菊花賞トライアル　神戸新聞杯2022 出走馬適性チェック！

牡馬クラシック最終戦菊花賞へ続くトライアルレースの神戸新聞杯。

過去にはコントレイルやサトノダイヤモンド、エピファネイア、ゴールドシップ等菊花賞馬を輩出したレースでもあります。

この記事は神戸新聞杯への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

同日中山メインのオールカマーの適性チェックの記事はこちらから見れます🔽

オールカマー2022 出走馬適性チェック！

この記事はオールカマーの過去の傾向や出走馬の戦績から血統・距離・コース・ローテの4つの適性を分析し、5段階で評価します。記事の最後には好評価馬をピックアップ。予想ではなく予想の参考によろしくどうぞ！最終予想は当日にTwitterにて公開。

神戸新聞杯　血統適性評価基準

従来は阪神競馬場の芝2400mで開催していますが。近2年は京都競馬場改修工事に伴い変則開催で中京競馬場の芝2200mで行われています。

コースはスタートしてから2度の急坂を越えるコースのため、スタミナが求められます。

血統としては中長距離のスピード持続力としてトニービン持ちに注目。他には3歳戦ということで当然ディープインパクトの血も好走しやすいレースです。

神戸新聞杯　適性チェック

レース名をクリックすると過去にこのブログ内で回顧したレースのページに飛べます！参考に是非どうぞ！！

アイキャンドウイッ

　父　ディープインパクト
　母　ビーコンターン
母父　Shamardal

叔母にシンハリーズがいて、そのシンハリーズからはアダムスピークやリラヴァティ、シンハライト、ミリッサ、ライティアなどJRAで一族が活躍。父はディープインパクトで相性はよく、母父はシャマーダルなので仕上がり自体は早い血統。

勝ち上がるまで5戦を要し、そこまでは勝ちきれないレースが続いていました。今までのレースを見ていてもワンペースで走っているような感じで上がりの速いレースには分が悪く、できればある程度流れてほしいのかなと思います。距離はギリギリ持つかなといったところでしょうか。中京自体は問題ないと思いますが、タフなコース形態には疑問。

血統：B 距離：D コース：D ローテ：C

アスクワイルドモア

　父　キズナ
　母　ラセレシオン
母父　ゼンノロブロイ

叔父にペルーサ、叔母にパシャドーラのいる血統で母のラセレシオンはJRAダートで3勝。父はキズナですからディープ系の中でも馬力型。母父もゼンノロブロイですから瞬発力があるタイプではなく、持続力に富んだ血統と言っていいでしょう。

戦績から見ても加速に時間がかかるタイプで、エンジンがかかれば伸びてくるので中京のコースは合っていると思いますし。このコースと同じ京都新聞杯を勝っていますから適性は十分。ダービーのようにある程度位置を取ってしまうと直線案外なので如何に上手く脚を溜められるかが鍵。高速決着よりは時計が掛かった方がチャンスはありそうです。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：A

コントゥラット

　父　エピファネイア
　母　アスクデピュティ
母父　フレンチデピュティ

母母マルカコマチはJRA重賞勝ち。兄にミュゼスルタン、従兄弟にシャドウアプローチのいる血統。父はエピファネイアでこのコースとの相性は抜群に良い種牡馬。母系がスピードの持続力が強い血ですからこのコース自体は合いそうですが、タフさが少し足りないかなと思います。

3月の未勝利戦以来のレース。このコースで未勝利勝ちを収めていますが、トラックバイアス的にもペース的にも有利に働いたのかなという印象。勝負所で馬群も割れるので内で上手く立ち回ってどこまでやれるかになりそうですが、できれば遅い流れで瞬発力勝負になってほしいかなと思います。

血統：B 距離：B コース：A ローテ：E

サトノヘリオス

　父　エピファネイア
　母　エアマグダラ
母父　サンデーサイレンス

牝系はエアデジャヴーの一族で、エアシェイディやエアメサイアが叔父母に、兄にエアアンセム、従兄弟にエアスピネル等がいる血統になります。母系は中距離タイプですが、父のエピファネイアが2400mと3000mのG1を勝っているように血統的には距離が伸びるのは心配なさそうです。

使い詰めがあまり良くないタイプで休み明けになる今回は面白そうです。距離はギリギリ守備範囲だと思いますし、中京の2000mで未勝利勝ちのようにコースは問題ないと思います。持続力型なのである程度流れてくれた方が良さが出ると思います。

血統：B 距離：C コース：B ローテ：A

サンセットクラウド

　父　ディープインパクト
　母　ロードクロサイト
母父　Unbridled’s Song

全兄に3冠馬のコントレイルのいる血統で、そのコントレイルはこのレースももちろん制しています。ディープ×米国血統で理想的な配合ですが、毛色も馬体も本馬は兄とは違いステイヤータイプなのかなという印象。

