2023年8月13日(日) 新潟競馬場 芝1600m 関屋記念 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は関屋記念への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
関屋記念 2023 血統適性評価基準
新潟芝外1600mで行われる夏のマイル重賞。
近2年はロベルト系が勝利。ストームキャットとリファールの大箱血統に注目し評価したいと思います。
関屋記念 2023 出走馬適性チェック✔︎
アヴェラーレ
父:ドゥラメンテ
母:アルビアーノ
母父:Harlan’s Holiday
母のアルビアーノはスワンSやフラワーC勝ち馬。BCフィリー&メアスプリント勝ち馬のコヴフェフェの姪にあたる血統で、曾祖母からはアーチ、4代母からはヤマニンパラダイスと名馬がズラリと並ぶ牝系。父のドゥラメンテは皐月賞、ダービー勝ちの2冠馬で、タイトルホルダーやスターズオンアース、リバティアイランドなどの父で母父ハーランズホリデーなのでアリーヴォと同じ配合。母系のスピードからも新潟大箱は合いますが、決め手比べだと劣る面もあるのは事実で、多少渋った馬場の方がいいかもしれません。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
アナザーリリック
父:リオンディーズ
母:アンソロジー
母父:サクラバクシンオー
ビターグラッセの半姉でポップロックやスピードリッパーの姪。父のリオンディーズは朝日杯を制したシーザリオ一族でキングカメハメハの後継。母父サクラバクシンオーに母系の奥のボールドルーラーでパワー型に。前走のダービー卿チャレンジトロフィーはペースも合わず雪崩込むだけの形に。新潟外は勝った経験がありますが、その時のように団子の競馬になれば差し届くかも。雨が降ったらなお良さそうです。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
カワキタレブリー
父:ドレフォン
母:カフジビーナス
母父:ディープインパクト
カフジアスールやニシキギミッチーの兄弟でローレルブレットやウィンドライジズの甥にあたる血統。父ドレフォンはストームキャット系種牡馬で芝ダート兼用の産駒が多く、ジオグリフやデシエルトの父。前走エプソムCは直線半ばまでは伸びていたところを見るとマイルが合うかもしれません。大箱はいいですが、平坦コースはどうでしょう。上がりの掛かる展開になってくれれば食い込む余地はあるかも。
血統:A 距離:A コース:C ローテ:C
コンシリエーレ
父:ドレフォン
母:ターシャズスター
母父:Spanish Steps
関東オークス勝ち馬のエスメラルディーナの半弟で、アリーヴォの叔父にあたる血統。父のドレフォンはストームキャット系種牡馬でジオグリフやデシエルトの父。母父のスパニッシュステップスはアンブライドルドの後継。母系からもダート血統になるのは納得でここまでダートで勝ち上がってきました。馬格も大きく如何にも大箱向きの体型。見た目通り斬れるタイプではないので前目で長い直線を押し切れるかが課題。スローに落とすよりも自分のリズムが大事になりそうです。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
サクラトゥジュール
父:ネオユニヴァース
母:サクラレーヌ
母父:シンボリクリスエス
サクラユニヴァースの全弟で、サクラプレジデントの甥。近親にはサクラチヨノオーやサクラホクトオーのいる血統。父ネオユニヴァースはダービー、皐月賞の2冠馬で、ヴィクトワールピサやロジユニヴァースなどの父。母父シンボリクリスエスはロベルト系。前走は鞍上の巧みな騎乗もあって勝利。本質は中山などの小回りが合うと思いますから、道中上手く立ち回れるかが課題でしょう。多少時計が掛かる方が良いと思います。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
セルバーグ
父:エピファネイア
母:エナチャン
母父:キンシャサノキセキ
