2024年6月2日(日) 東京競馬場 芝1600m 安田記念 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は安田記念への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
安田記念 2024 血統適性評価基準
東京芝1600mで行われる春のマイル王者決定戦。
3週前のVMとは逆に差しが届きやすい舞台に。血統だと米国志向で、ストームキャット持ちが好走傾向に。
安田記念 2024 出走馬適性チェック✔︎
ウインカーネリアン
父:スクリーンヒーロー
母:コスモクリスタル
母父:マイネルラヴ
母のコスモクリスタルはJRA4勝で、ウインルチルやウインシリトンの半弟にあたります。4代母からはオペラハウスも出る血統で、父のスクリーンヒーローはロベルト系種牡馬で現役時代はジャパンCを制しました。母父マイネルラヴは1400m志向が強い血統で、本馬はバランス的にもマイル適性が強い印象。前走の高松宮記念は初の6F戦でもしっかり好位に付ける競馬で4着にしぶとく粘り込み。東京マイルコース自体は問題はなくこなせるので、あとは前半自分のペースで入れるかどうかでしょう。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
ヴォイッジバブル
父:Deep Field
母:Raheights
母父:Rahy
香港ダービーや香港スチュワーズCの勝ち馬。父はフェアリーキングの系譜のディープフィールドで、ファピアノやゴーンウエストを内包。母父はブラッシンググルーム系のラーイで、その奥はロベルト系のレッドランサム。過去のレースを見ると馬格の割には掻き込むようなストライドだから、大箱よりはトリッキーなコース形態の方が良さが出そう。血統的にもイメージ的には日本の競馬場なら中山向きだとは思いますし、東京なら馬場が渋った方が魅力に感じます。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:C
エアロロノア
父:キングカメハメハ
母:エアワンピース
母父:ロックオブジブラルタル
母のエアワンピースはJRA4勝で、祖母は秋華賞馬のエアメサイア。エアスピネルやエアウィンザーの甥にあたる血統で、父キングカメハメハに母父がロックオブジブラルタルとパワーが強い構成。去勢明け初戦は稍重のマイラーズCで4着と悪くは無い滑り出し。元より急坂コースに向くタイプだし、東京よりは阪神、中京のマイル〜1800mがベターの印象ですから、相手関係考えても今回はより一層展開や馬場の助けは必要かも。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
エルトンバローズ
父:ディープブリランテ
母:ショウナンカラット
母父:ブライアンズタイム
カバーガールやドグマの半弟で、近親にはベガなど。ディープブリランテ産駒で母父ブライアンズタイム、その奥シアトルスルーという斬れるというよりは重厚な伸びをするタイプで、大箱でも勝っていますが、本質は小回りなどで持続力を活かす競馬が合うタイプでしょう。東京では毎日王冠での立ち回りを活かした競馬が印象的。イメージ以上に下が緩むのが良くないので、綺麗な馬場でなら好走可能でしょう。マイルよりは1800m向き。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:C
ガイアフォース
父:キタサンブラック
母:ナターレ
母父:クロフネ
母のナターレはNAR9勝馬で、兄弟や近親も地方で活躍が目立ちます。キタサンブラック産駒で、母父クロフネの血統構成。見た目からも母系を引き継いだ印象が強く、芝ダート問わずスピード持続力を発揮し、フェブラリーS2着や、昨年の安田記念でも4着に追い込む走り。マイルで忙しく追走するくらいがこの馬にとっては爆発的な脚を発揮する着火剤的な役割をしていそうで、展開ハマれば差し届きまで十分可能でしょう。あとは軽度ではありますが、骨折明けがどうでるか。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:C
カテドラル
父:ハーツクライ
母:アビラ
母父:ロックオブジブラルタル
エルムSを制したジェベルムーサの半弟。ハーツクライ産駒で、母父ロックオブジブラルタルはデインヒルの後継種牡馬。血統通りのパワー型のイメージで上がりが求められるコースよりは、上がりの掛かるコースに向くタイプに思えます。年齢も重ねてきてマイルだと忙しくなってきているのも事実で、展開や馬場の助けがあってどこまでやれるかでしょう。
