皆さん、日曜競馬もお疲れ様です!
混戦模様の安田記念、いかがでしたか。
僕は推奨したソングラインが勝ってくれましたが、2番手のセリフォスが4着で嬉し悔しい結果になりました。
さぁ早速その安田記念の回顧をしていきたいと思います。
安田記念回顧
結果
1着 | 13番 | ソングライン | 池添 | 1:32.3 |
2着 | 9番 | シュネルマイスター | ルメール | クビ |
3着 | 17番 | サリオス | レーン | アタマ |
4着 | 15番 | セリフォス | 藤岡佑 | 1/2 |
5着 | 7番 | ファインルージュ | 武豊 | クビ |
池添騎手騎乗のソングラインが悲願のG1制覇!!2着にはシュネルマイスター、3着にはサリオスが入りました。
回顧
とにかく逃げ馬が不在の中でしたが、うちからホウオウアマゾンが押して押してハナに。一緒にダノンザキッドも行き、ダート王カフェファラオも先団に。かかり気味でダイアトニックも行きました。ずっと団子状態の馬群で、最初の600mは34,7ですから例年並みですが、そこからが遅かったですね。
200m | 400m | 600m | 800m | 1000m | 1200m | 1400m | 1600m |
12.2 | 23.3 | 34.7 | 46.7 | 58.7 | 1:09.9 | 1:20.9 | 1:32.3 |
12.2 | 11.0 | 11.5 | 12.0 | 12.0 | 11.2 | 11.0 | 11.4 |
赤マーカーのところですが12.0-12.0。G1クラスのマイルだと11秒台連発するのが基本ですので、マイルG1だとびっくりするレベルの遅さでした。レースの上がり3Fが33.6。これはポジションが後ろすぎると物理的に届きません。
1番人気だったイルーシヴパンサーがいい例で、上がり32.6で同じポジションにいたエアロロノアと最速1位タイでしたが7着8着です。32秒台を出しても他の馬(ソングライン、シュネルマイスター、セリフォス)も出してましたからポジション取りがかなり重要になります。
ほとんどが33秒台。34.4のカフェファラオで1番遅い上がりですからちょっと異質な安田記念でした。勝ちタイムも例年より遅いですし、ある程度ポジションを取った瞬発力のある馬で決まった感じですね。
パトロールから見る分析
スタートしてポジション争いですが、内が悪いんですね。ほとんどが外に出るような感じでした。ちょっと密集していますが1着2着3着がこのポジショニング。前のレシステンシアが行けばペースもまた変わったと思います。この時点でシュネルマイスターはソングラインの後ろをキープしています。
池添騎手がインタビューで言っていたサリオスとの位置取りの関係はこの後ですね。
おそらくサリオスもペース云々以前にバテるタイプではないですし、乗ってる騎手がレーン騎手ですから、勝負どころで蓋をされるのを嫌ったのでしょう。サリオスを行かせてその後ろにポジションを取りました。
それによってセリフォスが終始浮いてしまいます。藤岡佑騎手も内に入ろうとチラチラ見てますがルメール騎手も譲りませんでしたね。ガッチリキープしたあたりは流石だなと思います。
よって終始このラインができるわけですが、これより内は馬場も荒れていますね。内枠は結構仇になる結果だったように思えます。
4コーナーですが大外に回したソングラインは手応えよっぽど良かったんでしょう。早めに外出して不利を受けないポジションに。ペースが遅いんで直線窮屈になる前に動いたのは良かったと思います。
逆に↓のイルーシヴパンサーですが、遅い流れで前にナランフレグ、外にエアロロノアですからこの時点でかなり厳しいポジション。これがエアロロノアと枠が逆ならまだなんとかなったかもしれませんが前が捌けなかったです。
馬場以外にもスローペースだと内目の枠が当たると不利になるケースって多いんですよね。
全馬手応えがあるペースなので進路探すのは大変だと思います。
直線入ったところですが、サリオスが3着まで着てくれてシュネルマイスターは良かったですね。前のレシステンシアと同じくらいの伸びだったら出てこれなかったかもしれません。
池添騎手はそのパターンを嫌がったんだと思います。だからこそ早めに外出したのは正解ですね。あくまでも自分のリズムでということでしょう。馬の力を信じられないと出来ない騎乗です。
対照的にイルーシヴパンサーはずっとエアロロノアが外にいて外に出せませんでしたね。馬群を捌けないわけではないので内の選択肢もあったと思いますが、結果的にソウルラッシュもずっと詰まってましたし道中で勝負あった感じがします。
各馬の評価
