2023年6月18日　マーメイドS 出走馬適性チェック✔︎

2023年6月18日（日）　阪神競馬場　芝2000m マーメイドステークス　出走馬全頭の適性診断記事になります。

この記事はマーメイドステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

マーメイドステークス 2023 血統適性評価基準
マーメイドステークス 2023 出走馬適性チェック✔︎
マーメイドステークス 2023 適性チェック✔︎上位馬4頭
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
1. 6月18日（日）東京11R ユニコーンS

マーメイドステークス 2023 血統適性評価基準

阪神内2000mで行われる牝馬限定のハンデ重賞。

今年は開幕3週目なので外差し警戒。ステイゴールドやサドラーズウェルズなど欧州の重厚血統が駆けるレース。軽ハンデには要注意。

マーメイドステークス 2023 出走馬適性チェック✔︎

ウインマイティー

　父：ゴールドシップ
　母：アオバコリン
母父：カコイーシーズ

母のアオバコリンはTCK女王盃やマリーンCで3着。4代母まで遡るとヘヴンリーロマンスも出る牝系。父はステイゴールド系のゴールドシップに母父はカコイーシーズだからスタミナ豊富。内回りや小回り的なコーナーの持続力に長けていて、昨年のマーメイドSは強い勝ち方でした。近走はジリっぽい面も出てきてるので距離短縮への対応が課題も牝馬限定戦なら再度浮上してもおかしくないでしょう。転厩初戦でマーメイドS連覇なるか。

血統：A 距離：B コース：A ローテ：C

ゴールドエクリプス

　父：ドゥラメンテ
　母：ゴールドグローリー
母父：ハービンジャー

ゴールドハイヤー、ゴールドバランサーの兄弟で、祖母のハチマンダイボサツはJRA5勝を挙げています。父ドゥラメンテは皐月賞、ダービーの2冠馬で、タイトルホルダーやスターズオンアース、リバティアイランドなど活躍馬を多く輩出。キングマンボ系×母父ハービンジャーはべラジオオペラと同じ。小倉や京都で良績だから下りのスピードが強い印象で、阪神内回りだとスピード乗りがどうなるか。2000mは問題なく軽ハンデを活かしてどこまでやれるか。

血統：C 距離：B コース：C ローテ：C

サンカルパ

　父：ドゥラメンテ
　母：ハイドバウンド
母父：Grand Slam

母はアルゼンチン重賞2勝のハイドバウンドで、父のドゥラメンテはキングカメハメハの後継で皐月賞、ダービーの2冠馬。母父はゴーンウエストの系譜のグランドスラムで米ダ8.5FGI勝ち馬。器用に立ち回れる武器があるので小回りや内回りはプラス。ただ2000mに伸びるのは血統背景からも良くは感じないので、ロスなく立ち回りたい。内枠が良いのかなと思います。

血統：C 距離：D コース：B ローテ：C

シャーレイポピー

　父：ミッキーアイル
　母：オリエンタルポピー
母父：キングカメハメハ

祖母のトールポピーはオークスや阪神JFを制した名牝で、近親にフサイチホウオーやアヴェンチュラなどがいる血統。父はミッキーアイルで牝馬の活躍馬が目立ち、メイケイエールやナムラクレアなどの父。母系がキングカメハメハにジャングルポケットとパワーとスタミナが強い血統に父が掛け合わさってパワー型マイラーという感じの血統構成。阪神内回りは悪くないですが若干距離が長いかも。ただ、マイルよりもポジションは取れるので何かキッカケを掴めれば。

血統：D 距離：D コース：B ローテ：C

シンシアウィッシュ

　父：キズナ
　母：ザナ
母父：Galileo

サヴァイヴの半妹でマリーナ、コンクシェルの全姉妹にあたります。父のキズナはディープ産駒のダービー馬でソングラインの父。母父ガリレオはサドラーズウェルズ系大種牡馬。母系の奥のブラッシンググルームのラインからも重厚でこの舞台に適した配合に感じます。時計が速すぎるのはあまり良くないので多少馬場が湿った方が良いかもしれません。2000mは合うのでスムーズに先行して粘り込めれば面白いと思います。

血統：A 距離：A コース：B ローテ：B

ストーリア

　父：リオンディーズ
　母：フェリス
母父：ジャングルポケット

ロードマイウェイの半妹で、曾祖母はシンコウラブリイ。シンメイフジの姪にあたる血統。父リオンディーズはシーザリオの一族で、朝日杯FSを制した種牡馬。母父ジャングルポケットだからパワーやタフさが勝る血統構成とみます。中山牝馬Sは上手く捲って行って2着に粘り込み。福島牝馬Sも同じように競馬をしましたが5着に。血統的にも阪神内2000mは合うし、外から同じように競馬出来ればここでも勝ち負けになるのではないでしょうか。

