2023年7月16日(日) 函館競馬場 芝2000m 函館記念 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は函館記念への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
函館記念 2023 血統適性評価基準
函館最終週芝2000mで行われる伝統のハンデ重賞。
小回り+洋芝+最終週ということもあり欧州の重厚血統がいいかもしれません。キングマンボとロベルトは好走傾向にあるのでその点を踏まえた評価をしていきたいと思います。
函館記念 2023 出走馬適性チェック✔︎
アラタ
父:キングカメハメハ
母:サンシャイン
母父:ハーツクライ
母のサンシャインは愛知杯で2着。祖母がバルドウィナなのでワンカラットやジュエラーの甥にあたる血統。キングカメハメハ産駒らしくパワー型で、母父がハーツクライなので血統構成的には長距離志向が強く、時計が掛かる馬場に向きます。昨年は道悪に泣いた印象の6着。洋芝自体は問題なく走りますし、前走の巴賞からも距離延長になるのはより競馬がしやすくなりそう。あとは中1週のレース間隔のみでしょう。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:C
アルナシーム
父:モーリス
母:ジュベルアリ
母父:ディープインパクト
母はアルアインやシャフリヤールと同血のジュベルアリ。祖母ドバイマジェスティは米BCフィリー&メアスプリント(ダート7F)勝ち馬。父のモーリスはロベルト系で世界で活躍した名マイラーで、ジャックドールやジェラルディーナなどの父。母系も父系もスピードが強いので2000mよりはもう少し短いところの方が本質は合うでしょう。気性も大分大人になったし、無理しないペースで折り会えれば小回り洋芝の函館なら粘り込める目があっても。
血統:B 距離:C コース:A ローテ:C
イクスプロージョン
父:オルフェーヴル
母:ファシネイション
母父:シンボリクリスエス
アプフーヴァルやエトワールの下で、祖母はリンカーンと同血のグローリアスデイズ。近親にエスポワールやアドミラブル、アリストテレスのいる血統になります。父はステイゴールドの後継オルフェーヴルでスタミナ豊かな血統に母父がロベルト系のシンボリクリスエスだから中京の中長距離に適した血統構成。母系にトニービンが入るように長いところの持続力も持ち、サンデーとテーストのクロスで底力もある配合。血統全体にも重厚感があって前走は道悪の新潟大賞典で3着。洋芝は合いそうですし、久しぶりの右回りさえこなせるのであれば好勝負になってもいいのかなと思います。時計が掛かる馬場が理想でしょう。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
キングオブドラゴン
父:ハーツクライ
母:ベガスナイト
母父:コロナドズクエスト
母のベガスナイトはJRA3勝でアメリカズカップの半弟。曾祖母からはレーヴンズパスが出て、加芝12FGIのノーザンダンサーTSを勝ったジャストアズウェルのイトコにあたる血統。父のハーツクライはトニービンを持つ長距離志向の強い種牡馬で、母父はフォーティナイナーの後継種牡馬のコロナドズクエスト。母系にスピードがあるので前でしぶとく走る中距離馬として完成。飛びが大きいので小回りに向くタイプでは無さそうですが、スローペースに落として前で競馬できるなら。距離はもう少しあった方がいいのかもしれません。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:C
スカーフェイス
父:ハーツクライ
母:スプリングサンダー
母父:クロフネ
春の天皇賞を制したスズカマンボの甥で、母は阪急杯やCBC賞で2着になったスプリングダンサー。スズカメジャーの半弟です。父ハーツクライに母父クロフネはチェスナットコートやアドマイヤミヤビと同じ。昨年3着で舞台適性はそれなりに高いと思います。毎度一脚は使うものの上位にはなかなか来れないので、3走前に勝った時のようにスタートを決めて前目に付けられればと言ったところでしょう。上がりが掛かる消耗戦を希望。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
テーオーシリウス