華奢な分、中京というコースは少し疑問になりますが距離自体は伸びた方がいいタイプ。2600mからの距離が短縮になる今回はスピード負けする可能性も高いですが、距離はこなせると思います。後方からいくにしても展開の助けは必要になりそうで……。

血統：B 距離：C コース：E ローテ：D

ジャスティンパレス

　父　ディープインパクト
　母　パレスルーマー
母父　Royal Anthem

兄に米国G1馬のパレスマリスや長距離戦線で活躍するアイアンバローズがいる血統。父はディープインパクトで、母系がヌレイエフやロベルトがいる血統なので、欧州色が強くスタミナ寄り。ディープインパクト産駒の中でもこのコースに合っている配合なのかなと思います。

今までのレースからも距離は問題なくこなせますし、ダービーのような高速決着は向かないと思うので力のいる馬場の方が向いているのかなと思います。中京よりも中山の方が合っていそうですが、新馬戦は中京で勝っていますしそこまで気にしなくても大丈夫だと思います。

血統：A 距離：C コース：C ローテ：C

ジュンブロッサム

　父　ワールドエース
　母　エンプレスティアラ
母父　クロフネ

母母はゴールドティアラで従兄弟にステファノスやフィニフティのいる血統です。父のワールドエースはマイルで活躍。母系もクロフネにシーキングザゴールドにチーフズクラウンでマイル色が強く長い距離は向かない血統に思えます。

戦績的にマイルだと忙しいので1800mから2000mがベストかなと思います。末脚しっかりしているタイプですが、中京のコースだと差し届かない可能性もありますから立ち回りが大事になるのかなと思います。展開が向けばという感じになりそうです。

血統：D 距離：C コース：C ローテ：C

パラレルヴィジョン

　父　キズナ
　母　アールブリュット
母父　マクフィ

母はJRA4勝。母母は伊G3勝ち馬。叔父にメートルダールがいる血統になります。母父は短距離志向の強いマクフィですが、母母父がシルヴァーホーク、母母母父がサドラーズウェルズなのでスタミナも豊富。父はキズナですからパワー型。中京のこのコースは向いているのかなと思う血統構成です。

スタートからそこまで進んでいくタイプではないので距離は伸びていいタイプでしょう。フットワークも力強いので中京コースも合うのかなと思います。展開も割と不問なのかなと思うのでここでも有力候補でしょうか。

血統：B 距離：A コース：B ローテ：C

ビーアストニッシド

　父　アメリカンペイトリオット
　母　マオリオ
母父　ネオユニヴァース

叔母にライジングリーズン、叔父にゴライアスがいる血統で、血統全体的に見るとネオユニヴァースにキングカメハメハ、ブライアンズタイムなので馬力が強い血統で、父はアメリカンペイトリオットなので距離は中距離以下なのかなというのが印象。持続力特化だと思うので先行して押し切る競馬が合っているのは戦績通りかなと思います。

スプリングSで逃げ切りをしたように淡々と流れるペースを刻んだほうがいいタイプ。距離は少し長いのかなというのと、直線の長いコース向きではないのかなというのが本音。自分のペースで進んで後ろでごちゃついてくれというレースができればひょっとするか。

血統：D 距離：D コース：D ローテ：C

プラダリア

　父　ディープインパクト
　母　シャッセロール
母父　クロフネ

父ディープインパクトに母父がクロフネで母母父がフォーティナイナーでスピードの持続力がある中に、更に奥がブラッシンググルームで底力やスタミナを伝えています。距離は伸びても問題ない血統構成ですし、血統面からは中京のコースもこなしてくれると思います。

これがタフなペースだったダービーで5着に残れたのは自力がある証拠で、中3週で2度東京遠征というのを考えたら良く頑張ったと思います。距離自体は青葉賞で勝っていますから問題ないですし、デビューから2戦は中京で連続2着ですから不向きな条件ではないはず。間隔が空く今回の方がチャンスはありそうです。

血統：A 距離：B コース：B ローテ：A

ボルドグフーシュ

　父　スクリーンヒーロー
　母　ボルドグザグ
母父　Layman

母父のレイマンはチリのサンデー系種牡馬で戦績は仏のマイル以下のレースで活躍。母系が欧州的スピードが強い血統に、父はスクリーンヒーロー。タフさのある中距離馬のイメージで、スクリーンヒーロー産駒もこのコースは意外と走ります。

戦績も距離を伸ばして好走しているようにスタミナがあるタイプ。前走はこのコースの2勝クラスを圧勝しているように適性は十分ですがスピード乗りから考えるともう少し距離があったほうがいいのかなと思います。前が止まる展開になれば十分面白いと思います。

