2023年1月5日(木) 中山競馬場 芝2000m 中山金杯 の出走馬の適性診断の記事になります。
この記事は中山金杯への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
中山金杯2023 血統適性評価基準
1月最初の中山開催。冬枯れの中山ということもありパワーを要するレースになりやすいです。中山重賞らしく、昨年はロベルト持ちが優勝。パワーといった面ではキングマンボ系やステイゴールドの血も好走傾向にあります。持続力とパワーに優れた血統を高く評価したいと思います。
中山金杯2023 出走馬適性チェック✔︎
アラタ
父 キングカメハメハ
母 サンシャイン
母父 ハーツクライ
母のサンシャインは愛知杯で2着。祖母がバルドウィナなのでワンカラットやジュエラーの甥にあたる血統です。父キングカメハメハらしくパワーが勝った血統でローカルのような小回りコース向き。母父ハーツクライなので中距離が合います。未勝利で勝ったコースと同じ条件ですし、中山内、力の要するコースは問題ありませんから上手く立ち回れれば上位可能でしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ウインキートス
父 ゴールドシップ
母 イクスキューズ
母父 ボストンハーバー
母のイクスキューズはクイーンC勝ち。ウインイクシードの半妹にあたる血統。父のゴールドシップはステイゴールド系のスタミナ豊富の血統で、母父のボストンハーバーはラプタスやファインルージュ、クロコスミアの母父で持続力が高い血です。パワーと言うよりもスタミナが強いので2000mへの対応が鍵になると思います。元々東京2500mと中山2200mに強い戦績の非根幹距離向きなのもどう出るか。先行してどこまで粘れるかでしょう。
血統:C 距離:D コース:D ローテ:C
エヴァーガーデン
父 アイルハヴアナザー
母 モエレカトリーナ
母父 ゴールドヘイロー
母はJRAで2勝。祖母のシーワンはJRA4勝した馬で、父のアイルハヴアナザーはロベルト内包種牡馬でウインマーベルの父。祖母はゴールドヘイローでコパノキッキングの母父。父がパワー型種牡馬ですから力のいる中山向きで、この条件は2勝しています。先行して渋とい走りをするタイプですからスローの展開になってどこまで粘れるかでしょう。馬場が渋れば尚良いタイプだと思います。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
カレンルシェルブル
父 ハービンジャー
母 カレンケカリーナ
母父 ハーツクライ
母はJRAで5勝。アカンサスの甥にあたる血統。父のハービンジャーはダンジグ系らしくパワーが強い血統で、産駒は小回りの持続力型が多いです。母系はハーツクライ×アンブライドルドソングの持続力血統。リファールの5×5×4のクロスととてもバランスがいい血統構成。前走の魚沼特別は長い直線を外から豪快に差し切り。速い上がりを使えるタイプではなくて長く脚を使うタイプですから中山内回りは合います。セントライト記念で4着の実績もあるのでポテンシャルは秘めていますから面白い存在では無いでしょうか。距離はもう少しあっても良さそうです。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:B
クリノプレミアム
父 オルフェーヴル
母 ダンシングクイーン
母父 Giant’s Causeway
トーホウアラビアンの半姉で、母のダンシングクイーンはJRAで1勝。父のオルフェーヴルはステイゴールド系。母系がストームバード、ゴーンウエストとスピードの持続力血統にスタミナ系の父で中距離くらいに出るのは順当な配合です。前走のエリザベス女王杯は距離と馬場の関係が大きかったので、距離短縮の中山はプラスになると思います。ベストは1800mという感じはしますが、先行してスムーズなら。時計が掛かった方がいいと思います。
血統:C 距離:C コース:A ローテ:B
コスモカレンドゥラ
父 ノヴェリスト
母 ミルルーテウス
母父 アグネスタキオン
