【朝日杯フューチュリティステークス 2023】出走馬適性チェック✔︎

朝日杯FS 2023 出走馬 適性 診断 血統 傾向 評価 重賞出走馬適性チェック
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2023年12月17日(日) 阪神競馬場 芝1600m 朝日杯フューチュリティステークス 出走馬全頭の適性診断記事になります。

この記事は朝日杯フューチュリティステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(ABCD・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

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朝日杯フューチュリティステークス 2023 血統適性評価基準

阪神外回りで行われる2歳マイルGⅠです。

先週の阪神JF同様主流血統が強く、ここでもデインヒルノーザンテーストの仕上がり兼スピードも評価したいと思います。

朝日杯フューチュリティステークス 2023 出走馬適性チェック✔︎

アスクワンタイム

 父:ロードカナロア
 母:ディープインアスク
母父:ディープインパクト

ファンタジストやボンボヤージの全弟にあたる血統。曾祖母からはフリートレディが出るので、米BCジュヴェナイルを制したミッドシップマンもこの牝系で2歳戦には強い一族ではあります。速いペースを差し切った小倉2歳Sに前走京王杯2歳Sは出脚付かずに後方まま。気性面や兄弟を見てもマイルは長い印象で、全てが上手くいって何処まで差せるかだろうとは思います。

血統:C    距離:D    コース:D    ローテ:D

エコロヴァルツ

 父:ブラックタイド
 母:プティプランセス
母父:キングカメハメハ

母のプティプランサスは芝1800~2000mで3勝。従兄弟に短距離重賞を2勝しているヴェントヴォーチェがいます。ブラックタイド×キングカメハメハのパワー型の配合で、札幌のコスモス賞は早めに先頭に立って押し切り勝ち。跳びも大きく大箱は合うし、マイルに短縮は悪くない道中の運びだったので条件は悪くないのかなと思います。問題は多頭数で揉まれた時だと思うので、自分の形に持ち込めれば押し切ることも可能でしょう。

血統:B    距離:B    コース:A    ローテ:B

エンヤラヴフェイス

 父:エイシンヒカリ
 母:タイキアプローズ
母父:Devil’s Bag

浦和記念を制したサミットストーンの半弟で、曾祖母からはウェルシュマフィンが出るので近親にタイキシャトルのいる血統。父のエイシンヒカリはディープ系でストームキャット内包とスピードが強く、馬体も肉付きのいいので将来的には短いところに適性が出てくるのかなとも思います。前走のデイリー杯2歳Sは斬れるというよりはジリジリ脚を伸ばして2着に。大箱は歓迎も阪神外よりは京都外向きだし、上がりが掛かった方が現状はいいのかなと思います。長く脚を使える展開になってくれば上位も。

血統:B    距離:B    コース:C    ローテ:C

オーサムストローク

 父:エピファネイア
 母:グランドクララ
母父:Frankel

祖母のファウヴェリアは仏GIのクリテリヨムドサンクルー(芝10F)で2着の実績馬。いとこにベリーヴィーナスがいます。父のエピファネイアは菊花賞とジャパンC勝ち馬のロベルト系人気種牡馬。母父のフランケルはマイル〜中距離を無傷で欧州を制圧したスーパーホース。ダンジグのクロスにサドラーズウェルズが4×4×5と重厚で、見た目からも中距離ベターなイメージです。ベゴニア賞はスローの上がり勝負を2番手から押し切り。将来性は高そうですが、速いラップになってどうかという点はありますし、やはりもう少し距離があった方が競馬自体は楽になってきそうです。

血統:B    距離:C    コース:B    ローテ:C

クリーンエア

 父:リアルインパクト
 母:シルヴァンソング
母父:Street Cry

祖母のフォレストエアリスは米GIIIダ6FヴァリーストリームS勝ち馬で、ハーシェルの半弟にあたる血統。父のリアルインパクトはディープの後継種牡馬で現役時代は安田記念を制したマイラー。ラウダシオンやモズメイメイの父。母系のスピード色の強さからも短いところが合いそう。前走は内枠で馬場を気にしながらになってしまって良さが出なかったので、綺麗な馬場で競馬が出来るのが理想でしょう。大箱マイルは心配ないですし、道中追走がしっかり出来るなら巻き返しは可能でしょう。