祖母のエンジェルシードはJRA1勝(ダート1000m)。近親には目立った活躍馬は出ていません。父はロベルト系エピファネイア。母父はサンデー系スプリンターのキンシャサノキセキ。父のスタミナと母系のスピードのマッチでバランスの良い配合。前走の中京記念はかなり入れ込んだ状態でも逃げて押し切り。元々中京は合うタイプであっただけに新潟外回りはどうでしょう。大箱自体は合う走りなので道中リラックスして走れるかが課題では。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ディヴィーナ
父:モーリス
母:ヴィルシーナ
母父:ディープインパクト
母のヴィルシーナはヴィクトリアマイルを連覇した名牝で、ジャパンCを制したシュヴァルグランや秋華賞とドバイターフを制したヴィブロスの姪。父のモーリスはマイル適性の高いロベルト系種牡馬でモーリス×ディープはジェラルディーナと同じ。2走前のヴィクトリアマイル4着、前走中京記念は2着と近走は安定した末脚。小柄な牝馬で如何にも夏は合うタイプではあります。新潟外マイルは悪くないと思いますが、決め手比べだと勝ち切れないかもしれません。ある程度流れてくれるといいと思います。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
ノルカソルカ
父:エピファネイア
母:ワイドロータス
母父:ダンスインザダーク
エンゲージリングのイトコで、近親にロンドンブリッジが居るので、グレーターロンドンやダイワエルシエーロなどと同じ牝系にあたります。父エピファネイアは菊花賞とジャパンC勝ち馬のロベルト系。母父ダンスインザダークも菊花賞勝ち馬とスタミナ色が強い配合。大箱マイル向きかと言われると微妙で、前走もハナを叩くのに時間が掛かった印象。新潟ならスローになって落とし込めればという感じでしょうか。時計が掛かってくれれば。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
ビューティフルデイ
父:ディープインパクト
母:マルケサ
母父:Kingmambo
トラインやセントウルの下にあたり、4代母エイヴィアンスはアルデバランⅡやスピニングワールドへ繋がる名繁殖。ディープインパクト×キングマンボ×ストームキャットの王道配合で大箱にはもってこいの構成。前走のパラダイスSはスローの流れをハナ差差し切り。長い直線は合うので道中上手く脚を溜められれば再現は可能でしょう。マイルも守備範囲だと思いますが内枠の方がいいかもしれません。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
フィアスプライド
父:ディープインパクト
母:ストロベリーフェア
母父:Kingmambo
ミッドサマーフェアやソフトフルートの下で、祖母はBCジュベナイルフィリーズなどを制した全米2歳牝馬チャンピオンのストームソング。オーダーオブセントジョージやアイスストームのイトコにあたる血統です。ディープインパクト×キングマンボの配合に母系がストームバードのラインを持ちますから大箱ベストの構成。クイーンS除外でこちらにスライド。斬れるタイプというよりは持続力があるタイプで、新潟外マイルの上がり勝負は疑問。展開の助けはあった方がいいと思うので過度なスローは避けたいところ。極度の道悪はあまり良くないと思うので綺麗な馬場でやるのが理想でしょう。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
フォルコメン
父:ヴィクトワールピサ
母:イマーキュレイトキャット
母父:Storm Cat
曾祖母のミエスクは欧州マイルを中心にGIを10勝と勝ちまくった名牝で、大種牡馬キングマンボ、仏の名牝イーストオブザムーンを輩出。更にはラヴズオンリーユーやリアルスティールも同牝系にあたり、仏ダービーを制したディープ産駒のスタディオブマンも近親にあたります。父のヴィクトワールピサはオールウェザーのドバイWC勝ちなどGIを3勝。母父ストームキャットは米国血統でスピードの持続力に長けます。1800mよりもマイルの方が合うと思いますし、実績以上に大箱は合うと思います。あとは力関係になると思います。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
フラーズダルム
父:キズナ
母:クーデグレイス
母父:ホワイトマズル
