セントウルステークス　2022 出走馬適性チェック！！

JRAは今週から秋競馬。秋のG1戦線に繋がる前哨戦もいよいよ本格始動。

短距離G1スプリンターズステークスの前哨戦、セントウルステークスが日曜日に行われます。

今年も快速自慢が中京競馬場に集結！

この記事はセントウルSへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

前日に行われる秋華賞TR紫苑ステークスの適性チェックはこちらからご覧になれます。

セントウルステークス　血統適性評価基準
セントウルステークス　全13頭　適性チェック
セントウルステークス　適性チェック　上位馬5頭

セントウルステークス　血統適性評価基準

例年は阪神競馬場で行われていますが、京都競馬場改修工事のため今年までは中京競馬場芝1200mで行われます。

コースは直線の長いのでスピードだけでは押し切れませんし、直線の急坂は中山に次2番目の傾斜。

過去傾向からは中京で行われた近2年、ダンチヒとサドラーズウェルズ、ロベルト持ちの好走が目立ちます。パワーや最後のタフさが要求されるレースなのでそれらを考慮して評価したいと思います。

セントウルステークス　全13頭　適性チェック

ころめん

レース名をクリックするとこのブログ内で回顧した記事に飛べますので参考にどうぞ！

サンライズオネスト

　父　ダイワメジャー
　母　サイモンドルチェ
母父　ジャングルポケット

叔父に南部杯勝ちのオーロマイスターがいる血統で、ダイワメジャー産駒は昨年レシステンシアがこのレースをこのコースで勝っています。母父ジャングルポケットにロベルトを内包しているのでタフさやパワーは申し分なし。距離は1400mが合っていそうですが、このコース自体はそのくらいの距離適性が求められるのでいいかもしれません。

3走前の阪急杯で3着。トラックバイアス的に有利に働きましたが2走前の高松宮記念でも0.3秒差の9着ですから力は上位。前走の鞍馬Sは前残り決着を外から差してきての4着。1200mのレースではここまで位置が取れてないので、開幕週の馬場というのが気になりますが展開が向けばここでも通用。

血統：B 距離：C コース：B ローテ：C

シャンデリアムーン

　父　アドマイヤムーン
　母　ケイアイカミーリア
母父　タイキシャトル

タイキシャトル×ストームキャット×ファピアノは母系の奥底にスピードとタイキシャトルのパワーを持ち、父にアドマイヤムーンですからコースの適性自体は血統的にはありますが、全体的なスピードが足りない面があり、中京よりも洋芝や冬枯れの馬場向きでしょうか。

戦績的には逃げ先行。スムーズに先手を取れればしぶとく粘ります。昨年もこのレースに出ていますが流石に32.9秒で逃げるとこのコース形態は厳しいですからもう少しゆっくり行ければ昨年のようなことはないと思います。展開にかなり左右されると思うのでその辺も考慮したい。

血統：D 距離：B コース：C ローテ：D

ジャスパープリンス

　父　Violence
　母　Ambitious Journey
母父　Bernardimi

母はエーピーインディ系で、母系はストームキャットにロベルトを持つ血統で、父のバイオレンスはメダーリアドロの後継で、サドラーズウェルズ系。パワーもスピードも兼ね揃えていますが、早熟傾向の強い傾向ですからそこが課題でしょう。

近走はダートを主体で競馬しています。最後に走った芝のレースは3年前の10月の京都ですが、芝ではスピード負けしていますからこの舞台はどうでしょうか。2年連続エニフSで勝っていますから休み明けのこの時期は相性がいいのでしょう。1200mの芝に変わってどうなるかというと流石に…

血統：B 距離：B コース：E ローテ：B

ソングライン

　父　キズナ
　母　ルミナスパレード
母父　シンボリクリスエス

叔母にジューヌエコールがいる血統で、牝祖ソニンクはディアドラやノットアローンや、ランフォルセ、ノーザンリバーが出ています。父キズナに母父シンボリクリスエスはエリザベス女王杯を勝ったアカイイトと同じ配合。血統のイメージ通り外から長く脚を使う持続力とパワーがある血統構成ですから中京のコース自体はあると思いますが、距離は正直短い印象はあります。

安田記念は超スローを外から差し切り優勝。悲願のG1初制覇。次走は米BCマイルを予定していて、その壮行レースでここをチョイス。陣営は速い流れを経験させたいようですから距離が短いのは承知の上。左回りは得意ですし流れに乗れればここでも上位ですが果たして。

血統：C 距離：C コース：B ローテ：C

タイセイアベニール

　父　ベーカバド
　母　ハロードリーム
母父　ブライアンズタイム

牝祖スカーレットローズはスカーレットレディを経由し、サカラート、ヴァーミリアン等名馬多数が出ている牝系で、母父ブライアンズタイムでロベルトを持ち、父のベーカバドはダンチヒ系の種牡馬ですからパワーとスピード両方を兼ね備えているので、このレースとの相性は良さそうです。

3走前の函館スプリントステークスで後方から内をすくい3着確保。内容的にはハイペースの展開がハマった感じで脚質的に安定しないのは仕方がないと思います。中京コースも力が必要な馬場ですから合っていると思いますし、重賞クラスならそこそこ流れますから近2走ほど大敗はしないと思います。

