【皐月賞 2023】出走馬適性チェック✔︎

皐月賞 2023 出走馬 適性 診断 血統 傾向 評価 重賞出走馬適性チェック
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2023年4月16日(日) 中山競馬場 芝2000m 皐月賞 出走馬全頭の適性診断記事になります。

この記事は皐月賞への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(ABCD・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

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皐月賞 2023 血統適性評価基準

中山最終週に行われる3歳クラシック初戦の皐月賞。芝2000mで行われます。

ゴーンウエストを持つ馬の好走が意外にも多く、他には中山世代限定戦らしくノーザンテーストの血が優秀のようにも。その点を含めた評価をしていこうと思います。

皐月賞 2023 出走馬適性チェック✔︎

ウインオーディン

 父:エピファネイア
 母:ピエナビーナス
母父:フジキセキ

母はクイーンS勝ち馬のピエナビーナス。父のエピファネイアは菊花賞とジャパンCを勝った馬で、エフフォーリアやデアリングタクトの父。母父フジキセキ、母母父がカーリアンだから母系はスピード志向が強く中距離志向に。サンデーのクロス、ニジンスキーのクロスを持ち戦績的にも新潟2歳S2着、共同通信杯5着と大箱向きで中山で機動力を活かすとなると難しいタイプ。後方からの競馬になると思うので展開の助けが必要でしょう。

血統:C    距離:A    コース:D    ローテ:B

グラニット

 父:ダノンバラード
 母:インティワタナ
母父:フサイチコンコルド

東京ジャンプSで2着のスナークスペインの甥にあたる血統。父ダノンバラードはキタウイングが中山重賞を勝ったように中山適性が高いディープインパクト産駒種牡馬で、母父はダービー馬のフサイチコンコルドでジョーカプチーノやウキヨノカゼの母父。2走前の同コース京成杯は上手くレースを運べましたが、8着大敗。前走のスプリングS4着からも距離的には1800m向き。時計が掛かるレースを作れればワンチャンスあると思いますが距離延長が今回は課題になると思います。逃げてどこまで粘れるか。

血統:B    距離:D    コース:B    ローテ:C

グリューネグリーン

 父:ラブリーデイ
 母:レディーダービー
母父:スペシャルウィーク

オールカマーやAJCC勝ち馬のヴェルデグリーンの半弟で、祖母のウメノファイバーはオークスなど、JRA4勝。イトコにサンリヴァルやヴァンケドミンゴがいる血統。父のラブリーデイは宝塚記念や天皇賞・秋を制したキングマンボ系種牡馬。母父スペシャルウィークはダービーや天皇賞春秋制覇やジャパンCを制した名馬。力の要するコース向きで、京都2歳Sは逃げ切り。2000mはギリギリと常に書き続けてきたように今回も距離の不安があります。機動力があるので中山は合いますが、如何にコースロス無く運べるかが課題では。

血統:B    距離:C    コース:B    ローテ:C

シャザーン

 父:ロードカナロア
 母:クイーンズリング
母父:マンハッタンカフェ

母のクイーンズリングはエリザベス女王杯勝ち馬。アクアミラビリスの甥にあたる血統で、父のロードカナロアはキングマンボ系スプリンター。母父がマンハッタンカフェのスタミナでバランスのいい血統で中距離馬に。前走すみれSはスタート後挟まれる形で後方からになりましたがドスローの流れを外から豪快に差し切り勝ち。能力の高さは間違いないですが根本は大箱向きだと思いますし、中山2000mの多頭数だと捌ききれるかが課題に。

血統:C    距離:B    コース:C    ローテ:C

ショウナンバシット

 父:シルバーステート
 母:ギエム
母父:Medaglia d’Oro

祖母はBCジュベナイルフィリーズ勝ち馬のオーサムフェザーで、スーパーフェザーの甥にあたる血統。父のシルバーステートはロベルト内包のディープ産駒で、産駒は機動力の高い中山巧者が多い種牡馬。母父がメダグリアドーロなのでスピードや仕上がりも早く、母系からもデピュティミニスターの機動力、ゴーンウエストのスピードと血統適性はかなり高いと思います。道悪も上手く、小回りの機動力も過去のレースからはかなりの武器で大崩れはしないタイプだと思います。内枠からスムーズなレースが出来れば上位へ食い込めてもいい1頭でしょう。

血統:A    距離:B    コース:B    ローテ:C

ソールオリエンス

 父:キタサンブラック
 母:スキア
母父:Motivator

ヴァンドギャルドの半弟で、母のスキアは仏GIIIフィユドレール賞(10.5F)勝ち馬。欧州の名牝ラヴが近親にいる血統。父キタサンブラックは中長距離で活躍した種牡馬で、初年度からイクイノックスやガイアフォースなど活躍馬を輩出。母父モティベーターはゴーンウエストを内包。タイトルホルダーの母父。母系の奥にレインボウクエストを持ちタフなイメージがありますが、デインヒルも入りスピードとパワーも持つバランスの良い血統構成です。2戦2勝で前走の京成杯は荒削りな内容でしたが他馬を一蹴。完成はまだ先だと思いますが、現状でも十分トップクラスのポテンシャルを持ちます。走り的には大箱向きで、頭数が一気に増えるので課題は多いと思いますが楽しみな1頭です。