血統：B 距離：C コース：B ローテ：C

ミスターホワイト

　父　ハーツクライ
　母　ホワイトヴェール
母父　クロフネ

叔父にダッシャーゴーゴーがいる血統で、全兄にはチェスナットコートがいます。母父がクロフネですが、キートゥザミントが入っている母系なので長距離向きの持続力があり、父はハーツクライですからトニービン持ち。長く脚を使う血統なので中京コースは向く血統です。兄のように距離は伸びて良さが出るタイプでしょうか。

デビューはダートでしたが、初勝利は4戦目の初芝。多少馬場が渋っていたこともありスタミナやタフさが要求された方がいいタイプで、高速決着には不向き。同コースの京都新聞杯は11着大敗でしたが時計が速かったので度外視も。距離はもう少しあっても良さそうですがしぶとさを活かせられれば面白い存在かもしれません。一雨ほしいところ。

血統：A 距離：C コース：B ローテ：B

メイショウラナキア

　父　ドゥラメンテ
　母　サンタローズ
母父　パントレセレブル

母母のユキノローズからはレインボーペガサスが出ている牝系で母系がパントレセレブルにミルジョージだからスタミナが強い血統に、父がドゥラメンテなので底力豊富な血統と言っていいのかなと思います。力のいる馬場は向いているので中京のコース自体は合うとは言いませんがこなせるくらいのイメージはあります。

戦績からは距離は2000m以上の方がいいですが、速い決着には対応できないのかなという印象も。このコースは京都新聞杯で一度経験していますが9着。前半かなり早く流れましたから最後は止まってしまいました。もう少しゆったり行ければ残れるのかなとも思いますし、再度期待を。

血統：B 距離：B コース：C ローテ：C

ヤマニンゼスト

　父　シンボリクリスエス
　母　ヤマニンバステト
母父　ディープインパクト

叔父にヤマニンウイスカーやヤマニンファラオがいる血統で、母系はディープインパクトにサドラーズウェルズにブラッシンググルームなのでタフさが強く、父はシンボリクリスエスでパワーと持続力の血統ですからスピードが少し足りないイメージがあります。しかしタフなコース形態のこのコースはこなせる血統なのかなとも思います。

札幌や中京で結果を残しているように時計がかかるようなコース形態や馬場が向くタイプなので、距離が伸びる分には対応はできそう。瞬発力があるというよりもコーナーからの持続力に優れるタイプなので外枠の方がいいかもしれません。できれば中団くらいで競馬したいところ。

血統：B 距離：B コース：B ローテ：C

リカンカブール

　父　シルバーステート
　母　アンブラッセモア
母父　Zoffany

母父はデインヒル系のゾファニー。母系を遡ってもピヴォタルとカーリアンなので欧州的なマイラーで底力がある血統かなと思います。父がシルバーステートの分距離は中距離にシフトしましたが2200mだと少し長いイメージも。中京のコースはそれなりにこなせる血統だと思います。

京都新聞杯は4着で、速い流れで前目で残った馬ということを考えればポテンシャルは高いです。スピード能力が高い分先行して押し切る形が合っているタイプで、速い流れの方が良さが活きそうです。距離は正直若干長いかなと思います。

血統：C 距離：D コース：B ローテ：C

レヴァンジル

　父　ドゥラメンテ
　母　トゥリフォー
母父　Frankel

母は仏G3勝ち馬で、叔父に愛G3勝ちのアーネストヘミングウェイのいる血統です。母系は完全に欧州血統なので重厚感があり、父はドゥラメンテで母系にシャーリーハイツはタイトルホルダーと同じ。イメージ的には先行して底力を活かす血統のため、馬場が悪くなった方が面白そうです。父にトニービンも入り、このレースへの適性は高そう。

戦績的に見ても大箱向きのタイプではないのかなという印象で、タフさを求められる中京2200mは合っていると思います。良馬場で切れ味勝負になると分が悪いので雨が降って重たくなれば十分台頭できるポジションにいる一頭です。

血統：A 距離：A コース：B ローテ：C

ヴェローナシチー

　父　エピファネイア
　母　アモーレエテルノ
母父　ゼンノロブロイ

叔父にシュペルミエールがいる血統で、上にも書いた通りエピファネイアはこのコースと好相性。母系がパワーが強い血統ですが、父エピファネイア、父父シンボリクリスエス、母父ゼンノロブロイ、母母父クロフネだと意外と大箱の東京がベストの舞台かもしれません。スピード持続力の塊ではあるのでコーナーから長く脚を使う戦法は納得。距離は長くても問題なさそうで血統面からは十分な適性を見られます。

ここまで7戦して全て馬券圏内も勝ちは1つのみ。ワンパンチ足りないイメージは強いですが、レースの勝ち馬を見ると強いメンバーがズラリ。ここでも善戦はしそうですがジョッキーの手腕次第なところもあるのですみれS以来の団野騎手に戻ってどうなるか楽しみです。

血統：B 距離：B コース：C ローテ：B