2023年12月9日(土) 中京競馬場 芝2000m 中日新聞杯 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は中日新聞杯への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
中日新聞杯 2023 血統適性評価基準
冬の中京開催恒例の中距離ハンデ重賞。芝の2000mで行われます。
ダンジグやロベルトのパワーが強い舞台なのでその点を評価したいと思います。
中日新聞杯 2023 出走馬適性チェック✔︎
カレンルシェルブル
父:ハービンジャー
母:カレンケカリーナ
母父:ハーツクライ
母はJRAで5勝。アカンサスの甥にあたる血統。父のハービンジャーはダンジグ系らしくパワーが強い血統で、産駒は小回りの持続力型が多いです。母系はハーツクライ×アンブライドルドソングの持続力血統。リファールの5×5×4のクロスととてもバランスがいい血統構成。重厚感のある身体の作りで力の要する舞台設定向き。中京の実績もありますから福島記念のようにタフな流れになってくれば差し込みは可能でしょう。内から上手く立ち回るが吉か。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:B
カントル
父:ディープインパクト
母:ミスアンコール
母父:キングカメハメハ
ワグネリアンの全弟で、マリアエレーナの叔父。ディープインパクト×キングカメハメハのお馴染み金子血統。脚が長めで本質は広いコースで合うタイプですが、2走前は小倉1800mで1年振りの勝利。前走福島記念はスタート直後の落馬。決め手比べでは劣るので、トリッキーな中京コースの方が今はいいのかもしれません。距離も問題ないですし、上手く立て直せてれば上位も可能。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
キラーアビリティ
父:ディープインパクト
母:キラーグレイシス
母父:Congaree
2年前のホープフルSを勝ったGI馬で、昨年の中日新聞杯も制しています。父ディープインパクトに母は北米2歳牝馬チャンピオンのキラーグレイシスという血統。この血統なら仕上がり早く若駒戦から活躍するのは納得。前走初マイルは道中から追走出来ず大敗。メンタルの問題だと思いますが、タフなコース形態が合うのは間違いないと思いますし、競馬に気持ちが向けば昨年の再現があっても。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
サトノエルドール
父:ディープインパクト
母:ミゼリコルデ
母父:ファスリエフ
母のミゼリコルデはJRA4勝。曾祖母トップザリーグはかつてのジャパンCレコードホルダーのアルカセットの祖母。父ディープインパクトに母父ファスリエフというスピード構成ですが、牝系が中長距離志向の強さからも2000m以上に適性を持ちそう。タフな決着に強いタイプでしょうから上がりが掛かる展開になってこそのイメージで、綺麗な馬場よりも力の要する馬場の方が合うとは思うので色々と噛み合ってどこまでやれるかでしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
ジャンカズマ
父:ハービンジャー
母:モンローブロンド
母父:アドマイヤベガ
ロジユニヴァースやディアドラのイトコで、ソニックベガやサイラモンバレーの半弟。ハービンジャー産駒の牡馬で母父がアドマイヤベガなのでトニービン内包と長いところに適性を持つ構成。確かに脚長に映るし肉付きも良くは無いタイプで、2000mだと少し忙しいかもしれません。時計が掛かる決着になってどこまでやれるかでしょう。中京コースは特に気になりません。
血統:B 距離:D コース:C ローテ:C
シュヴァリエローズ
父:ディープインパクト
母:ヴィアンローズ
母父:Sevres Rose
母のヴィアンローズは仏GIIIノネット賞(芝10F)勝ち馬で、短距離戦線で活躍するジュビリーヘッドが甥にいる血統。ディープインパクト産駒で母父がカーリアンの後継のセーヴルロゼという血統構成。広いコースには向くタイプですが、牝系からもタフな流れの方がいいのかなと思います。中京は実績からも合う舞台ですが、揉まれず競馬するのが理想でしょう。
血統:B 距離:B コース:A ローテ :C
スパイダーゴールド
父:ダイワメジャー
母:シュガーショック
母父:Candy Ride
芝ダート両方で活躍したラーゴムの半弟にあたり、曾祖母アンブライドルドホープの孫にアンドリエッテが出る血統。母のシュガーショックは米GIIIファンタジーSダート8.5F勝ち馬。父のダイワメジャーはマイル志向の強いサンデー系種牡馬で、アドマイヤマーズやセリフォス、レシステンシアなどの父。母父キャンディライドはガンランナーを輩出したスーパーサイヤー。ファピアノのクロスを母系が持ち、全体的にスピード志向の強い血統で先行し押し切りの競馬が合います。条件戦をクリア後、2戦とも凡走ですが、不良馬場と夏負けが原因でしょう。軽い芝に向きそうな分、中京ですし綺麗な馬場でやりたいところ。巻き返しは十分。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
ドルチェモア
父:ルーラーシップ
母:アユサン
母父:ディープインパクト
母のアユサンは桜花賞馬で、アップストリームやエンギダルマの下にあたり、マウレアの甥にあたる血統。父はルーラーシップで中距離志向が強いキングカメハメハ系種牡馬ですが、母系のスピードからマイラーに。ルーラーシップ×ディープはキセキやエヒトなどと同じでコーナーでの持続力を活かす競馬が合うのかなと思います。2歳チャンピオンですが本年は不振。中京コース自体は悪くないと思いますが、距離は正直疑問。もう少し短い方がいいとは思いますが、スプリント戦を使ったことでスイッチが入ってくれば。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:C
ハヤヤッコ
父:キングカメハメハ
母:マシュマロ
母父:クロフネ