母がフジキセキの半妹で、シャイニンレーサーの甥にあたる血統。父のノヴェリストはブレークアップやラストドラフトの父で、独血統。血統全体的には中山向きで、高速決着には向かないイメージです。前走のディセンバーSは先行して9着。外枠と速いラップに苦戦した印象でした。2000mの方が追走は楽になると思いますし、遅い流れになって前残りならといったところでしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:D
ゴールドスミス
父 ステイゴールド
母 ザミリア
母父 Cape Cross
スティッフェリオやバスラットレオンの叔父にあたる血統。父はステイゴールドでこのレースとも相性がよく、母父のケープクロスはグリーンデザート経由のダンジグ系で、ロジユニヴァースの母父。パワーやスタミナが強い血統ですが、母系がスピード色強く、バランスの良い配合。2走前のオクトーバーSで控える競馬をし上がり最速での勝利。4走前は逃げて勝利と競馬の幅が広いのは強み。枠や展開で戦術は変わると思いますが、時計が掛かってくれる決着の方が向くタイプだとは思いますからスローな流れが理想でしょう。中山コース、距離ともに大きな不安は無いと思っています。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
スカーフェイス
父 ハーツクライ
母 スプリングサンダー
母父 クロフネ
3代母のキーフライヤーはダンシングキイの同血。母のスプリングサンダーはJRA5勝。天皇賞・春を勝ったスズカマンボの甥にあたる血統。父ハーツクライに母父クロフネ、母母父がキングマンボなのでスピードの持続力にパワーを兼ね備えた血統構成。母系にニジンスキーも入り、しなやかな切れ味が出ます。距離的には中距離が合うし、パワーのいる中山は問題ないです。前走は出脚付かずで中山内1800mの流れが合わなかったのと、ハーツクライ産駒らしく1度使った上積みはあると思います。昨年2着に来ている舞台ですから適性は十分だと思います。
血統:C 距離:A コース:A ローテ:B
ヒュミドール
父 オルフェーヴル
母 アヴェクトワ
母父 チチカステナンゴ
祖母は桜花賞馬のキストゥヘヴンで、タイムトゥヘヴンの甥にあたる血統。父オルフェーヴルはステイゴールド由来のスタミナに、母父チチカステナンゴは小回り適性高い血統で中山はそれなりに合う血統構成。ベスト舞台は福島だと思いますが、近い形状の中山ならこなせると思います。距離はもう少しあった方が差し込めると思いますが、速いラップになって前が崩れればというタイプではないでしょうか。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
フェーングロッテン
父 ブラックタイド
母 ピクシーホロウ
母父 キングヘイロー
ピクシーナイトの半弟で、母はJRAで3勝。ブラックタイド×キングヘイロー×サクラバクシンオーの構成はイクイノックスの距離を短くしたような血統構成。本質的には2000m以下の力がいる馬場が向くと思いますが、中山の2000mなら十分圏内でしょう。前走の菊花賞は距離の長さが明確ですし、2走前の新潟記念のように前で押し切る体勢が出来れば通用してもおかしくないと思います。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:B
フォワードアゲン
父 ローズキングダム
母 エーシンシャイナー
母父 グラスワンダー
エーシンリターンズや障害で活躍したエイシンニーザンやエイシンクリックの甥にあたる血統。父のローズキングダムは朝日杯やジャパンCを制したキングマンボ系種牡馬で、母父がグラスワンダーなのでロベルト系。ダンジグ、ノーザンテーストが母系に入るのでかなりパワー型な血統構成で中山は向く血統だと思います。スタートしてから位置を取れるタイプではないですから展開に左右はされますが2走前の福島記念では追い込んで5着に健闘。ベストは1800mだと思いますが侮れない1頭ではないでしょうか。
血統:A 距離:C コース:B ローテ:D
マテンロウレオ
父 ハーツクライ
母 サラトガヴィーナス
母父 ブライアンズタイム
母のサラトガヴィーナスはJRA3勝で、マイスタイルのイトコにあたる血統。父ハーツクライに母父ブライアンズタイムなので中京が向くようなタイプではありますが、血統面ではロベルトを持ち、母系にダンジグとパワーが強いのでこなせると思います。馬自体は関東圏では結果が出ていないことが気になりますが、精神的な問題が大きかったと思いますから充実してきた今ならという感じでしょう。春の頃よりも前で競馬が出来るようになったのは大きくて、競馬に幅が出ましたから柔軟に立ち回れれば。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ラーグルフ
