11月6日に東京競馬場で行われる重賞のアルゼンチン共和国杯。
過去にはオーソリティが勝ち、ジャパンCで好走や、ゴールドアクターが有馬記念を制すなど大舞台に繋がる一戦です。
この記事はアルゼンチン共和国杯への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
同日阪神で行われるみやこSの適性チェックの記事はこちらから見れます🔽
前日東京メインで行われる京王杯2歳Sの適性チェックはこちらから見れます🔽
前日阪神メインで行われるファンタジーSの適性チェックはこちらから見れます🔽
アルゼンチン共和国杯 血統適性評価基準
東京の芝2500mで行われるハンデ戦。
東京で行われる長距離気味のレースですからトニービンの持続力が活きるレース。昨年はロベルト持ちが上位を独占するなど、欧州的要素が重要になります。サンデー系ならステイゴールドのような欧州らしさを伝える血を評価したいところ。
アルゼンチン共和国杯 出走馬適性チェック
過去に出走した重賞レースの回顧分析の記事をリンクしていますので参考に是非どうぞ!!
日本ダービー🔽
オールカマー🔽
京都大賞典🔽
新潟記念🔽
アフリカンゴールド
父 ステイゴールド
母 ブリクセン
母父 Gone West
ドバイWC勝ちのアフリカンストーリーの半弟で、ロンゴノットやイサクの兄。母系はゴーンウエストとデインヒルが入り高いスピード能力と、父ステイゴールドのスタミナのブレンドで中距離よりも長いくらいがちょうどいい。父譲りの気性面の難しさとタフさが遺伝し、気分よく逃げれればかなりしぶとい。3年前にこのレースで3着という結果があるようにスタミナ向きレースの方が向きます。最近は行き切れないレースが多いですから距離延長はプラスだと思います。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:B
カントル
父 ディープインパクト
母 ミスアンコール
母父 キングカメハメハ
ワグネリアンの全弟で、母母のブロードアピールは芝ダート問わずに短距離で活躍。近親にマリアエレーナのいる血統。母系がスピード血統にディープインパクトが父。距離が伸びてどうかと言われると疑問ですが、前走1年1ヶ月ぶりのレースで差し切り勝ち。2000mがベストな気もしますが、東京は向くと思います。1度使って更に良化していれば面白い1頭でしょう。
血統:C 距離:D コース:B ローテ:C
キラーアビリティ
父 ディープインパクト
母 キラーグレイシス
母父 Congaree
キラービューティの半弟で、母のキラーグレイシスは米国AW8.5FGI勝ち。母父は欧州マイラーのアラジの後継のコンガリーでダート中距離馬。ディープインパクト×ダートスピードで成功例の多い配合。馬が近くにいると燃えてしまうので道中は1頭で走るのがいいのかなと思います。距離自体は持つと思いますがこなせるレベルかなとおもいます。休み明けで出遅れなくスムーズなら。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:C
キングオブドラゴン
父 ハーツクライ
母 ベガスナイト
母父 コロナドクエスト
アメリカズカップやオメガインベガスの弟で、ジャストアズウェルが近親にいる血統。ハーツクライが父で、母父がコロナドズクエストだから中距離でも2000mくらいが丁度よさそうですが、トニービンを持っているので東京の長い直線は向くと思います。
前走の京都大賞典はロスなく回ってきて8着。瞬発力が求められる展開になったのがよくなかったのでなるべく後半にシビアなラップを刻まれたほうが良さが出そうです。東京向きかといわれると違い、中山のコースが向くタイプでしょう。
血統:B 距離:C コース:D ローテ:D
コトブキテティス
父 ハービンジャー
母 エヴァ
母父 キングカメハメハ
平安Sを勝ったロールオブダイスの姪で、母のエヴァはJRAで2勝を挙げました。ハービンジャー産駒でキングカメハメハが母父なのでブラストワンピースと同じ配合。ノーザンテーストを母系に持つ分パワーの方が強いイメージで持続力の強い血統だから結果を出している大箱もこなせると思いますが本来は中山の方が合うのかなと思います。
前走の新潟牝馬Sでは小回りコースを外を回して4着まで差してきました。馬場は向いていたにせよ、持続力の高い走り。ある程度流れた方が合うので東京よりも本来は内回りのイメージは戦績以上に感じます。前が止まる展開でどこまでやれるか。距離は問題ないです。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:D
ダンディズム
父 マンハッタンカフェ
母 ビューティコンテスト
母父 シングスピール