血統:C 距離:C コース:D ローテ:C
コレペティトール
父:ジャスタウェイ
母:ベガスナイト
母父:コロナドズクエスト
母のベガスナイトはJRA3勝。アメリカズカップやキングオブドラゴンの半弟にあたり、曾祖母からはレーヴンズパスが出て、加芝12FGIのノーザンダンサーTSを勝ったジャストアズウェルのイトコにあたる血統。父のジャスタウェイはハーツクライの後継で、ダノンザキッドやヴェロックス、ルージュエヴァイユなどの父。母父はフォーティナイナーの後継種牡馬のコロナドズクエスト。昨年末から充実しだして、3勝クラスと京都金杯を連勝。マイラーズCを見ても相手関係は課題になるのかなと思います。馬場が渋って時計が掛かってきた方が浮上はあるかもしれません。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:C
ジオグリフ
父:ドレフォン
母:アロマティコ
母父:キングカメハメハ
母のアロマティコは秋華賞とエリザベス女王杯3着やクイーンS2着など。アンデクスイーンのいとこにあたります。父のドレフォンはストームキャット系でこの血の影響も大きく、筋肉質でマイラー寄りに適距離はシフト。元々コーナリング性能が高く小回り内回りに適性が高いイメージはあります。前走の大阪杯はペース的にも若干力みがありながらも5着は復調を感じさせる内容。距離短縮は歓迎で、多少馬場が渋るなら中団あたりから立ち回り次第で上位を狙える存在だと思います。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:A
ステラヴェローチェ
父:バゴ
母:オーマイベイビー
母父:ディープインパクト
朝日杯勝ち馬のゴスホークケンの甥にあたる血統で、父はナシュワンの後継の凱旋門賞勝ち馬のバゴ。復帰後使いつつ良化していき、2走前の大阪城Sで好位追走から抜け出し勝利。前走の大阪杯もプラン通りではない位置取りながらも最後は脚を良く伸ばして4着に。あの走りを見るとマイルは現状忙しい感じは否めないので、血統通り馬場が激悪化や、前崩れの差し展開で浮上するのかなと思います。地力で格好を付けられるかどうかでしょう。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:B
セリフォス
父:ダイワメジャー
母:シーフロント
母父:Le Havre
フォルテデイマルミの半弟で、昨年阪神開催のマイルCS勝ち馬で、昨年の安田記念2着馬。父はダイワメジャーで、母父ルアーヴルは仏ダービー馬でデゼルなどの母父。近年多い差し脚質のダイワメジャー産駒で、前走マイラーズCはトライアル的な余裕を持った仕上げで2着。当然前走よりは上積みはあると思いますが、5歳になり成長度的には疑問は残ります。折り合い的にも乗り難しい面はあるのでペースは上がった方が勝機は上がりそうで、力を出せれば勝ち負けに。
血統:C 距離:A コース:A ローテ:A
ソウルラッシュ
父:ルーラーシップ
母:エターナルブーケ
母父:マンハッタンカフェ
ヒラボクディープの甥で、ディオの半兄にあたる血統。ルーラーシップ×マンハッタンカフェと欧州志向の強い配合に、母系にストームキャットのスピードが入る血統構成。馬自体は欧州志向にも重厚な体型で、戦績を見ての通り道悪や時計の掛かる決着に自信。安田記念は3年連続出走になりますが、過去2回は13着、9着と大敗。このクラスで東京高速上がり決着になると脆さはあるので、一雨降って馬場が緩むのがベター。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:B
ダノンスコーピオン
父:ロードカナロア
母:レキシールー
母父:Silgo Bay
ダノンキラウェアの全兄で、ダノンバリジアの半弟。母のレキシールーは加ナッソーSなど8〜9Fの重賞を3勝。ロードカナロア×サドラーズウェルズ系で血統構成的には距離は伸びてもOKな配合。前走の京王杯SCで久々に4着に好走と復調気配を見せましたが、どちらかというとスプリント寄りに適性はありそうに感じます。マイルはギリOKだとは思いますが、軽い馬場でスピードを活かせれば上位の可能性もあるのかなといったイメージで。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
ドーブネ
父:ディープインパクト
母:プレミアステップス
母父:Footstepinthesand
