミカゼ
父 キズナ
母 ナムラシゲコ
母父 エンドスウィープ
ナムラビクターの半弟でナムラコクオーの甥。父キズナはディープボンドなど長距離向きの馬も出しますがパワー型。母系もエンドスウィープが母父でフォーティナイナーのラインですから短距離志向は強いです。パワーがある分急坂を3度登りますからその心配はありませんが、根本的な距離適性はもう少し短いところではないでしょうか。ダート馬からこのレースというのはデスペラードのような馬もいますが、この馬の場合は前がバテた分だけポジションが上がるという感じでしょう。決め手比べになった時が課題でしょう。
血統:D 距離:C コース:B ローテ:C
プリュムドール
父 ゴールドシップ
母 シュヴァリエ
母父 フレンチデピュティ
タニノエポレットやハギノアレグリアスの姪で、3代母はタニノクリスタルですからタニノギムレットのいるファミリー。父ゴールドシップのスタミナにフレンチデピュティの持続力ですから血統構成的にはバランスがいいと思います。母系のスピード色が少し強いので本来は前で受けた方が良さは出そうです。中山自体走ったことがないのでわかりませんが、血統的にも戦績的にも阪神コース向きのような気もします。前走のように内で脚を溜めて一気に仕掛ける競馬が合うので開幕週中山という条件が疑問です。上手く捌いて来れれば1発あってもおかしくないと思います。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:B
ベスビアナイト
父 ルーラーシップ
母 モルガナイト
母父 アグネスデジタル
ブラックスピネルの半弟で、ダンビュライトの甥にあたる血統。ダイヤモンドS2着のラブラドライトもファミリーにいますから長距離適性は高くて、父もルーラーシップなのでワンペースな競馬に向きます。母父がアグネスデジタルなのでパワーが求められる馬場の方が得意そうです。スッと動ける俊敏さはありませんが長く脚を持続させますから3600mという距離自体はそこまで心配しなくても大丈夫でしょう。あとは時計決着になった時にどれだけ対応できるかが課題だと思います。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:D
マンオブスピリット
父 ルーラーシップ
母 サンデースマイルII
母父 サンデーサイレンス
フルーキーやルガールカルムの下で、祖母は欧州マイル重賞2勝のセンセーション。父はトニービンを持つルーラーシップで、母系がマイル色の強い血脈で、近走は長いところを使ってきていますが中距離だとスピードが足らないといった感じのレース選択で、本質は中距離くらいが合うと思います。ここまで長い距離は初めてですが、流れには乗りやすくなると思いますし、そこから決め手がどのくらい出せるかというところだと思います。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:C
メロディーレーン
父 オルフェーヴル
母 メーヴェ
母父 Motivator
タイトルホルダーの半姉で、母のメーヴェはJRAで5勝。父はスタミナ型のオルフェーヴルに、サドラーズウェルズのラインのモティベーターが母父。ミルリーフのラインも入り底力やスタミナに特化した血統構成。血統的には全く申し分なくて、この馬自身も長距離の方が安定して結果を残しています。休み明けですが小柄な牝馬で初戦向きだと思うのでそこは気にしなくて大丈夫だと思います。あとは相手との兼ね合いでしょうから揉まれないで競馬できればいい方向に結果は出るのかなと思っています。
血統:A 距離:B コース:C ローテ:C
ユーキャンスマイル
父 キングカメハメハ
母 ムードインディゴ
母父 ダンスインザダーク
ルビーカサブランカの全兄で、母のムードインディゴは府中牝馬S勝ち。叔母にオークス2着のチャペルコンサートがいる血統。父キングカメハメハのパワーと母系はダンスインザダークにシャーペンアップを持ち、スタミナ面を補填。阪神大賞典で良績がありますが、右回りよりも左回りの大箱向きだと思いますからコーナーからポジションを上げなければいけないような競馬は少し不向きのようにも。地力はありますから展開など噛み合ってどこまでやれるかでしょう。
血統:B 距離:B コース:D ローテ:C
ステイヤーズステークス 2022 適性チェック 上位3頭
✔︎アイアンバローズ
✔︎ディバインフォース
✔︎ディアスティマ
以上の3頭をピックアップさせていただきます!
昨年の上位3頭が丸々出てきます!そしてリピーターレースでもありますから昨年の上位馬にどれだけその他が割って入って来れるかというレースになる可能性も高そうですね!!
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想はレース当日にパドックを見た後にTwitterにて買い目と共に公開していますのでよろしくお願いします!!
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