フォルテやムーンクレストの半弟で、母父シングスピールは日本の馬場に適性の高いサドラーズウェルズ系。父はマンハッタンカフェですからスタミナの強い血統構成。高速決着よりも時計がかかる方がいいので一雨欲しいところ。
出遅れて位置は取れずで展開に左右される脚質ですから差し届かない可能性も高いですが前が崩れれ馬チャンスはありまっす。前走は目黒記念で雪崩れ込むように7着ですからそれなりに適性は高い1頭でしょう。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:C
テーオーロイヤル
父 リオンディーズ
母 メイショウオウヒ
母父 マンハッタンカフェ
帝王賞勝ちのメイショウハリオの半弟で、このレースで2着の実績のあるメイショウカドマツの甥にあたる血統。父がリオンディーズでパワー型の血統ですが、本馬は華奢なイメージで長距離に向きます。ロベルトも母系に持ちますし、母父もマンハッタンカフェで長距離の持続力に富んだ血統ですからこの舞台に十分適性を持ちます。
今冬は4連勝でダイヤモンドSを制し、春の天皇賞でも3着。休み明けのオールカマーは距離が短いのと内伸び馬場にやられて5着でしたが、負けて強い内容。距離が伸びて先行もスムーズにできると思いますからここでもチャンスは十分でしょう。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
ディアマンミノル
父 オルフェーヴル
母 イソノスワロー
母父 デヒア
モンストールの半弟で、母母のイソノルーヴルはオークス勝ち。イソノウイナーの甥にあたる血統で、母系はスピード適性が高いですが、デヒアにラシアンブルーにテスコボーイですからどちらかというと欧州の血が濃く、父はステイゴールド系のオルフェーヴルですからスタミナに寄る血統構成。重厚感があるので軽い馬場よりは雨が降ったりした方がチャンスがありバテない血統ではないでしょうか。
距離は1ハロンでも伸びた方がいいタイプですし、大箱も歓迎。結果を出すには難しいですがスローの瞬発力勝負の方が向きます。全馬雪崩れ込むような流れでどれだけ前に行けるかというタイプですから枠順も一つでも内がいいでしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
ハーツイストワール
父 ハーツクライ
母 レツィーナ
母父 キャプテンスティーヴ
ヴェラヴァルスターの下で、母のレツィーナはJRAで4勝。父はハーツクライでトニービンを持ち、母系にロベルトが入るのでこの舞台の適性は高い血統構成。スピードの分も、ダマスカスのラインのキャプテンスティーヴが母父にファピアノも持つのでバランスも取れています。
東京の2400mで3勝、札幌日経OPで距離も2600mまで対応していますからここでの適性は十分だと思います。どんな競馬も対応できますが、切れを活かす競馬が1番合います。内枠で脚を溜められれば一発あっても。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:C
ヒートオンビート
父 キングカメハメハ
母 マルセリーナ
母父 ディープインパクト
ラストドラフトの半弟で、母のマルセリーナは桜花賞勝ち馬。グランデッツァの甥にあたる血統で、キングカメハメハ×ディープインパクトはブラヴァスやアンドヴァラナウトなどがいます。母のマルセリーナはマーメイドSを勝っていますし、グランデッツァも小回りで実績という面を見ると、案外小回り巧者の可能性も。距離は伸びた方が競馬はしやすいと思いますが、コース的にはひょっとすると少し不向きなのかもしれません。東京なら瞬発力勝負になった方が分がありそうです。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:B
ブレークアップ
父 ノヴェリスト
母 リトルジェン
母父 クロフネ
ストロンゲストの半兄で、母系がクロフネ×キングズベストでパワーと持続力に優れ、ノヴェリストが父なので重たさが少し際立つ血統構成。戦績通り如何にもスピード勝負には分が悪く雨が降ったりした方が上位とは差が縮まるのかなと思います。走り自体もあまりバテるようなタイプではないので距離の心配はないです。しぶとさを活かせる展開になれば。東京の長い直線は合うと思います。
血統:D 距離:B コース:B ローテ:B
プレシャスブルー
父 ディープインパクト
母 オンワードミシェル
母父 アンバーシャダイ
ハッピームーンの半弟で、母のオンワードミシェルはJRAで3勝。母系はノーザンテーストが入り底力が強く、ディープインパクトが父なのでスピードと勝負根性の血統構成。歳を重ねて距離が伸びた方が良くなってきている可能性もありますし、母父アンバーシャダイなのでスタミナ自体も豊富。脚質的にも大箱は合いますから流れ次第では上位に食い込みも可能でしょう。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