血統:B    距離:B    コース:A    ローテ:B

サトミノキラリ

 父:ビッグアーサー
 母:パレード
母父:ディープインパクト

祖母のハニーローズはアルゼンチンのスプリントGI勝ち馬で、関東オークスで2着だったサトノジョリーの甥にあたる血統になります。父のビッグアーサーはサクラバクシンオーの後継のスプリンター。母父はディープインパクトですが、牝系と父のスピード適性が引き継がれたスプリンターでしょう。競馬のセンスはいいタイプで若駒の今ならマイルはギリギリこなせるとは思います。ロスなく立ち回りたい。

血統:C    距離:C    コース:A    ローテ:D

ジャンタルマンタル

 父:Palace Malice
 母:インディアマントゥアナ
母父:Wilburn

母は米GIII芝11F勝ち馬で、父のパレスマリスはジャスティンパレスやアイアンバローズの半兄にあたる血統で、ベルモントSなどの勝ち馬。母父ウィルバーンは米国マイラー。母系の構成自体はストームキャットも入りスピードを持ちますが、本馬は中距離馬でしょう。デイリー杯は立ち回りの上手さや能力が上回った勝利。距離はもっとあった方が楽だと思いますが、ポテンシャルで十分通用。阪神外回りも苦にはしないでしょう。

血統:B    距離:B    コース:A    ローテ:B

シュトラウス

 父:モーリス
 母:ブルーメンブラット
母父:アドマイヤベガ

母はマイルCS勝ち馬ブルーメンブラット、父はモーリスとマイル適性の高い血統で近親にコジーンなど、スピードが強い牝系。能力は世代トップクラスですが、気性の面でマイルでもギリギリな印象ではあります。東スポ杯はペースも流れてくれてギリギリなんとか収まっての勝利。ここもペースが速くなった方がいいでしょう。ここも外枠で気分良く競馬をしたい。

血統:B     距離:B    コース:B    ローテ:B

ジューンテイク

 父:キズナ
 母:アドマイヤサブリナ
母父:シンボリクリスエス

ジャンプ重賞で活躍するジューンベロシティやフィリーズレビューで3着のジューンオレンジの半弟にあたり、エアカミュゼの甥で、いとこに関東オークス3着のトーセンガーネットがいる血統。近親にペールギュントやミッキースワローなどがいます。キズナ×シンボリクリスエスはソングラインやアカイイトと同じ配合になります。マイルくらいが丁度良さそうですが、出脚が課題か。こうやまき賞は外めをジワっと捲るように4角先頭で押し切り。大箱よりも内回り向きなタイプな気もしますが、押し切り態勢に持ち込めるなら粘り込みも。

血統:B     距離:A    コース:C    ローテ:C

セットアップ

 父:デクラレーションオブウォー
 母:スリーアロー
母父:アルデバランⅡ

母のスリーアローはJRA3勝。サトノパンサーやアーサーテソーロの甥で、父のデクラレーションオブウォーはウォーフロントの後継で、クイーンアンSや英国際Sを制した欧州の名馬。トップナイフやタマモブラックタイなどの父。母父アルデバランⅡはミスタープロスペクターの直仔で、ダンスディレクターの父。後続を引き離すタイプの逃げ馬で、札幌2歳Sも後続に影を踏ませなかった勝利。距離コースはそこまで問題ないと思いますが、4つ角の方が息は入りやすいか。

血統:B    距離:B    コース:C    ローテ:C

タイキヴァンクール

 父:エイシンヒカリ
 母:タイキキララ
母父:キングヘイロー

ゲンパチルシファーのいとこにあたり、近親にはタイキエルドラドやタイキトレジャーなど。4代母のロイコンからはハッピートレイルズが出ますからシンコウラブリイやハッピーパス〜コディーノ、チェッキーノ等も同牝系にあたります。エイシンヒカリ産駒で母父キングヘイローだし、スピード色は強めの配合で、マイル以下に適性でしょう。外回り向きとも言い難いしここは若干劣るかも。馬格もあるし外から流れに乗せたいところ。

血統:C    距離:D    コース:D    ローテ:D

タガノエルピーダ

 父:キズナ
 母:タガノレヴェントン
母父:キングカメハメハ

タガノトネール、タガノエスプレッソ、タガノディアマンテの半妹。キズナ×キングカメハメハでパワー型の配合に母系がヌレイエフのクロスを持つので走りがかなり力強く、新馬戦もスローペースでしたが、前をしっかり捕らえて勝利。阪神外回りのマイルの方が良さそうですし、先行力もあって競馬が上手いのは武器になりそうです。先週の阪神JFを除外でこちらにスライド。その点は気になりますが、一発は秘めた存在だと思います。