血統:A    距離:B    コース:C    ローテ:C

タスティエーラ

 父:サトノクラウン
 母:パルティトゥーラ
母父:マンハッタンカフェ

母はJRAのマイル戦を3勝。4代母はクラフテイワイフだからカンパニーやトーセンジョーダンが出る牝系。父のサトノクラウンは香港や宝塚記念などを制したタフ馬場の鬼で、母父もマンハッタンカフェだからスタミナ型。フレンチデピュティやテーストが母系に入るのでスピードや前向きさもしっかり遺伝し中山のような小回りの方が向く血統かなと思います。共同通信杯4着から弥生賞1着と距離を伸ばしたのがプラスに出たような勝ち方。器用に走れるタイプですし、この条件なら勝ち負けに。距離はもう少し伸びても良さそうです。

血統:B    距離:B    コース:B    ローテ:B

タッチウッド

 父:ドゥラメンテ
 母:アメージングムーン
母父:アドマイヤムーン

ノースブリッジの半弟で、ローレルゲレイロやリキサンマックスの甥にあたる血統。父のドゥラメンテはキングカメハメハの後継種牡馬で、皐月賞、ダービーを制した2冠馬。タイトルホルダーやスターズオンアースの父。母系はアドマイヤムーンやテンビーだから距離的には2000mくらいが合いそうな配合。新馬戦は阪神内2000mを逃げて突き放す快勝。前走共同通信杯は出遅れたものの気性の荒らさで引っ掛かり向正面で先頭へ。そのまま2着に粘り込みという内容でした。能力は高いものの操縦性は難しいタイプなので思い切った競馬をするのが良いでしょう。中山も問題ないですが2000mだと少し長い印象も。

血統:B    距離:C    コース:B    ローテ:B

ダノンタッチダウン

 父:ロードカナロア
 母:エピックラヴ
母父:Dansili

ダノンザキッドやミッキーブリランテの半弟で、母のエピックラヴは仏G3のヴァンドー賞勝ち馬。父はロードカナロアでストームキャット内包の種牡馬。母父のダンジリはハービンジャーの父でデインヒルの系譜。母系にシャーペンアップを持つのはこのレースを制したエフフォーリアも同じ。ここまで能力の高さは見せてきましたが、直線だけの競馬しかしてきていないので小回りの中山になるとどうでしょうか。距離は伸びても大きく問題は無いと思いますが、馬群を捌いて来れるタイプでは無いだけに縦長の展開が吉でしょうか。

血統:B    距離:B    コース:D    ローテ:C



トップナイフ

 父:デクラレーションオブウォー
 母:ビーウインド
母父:スピニングワールド

ステラウインドやスマートルビーの半弟で、曾祖母がワンスウエドなのでテイエムオペラオーが近親にいる血統。父のデクラレーションオブウォーはダンジグ系のウォーフロントの後継で、現役時代は欧州の8Fと10FのGIを制しています。デュードヴァンやジャスパージャックの父。ブラッシンググルームのクロスを持っていて逃げて粘り強い走り。キャリア豊富で展開も不問なタイプなので中山2000mのこのコースはドンピシャでしょう。ホープフルSでは惜しい2着だったし巻き返しを。

血統:B    距離:A    コース:A    ローテ:B

ファントムシーフ

 父:ハービンジャー
 母:ルパンII
母父:Medaglia d’Oro

ルピナスリードの半弟で、祖母のプロミシングリードは英10FGIプリティポリーS勝ち馬。ダンジリと同血なので、本馬はダンジリの2×2という血統になります。広いコースで3勝を挙げているように大箱向きの走りをします。とはいえホープフルSは内枠で仕掛けを待たされた4着でスムーズなら上位にも来れていた印象も。スタートを決めて前目で立ち回れれば押し切りも。

血統:C    距離:A    コース:B    ローテ:B

フリームファクシ

 父:ルーラーシップ
 母:ライツェント
母父:スペシャルウィーク

ディアドラやリューベックの半弟で、ノットアローン、ランフォルセ、ノーザンリバーの甥で、ロジユニヴァースのイトコにあたる良血馬。父ルーラーシップはキングカメハメハの後継種牡馬で、トニービン内包し長距離志向もしくはワンペースに向く産駒が多い。本馬はスペシャルウィークが母父にマキャヴェリアンを母系に持つのでスピード能力が高く出ました。前走のきさらぎ賞の走りからも先行して立ち回ることは出来ますから中山も問題は無いでしょう。気性的に燃えやすさはあるので折り合い面は課題に。

