単勝万馬券16番人気ボンボヤージが制す！北九州記念2022回顧！

豪華メンバーが集った札幌記念の裏開催の小倉でも、注目のスプリント戦北九州記念が行われました！

とても波乱な決着になった北九州記念をパトロール映像を使いながら振り返っていきましょう！！

同日札幌競馬場で行われた札幌記念の回顧分析はこちらから観れますので是非よろしくお願いします！！

ジャックドールがクビ差制す！札幌記念2022　回顧分析

札幌記念はジャックドールが制しました。パトロール映像やラップからレースを細かく分析！競馬初心者など誰にでも分かり易くレースを振り返っていきます。上位入線馬や人気馬のレース後の評価付き。これを見れば競馬の面白さが分かります。

北九州記念　結果
北九州記念をレース映像とパトロール映像から分析
レース後の各馬の評価
まとめ

北九州記念　結果

1着	1枠1番	ボンボヤージ	川須栄彦	1:06.9
2着	2枠3番	タイセイビジョン	川田将雅	1.1/4
3着	8枠16番	ナムラクレア	浜中俊	クビ
4着	1枠2番	アネゴハダ	酒井学	3/4
5着	5枠9番	モントライゼ	幸英明	クビ

川須騎手騎乗の16番人気の超伏兵ボンボヤージが内から鋭く突き抜け1着！タイセイビジョンが後方から伸びて2着。1番人気のナムラクレアは3着となりました！

北九州記念をレース映像とパトロール映像から分析

赤が1着馬、青が2着馬、緑が3着馬、その他は黒

スタートは外のジャンダルム、13番ファストフォース、7番シンシティが好スタート。テイエムスパーダはスタートはいつも速くはないので五分なスタートでした。勝ったボンボヤージはスタートが少し遅い時があるものの今回はしっかりと出ました。

ここ2走千直で逃げているシンシティが流石に速いのでテイエムスパーダは行き切るのに大分脚を使います。1番人気ナムラクレアも外から先行します。

テイエムスパーダは出して行く時に大分内に行こうとしていたようで、国分騎手は左手で引っ張りながら追っていました。馬場を考えると内ラチ沿いは大分傷んでいてアウトな状態ですから3頭分くらいは空けて走りたかったようです。

もう少し真っ直ぐ馬が走っていたら楽だったかも分かりませんね。

結局内ラチ沿い2〜3頭分空けてテイエムスパーダは逃げます。シンシティは抑えて2番手。その後ろも内は避けて通っています。ナムラクレアは先行争いが激しく進路が外過ぎるので1列下げる選択をこの後取ります。

ボンボヤージは逃げ馬の後ろにいる有力馬のアネゴハダの後ろ。さらに後方に構えるのがタイセイビジョンという並びです。

3コーナーの入りですが、この時点で外の先行馬は距離ロス的に厳しい位置取り。

ペースも前半の600mが32.8秒でCBC賞に比べたら1秒遅いですが、馬場状態とテイエムスパーダの背負っている斤量が3キロ増ですからそれを考えたら十分速いです。

ナムラクレアは上手い感じに位置を下げてコーナーでは少しでも内目を確保。ボンボヤージとタイセイビジョンはロスなくピッタリ内ラチを回ります。

ナムラクレアは前の馬群を壁をどう捌こうかといった感じ。ボンボヤージは前にテイエムスパーダとアネゴハダですから直線までは安心して乗れます。

後方待機のタイセイビジョンが微妙に外を狙うような素振りを見せて外の上がっていく馬群を外に振るんです。本当に微妙なアクションなんです。この後すぐにタイセイビジョンは内ラチに戻ります。

タイセイビジョンの横が1頭分空いているのは本来そのままタイセイビジョンが外に出していたらそこにいるであろうスペースです。この後も全くもって外を狙う気はない感じの騎乗だったので前のモントライゼ等の動きを見てどっちにも動ける体勢をとっています。