血統:B    距離:A    コース:A    ローテ:C

タガノデュード

 父:ヤマカツエース
 母:タガノミューチャン
母父:ハーツクライ

母のタガノミューチャンはJRA芝・ダート1400mで4勝。タガノフィナーレの半弟にあたり、近親にはエイシンラージヒルがいる血統。父のヤマカツエースはキングカメハメハの後継で、グラスワンダー内包種牡馬。現役時代は金鯱賞や中山金杯、福島記念、NZTなどを制しています。母父はハーツクライでも母系自体がスピニングワールド×アンブライドルド×ストームキャットのスピードが強く、マイルへの距離短縮がハマった未勝利勝ち。父からも外回り向きとは言い難いし、コーナリング性能は高めで本質は内回りが合うタイプでしょう。上がりが掛かって何処までやれるかだし、距離も1800mベターでは。

血統:C    距離:C    コース:C    ローテ:C

ダノンマッキンリー

 父:モーリス
 母:ホームカミングクイーン
母父:Holy Roman Emperor

母のホームカミングクイーンは英1000ギニー勝ち馬。半姉に愛GIのモイグレアスタッドステークス(芝7F)勝ち馬のシェールがいて、叔父に凱旋門賞など欧州GIを勝ちまくった名馬ディラントーマスのいる血統。父がモーリスで、母父ホーリーローマンエンペラーもデインヒルのラインの欧州スプリンターというところからもスプリント適性は高めの配合でしょう。現状ならマイルまではなんとかこなせるとは思いますが、ベストディスタンスではないというのが本音。スピード能力は高いのでポテンシャルでどこまで。

血統:B    距離:B    コース:B    ローテ:C

ナムラフッカー

 父:スワーヴリチャード
 母:ナムラライラ
母父:ルーラーシップ

母のナムラライラは1800mの芝ダートで1勝ずつを挙げています。4代母のアイリッシュダンスはハーツクライの母。父がハーツクライの系譜のスワーヴリチャードなのでアイリッシュダンスのクロスを持ちます。更に母父がルーラーシップでトニービンの重厚なクロスを持つのが特徴的。マイラーと言うよりも中長距離志向が強そうですが、デイリー杯2歳Sでは外からジリジリと伸びた3着。時計が速くなると厳しいかもしれませんが、掛かってくるなら出番はありそう。阪神外回りも歓迎でしょう。

血統:C    距離:B    コース:A    ローテ:C

バンドシェル

 父:バンドワゴン
 母:ハッピーオーキッド
母父:ルーラーシップ

近親にステラリードのいる血統で、父のバンドワゴンはスワーヴリチャードの半兄のきさらぎ賞2着馬。血統全体が割りと重厚感がある影響か、かなりどっしりとした体型で、重馬場の京都1400mを大外回って豪快な差し切りで新馬勝ち。京王杯2歳Sは時計的な対応もあって4着。マイルというイメージはそこまで無く、1400mで内回りでというタイプのように感じるので、阪神外マイルはあまりプラスにならなさそう。馬場が渋ったら浮上はあっても。

血統:C    距離:C    コース:C    ローテ:D

ミルテンベルク

 父:モーリス
 母:ペルレンケッテ
母父:ディープインパクト

母のペルレンケッテはJRA4勝(芝1400m)。祖母のプンティラは独オークス馬。父モーリス×母父ディープインパクトはジェラルディーナ、ディヴィーナなどと同じ。小倉2歳Sで2着、京王杯2歳Sは気の悪さも道中でた5着と距離延長は良くないだろうとは思います。ポテンシャル自体はあるので気性面の課題さえ上手く折り合えばそこそこやれそうですが、現状は厳しい印象も。

血統:C    距離:D    コース:C    ローテ:D

朝日杯フューチュリティステークス 2023 適性チェック✔︎上位馬4頭

✔︎エコロヴァルツ
✔︎クリーンエア
✔︎ジャンタルマンタル
✔︎タガノエルピーダ

以上の4頭をピックアップさせて頂きます。

ブログの冒頭にも書きましたが、

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。

今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎

12月16日(土)中山11R ターコイズS

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