10月29日に東京競馬場にて開催される牝馬限定の2歳重賞アルテミスS。
昨年はサークルオブライフが勝ち、次走阪神JFで優勝。一昨年はソダシが勝ち、阪神JF、桜花賞を制覇とクラシックを賑わせました。その他過去にはリスグラシュー、ラッキーライラックと活躍馬を出しているレース。
この記事はアルテミスSへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
翌日日曜日に行われる天皇賞・秋の適性チェックはこちらから見れます🔽
同日に行われるスワンSの適性チェックはこちらから見れます🔽
アルテミスステークス 血統適性評価基準
東京芝1600mで行われる牝馬限定の2歳重賞。
今後2歳G1の阪神JFや、翌年の3歳牝馬クラシック戦線の主役になる馬達が勝ち上がる、所謂登竜門レース。
仕上がりの早いクラシック血統が良くて、エピファネイア産駒は昨年1着3着。2年前は3着でした。また、キングカメハメハ持ちが相性がいいレースで、昨年の2着馬、2年前の1着2着が該当しています。
アルテミスステークス 適性チェック
アリスヴェリテ
父 キズナ
母 ルミエールヴェリテ
母父 Cozzene
リアンヴェリテの半兄妹でキメラヴェリテの全兄妹。上は両方ともダートで活躍している血統。キズナ産駒の牝馬はソングラインやアカイイトなどがいます。血統背景からもパワーが求められるシチュエーションが良くて、早い上がりが使えるタイプではなくワンペースの方が合うのかなと思います。母父コジーンだからマイルは合いそうですが、マイルなら中山や中京の様なタフな形態の方がいいので東京だとどうでしょうか。現状だと前走の様に中距離で前でしぶとさ活かすのが合っている様な気も。待たずに自分のペースで勝負したい。
血統:D 距離:C コース:D ローテ:C
コウセイマリア
父 リアルスティール
母 アズマガール
母父 キングカメハメハ
モリトシラユリやホクセツダンスの姪。リアルスティールは新種牡馬でラヴズオンリーユーの兄。母父キングカメハメハはこのレース相性がよく、父もディープインパクト系だから血統的には可能性を感じます。ただ、前走が道悪の新馬勝ちで、パワーが強い血統だから東京の軽い馬場だと切れ負けするかもしれません。前が流れて止まればの展開待ち。ゆくゆくはダートを走るかもしれません。
血統:B コース:D 距離:B ローテ:D
ディナトセレーネ
父 レッドファルクス
母 ダイワミランダ
母父 ダイワスカーレット
母母ダイワスカーレットはG1を4勝し、母のダイワミランダはJRAで2勝。父は新種牡馬のレッドファルクスでスプリンターズSを連覇。血統的には時計勝負には向かないと思いますが、母父ハービンジャーで母系の仕上がりの早さで2歳戦とこのコース形態自体は合うと思います。切れ味勝負になると分が悪いので前でマイペースに競馬したいところ。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:C
デインバランス
父 エピファネイア
母 ナッシングバットドリームズ
母父 Frankel
母母デインドリームは凱旋門賞やキングジョージを勝った名牝。父のエピファネイアは昨年このレースを勝ったサークルオブライフと同じで、母父フランケルは欧州血統ながらも日本の高速決着に向く血。母系はデインヒルのクロスが入り、2歳戦やクラシックに向きそう。サドラーズウェルズのクロスがやや気掛かりですが、新馬戦は外伸び馬場を内から伸びてきたあたりポテンシャルは感じます。東京のマイルは問題なさそうで、馬格のある馬がこのレースは相性がいい点も込みで評価したいところ。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
ニシノコウフク
父 サトノクラウン
母 ニシノマメフク
母父 スペシャルウィーク
ニシノフウジンの下で、父のサトノクラウンは香港で勝った道悪の鬼。欧州血統の父に母父スペシャルウィークだとエピファネイアやサートゥルナーリアなどで成功例も多い配合です。ただ全体的に重たさがある血統構成なので上がり勝負になると厳しそう。新馬戦を見る限り、大箱コースは向きますが距離が伸びた方が良さそうではあります。競馬センスでどこまでやれるかでしょう。前が残れる展開や馬場なら。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:C
フェアエールング
父 ゴールドシップ
母 マイネポリーヌ
母父 スペシャルウィーク
マイネグレヴィル、マイネルシュバリエの下で、マイネミレーの牝系だと2歳戦や3歳戦に強いファミリーで、仕上がりでどこまでというイメージです。ゴールドシップ産駒ですからこの舞台は不向きかなと思います。
