2022年12月11日に中山競馬場にて行われるダート短距離重賞のカペラステークス。
過去にはシルクフォーチュンやダノンレジェンド、コパノキッキングなどダート短距離スペシャリストが勝ってきたレースです。
この記事はカペラステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
同日に行われる阪神JFの適性チェックはこちらから見れます🔽
前日に行われる中日新聞杯の適性チェックはこちらから見れます🔽
カペラステークス 2022 血統適性評価基準
中山ダート1200mで行われるダートの短距離戦。
芝スタートからのゴール前急坂とスピードとパワーが必要なコース形態です。
毎年のようにヴァイスリージェント系の好走が目立つのと、ノーザンテースト持ちが強いレースです。その点を含めて評価したいと思います。
カペラステークス 2022 出走馬適性チェック
アティード
父 サウスヴィグラス
母 ロックフォーティ
母父 ロックオブジブラルタル
ティアップワイルドの甥で、父のサウスヴィグラスはフォーティナイナー系のダート短距離志向の強い血統で、母系にもフォーティナイナーが入るダート短距離の名血。母父ロックオブジブラルタルはパワーが強くて急坂に対応できる血ですから適性は十分。3歳時は大井の優駿スプリントで3着の実績。先行力もありますが2走前のように後方一気もできる自在性は魅力。中山ダ1200mは相性が良さそうですからここも期待出来るとみています。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:C
エアアルマス
父 マジェスティックウォリアー
母 Nokaze
母父 エンパイアメイカー
エアファンディタやエアサージュの兄で、米8.5FダートGIII勝ちのユウギリの甥にあたる血統で、牝祖3代母はレディバラードの母で、ダノンバラードが近親にいます。シアトルスルーの系譜のマジェスティックウォリアーが父で、母系はエンパイアメーカーやゴーンウエスト、ヘイローが入り気難しさはあります。砂を被るのがダメなので外枠の方が無難だと思います。高速決着の方がチャンスはありそうです。距離はもう少しあった方が立ち回りはハマりそうで。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:B
オーヴァーネクサス
父 キズナ
母 オーヴァーアンダー
母父 Seeking the Gold
オーヴァーライトの半弟で、フレンチデピュティがファミリーにいる血統。父キズナは様々な距離で活躍馬を出すパワー型。母父のシーキングザゴールドはケイアイパープルやグレイスフルリープ、ゴルトブリッツの母父。血統構成からもダート1200mよりも1400mの方が向くタイプで時計がかかる馬場が理想。道中の位置取り、追走がポイントかなと思います。
血統:C 距離:D コース:D ローテ:C
オメガレインボー
父 アイルハヴアナザー
母 ワイキューブ
母父 アグネスタキオン
母は北九州記念3着のワイキューブ。ファンシーリシェスの半弟で、父のアイルハヴアナザーはアナザートゥルースやウインマーベルの父でパワーが強く、母父アグネスタキオンに母母父がノーザンテーストなので距離の短縮に強い血統です。ベストの条件は掴みにくいところがありますが、昨年3着の実績ですから今年も期待はできそうです。ただ、昨年は出遅れて展開が上手くハマったような印象もあります。このクラスでの追走は課題になると思います。前が止まる展開がいいでしょう。
血統:A 距離:C コース:B ローテ:D
カルネアサーダ
父 ドレフォン
母 ハラペーニョペパー
母父 ゼンノロブロイ
祖母のレッドチリペッパーはGⅢ2勝で、母はJRAで3勝。カラクレナイのイトコにあたる血統です。父のドレフォンはジオグリフやデシエルトの父で、ストームキャット系でデピュティミニスター持ち。母父がゼンノロブロイですから持続力が高いです。目下3連勝中で芝ダート問わず短距離適性は高いです。芝スタートの中山コースはプラスに出ると思います。勢いがありますから侮れない1頭だと思います。先行してどこまで通用するかでしょう。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
クロジシジョー
父 フリオーソ
母 サイレンスラヴ
母父 スペシャルウィーク
ワンモアジョーの甥でハコダテブショウのイトコにあたる血統。父はロベルト系のフリオーソ。母父がスペシャルウィークなので切れ脚鋭く、母系はフレンチデピュティも持ちますから持続力も高い血統構成。近走はずっと軽いダートで走っていて好走が続いていますから高速決着の適性が高いのではないかなと思います。直線向いてから仕掛ければグンと伸びますから中山の直線では展開の助けがいるかもしれません。堅実な末脚でどこまで差し込めるか注目したいです。
血統:A 距離:A コース:C ローテ:C
シンシティ
父 サウスヴィグラス
母 ジェネロシティー
母父 フジキセキ
母はJRAで1勝。父はダート短距離志向の強いサウスヴィグラスに母父フジキセキはサンデーサイレンスの初年度産駒で米国血統。パワーと持続力、スピードの要素を兼ね備えている血統ですからこの舞台でも活躍できる血統でしょう。近走は芝路線に出ていましたが2月以来のダートのレースです。1000mがベストだと思いますから力の要らない馬場になった方がいいと思います。できれば先手でしぶとい競馬を。
血統:B 距離:D コース:D ローテ:D
ジャスティン
父 オルフェーヴル
母 シナスタジア
母父 Gone West
イディオムの兄で、父のオルフェーヴルはスタミナが強くダート馬も出す種牡馬で、ノーザンテーストのクロス持ち。母父のゴーンウエストは高速決着に強く、母系にはジャイアンツコーズウェイも入りますからスピード持続力に長けています。2年前のカペラSの勝ち馬で近走は斤量にも恵まれずという印象。速いラップを刻んで最後粘る競馬が武器ですから最後の急坂が鬼門になります。雨が降って軽いダートになった方がチャンスは広がりそうです。
血統:A 距離:A コース:C ローテ:B