血統：A 距離：B コース：B ローテ：C

ダディーズビビット

　父　キズナ
　母　ケイティーズギフト
母父　フレンチデピュティ

牝祖ケイティーズはヒシアマゾンを出した牝系で、父キズナにフレンチデピュティが母父なのでスピードよりもパワーが強い血統で、中京で走るのは納得しますが、理想は1400m。流れが早くなればチャンスは回ってきそうです。

戦績を見ても中京巧者。血統のイメージ通り上がりのかかる競馬でしぶとく伸びるタイプですからある程度流れてくれればチャンスはあります。立ち回り次第でここでも十分通用すると思います。

血統：C 距離：C コース：A ローテ：C

チェアリングソング

　父　マツリダゴッホ
　母　チェアユーアップ
母父　エアジハード

牝系を辿ると3代母キョウエイヨシノからはサウンドトゥルーやアナザートゥルースが出ている血統で、父がマツリダゴッホなので中山や福島が合う印象でスピード決着向きではないので中京はまだ守備範囲内だとは思いますが向くかというと微妙なところ。

前走北九州記念では13着大敗。戦績通り福島や中山で良績がありますから中京では少し分が悪いかと思います。後方からいく馬なだけに展開面も助けが必要ですが前走の小倉のコースよりは前進可能か。

血統：D 距離：C コース；D ローテ：C

ファストフォース

　父　ロードカナロア
　母　ラッシュライフ
母父　サクラバクシンオー

アデインザライフの妹で、父がロードカナロアに変わり短距離にシフト。母父がサクラバクシンオーですからスピードに短距離のスピードを掛け合わせた配合で、中京よりも小倉の方が合う血統です。しかし、デインヒルを経由したダンチヒ持ちですから血統面では侮れないところはあります。

前走北九州記念、2走前のCBC賞ともに行き脚がつかずの競馬。本来の出来じゃないのかスピード負けするようになってしまったのかはわかりませんが、この馬の良さが活きてこないレースが続いています。小回りの平坦向きの馬ですからこの条件でも少し厳しいか。

血統：B 距離：A コース：D ローテ：D

ボンボヤージ

　父　ロードカナロア
　母　ロードインアスク
母父　ディープインパクト

ファンタジストや2歳のアスクメークシェアの全兄弟で、母はダンチヒにロベルトを持ちます。父はこのコースの高松宮記念も制した名スプリンターで仔のダノンスマッシュもここの舞台を勝っています。戦績自体は良績はありませんが血統的にはこの舞台は合っているかもしれません。

前走の北九州記念で悲願の重賞初勝利。斤量の恩恵や内外の展開面も助けがあったとは思いますが、速いペースでもしっかりと7番手で追走できたのは大きな収穫。ついてさえいければ思いの外やれる可能性も。ただ、中京の1200mがベストの舞台設定かと言われると正直どうでしょうか。

血統：A 距離：B コース：D ローテ：C

メイケイエール

　父　ミッキーアイル
　母　シロインジャー
母父　ハービンジャー

シラユキヒメの一族でソダシを筆頭にハヤヤッコやママコチャ、ハイアムズビーチらが活躍中の勢いのある牝系。デインヒル（ダンチヒ）のクロスを持ち、父のミッキーアイルの産駒は牝馬の方が活躍馬を出す傾向があります。血統全体的には持続力に優れた血統で、直線の長いコース向き。中京は合っています。

前走の京王杯スプリングカップでは道中引っかかりながらもギリギリのところで我慢し、それでも完勝ですから能力は素晴らしいものがあります。距離は1200mの方があっていて、中京も冬のシルクロードステークスで圧勝しているように舞台設定は抜群。頭数が多いわけでもないので外枠の方が競馬はしやすいかもしれません。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：B

メイショウケイメイ

　父　ワークフォース
　母　メイショウアキシノ
母父　デュランダル

近親にエクセラントカーヴやアウトディスタンスがいる血統で、母のメイショウアキシノはJRAで短距離戦2勝。ワークフォースがサドラーズウェルズ持ちに母父デュランダルで母母父フサイチペガサスはダンチヒ持ち。パワーと最後の直線を耐え抜くタフさは持っていますが少しスピード要素が弱い気も。

近走はパッとしない戦績で、若駒の時に3勝を挙げたのを最後に低迷。前走のCBC賞も見せ場は特になく。上がりはそこそこ使えるので一発狙った乗り方でどこまで着順を上げられるかでしょう。

血統：C 距離：D コース：E ローテ：D

モントライゼ

　父　ダイワメジャー
　母　ムーングロウ
母父　Nayef

叔父に英国G12勝のメディシアンがいる血統で、近親には先日ジャックルマロワ賞を制したインスパイラルもいます。父ダイワメジャーは1400mを先行し押し切る産駒が多く、この馬も血統のそのタイプですが、母系にガルチやストームバードなのでスピード要素が強い分この距離もこなせる範囲でしょう。パワーが足りない感じがしますから平坦コースを押し切る競馬が理想でしょうか。

前走北九州記念では復調気配を伺える5着。溜める競馬に徹したのが良かったようで、同じような競馬ができるなら小倉よりは中京の方がチャンスはありそう。しかし1400mがベストだとは思うのでペースは落ち着いてほしいところ。

血統：C 距離：C コース：C ローテ：C