血統：A 距離：B コース：B ローテ：C

タガノフィナーレ

　父：エピファネイア
　母：タガノミューチャン
母父：ハーツクライ

母のタガノミューチャンはJRA4勝。タガノスマイルやタガノアスワドの姪。さらに近親にエイシンラージヒルのいる血統。父エピファネイアはシンボリクリスエスの後継で菊花賞、ジャパンC勝ち馬のシーザリオ一族。母父ハーツクライはエフフォーリアと同じ。母系の奥がスピニングワールド、アンブライドルド、ストームキャットとスピード志向が強く、中距離以下に適性を持ちそう。逃げて3勝と行き切れるかどうかで結果がガラッと変わるので、思い切った競馬がいいかもしれません。阪神内回りは合うので軽斤量活かして積極的に。

血統：B 距離：C コース：B ローテ：B

ハギノメーテル

　父：サトノアラジン
　母：ハギノナトゥーラ
母父：ダイワメジャー

母のハギノナトゥーラはJRA2勝。曾祖母はストームソングを輩出しますから、ミッドサマーフェアやソフトフルートも同牝系。父サトノアラジンはディープ×ストームキャットの種牡馬で安田記念勝ち馬。母父ダイワメジャーなのでマイルや、それ以下の適性の高い血統構成。脚長のストライドで東京のような広いコースに向くタイプでしょう。距離をどう誤魔化して乗れるかが課題になると思います。

血統：D 距離：D コース：D ローテ：C

ヒヅルジョウ

　父：ハービンジャー
　母：サンデージョウ
母父：グラスワンダー

母のサンデージョウはJRA2勝。4代母まで遡るとマルゼンスキーの出る牝系で、父のハービンジャーはデインヒルのラインの欧州名馬で、ブラストワンピースやペルシアンナイト、ノームコアなど活躍馬を多く輩出。母父グラスワンダーはロベルト系グランプリホース。母系がヘイルトゥリーズンのクロスに全体でダンジグの4×4と前向きさとパワーがかなり強く出ます。内回りに合うのと、力の要する馬場になれば面白い存在でしょう。逃げて良績なので積極作でどこまで。

血統：B 距離：B コース：B ローテ：B

ビジン

　父：キズナ
　母：ザフラッツ
母父：Giant’s Causeway

3代母のコルヴェヤは仏芝9Fクロエ賞GIII勝ち馬で、ヘクタープロテクターやシャンハイ、トレイルブレイザーなどが近親にいる血統。父キズナに母父ジャイアンツコーズウェイはストームキャットのクロスでスピードが強いが、ネヴァーベンドの渋とさも持ち中距離志向に出ました。前走は中山2500mの重い馬場も苦にせず勝利。タフな展開、雨が降ればかなり面白い存在では無いでしょうか。

血統：B 距離：B コース：A ローテ：C

ビッグリボン

　父：ルーラーシップ
　母：ブリッツフィナーレ
母父：ディープインパクト

菊花賞馬キセキの全妹で、祖母のロンドンブリッジはファンタジーS勝ち馬。ダイワエルシエーロやビッグプラネット、グレーターロンドンの姪で、タイセイディバインのイトコ。ルーラーシップ×ディープインパクトはドルチェモアやエヒトと同じ。如何にも小回りは合うし、阪神内回りの実績からもここでも勝ち負け筆頭。捲っていいタイプだから外から動ける位置で競馬をしたい。

血統：B 距離：B コース：A ローテ：A

ホウオウエミーズ

　父：ロードカナロア
　母：エミーズスマイル
母父：アグネスタキオン

母のエミーズスマイルはJRA2勝。クラウンプライドの叔母にあたる血統で、姉のエミーズパラダイスはエンプレス杯で2着というダート一族。父がロードカナロアのスピードとパワー、母系のトニービンやホワイトマズルで距離を伸ばすことに成功。阪神内回りは走法的にも合いますが、時計勝負だと分が悪いので一雨降ればというところでしょう。1800mから距離が伸びるのは歓迎出来ますし警戒は必要。

血統：C 距離：B コース：A ローテ：A

ランスオブアース

　父：エピファネイア
　母：マイスクエアワン
母父：Giant’s Causeway

近親に朝日チャレンジC3着のトゥルーサーパスがいる血統で、父エピファネイアはシンボリクリスエスの後継で、菊花賞とジャパンCを勝ったシーザリオ一族。母父はジャイアンツコーズウェイでスピード持続力を伝えます。ダートで3勝とパワー型ですが、芝でも通用するスピード自体は持っています。前走久々の芝でも大きく負けなかったですし、京都よりは阪神の方が合うでしょう。消耗戦になる方が良さが出ると思いますから極度なスローは避けたい。

血統：B 距離：B コース：B ローテ：B