対するナムラクレアは前の馬も頼りないですからスペースが空くのを待つ感じでしょう。

逃げているテイエムスパーダは外に進路を取る気マンマンなのでボンボヤージは内に拘ることが出来ました。

ナムラクレアはここでも手応えがいいんですが前が…。という感じですね。

タイセイビジョンもおそらく内が空くと見越してピッタリ回ってきます。

テイエムスパーダ、アネゴハダ、バテたシンシティ、先行馬が全部外に行ったのでその後ろにいた馬達は全部外に振られました。その中にナムラクレアもいます。

逆に内にいたボンボヤージ、モントライゼ、タイセイビジョンは馬場は多少悪いとはいえペースは速かったので絶好の展開です。

結局ナムラクレアはバテたシンシティの進路を通り、テイエムスパーダの内に潜り、

アネゴハダと抜け出したボンボヤージの間を狙って、

しっかりと前が空いたところがゴールだったのでナムラクレアにとっては外枠が仇になったレースでした。

最後の画像を見ても外は大分渋滞しています。

結果的に④テイエムスパーダより内枠の①ボンボヤージ、③タイセイビジョンのワンツー。4着も②アネゴハダですからテイエムスパーダの進路取り一つで内枠向きの流れになりました。

レース後の各馬の評価

レース前の適性チェックの記事と合わせて見るとより楽しめると思うので是非！

北九州記念　出走馬適性チェック

北九州記念の出走馬18頭の適性を細かくチェック。血統は過去の傾向から、距離やコースは過去の戦績と馬のイメージから分析し各項目を5段階評価。最後に上位馬を今回は5頭挙げています。

1着　ボンボヤージ

内枠と軽斤量をしっかり活かした騎乗だったと思います。スタートしてからゲートも出て7番手を確保し、前に有力馬を置いてレースが出来たのも大きかったですし、枠の並びも見方しました。小倉2歳Sを勝ったファンタジストの全妹ですから小倉の適性は高いですね。時計の掛かる馬場も味方したと思います。今後はもっと力をつけていかなければいけないと思いますが、この勝利をきっかけに成長してほしいです。

2着　タイセイビジョン

脚質的に後方からになってしまいますし、時計的な限界もある馬なのでこの馬場は向いたと思います。内をピッタリ回ってきましたし川田騎手らしい騎乗。斤量を考えても近走は安定しています。小倉よりも本番の中山は坂もあり向くと思いますし逆転に期待したいです。立派な走りだったと思います。

3着　ナムラクレア

今回は終始運がなかったですね。外枠の先行争いの激流に巻き込まれ、直線は進路がない中で良く3着まで来たと思います。間違いなく1番強い競馬をしたと思いますし、本番のスプリンターズSでも楽しみです。巻き返しは十分可能だと思います。

4着　アネゴハダ

ロスのない騎乗をしていますがもうワンパンチ足りないですね。やはり溜める競馬が合っているような気がしますし現状は1400mが理想。

5着　モントライゼ

今回は溜める競馬に徹したようで、スピードに任すよりはこっちの方があっていますね。1400mで溜めるレースができればもう一度チャンスはありそうです。1200mだと少し忙しいと思います。

6着　フレッチア

6着という結果以上に走っていると思います。ずっと外でハイペースを先行して最後までしっかり伸びていますから7歳でも状態はいいんでしょう。小倉のコース形態は想像以上にマッチしたように思えます。結果的に枠がもう少し内だったらなとは思いました。

7着　テイエムスパーダ

今回の51キロで他に速い馬もいましたから流石に厳しかったように思えます。もう少し馬場が軽ければとも思いますが、前走は全てがハマったレースでした。まだ3歳ですからこれから力をつけて行けば。スタートしてからもそこまで速い馬ではないので逃げに拘らなくてもいいと思います。番手などでメンバーに合わせた競馬ができるようになればもっと活躍できると思います。