新馬戦が重馬場の福島で勝ち上がり、いかにも時計が掛かる馬場向き。マイルという距離も疑問ですが、2走前の札幌2歳Sの行きっぷりを見ると距離を縮めてみるのも一つの手かなと。後ろからだと良さが出ないのでマイルで前目に付けれれば。
血統:D 距離:C コース:E ローテ:C
マスキュリン
父 ワンアンドオンリー
母 エミナ
母父 デインヒル
シャリオヴァルトの半妹で母のエミナはJRAで3勝。母系がデインヒルにストームバードが入り持続力に優れた血統に、父はハーツクライの後継のワンアンドオンリーでマイルから2000mまでが守備範囲でしょうか。
ジリっぽさがあるのでマイルの距離は微妙ですが、東京の様な長い直線の方がいいタイプでしょう。詰めて使って変わりそうですし、一変があってもおかしくは無いと思います。
血統:C 距離:D コース:B ローテ:B
マラキナイア
父 ジャスタウェイ
母 カウアイレーン
母父 キングカメハメハ
ステイフーリッシュやラリュエルの下で、ブラックホークやピンクカメオの姪にあたる血統。母父キングカメハメハで、ロベルトも母系に入り好印象。ジャスタウェイが父なので血統的にはマイルくらいがちょうどいいと思います。
新馬戦は中京のマイル戦で、新馬向きではなさそうな道中でしたが、勝負どころで勢いがつくと後続を突き放し勝利。距離が伸びた方が良さは出そうで、上がり勝負向きではないのでスローペースは向かなさそう。東京の軽い馬場でどこまでやれるかですが、直線の長いコース自体は合うと思います。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
ミシシッピテソーロ
父 ダノンバラード
母 ハピネステソーロ
母父 A.P. Indy
ミエノサクシードの下で、母のハピネスフォーユーはJRAで1勝。母系がエーピーインディにデインヒルだからスピードの持続力が強く、父はディープインパクト系のダノンバラードで早くから活躍できる血統。長い直線が向く血統ですが、走りを見ていると前走のような内回りコースが意外と合っていそう。本質は1400mで切れ味全開なタイプに見えますから、道中いかにロスなく立ち回れるかが鍵になると思います。展開に左右されるタイプかもしれませんから前が止まれば。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:C
ラヴェル
父 キタサンブラック
母 サンブルエミューズ
母父 ダイワメジャー
ナミュールやヴェスターヴァルトの下で、マルシュロレーヌやバーデンヴァイラーの姪。母系がダイワメジャーにフレンチデピュティなので、2歳戦や3歳戦に強く、キタサンブラック産駒はイクイノックスやガイアフォース、ジャスティンスカイなど活躍馬を初年度から出しています。血統的には大箱のマイルは合うと思います。
ゲートがそこまで上手くなさそうなので後方からになる可能性は高いですが、前走の新馬戦を見ると直線向いてからグッとくるものはありますし、並びかけるまでが一瞬だったのでポテンシャルは秘めています。距離短縮もそこまでマイナスになることはないと思いますが、マイルよりも2000m向きな気も。流れに乗れれば。
血統:A 距離:C コース:A ローテ:B
リバティアイランド
父 ドゥラメンテ
母 ヤンキーローズ
母父 All American
ロムネアの下で、母のヤンキーローズは豪G1で2勝。ドゥラメンテはタイトルホルダーやスターズオンアース、アリーヴォの父。母父がロベルト系で父もキングカメハメハを持つ血ですし、血統的には申し分がないです。
前走は究極の上がり勝負になった新馬戦で31.4秒という上がりタイムを叩き出し勝って話題に。集中して走れるかどうかが課題だったのでドスローの展開は向いたと思います。そういう面では東京のコースは向くと思いますが、ペースが流れた時にしっかりと脚が使えるかが課題。素質は高い1頭です。距離が伸びても大丈夫な様に乗っていくと思うのでそれがどう結果に出るか。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:B
アルテミスステークス 適性チェック 上位3頭
✔︎リバティアイランド
✔︎デインバランス
✔︎ラヴェル
以上3頭をピックアップさせていただきます。
やはり注目はリバティアイランドになると思います。ここを勝てれば来年のクラシックの主役になると思いますから楽しみですね。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想はレース当日にパドック後に、Twitterにて買い目と共に公開しますのでよろしくお願いします!!
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