ボスジラ
父 ディープインパクト
母 ミスパスカリ
母父 Mr.Greeley
マウントロブソンやポポカテペトル、ミヤマザクラの全兄弟で、クロフネの甥にあたる血統。言わずもがなの成功配合で、スピードの持続力に長けている血統で、父ディープインパクトでもワンペース型。距離の適性は血統の字面以上に長い方が合いますが、大箱の2500mは少し不向きで小回りを持続させるのがあっていると思います。上がりがかかる決着を望みますから全体的に流れてくれれば。
血統:D 距離:A コース:C ローテ:C
マイネルファンロン
父 ステイゴールド
母 マイネテレジア
母父 ロージズインメイ
オークス馬ユーバーレーベンの半兄で母母のマイネヌーヴェルはフラワーC勝ち馬。母系が欧州的な重たさがあり、ミルリーフのラインとロベルトを持ちます。父もステイゴールドでサンデー系の中でも欧州向き。消耗線に強く大箱向きではないタイプで内回りコースがベスト条件でしょう。
前走の京都大賞典は熱発で順調さを欠いての出走。前走以上に走れる状態にあると思います。スローペースは避けてなるべく流れる展開が欲しいところ。
血統:A 距離:B コース:D ローテ:C
ユーキャンスマイル
父 キングカメハメハ
母 ムードインディゴ
母父 ダンスインザダーク
ルビーカサブランカの全兄で、母のムードインディゴは府中牝馬S勝ち馬。チャペルコンサートの甥にあたる血統で、父キングカメハメハで母系の特徴を引き出し、母父がダンスインザダークですからスタミナが強調される血統構成。シャーペンアップも入りスタミナが強く、長距離である程度の結果を残しているのは頷けます。
元々右回りより左回りの方が力を発揮する馬ですから前走の新潟記念の走りは本来の姿。久々に短いところを使ってそれがプラスになってくれれば。舞台適性は十分あると思います。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
ラストドラフト
父 ノヴェリスト
母 マルセリーナ
母父 ディープインパクト
上に書いたヒートオンビートの半兄で、桜花賞馬マルセリーナの仔。こちらは父がノヴェリストなのでイメージ若干重たさが強いですが、血統的にはこちらの方が長距離的な持続力が強くこの舞台的には向くと思います。一昨年2着の実績もありますし、春の目黒記念でも5着。前走の走りを見ていても展開さえハマれば十分圏内だと思います。根性があるので馬群に入れた方が燃えると思います。内枠が欲しいところ。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:A
レインカルナティオ
父 ルーラーシップ
母 リビングプルーフ
母父 ファルブラヴ
テトラドラクマの半弟で、母のリビングループはJRAで3勝。母父のファルブラヴはジャパンCでも勝った馬で、母系にシアトルスルーの血を持ち持続力は高く、父もルーラーシップなのでトニービン持ちで距離適性に不安はない血統構成です。
前走初めて2000m以上のレースに出走しましたがルーラーシップらしい持続力で勝ち切りました。距離が伸びても大丈夫そうですが東京で結果を残せていないのはやや不安ですが、まるっきり合わないということはないと思いますから上手く噛み合えば上位も可能でしょう。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:C
レッドサイオン
父 ロードカナロア
母 レッドベルフィーユ
母父 アグネスタキオン
ヴェルメイユ賞など仏でG1を3勝あげたマンデシャの甥で、ロードカナロア×アグネスタキオンだと先日新潟牝馬Sを勝ったホウオウエミーズやサトノウィザードと同じ掛け合わせ。パワーが強く距離自体はマイルくらいがちょうどいい血統構成だと思います。条件戦まではいいリズムで勝ち上がってきましたが、OP入りしてからは頭打ちを食らっている感は否めません。障害を経験しているので距離はそこまで気になりませんからあとは相手関係でしょう。
血統:E 距離:C コース:C ローテ:D
アルゼンチン共和国杯 適性チェック 上位3頭
✔︎テーオーロイヤル
✔︎ハーツイストワール
✔︎ラストドラフト
以上3頭をピックアップさせていただきます!!
注目はやはりテーオーロイヤルでしょうか。前走も思ったより距離に対応していたのでここでも当然上位評価。ハンデ戦なのでしっかり当てて翌週から始まるG1、8連戦へ弾みをつけたいところ!
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想はレース当日にパドックを見た後にTwitterにて買い目と共に公開していますのでよろしくお願いします!!
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