ジャスパープリンス
父 Volence
母 Ambitious Journey
母父 Bernardini
母はエーピーインディ系。父はメダグリアドーロの後継のバイオレンス。ストームキャットのクロスを持ちますから米国志向の持続力が高い血統構成で、母系にロベルトも入りパワーが強くタフなコース形態向き。中山の最後の急坂はこなせる血統構成ですが、成長力が見込める血統ではないので7歳になった今は年齢が課題かなと思います。スプリント戦での追走力は問題ないですから気分良く走ってどこまでという感じかなと思っています。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:C
ハコダテブショウ
父 モーリス
母 イチノヤジョウ
母父 アジュディケーティング
母はJRAで3勝。センジンジョーやセンキ、ハナブショウの半弟で、クロジシジョーのイトコ。父のモーリスは日本と香港でG1を6勝した名馬で、古馬になってからの成長力に優れます。母系はダンジグ由来のパワーやミルリーフのラインを持ちますから全体的にパワー型。外枠から揉まれずスムーズに先手を取るのが理想で、逃げたら力を発揮できるタイプです。同型次第になると思いますが多少無理してでも行きたいところでしょう。レース間隔は少し疑問ですが、前走の競馬からは侮れない1頭ではないしょうか。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:D
ヒロシゲゴールド
父 サウスヴィグラス
母 エフテーストライク
母父 ブラックタキシード
母はJRA3勝。父サウスヴィグラスに母父はブラックタキシードでストームキャットを内包。スピード血統らしい先行してしぶといタイプで、北海道スプリントC勝ち馬です。前走は流石にペースが速くて前には不利な流れになりました。年齢的にもスピード決着は厳しいかもしれませんから良馬場でやりたいところでしょう。ペースが落ち着いてくれればチャンスはあると思います。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ピンシャン
父 Speightstown
母 Beauty and Light
母父 Unbridled’s Song
父のスパイツタウンはマテラスカイの父でゴーンウエスト系らしく高速決着に強い血統。アンブライドルドソングの肌で、フォーティナイナーも母系に持つのでスピード能力が高い血統構成。戦績通り1200mよりも1400mが向いていて先手を取った方がいい走りをしますからこの距離だと少し忙しいのかなという印象です。ペースが落ち着いてくれればといったところでしょうか。
血統:C 距離:D コース:C ローテ:C
ヤマトコウセイ
父 リオンディーズ
母 メルティーキス
母父 ブライアンズタイム
ワイルドワンダーやラストダンサーの姪で、父のリオンディーズは朝日杯を制したキングマンボ系。母父がブライアンズタイムでパワーが強い血統といったところでしょうか。ヘイルトゥリーズンのクロスが強くて気性が前向きで先行したらかなり渋といタイプ。時計がかかる馬場で強いと思うので良馬場でやりたいところ。できれば先手を取りたいところですが前走は無理せず番手の競馬でも問題なかったので競馬の幅は広がったのは大きいと思います。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:C
リメイク
父 ラニ
母 サリエル
母父 キングカメハメハ
母のサリエルはJRAで4勝。祖母はファンタジーSを2着。父のラニはタピットの直仔で、米三冠に挑戦。持続力が高くワンペースで走るタイプでした。母系もキングカメハメハのパワー、ブラッシンググルームのタフさを持ち一定のペースでなかなかバテない血統ではないでしょうか。1400mで3勝していますが、引っ張るタイプではないので中団くらいからの競馬になると思います。前が止まってくれれば差し込めると思いますから中山の最後の急坂は歓迎ではないでしょうか。馬込みも問題ないのでスピード負けさえしなければ上位は可能だと思います。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:B
リュウノユキナ
父 ヴァーミリアン
母 ネオカラー
母父 クロフネ
サウンドザビーチの甥で、ロールオブサンダーの叔父でスマハマのイトコにあたる血統です。父ヴァーミリアンはエルコンドルパサーの直仔で、JBCクラシックを3連覇などダート界のトップホースでノーザンテーストを内包。母父はクロフネでヴァイスリージェント系が母系に入り血統適性は抜群。昨年2着ですし距離コース共に問題はないですが、今年に入って勝ち切れないレースが続くのが少し気になるところでしょうか。年齢的な問題もありますが得意の舞台で再度期待したい1頭です。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:B
レディオマジック
父 フェノーメノ
母 ストリートキャット
母父 アドマイヤムーン
ミクソロジーの甥で、父のフェノーメノは天皇賞春を連覇したステイヤー。母父はアドマイヤムーンでフォーティナイナー系。母系の奥はアフリートやダンジグを持ちます。血統構成からは距離はもう少しあったほうが良い印象があります。近2走はゲートの出があまりなのが気になります。速い流れで前がパタリと止まった時に出番があるのかなといった感じです。直線の長くてタフな中京向きではないかと思っています。
血統:D 距離:D コース:D ローテ:C
カペラステークス 2022 適性チェック 上位5頭
✔︎リュウノユキナ
✔︎アティード
✔︎ジャスティン
✔︎カルネアサーダ
✔︎クロジシジョー
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な本命馬はレース当日の朝までに、ブログ内にて公開致しますのでそちらも是非よろしくお願い致します!!
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