父 モーリス
母 アバンドーネ
母父 ファルブラヴ
スーパーアキラの甥で、祖母のロスグラシアレスはJRA1勝。父モーリスに母系にシンボリクリスエスを持ち、ロベルトのクロス。母父のファルブラヴは中山開催のジャパンC勝ち馬ですから適性は十分高い血統だと思います。2000mまでといった感じだと思いますし、中山よりも大箱向きなのかなという感じですが、同コースのホープフルSで3着の実績からもこなせてもいいと思います。速い流れよりもスローで団子のような隊列になった方が良いタイプだと思います。極端な枠に入らなければ。
血統:A 距離:B コース:C ローテ:B
ラーゴム
父 オルフェーヴル
母 シュガーショック
母父 Candy Ride
母のシュガーショックは米ダ8.5FのGIII勝ち馬で、アドマイヤメティスやスパイダーゴールドの半兄弟にあたる血統。オルフェーヴル産駒らしくダート変わりでここ最近は結果を残していました。血統的なバランスからはダート中距離向きな感じはしますが、時計のかかる馬場ならば芝でも走ると思いますし、再度芝挑戦も面白いのではないかなと思います。切れ味勝負になると分が悪いと思うのである程度流れて欲しいところでしょう。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
レインカルナティオ
父 ルーラーシップ
母 リビングプルーフ
母父 ファルブラヴ
クイーンCを制したテトラドラクマやセプタリアンの半弟で、母はリビングプルーフはJRA3勝。ルーラーシップ×ファルブラヴなのでステルヴィオを距離を伸ばしたような血統構成で、中山向きの持続力を持っていると思うのでこの条件は向くと思いますが、どちらかというと2200の外回り向きかなと思います。スローペースは向かないと思うので、ある程度流れて前が止まる展開の助けは必要かなと思います。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:B
レッドランメント
父 ディープインパクト
母 クイーンズアドヴァイス
母父 Orpen
母は亜芝5FGIII勝ち馬のクイーンズアドヴァイス。ディープインパクト×オーペン×サザンヘイローはサトノダイヤモンドと同じ配合で、母がスプリンターの分中距離くらいがちょうどいい構成だと思います。ここ最近は安定して先行出来るようになりました。瞬発力よりも上がりが掛かる持続力勝負向きだと思いますし、中山は問題ないと思います。距離はもう少し短い方が良さそうではありますが、3連勝の勢いでどこまでやれるかでしょう。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:C
ワンダフルタウン
父 ルーラーシップ
母 シーオブラブ
母父 ディープインパクト
ビッシュやホウオウサーベル、ホウオウバニラの甥で、ライトウォーリアのイトコにあたる血統。ルーラーシップ×ディープインパクトはキセキやドルチェモアと同じで、持続力の高い血統構成。母系にアカテナンゴも入るので、スタミナに少し寄っては居ますから時計が掛かった方がいいと思います。青葉賞や、京都2歳Sを勝っているのでポテンシャルの高さはあると思いますし、前走も大きく負けたわけではないです。長期休養明け3戦目の中山内回りで変わってくれば面白い存在だと思います。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
中山金杯2023 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎アラタ
✔︎スカーフェイス
✔︎エヴァーガーデン
✔︎ゴールドスミス
✔︎ラーグルフ
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
直近の重賞適性チェック✔︎記事
1/5 京都金杯2023🔽
1/8 シンザン記念2023🔽
1/9 フェアリーS2023🔽
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