ソングライン
パドックでは前走よりもテンションが高くてどうかなと思いましたが、馬体は前走以上に見えました。ずっと乗ってる池添騎手というのもやっぱり良くて、キチンと乗り手の指示に従えますし、遅いペースでも折り合い我慢出来ました。このスローペースで差し切ったというのは瞬発力のある証拠ですし、元々はしぶとく伸びるようなイメージがあった馬なのでどんなレースにも対応できるのだろうなという印象を受けました。左回りの方が得意なので次走どこを使うのか、秋の目標が少しわかりませんが今後も楽しみです。
シュネルマイスター
事前のコメントの通り、パドックでも太く見えましたし、返し馬を見ても前駆(前脚の動き)が突っ張るような感じであまりよく見えなかったので軽視をしていましたが、やはり地力があります。逆にペースが流れたら太い分厳しくなったのかなとも思いますが、やはり現役ではトップのマイラーですね。本調子だとは思わないので秋にしっかりと立て直して出てきてほしいと思います。
サリオス
土曜日のヴェルトライゼンデが勝ったのでもしかしたらとか思ってましたが本当に来るとはという感じです。笑
馬体は減ってましたし状態がいいようにはあまり見えませんでしたが、外枠というのとレーン騎手が最高に上手く乗ったということですかね。あとは前走1200mのG1を使って負けましたが、そこでのスピードの経験が活きたのかなとも思います。今後はまたどうなるかわかりませんが色々と条件さえ揃えばというタイプかなという感じです。
セリフォス
決していい展開ではない中で差のない4着に来たのは力はあるなと思いました。テンションが高いので外枠で折り合えるか不安でしたが、藤岡佑騎手は上手く乗ってましたね。前に馬を置けなかったのが誤算だったと思いますがその中でもしっかりと最後まで頑張ってくれました。また秋以降チャンスはあると思いますから期待したいですね。
ファインルージュ
前走よりデキが悪いとかはないと思いましたが、やっぱり内側の枠が仇となりましたね。ダノンザキッドと終始合わせる形になりましたし、そこでスッと抜け出せるほどの脚はなかったですね。中2週のローテーションもそうですが、あまりにもスローすぎたのがよくなかったのかなと。もう少しペースが流れた方がチャンスある馬だと思います。1600じゃなくてももう少し距離があっても大丈夫だと思います。2000mまでなら。
ダノンザキッド
調教から気配はすごく良くて、パドックも悪くないですから、あとは適正の舞台かどうかってだけな気がします。現状マイルは合ってないように思えるスピード負けのような感じですから中距離でもう一度見たいですね。
イルーシヴパンサー
今回は展開が全くハマりませんでしたし、全てが裏目に出るレースでした。今回のレースは度外視してもいいと思いますし、力はG1でも通用すると思います。まだ4歳ですからこれからです。
ナランフレグ
短距離王として出てきましたが、やはり距離が長いのかなと思いました。使うレースも秋まで無いというのが短距離G1馬の宿命ですが、いい挑戦だったと思います。1400mまでなら十分戦えるように思えますし、秋の目標はスプリンターズSですから、そこまで無事に夏を過ごしてもらいたいです。
ソウルラッシュ
この馬も裏目裏目に出ましたね。あのポジションから全馬伸びてる中で馬群を捌くのは結構厳しいですし、突き抜けそうな手応えでしたがロータスランドとダイアトニックの間に挟まれて不利を受けました。決して力負けではないと思いますし、イルーシヴパンサーとどうようまだ4歳ですからこれからということでしょう。メドは立ったように思えます。
カフェファラオ
ダート王として出走しましたが、やはりこの瞬発力勝負では分が悪かったですね。芝が云々ではないと思いますし、もう少しペースが違ったり、馬場状態が違ったら着順は上だったと思います。ナイストライだと思います。
まとめ
今日で連続G1シリーズが終わり宝塚記念までの2週間はG1がありませんが、来週からは函館が始まり夏競馬という感じが強くなってきます。2歳の新馬戦も続々と始まり、新種牡馬のミッキーロケット、サトノクラウンも勝ち上がりました。ディープ、キンカメがいない今、種牡馬は戦国時代を迎えているわけです。今後の産駒の勢力争いも面白くなりそうですね。
来週は函館SS、エプソムCと日曜W重賞と忙しくなりそうです!笑
週中に傾向や出走馬のことを書きたいのと、他にも競馬関係のことで思うことがあれば思い付きで書いていきたいと思いますのでお付き合いいただけたら幸いです!
それでは今日はこの辺で!!
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