血統:B    距離:A    コース:B    ローテ:C

べラジオオペラ

 父:ロードカナロア
 母:エアルーティーン
母父:ハービンジャー

エアアンセムやサトノヘリオスの甥で、曾祖母エアデジャヴーはオークス2着馬。近親にエアシェイディやエアメサイアなどがいる血統。父のロードカナロアは日本と香港で活躍した名スプリンターで、アーモンドアイやサートゥルナーリア、ダノンスマッシュ、ステルヴィオなどの父。母系がダンジグ系のハービンジャーやテーストを持つので中山向きの持続力を持ちます。前走のスプリングSは重馬場を苦にせず無傷で重賞制覇。時計が掛かる方がいいタイプかもしれませんが、最終週の中山ならこなせるでしょう。距離延長はそこまでプラスでは無いと思いますがポテンシャルの高さでどこまでカバーできるか。

血統:B    距離:B    コース:B    ローテ:C

ホウオウビスケッツ

 父:マインドユアビスケッツ
 母:ホウオウサブリナ
母父:ルーラーシップ

祖母はキングカメハメハの半妹で、ホウオウユニコーンの半弟。父マインドユアビスケッツはロベルト内包のヴァイスリージェント系で、デルマソトガケやショーモンの父。母父ルーラーシップだからマンファスの4×3を持ち、父がデピュティミニスターのクロスを持つので機動力も高い血統。前走のスプリングSは道悪のある程度流れたレースを先行し粘り込む2着。上がりが掛かるレースになった方がいいタイプで緩い流れは歓迎しないと思います。中山は向きますし流れ次第では粘り込みも。

血統:B    距離:B    コース:A    ローテ:B

マイネルラウレア

 父:ゴールドシップ
 母:マイネボヌール
母父:ロージズインメイ

母のマイネボヌールはJRA4勝。マイネルウィルトスの半弟で、祖母は北九州記念勝ち馬のコスモフォーチュンという血統。父ゴールドシップはステイゴールド産駒のスタミナ豊かな種牡馬で、母父ロージズインメイだからユーバーレーベンと同じ配合。母系のマイネルラヴのスピードもあり中距離志向が強く、この血統のわりにはかなり切れる脚を持ちます。とはいえ反応がいいタイプではないので小回りの中山向きとは違う印象も。外差し馬場になってスムーズに外から蒸かしながら動ける展開が理想でしょうか。

血統:B    距離:A    コース:C    ローテ:C

メタルスピード

 父:シルバーステート
 母:マイビビアーヌ
母父:Shamardal

4代母まで遡ると、コロネーションカップやバーデン大賞を勝ったウォーサンが出る牝系。父のシルバーステートはロベルト内包ディープ系種牡馬で機動力に富む血統。母父シャマルダルは欧州2歳チャンプで、仏ダービーやセントジェームスパレスSも勝った名馬。スピード色が強い中に母系のサドラーズウェルズも活きるので上がりの掛かる競馬で先行し押し切るスタイルが合います。前走のスプリングSは速いペースを内枠からロスなく回って3着に流れ込み。展開は向いた印象でマイルから1800mの適性のようにも。今回は2000mでどこまでやれるか。

血統:B    距離:D    コース:B    ローテ:C

ラスハンメル

 父:シルバーステート
 母:ピンクアリエス
母父:キングカメハメハ

スピリタスの甥でメサルティムやクロウエアの半弟。近親にレディパステルが出る牝系なのでマテンロウオリオンなどと同じファミリーに。父シルバーステートはロベルト内包のディープ産駒。母父キングカメハメハにストームキャットなのでスピード色の強い配合かと思います。前走は若葉Sを逃げて2着に残すレースで権利獲り。小回り中山コースは歓迎ですが時計が速くなると厳しいので道悪になってほしいところ。本質はもっと短いところではないでしょうか。

血統:B    距離:D    コース:B    ローテ:D

ワンダイレクト

 父:ハービンジャー
 母:ワントゥワン
母父:ディープインパクト

母のワントゥワンはJRA5勝で、祖母のワンカラットは短距離重賞4勝。近親にアラタやジュエラーのいる血統。父ハービンジャーはデインヒルを経由したダンジグ系。ブラストワンピースやペルシアンナイト、ディアドラなどの父。母父ディープインパクトはサンデー系の大種牡馬。リファールのクロスを持ち、切れのある差し脚を繰り出します。牝系がスピード志向が強いので2000mがギリギリで、実際に弥生賞では最後脚が甘くなった印象も。内でロスなく運べるかが課題になりそうです。本質は大箱向きでしょう。

血統:C    距離:C    コース:C    ローテ:C



皐月賞 2023 適性チェック✔︎上位馬6頭

✔︎トップナイフ
✔︎ホウオウビスケッツ
✔︎ショウナンバシット
✔︎タスティエーラ
✔︎ファントムシーフ
✔︎フリームファクシ

以上の6頭をピックアップさせて頂きます。

ブログの冒頭にも書きましたが、

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。

今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎

4月15日 阪神11R アーリントンC

4月16日 中山11R アンタレスS



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