地方で7勝を挙げたジェドゥラシャンスの半弟で、母のプレミアステップスは仏7FGIIIカルヴァドス賞2着馬。父はディープインパクトに母父が3戦3勝で英2000ギニーを制したフットステップスインザサンド。ディープインパクト×ストームキャット系だから配合は相性抜群。大箱に向く前受け脚質で1800mベターですが、東京マイルはキャピタルSで勝ち鞍。あの時のようなスローに落とし込めるかが鍵に。多少の馬場悪化なら対応は可能。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:C
ナミュール
父:ハービンジャー
母:サンブルエミューズ
母父:ダイワメジャー
ラヴェルやアルセナールの半姉で、マルシェロレーヌやバーデンヴァイラーの姪で、曾祖母キョウエイマーチは桜花賞など重賞を5勝した名牝という血統。父ハービンジャーはデインヒル系のキングジョージ6世&QESをぶっちぎった怪物。前走のヴィクトリアマイルは状態的にも一息にプラスして、短距離志向のペースで脚が溜まらず。やはり中距離寄りに適性はあるので中弛みのあるラップで脚が溜まって弾ければポテンシャルでは上位。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
パラレルヴィジョン
父:キズナ
母:アールブリュット
母父:マクフィ
母のアールブリュットはJRAで4勝。メートルダールの甥にあたる血統です。父キズナに母父マクフィで、その奥がロベルト系のシルヴァーホークという構成らしくパワーとスピードのバランスが取れていて、前走のダービー卿チャレンジトロフィーを離れた番手から差し切り勝利。基本は中山向きな気はしますが、揉まれないでスムーズに先行出来れば東京の芝高速決着にも対応は可能。雨で濡れた馬場よりは良馬場でこそだとは思いますが、稍重くらいなら何とかなりそう。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:C
フィアスプライド
父:ディープインパクト
母:ストロベリーフェア
母父:Kingmambo
ミッドサマーフェアやソフトフルートの下で、パワーホールの叔母。祖母はBCジュベナイルフィリーズなどを制した全米2歳牝馬チャンピオンのストームソング。オーダーオブセントジョージやアイスストームのいとこにあたる血統です。ディープインパクト×キングマンボの配合に母系がストームバードのラインを持つ大箱向きの構成ですが、一瞬の脚の方が光るものがあるので、中山の方が競馬自体は立ち回り易そうに感じます。ヴィクトリアマイルは好位インで立ち回り2着。あれ以上の上があるかと言われると微妙ですが、同じ様な展開立ち回りで再現を。
血統:A 距離:A コース:C ローテ:C
レッドモンレーヴ
父:ロードカナロア
母:ラストグルーヴ
母父:ディープインパクト
ランフォザローゼスの半弟で、母はエアグルーヴの仔でグルヴェイグと同血のラストグルーヴ。父はロードカナロアで、この一族にキングカメハメハ系統は良く走っています。前走の京王杯SCは直線のみで目の醒めるような末脚を披露しましたが、抜け出したタイミングでパタリと止まって内から差し返され2着惜敗。あれを見ると仕掛けどころがやはりかなりシビアで、マイルはギリ範囲ですが、展開、良馬場等の恵みは必要になるタイプでしょう。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
ロマンチックウォリアー
父:Acclamation
母:Folk Melody
母父:Street Cry
父のアクラメーションはトライマイベストの系譜の欧州スプリンターで、母系にはマキャヴェリアンやシングスピールと日本でも馴染みのある血統が入ります。香港で活躍する中距離馬で、マイル戦は1年半ほど前の香港スチュワーズカップでゴールデンシックスティの2着以来。近走のレースの反応を見てもやはりマイラーとは言い難く、東京なら一雨あった方がいいでしょう。ポテンシャル的にはかなり高いので、その点でどこまでカバーを出来るかでしょう。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:C
安田記念 2024 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎ウインカーネリアン
✔︎セリフォス
✔︎ダノンスコーピオン
✔︎レッドモンレーヴ
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
安田記念 2024 ◎本命馬
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
6月1日(土)京都11R 鳴尾記念
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