父:ジャスタウェイ
母:ハロースカーレット
母父:シンボリクリスエス
曾祖母がスカーレットローズなので近親にサカラートやヴァーミリアンなどが出る名牝系で、タイセイアベニールのイトコにあたります。父のジャスタウェイはハーツクライの後継で、ドバイDFや天皇賞・秋、安田記念を制した名馬で、ダノンザキッドやヴェロックスなどの父。母父シンボリクリスエスはロベルト系で、レイデオロやソングライン、オーソリティなどの母父。ベストは1800mの雰囲気がありますし、どちらかというとスピードがあるタイプなので多少の重い馬場なら問題ないと思いますが、洋芝なら良馬場が理想かも。この血統だしストライドロスのない競馬が出来るのが好走の鍵でしょう。
血統:B 距離:C コース:C ローテ:C
ドーブネ
父:ディープインパクト
母:プレミアステップス
母父:Footstepsinthesand
地方で7勝を挙げたジェドゥラシャンスの半弟で、母のプレミアステップスは仏7FGIIIカルヴァドス賞2着馬。父はディープインパクトに母父が3戦3勝で英2000ギニーを制したフットステップスインザサンド。ディープインパクト×ストームキャット系だから配合は相性抜群。アルザオのクロスを持つので大箱の方が良さが活きそうですが、機動力も持つので小回りもソツなくこなします。前走は番手から早めに動いて勝ちに行く競馬をしましたが、勝ち馬の標的になりゴール直前差された2着。2000mよりは1800mの方がいいタイプだし今回も上手くスローに落とし込んで競馬をしたいところ。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:B
ハヤヤッコ
父:キングカメハメハ
母:マシュマロ
母父:クロフネ
祖母はシラユキヒメなので、シロニイやブッチーニなどの甥でイトコにソダシ、ママコチャ、近親にメイケイエールなどがいる白毛一族です。父キングカメハメハに母父がクロフネらしく、パワーがいる馬場に向き、ダートでも活躍経験があります。昨年は重馬場でこのレースをスイスイ走り優勝。今年も馬場が重くなればチャンスはあると思います。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
ブローザホーン
父:エピファネイア
母:オートクレール
母父:デュランダル
母のオートクレールはJRA4勝(1200~1600)。デザートスネークの甥にあたる血統で、近親にはダイヤモンドS2着のジョーヤマトがいます。父エピファネイアはジャパンC、菊花賞勝ち馬で、母系のスピードと合わさり中距離馬に出ました。2500mで2勝、前走は2200mの不良馬場で勝利とスタミナ豊富で、函館2000mで未勝利脱出と舞台的には問題はないでしょう。先にも書いた通り道悪もこなしますし、時計が掛かるのであれば好勝負に。距離短縮は血統からも合うのではないでしょうか。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:A
マイネルウィルトス
父:スクリーンヒーロー
母:マイネボヌール
母父:ロージズインメイ
母のマイネボヌールはJRA4勝で、祖母のコスモフォーチュンは北九州記念勝ち馬。マイネルラウレアの半兄で、近親にはコスモプラチナのいる血統。父スクリーンヒーローはジャパンCを制したグラスワンダーの後継で、ゴールドアクターやモーリスなどの父。母系はスピードがありますが、父系が強く出て中長距離として完成。昨年の函館記念2着以来になりますが、舞台適性は申し分無いですし、道悪もこなすので休み明けでも警戒は必須の1頭でしょう。この距離なら時計が掛かった方がいいと思います。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
ヤマニンサルバム
父:イスラボニータ
母:ヤマニンエマイユ
母父:ホワイトマズル
母のヤマニンエマイユはJRA1200m〜1600mで6勝。ヤマニンマンドールやヤマニンペダラーダの半弟で、父イスラボニータは皐月賞勝ち馬。母父ホワイトマズルは伊ダービー馬で、欧州中長距離路線で活躍。産駒はイングランディーレやアサクサキングスのような長距離馬からメリッサやビハインドザマスクのように幅広い活躍馬を輩出。母系にダンジグ、トニービンと重たい血に父系のスピードでバランスは取れていて、タフな展開に向く中距離馬というイメージ。左回りの方がいいタイプだし、距離ももう少し短い方が理想かもという印象。戦績ほど道悪は苦にはしないと思いますが綺麗な馬場でやりたいところ。
