2023年4月8日(土) 阪神競馬場 芝1600m 阪神牝馬ステークス 出走馬全頭の適性診断の記事になります。
この記事は阪神牝馬ステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
阪神牝馬ステークス 2023 血統適性評価基準
阪神外1600mで行われる牝馬重賞。ヴィクトリアマイルの前哨戦にもなるレースです。
大箱マイル戦らしくディープインパクトの血が強い傾向があります。また意外にもサドラーズウェルズなどの重厚感のあるタフな血も好走傾にあるのでその点を評価して行きたいと思います。
阪神牝馬ステークス 2023 出走馬適性チェック✔︎
アンドヴァラナウト
父:キングカメハメハ
母:グルヴェイグ
母父:ディープインパクト
母はマーメイドS勝ち馬のグルヴェイグ。祖母は女傑エアグルーヴで、ヴァナヘイムやゴルトベルクの全妹で、ルーラーシップやアドマイヤグルーヴなどの姪で、ドゥラメンテのイトコにあたる言わずと知れた名血統。この血統らしい気難しさからか使い詰めるとあまり良くないので間隔の空いた今回は面白いと思います。大箱向きですがどちらかというと1800m向き。昨年2着の時のようにスムースに先行したいところ。
血統:A 距離:C コース:B ローテ:B
イズジョーノキセキ
父:エピファネイア
母:キングダンサー
母父:キングカメハメハ
アイスブラストの妹で母はJRAで1勝。エピファネイア×キングカメハメハはデアリングタクトやスカイグルーヴと同じ配合。血統的にはパワー型ですが、実際は大箱中距離馬というイメージで、直線の長いコースで末脚が活きるタイプ。有馬記念は距離は長い中4着に好走。マイルよりも1800m向きなのでスピード決着は避けたいところ。スローで決め手比べになれば。
血統:B 距離:C コース:A ローテ:B
ウインシャーロット
父:スクリーンヒーロー
母:マリアヴェロニカ
母父:ジャングルポケット
母はJRA2勝。グットディールの姪。曾祖母ラスティックベルは優秀で、フサイチエアデールを輩出し、近親にフサイチリシャールやビーチサンバなどがいる血統。父スクリーンヒーローはロベルト系でジャパンCを制した種牡馬。ボルドグフーシュやウインマリリン、ウインカーネリアンなどの父。母父ジャングルポケットだから基本的には距離が伸びた方がいい血統ですが、スピード能力が高く、マイル近辺で活躍。東京、中山、阪神とどこでも大崩れせず新馬の4着以外は全て複勝圏内。ここでも当然権利のある1頭ですし、すんなり先行出来ればしぶとく粘れます。馬場が悪くても走れるのは強み。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
コスタボニータ
父:イスラボニータ
母:レディイン
母父:Kendor
イチオクノホシの半妹で、父イスラボニータは皐月賞勝ち馬で2000m以下で活躍。産駒はパワー寄りになりやすい。母父ケンドールは仏マイラーでGI2勝。母系の重厚感からも前でしぶといタイプで、マイルは合いますが時計は掛かった方がいいのかなと思います。大箱はプラスですし、しっかりスタート決めて前で競馬が出来れば面白い1頭でしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
サウンドビバーチェ
父:ドゥラメンテ
母:スクービドゥー
母父:Johan Cruyff
母のスクービドゥーは伊G3の勝ち馬で、半姉にプリンセスムーンのいる血統。母系のイメージからも距離が短い方が良さそう。ドゥラメンテに母系にシャーペンアップは成功例の多いパターンで、シャーリーハイツも持ち前目でしぶといタイトルホルダーのイメージも彷彿。ベストは1800mあたりでマイルだと若干忙しい感じも受けます。前走の洛陽Sが案外だったので行ききった方が良さが出るかも。内回りの方が脚質的には粘り込めると思います。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:C
サブライムアンセム
父:ロードカナロア
母:パストフォリア
母父:シンボリクリスエス
母のパストフォリアはJRA4勝で、イコノスタシスの半姉。祖母のハッピーパスは京都牝馬S勝ち馬で、コディーノやチェッキーノの姪にあたる血統。父ロードカナロアはこのレースと相性が良く、キングマンボ系でストームキャットを持ちます。母父がシンボリクリスエスだからロベルト系で、牝系のスピードからも距離はマイル以下が合います。前走の京都牝馬Sは最内枠も出遅れが響き大敗。外マイルよりも内回り向きなだけにある程度流れて欲しいところ。ポテンシャルは高いと思いますからハマれば。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