祖母はシラユキヒメなので、シロニイやブッチーニなどの甥でイトコにソダシ、ママコチャ、近親にメイケイエールなどがいる白毛一族です。父キングカメハメハに母父がクロフネらしく、パワーがいる馬場に向き、ダートでも活躍経験があります。オールカマーは久々に崩れましたが、速い決着にならなければ十分権利のある舞台でしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ピンハイ
父:ミッキーアイル
母:レイテッド
母父:ジャングルポケット
アトミックフォースの姪にあたり、曾祖母のタックスヘイブンはヒシアトラスやルミナスハーバーを輩出。ミッキーアイル産駒の牝馬はナムラクレアやメイケイエール、ララクリスティーヌなどが活躍。本馬は母父ジャングルポケットの影響も大きく中距離志向が強く出ました。小柄で400そこそこの馬体ですが、力強さはあるので中京も問題は無いでしょう。揉まれない方がいいのかもしれないので内過ぎる枠は良くないかも。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
ホウオウビスケッツ
父:マインドユアビスケッツ
母:ホウオウサブリナ
母父:ルーラーシップ
祖母はキングカメハメハの半妹で、ホウオウユニコーンの半弟。父マインドユアビスケッツはロベルト内包のヴァイスリージェント系で、デルマソトガケやショーモンの父。母父ルーラーシップだからマンファスの4×3を持ち、父がデピュティミニスターのクロスを持つので機動力も高い血統。タイプ的にもパワー型で斬れる脚を使えないので、中京のようなタフなコースは合うと思います。ダービー6着は地力の高さで、ここも前々で運べれば十分通用。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
マイネルファンロン
父:ステイゴールド
母:マイネテレジア
母父:ロージズインメイ
オークス馬ユーバーレーベンの半兄で、祖母はフラワーC勝ちのマイネヌーヴェル。近親にマイネルリチャードやマイネルアワグラスがいる血統で、父のステイゴールドはサンデー系でも欧州色の強い種牡馬。母父ロージズインメイに母母父がブライアンズタイムだからスタミナにパワーを重ねた血統構成で、タフ馬場に強いです。ここ2戦は障害で飛越が上手くなかったのを見ていましたし平地に戻るのは納得。距離はもう少し欲しいところだと思いますが、消耗戦になれば浮上するタイプでしょう。
血統:B 距離:D コース:B ローテ:C
ヤマニンサルバム
父:イスラボニータ
母:ヤマニンエマイユ
母父:ホワイトマズル
母のヤマニンエマイユはJRA1200m〜1600mで6勝。ヤマニンマンドールやヤマニンペダラーダの半弟で、父イスラボニータは皐月賞勝ち馬。母父ホワイトマズルは伊ダービー馬で、欧州中長距離路線で活躍。産駒はイングランディーレやアサクサキングスのような長距離馬からメリッサやビハインドザマスクのように幅広い活躍馬を輩出。母系にダンジグ、トニービンと重たい血に父系のスピードでバランスは取れていて、タフな展開に向く中距離馬というイメージ。豪快なフットワークで大箱左回りに良績。当然中京も相性がよく、揉まれず先行できるならここでも勝ち負けになれる存在でしょう。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:B
ユニコーンライオン
父:No Nay Never
母:Muravka
母父:High Chaparral
仏芝6FGIのモルニ賞勝ちのザワウシグナルの半弟で、父のノーネイネヴァーもモルニ賞を勝ったスプリンター。母系が粘り強さがある血統構成で、サドラーズウェルズにシャーリーハイツ、シャーペンアップをもつハイシャパラルが母父。距離コースは特に不安は無い舞台だと思います。ラストランですし、ここも自分の競馬を貫いてどこまで。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:C
ユーキャンスマイル
父:キングカメハメハ
母:ムードインディゴ
母父:ダンスインザダーク
ルビーカサブランカの全兄で、母のムードインディゴは府中牝馬S勝ち。叔母にオークス2着のチャペルコンサートがいる血統。父キングカメハメハのパワーと母系はダンスインザダークにシャーペンアップを持ち、スタミナ面を補填。左回りは得意ですが、意外にも中京は初めて。新潟適性が高すぎる分中京のタフなコースは少しズレそうですが、距離短縮は魅力でしょう。直線まで我慢が出来れば弾けても。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:B
リューベック
父:ハービンジャー
母:ライツェント
母父:スペシャルウィーク
母のライツェントは繁殖として優秀な牝馬で、全姉ディアドラや半弟フリームファクシなどを輩出。祖ランフォルセやノーザンリバーの甥で、ロジユニヴァースのイトコにあたる血統。父ハービンジャーはキングジョージなどを制したデインヒル経由のダンジグ系。過去戦った相手関係を考えても実績は上位になると思います。中京2000mは十分こなせる舞台だと思いますし、先行出来るならあっさり通用するかもしれません。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:B
ワンダフルタウン
父:ルーラーシップ
母:シーオブラブ
母父:ディープインパクト
ビッシュやホウオウサーベル、ホウオウバニラの甥で、ライトウォーリアのイトコにあたる血統。ルーラーシップ×ディープインパクトはキセキやエヒト、マスクトディーヴァと同じで、持続力の高い血統構成。母系にアカテナンゴも入るので、スタミナに少し寄っては居ますから時計が掛かった方がいいと思います。前走の小倉2000mよりは確実にこちらの方が向く舞台。上がりの掛かる決着なら浮上してきても。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
中日新聞杯 2023 適性チェック✔︎上位馬3頭
✔︎カレンルシェルブル
✔︎ヤマニンサルバム
✔︎リューベック
以上の3頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
12月10日(日)阪神11R 阪神JF
12月10日(日)中山11R カペラS
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