血統:C 距離:C コース:D ローテ:C
ユニコーンライオン
父:No Nay Never
母:Muravka
母父:High Chaparral
仏芝6FGIのモルニ賞勝ちのザワウシグナルの半弟で、父のノーネイネヴァーもモルニ賞を勝ったスプリンター。母系が粘り強さがある血統構成で、サドラーズウェルズにシャーリーハイツ、シャーペンアップをもつハイシャパラルが母父。その血を引き継いで逃げて渋とい走りがストロングポイントで、一昨年の宝塚記念記念で2着や、昨年の福島記念をハイペースで押し切る競馬をしています。前走は距離も少し長かったので距離が詰まる今回は面白いのかなと思います。洋芝は合うと思いますし、自分の競馬に徹すれば自ずと結果は出るのかなと思います。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ルビーカサブランカ
父:キングカメハメハ
母:ムードインディゴ
母父:ダンスインザダーク
ユーキャンスマイルの全妹で、母のムードインディゴは府中牝馬S勝ち馬。チャペルコンサートの姪にあたる血統で、キングカメハメハ×ダンスインザダークはラブリーデイやボッケリーニ兄弟と同じ配合。前走の巴賞は中団から脚を伸ばして5着。もともと1800mだと忙しいし距離が伸びるのはプラスになるのかなと思います。洋芝も道悪も特に気にせず走れると思うのと、叩き2戦目の上積みで前進可能かと思います。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:A
ロングラン
父:ヴィクトワールピサ
母:ノッテビアンカ
母父:Kendaegent
ランプシーの半兄で、伊ダービー勝ち馬のトーキョーゴールドの甥にあたる血統。父のヴィクトワールピサはネオユニヴァース産駒らしく中山適性が高く、非根幹距離もよく走ります。母父ケンダルジャンは現役時、特に目立った戦績はないですがフランスやアメリカのマイルで戦った種牡馬。母系はダルシャーンやデインヒルなどパワーやタフさに優れる血ですから、時計の掛かる馬場で前がやり合った時に差し込むタイプでしょう。一発狙った騎乗をするのが吉かもしれません。一雨降ってくれれば更に良いのでは。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
ローシャムパーク
父:ハービンジャー
母:レネットグルーヴ
母父:キングカメハメハ
母はドゥラメンテと同血統にあたり、祖母はアドマイヤグルーヴと同血統にあたります。曾祖母エアグルーヴはオークスや天皇賞・秋勝ち馬の名牝。父のハービンジャーはデインヒルのラインのダンジグ系。一瞬の脚が武器のタイプだからスローになりやすい大箱の方が良さが活きるのかなと思います。函館も悪くは無いですが、洋芝なら札幌の方が合うのでは。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ローゼライト
父:キズナ
母:エンブレイス
母父:アフリート
エングローサーやメタモルフォーゼの半妹で、父キズナはディープ産駒のダービー馬で牝馬の活躍が目立ちます。母系はスピードがありますが、母母父サドラーズウェルズと重厚感もあり中距離に適性。斬れずにバテない走りをするタイプだし小回りの洋芝は問題ないと思います。スローになるよりは消耗戦になって上がりが掛かれば。道悪自体はそれなりにこなしそうです。このクラスならもう1ハロン短い方がいいかもしれません。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
函館記念 2023 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎ブローザホーン
✔︎ルビーカサブランカ
✔︎アラタ
✔︎ロングラン
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
7月15日(土)函館11R 函館2歳S
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