テンハッピーローズ
父:エピファネイア
母:フェータルローズ
母父:タニノギムレット
母のフェータルローズはJRA3勝。近親にマーメイドSを勝ったサマーセントがいる血統で、父エピファネイア×母父タニノギムレットですからロベルトの4×4の配合。前走の京都牝馬Sは勝負どころで外に切替えるロスがありながらも最後はよく伸びてきました。1400m向きだと思いますから距離延長は疑問です。ある程度流れるペースを希望でしょうか。
血統:C 距離:C コース:D ローテ:C
ディヴィーナ
父:モーリス
母:ヴィルシーナ
母父:ディープインパクト
母のヴィルシーナはヴィクトリアマイルを連覇した名牝で、ジャパンCを制したシュヴァルグランや秋華賞とドバイターフを制したヴィブロスの姪。父のモーリスはマイル適性の高いロベルト系種牡馬でモーリス×ディープはジェラルディーナと同じ。戦績からも中京が合うタイプ。前走は脚を使うタイミングで不利を受けたのは痛恨。マイルの方がいいので前進は可能でしょう。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
ピンハイ
父:ミッキーアイル
母:レイテッド
母父:ジャングルポケット
母のレイテッドはNAR3勝で、アトミックフォースの姪で、曾祖母のタックスヘイブンはヒシアトラスやルミナスハーバーの母だから近親にアットザシーサイドがいる血統です。父のミッキーアイルはディープ産駒のマイラーで、ロックオブジブラルタルを持ち、パワー型。母父はジャングルポケットでスタミナ血統なので、マイル馬というよりは中距離馬。ワンターン向きで、阪神1800mがベターでもチューリップ賞2着、桜花賞5着なら十分こなせる舞台。内目の枠から立ち回りたい。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
フラーズダルム
父:キズナ
母:クーデグレイス
母父:ホワイトマズル
母はJRAで4勝。叔母にポップコーンジャズがいますから、ラブリーデイやボッケリーニのイトコにあたる血統です。父キズナはソングラインやアカイイトの父。母父ホワイトマズルはスマートレイアーと同じでディープと配合されるとリファールのクロスで切れ味の鋭さを増します。阪神外コースは相性いいですし、末脚もしっかりしていますから展開次第では上位に食い込めても。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
ママコチャ
父:クロフネ
母:ブチコ
母父:キングカメハメハ
シラユキヒメの一族でソダシの全妹。シロニイやホワイトベッセル、ユキチャンなどの姪にあたる血統です。ソダシと同じ血統ですからクロフネ×キングカメハメハでパワー型マイラーといったイメージです。先行して押し切るスタイルも姉に似ているので先行力を活かせる展開になれば当然上位に来れると思います。上がりをしっかり使えるので良馬場の方がいいタイプだと思いますが、多少なら渋っても対応できるのかなという印象。直線長い阪神外の方が前走よりも条件はいいですし前目でスピードを活かせれば勝ち負けにも。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ルージュスティリア
父:ディープインパクト
母:ドライヴンスノー
母父:Storm Cat
祖母のワンデスタは米国芝9F~10FでGIを3勝。父ディープインパクトに母父ストームキャットはキズナ、ラヴズオンリーユーなど活躍馬を数々輩出したニックス。母系の奥のニジンスキーからも末脚が切れるタイプで大箱向きの血統構成でしょう。チューリップ賞、フローラSと負けてから立て直して3連勝。マイルでの連勝ですし距離はもちろんこなせるので今まで通り先行出来ればここで重賞初制覇も。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
阪神牝馬ステークス 2023 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎フラーズダルム
✔︎ルージュスティリア
✔︎ディヴィーナ
✔︎ピンハイ
✔︎ママコチャ
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末に行われる重賞レース適性チェック✔︎
4月9日(日)阪神11R 桜花賞
4月8日(土)中山11R ニュージーランドT
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