母はJRAで4勝。叔母にポップコーンジャズがいますから、ラブリーデイやボッケリーニのイトコにあたる血統です。父キズナはソングラインやアカイイトの父。母父ホワイトマズルはスマートレイアーと同じでディープと配合されるとリファールのクロスで切れ味の鋭さを増します。脚長で如何にも大箱で斬れるタイプに見えますから新潟外マイルなら良馬場が理想。上がり勝負になれば面白いかもしれません。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:A
ミッキーブリランテ
父:ディープブリランテ
母:エピックラヴ
母父:Dansili
ダノンザキッドやダノンタッチダウンの半兄で、母のエピックラヴは仏9FGIIIヴァントー賞勝ち馬。本馬は父がディープブリランテでパワーに振れています。斬れる脚が使えない分、そうバテるようなタイプでは無いので流れ次第になると思います。前走の中京記念はやはりジリっぽさが目立ちました。大箱マイルで好走するなら位置を取った方がいいかもしれません。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
メイショウシンタケ
父:ワールドエース
母:アドマイヤビジン
母父:アドマイヤコジーン
祖母のアドマイヤラピスはステイヤーズS2着。アドマイヤフジやアドマイヤホープの甥で、アドマイヤデウスのイトコにあたります。父ワールドエースはワールドプレミアの全兄でマイラーズCなどの勝ち馬。母父アドマイヤコジーンからも距離はマイルがベターな構成。牝系はスタミナがあるし、父系もドイツ血統が入る重厚感があるので上がりが掛かる展開に強いイメージです。中京記念は伸びない内を走っての8着。そこまで気にする敗戦ではないように感じますし、消耗戦になるようなら上位に来れても。そういった面では大箱向きでは無いかもしれません。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
ラインベック
父:ディープインパクト
母:アパパネ
母父:キングカメハメハ
母は牝馬3冠馬アパパネ。アカイトリノムスメやジナンボーの全兄妹にあたります。父はディープインパクトなのでお馴染み3冠馬配合。牝系のスピードからもマイルはベターな血統構成でしょう。昨年の暮れあたりから戦績が安定。前走は速いペースの中先行して粘り強く伸びた2着は好印象。大箱は合いますが、上がり勝負は若干劣りそう。ある程度流れてくれれば上位に食い込める余地はあるでしょう。良馬場が理想。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ララクリスティーヌ
父:ミッキーアイル
母:スーパーマダム
母父:タニノギムレット
母スーパーマダムはJRA1勝で、オメガエクスプレスやオメガファルコンの姪。曾祖母のエリンバードはオークス馬のエリンコートを輩出しています。父ミッキーアイルはマイラーのディープ産駒でメイケイエールやナムラクレアなど牝馬が良く走ります。母父タニノギムレットはダービーを制したロベルト系種牡馬。母系にストームバードを持ちスピードが強化されてマイルがベターの血統。2走前の京都牝馬Sで重賞初勝利。前走のヴィクトリアマイルはスムーズさは欠きましたが、本質は1400mが合いそうな走り。今回も距離の懸念はあるものの上手く脚を溜めれれば直線一気に弾けても。
血統:A 距離:C コース:B ローテ:C
ロータスランド
父:Point of Entry
母:Little Miss Muffet
母父:Scat Daddy
近親にアメリカンオークス勝ち馬のゴシップガールがいる血統で、父のポイントオブエントリーはロベルト系で米芝中距離GIを5勝。母父がストームキャット系のスキャットダディでスピードの持続と、ロベルトを母系に持つのでクロスが効くパワー型マイラーという血統。前走のヴィクトリアマイルは鞍上のペース配分も相まって直線半ばまでは見せ場がありました。ただやはり1400mが合う印象で、2年前の勝ち馬でも少し適性からはズレる気も。
血統:A 距離:C コース:C ローテ:B
関屋記念 2023 適性チェック✔︎上位馬3頭
✔︎フラーズダルム
✔︎フォルコメン
✔︎ラインベック
以上の3頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
8月13日(日)小倉11R 小倉記念
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